昨日はぞろ目なし
ラスレス
>無題Nameとしあき 21/01/18(月)01:30:24No.16267031+
>ラスレスならエクレールの衣装がセーラー服になる

エリカ　　　　　「それは、六千年の人生の中で……」

エリカ　　　　　「………………え？」
ベアトリス　　　「ジュリアン君は、その事知らないですよね？
　　　　　　　　　……知ってたら、彼優しいからもっと深刻な顔してるはず」
エリカ　　　　　「………………」
ベアトリス　　　「……六千年の苦しみとか。　あたしには、正直分からないし……
　　　　　　　　　どうすれば、救われるかも分かんない……です」
エリカ　　　　　「……やめ…て…」
ベアトリス　　　「…きっと何の助けにもならない…何の力にもなれない」
エリカ　　　　　「…お願い……」
ベアトリス　　　「……けど。　そういうのが怖くてしょうが無い時は」
エリカ　　　　　「………お願いだから」

ベアトリス　　　「あたしを抱きしめて。　潰れるくらいでもいいです。
　　　　　　　　　爪突き立てて。　苦しみが通り過ぎるまで使ってください」
エリカ　　　　　「……………やめて、よぉ……<ボロ…>」

エリカ　　　　　「始めてかけられた…優しい言葉と心だった」
美遊　　　　　　「…ベアトリス…」
エリカ　　　　　「六千年生きた存在である事を心から信じ…
　　　　　　　　　人ならざる化け物であっても、一切の恐れも無く。
　　　　　　　　　妥協も打算も無い…生まれて初めての……純粋な言葉」
　　　　　　　　　
エリカ　　　　　「うえぇ……ぇええん……」
ベアトリス　　　「えっと……確か……こういう時は本で………………
　　　　　　　　　……ジュリアン君、ごめん」

エリカ　　　　　「<チュッ>ん？！　……ん……」
ベアトリス　　　「あ……」

雀花　　　　　　「じゃあベアトリスから？　ちょっと予想外だったんだが」
エリカ　　　　　「年頃の娘らしく、その手の知識の本はよく読んでたらしいわ。
　　　　　　　　　……まあ実際の所、本番の知識は知らなかったみたいだけど」
美々　　　　　　「本番シーンとか、雑誌だとぼかしちゃうんですよね」

エリカ　　　　　「……ちなみに、どこ知識？」
ベアトリス　　　「恋愛本……です。　こういう時、体で女性を抱きしめるのがいいとか…」
エリカ　　　　　「…それ、多分男の人向け」
ベアトリス　　　「……すんません。　正直、こんなねっちょんねっちょんするとは」
エリカ　　　　　「そこは……うん、ごめん」

ベアトリス　　　「なんで抱き合うと処女無くすのか分かりました。
　　　　　　　　　あんなの入れたら破れますよね。　覚悟してたけど、びっくりしました」
エリカ　　　　　「本当ごめん……って、処女無くす覚悟だったの？　どうして…」
ベアトリス　　　「ここが処女の使い所と思いまして」
エリカ　　　　　「………馬鹿ねぇ……ベアは」
ベアトリス　　　「………きっと、あたしには何も出来ません。
　　　　　　　　　どうすれば、エリカさんが救われるかも……救うことも…出来ないと思います」
エリカ　　　　　「……うん」
ベアトリス　　　「だから…あたしがその……捌け口というか……便所というか…便器というか」
エリカ　　　　　「うん、読んでる本偏ってない？」
ベアトリス　　　「その……抱き枕というか。　夜のお相手というか！
　　　　　　　　　辛い時は、愚痴を聞くとか…こういう事も…というか。
　　　　　　　　　正直、気持ち良かったし……あーえっとそうじゃなくて」

エリカ　　　　　「不器用だけど、持てる全部で私を救おうとした。
　　　　　　　　　……正直、生まれて初めてだったのよね」

エリカ　　　　　「私も初めてよ」
ベアトリス　　　「……え？<コツッ>あ…」
エリカ　　　　　「気持ちよかったのは。　……ありがとう、ベアトリーチェ。
　　　　　　　　　愛しい私の……友達」

エリカ　　　　　「私は……そうして。　生まれて初めての友人を得た。
　　　　　　　　　本当の意味で、心と体を許せる相手を」

エリカ　　　　　「でもみんなには内緒ね。　ジュリアンにも」
ベアトリス　　　「ういっす」
エリカ　　　　　「その時が来たら、弟をファックして良いから。　姉が許す」
ベアトリス　　　「うぃっす！！」

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