Twitterのツィートを書き換える方法
情報管理LOGの@yoshinonです。
今回、ご紹介するこの方法は、絶対に悪用厳禁です!
では、なぜこのノウハウを公開するかというと、この方法が知れ渡れば、逆説的に悪用されづらくなると判断したからです。また、この方法は、正確に言うと「書き換え」ではなく、「書き換えたように見せかける」ということになります。しかし、こういう技法を使って、さもその人がそのように発言したかのように振る舞えてしまうということを知ることこそが、重要だと思うのです。
【 Twitterのツィートを書き換える方法 】 1.最近のスクリーンショットを残す文化について 2.Chrome Developer Toolsでツィートを書き換える方法 3.ツィートの埋め込みも改変可能なのです |
昨日、Togetterで「スクショ添えられただけのツイートはもしかしたら改変されてるモノかもしれないよというお話 - Togetterまとめ」というまとめが上がっていました。
スクショ添えられただけのツイートはもしかしたら改変されてるモノかもしれないよというお話 - Togetterまとめ
この一連のツィートは、ブラウザ上でツィートを書き換えてしまえるので、スクリーンショットは一次情報としてはあてにはならないということが述べられていました。
これに関しては完全に同意で、「スクショが、さも証拠であると」いうような感じで述べられているシーンを割とよく見かけるのですが、「あんなもの改ざんし放題なのに…。」と思わざるを得ません。
最近では、こういう記事もありましたね。「女の汚いところをフラペチーノにぶち込んだ性格」という名言を残した記事。
女子大生は「LINEでの告白や悪口」もスクショしてしまう。大人が知らない「8割がシェアする」スマホとスクショの世界(100人アンケート) | アプリマーケティング研究所
※画像:女子大生は「LINEでの告白や悪口」もスクショしてしまう。大人が知らない「8割がシェアする」スマホとスクショの世界(100人アンケート) | アプリマーケティング研究所
スクリーンショットって気軽に残せるので、そこまで厳密に考える人も少ないとは思うんですよね。私も割とスクショを撮って活用する人だし。このブログもスクショを貼りまくってますしね。
けれども、元のツィートを書き換え可能かどうかを知っているだけでも、そのとらえ方が変わってくるのではないか?と思うのです。全てをありのまま信じてしまうのではなく(上の「ぷんぷん」女子のように)、改ざんの可能性もあり得るということが頭の片隅にあるだけでリテラシーも変わってくるのです。
さて、以下に載せる内容は一番最初にも書きましたが、悪用厳禁です。
また、ツィートを書き換えとしていますが、別にツィートだけではなく、Webコンテンツの要素だったらおおよそ書き換え可能とお考えください。
まず、これはChromeの「Developer Tools」という機能を使います。
Developer Toolsは、ChromeでWebコンテンツを表示して、F12を押すと表示されます。
この下の方に表示されたものが、それです。
これだけで、デバイス毎の見た目なども確認できたり、Web上のコンテンツの要素の確認などもできたりして、かなり使える機能なのです。しかし、それは本論ではないので別の機会に取り上げたいと思います。
このように画面上で要素を指定すると、そのソースが表示されます。
さて、ここからツィートの書き換えをしていきます。
予め@yoshinonで、実験用のツィートを投稿しておきました。これですね。
このツィートを表示して、F12を押すとDeveloper Toolsが起動して、ソースが見える状態になります。
矢印の部分をクリックすると、Web上の要素を直接指定できます。
下のElementsのタブが青く反転表示されるので、その部分がすぐに分かります。もしも、以下のように「書き換え実験中」という文字が見当たらないときは、そのソースの横に表示されている三角形をクリックしてみてください。
そうすると、このように表示されるはずです。
ここまでくれば、あとはそのソースを書き換えれば良いのです。今回は、「書き換え実験中」という文字列を「書き換え終了!」としてみます。書き換えたいソースをダブルクリックすると、編集可能になります。
書き換えは、リアルタイムに反映されます。
というわけで、できました!
これでスクショをツィートしてみます。
この方法は、その端末のブラウザ上でしか見られないので、リロードしたら元のツィートに戻ります。
さて、先ほどからツィートを埋め込んで、皆さんに説明してきたわけですけども、実は「ツィートの埋め込み」も改ざんし放題なんですよね…。
これが、ツィートの埋め込み用のソースです。普通にHTMLですからね。
”
”
<blockquote class=\"twitter-tweet\" data-lang=\"ja\"><p lang=\"ja\" dir=\"ltr\">書き替えてみた。スクショは、やはり信用ならんよね。 <a href=\"https://t.co/NvJGyVKHQw\">pic.twitter.com/NvJGyVKHQw</a></p>— yoshinon (@yoshinon) <a href=\"https://twitter.com/yoshinon/status/790292598111948800\">2016年10月23日</a></blockquote>
<script async src=\"//platform.twitter.com/widgets.js\" charset=\"utf-8\"></script>
では、これもサクッと書き換えちゃいます。
で改変後のツィートは、こちら。
でも、Web上ではきちんと表示されるのです。
一次情報にあたることの大切さが分かりますね。
全てを疑ってばかりでは生活できないけど、目を持つことは大事
よくWeb上の記事とかを読んでいて、「だから一次情報にあたれと…」という言説をよく見かけますよね。でも、実際上はそうそう毎回一次情報を調べるなんて現実的じゃないし、面倒くさくてやってられませんよね。
でも、今回の記事のように、様々な悪意を持った人が「こういうことをする可能性がある」と知っているだけで、無闇に信頼してしまうことを避けることはできそうです。少なくとも、悪意ある者の手法を知るだけで、あなたを守る可能性が高まるかのしれないのです。
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