1月16・17日に実施された2021年度大学入学共通テストについて、データネット実行員会(ベネッセ・駿台共催)と河合塾が17日、問題分析などに基づく予想平均点を公表した。

データネットは、文系の5教科平均点(900点満点)を551点(前年は548点と推定)、理系の5教科平均点(900点満点)を557点(前年は559点と推定)と予想している。前回とほぼ変わらないという予想だ。

河合塾は、文系の5教科平均点を535点(前年は547点と推定)、理系の5教科平均点を540点(前年は552点と推定)と予想している。それぞれ前回より12点程度下がるという予測だ。

科目別では、データネット、河合塾とも国語が前年より低下、数学Ⅰ・Aと数学Ⅱ・Bは前年より上昇すると予測している。英語のリーディングとリスニングは、前年と配点が変わったことを考慮すると、どちらも低下すると予測している。

理科②は、データネット、河合塾とも生物と地学の間で20点以上の差がつくと予測している。公民は、データネットが倫理と政治・経済で20点差がつくと予測している。大学入試センターは、これらの科目間で20点以上の平均点差がある場合、得点調整を検討するとしている。

データネット、河合塾とも、受験生の自己採点を集計したうえで改めて予想平均点を公表する予定。

科目別の予想平均点は次の通り。

Dがデータネット(ベネッセ・駿台)、Kが河合塾。カッコ内は2020年のセンター試験の平均点。

【国語(200点満点)】

  • 国語 D113 K116(119.33)

【地理歴史(各科目100点満点)】

  • 世界史B D61 K60(62.97)
  • 日本史B D60 K63(65.45)
  • 地理B D 60 K60(66.35)

【公民(各科目100点満点)】

  • 現代社会 D 56 K57(57.30)
  • 倫理 D 69 K68(65.37)
  • 政治・経済 D 49 K52(53.75)
  • 倫理、政治・経済 D 66 K65(66.51)

【数学①(100点満点)】

  • 数学Ⅰ・数学A D 54 K53(51.88)

【数学②(各科目100点満点)】

  • 数学Ⅱ・数学B D 58 K54(49.03)

【理科①(各科目50点満点)】

  • 物理基礎 D 34 K32(33.29)
  • 化学基礎 D 28 K25(31.22)
  • 生物基礎 D 30 K30(30.99)
  • 地学基礎 D 32 K32(29.62)

【理科②(各科目100点満点)】

  • 物理 D 55 K58(60.68)
  • 化学 D 51 K50(54.79)
  • 生物 D 66 K69(57.56)
  • 地学 D 44 K43(39.51)

【外国語筆記(100点満点=昨年は200点満点)】

  • 英語(リーディング) D 55 K56(116.31)

【リスニング(100点満点=昨年は50点満点)】

  • 英語(リスニング)  D 54 K52(28.78)