ツイートする

②発熱した時の対処:麻黄剤 ごく初期の症状(発熱・悪寒)を見逃さずに、麻黄剤で対処します。『傷寒論』では「解熱するまでは2時間おきに服用」とあり、発熱初日に何回も服用します。体力のある人は麻黄湯、胃腸が弱い人は葛根湯、病弱な人は麻黄附子細辛湯。 ※「寒気タイプ(風寒)」が前提です。
3
60
144
(説明)「麻黄剤」は、『傷寒(寒気で始まる風邪)』のうち、『太陽病(寒気・発熱のある段階)』の病期に有効です。 代表的な麻黄剤 ◎麻黄湯 インフルエンザに有効 ◎葛根湯 胃腸症状、肩こりなど ○麻黄附子細辛湯 高齢者の悪寒 ・麻杏甘石湯 咳などがある場合 ・小青竜湯 鼻水などがある場合
画像
1
24
60
ここで注意しなければならないのは、あくまで「傷寒=寒気で始まる風邪」の場合です。 新型コロナは、潜伏期間が割と長く(平均5日)、上気道だけでなく肺の奥深くで増殖し、症状が出た時点で「身体内部に進行(半表半裏)、既に肺で化熱」のことが多いです。その場合、麻黄剤だけでは対応は困難です。
画像
1
20
45
既に肺で化熱している場合、『麻黄剤』に「漢方のステロイド」である『柴胡剤』を併用することが考えられます。 新型コロナの中等症患者のケースレポートでは、初回来院時(肺炎像あり、新型コロナか不明)に「葛根湯+小柴胡湯」、発汗すれば葛根湯を中止としています。 ※自己判断での服用は危険です
画像
2
28
61
「新型コロナかも」の初期段階で、①麻黄剤でサイトカインストームを抑制、②柴胡剤で肺炎への進行を抑制、の両面作戦が必要です。 ・IL-1αの過剰産生を抑制 麻黄>桂枝>生姜>葛根 ・葛根湯 モデルマウスでIL-12・IFN-γの産生促進 ・麻黄湯は発汗作用が強い からは「葛根湯+柴胡剤」が有望です。
画像
3
34
87
(説明)「柴胡剤」は『少陽病(風邪が治りきらず、こじらせて夕方に微熱が出る段階)』つまり亜急性~慢性化初期の病期に有効です。 代表的な柴胡剤 ・大柴胡湯(実証) ・四逆散 ・小柴胡湯(実証~中間証) ・柴胡桂枝湯 ・柴胡桂枝乾姜湯(虚証) 図:第20回日本脳神経外科漢方医学会2012
画像
1
12
32

その他のツイート

とうとう親しい知人でコロナウィルス入院患者が出てしまったのだが、当人はテレワーク中心で会食も全くしておらず感染経路がわからないとのこと。お子さんが無症状陽性だったそうで、話を聞く限りではお子さんが先に感染していた可能性が高そうに感じられる。やっぱ学校も大変だ…。
45
4,903
1.1万
このスレッドを表示