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2021/01/12 13:00新型コロナ

感染対策、2段階換気で 隣室の窓開け、室温低下防止

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◆―― 専門家呼び掛け
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、専門家たちが効果的な換気と加湿を改めて呼び掛けている。冬本番を迎え、部屋が冷え込むため換気が難しいケースもあるが、人がいない隣室や廊下の窓を開けて外気を建物全体の温度で暖めて生活空間に取り込む「2段階換気」などを提唱する。

 厚生労働省が推奨するのは1時間に2回以上、2方向の窓を全開にする換気方法だが、真冬では室温の急激な低下を招き、体調が悪化する恐れがある。世界保健機関(WHO)はガイドラインで冬季の最低室温は18度以上と定めている。北大の林基哉教授(環境空間デザイン学)は「適温は22~24度。特に高齢者はその温度が必要だ」と指摘する。

 2003年以降の建物の場合、シックハウス対策を目的とした建築基準法改正で、原則「24時間換気システム」が設置され、窓を開けずに空気の入れ替えが可能。03年以前の建物も、台所やトイレなどの換気扇を活用すれば、窓を開けずに最低限の換気ができる。

 だがこうした換気が難しかったり、3世代以上や大家族で暮らしたりする場合、窓を開けるのが必要だ。札幌市立大の斉藤雅也教授(建築環境学)は部屋が複数ある場合は「2段階換気」を推奨。部屋が複数ない場合は生活空間の暖房をつけたまま、窓や扉を数センチ開ける。

 加湿対策にはカーテンを床に着く長さにし、上部をバスタオルなどで覆い隙間をテープでふさぐ。室内の暖かい空気がカーテン裏に流れて冷たい外気との接触を防ぎ、結露防止になる。

 ビル内の職場や飲食店などの場合、温度と湿度は空調で管理されている場合もある。斉藤教授によると、飲食店の場合は1時間に数回、店の扉を開け、調理場の換気扇を回せば効果があるという。林教授は「ヒートショックなど寒さが体に与える影響に配慮し、無理しない範囲でなるべく換気をしてほしい」と呼びかけている。
(共同通信社)

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