室月淳Jun Murotsuki@集英社新書「出生前診断の現場から」@junmurot·2020年7月17日先日の投稿は驚くほど拡散され、これまでにないおおくのひとの目にとまりました.140字の短いものですから,はじめて読むかたにとっては,根拠にとぼしいことを乱暴に断定しているとみえたようです.この問題は2月中旬から論じていますが,あたらしいかたのために具体的に解説いたします。長文ご容赦。7385928
室月淳Jun Murotsuki@集英社新書「出生前診断の現場から」@junmurot返信先: @junmurotさん「全国の妊婦さんへ.全額補助のPCR検査がはじまりますが,けっして希望してはいけません.いまの状況で無症状の妊婦さんに万が一「陽性」がでても,9割以上が非感染です.それにもかかわらず強制的に指定病院に入院隔離させられ帝王切開となります.術後も赤ちゃんと2週間隔離,強制断乳となります」午後3:09 · 2020年7月17日·Twitter for iPhone305 件のリツイート18 件の引用ツイート364 件のいいね
室月淳Jun Murotsuki@集英社新書「出生前診断の現場から」@junmurot·2020年7月17日返信先: @junmurotさん「全額補助のPCR検査」というのは,第2次補正予算がついた「不安を抱える妊婦への分娩前検査」という事業です.実施主体は各自治体ですが,国が費用の10割負担のため,自治体はかならずおこなわなければならない事業になっています.以下の通知がくわしいかと思います。 https://sendai.miyagi.med.or.jp/uploads/2020/06/200624_%E6%AF%8D%E5%AD%90%E4%BF%9D%E5%81%A5%E5%8C%BB%E7%99%82%E5%AF%BE%E7%AD%96%E7%B7%8F%E5%90%88%E6%94%AF%E6%8F%B4%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E4%BB%A4%E5%92%8C2-%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E6%AC%A1%E8%A3%9C%E6%AD%A3%E4%BA%88%E7%AE%97%E3%81%AB%E4%BF%82%E3%82%8BQA-%E7%AD%89%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%EF%BC%88%E6%97%A5%E5%8C%BB%EF%BC%89.pdf…176145
室月淳Jun Murotsuki@集英社新書「出生前診断の現場から」@junmurot·2020年7月17日妊娠36-37週の妊婦さんでとくに希望するかたに,PCRを無料で実施するものです.しかし無症状で濃厚接触歴のない妊婦さんが、PCRを受けることには問題があるのです.こういったかたが新型コロナウイルス感染症にかかっている確率は,現時点ではきわめて低いと考えられます。千人にひとり以下でしょうか274160
室月淳Jun Murotsuki@集英社新書「出生前診断の現場から」@junmurot·2020年7月17日「いまの状況で無症状の妊婦さんに万が一「陽性」がでても,9割以上が非感染です」とは,特異度99%,感度70%の検査を,有病率が0.1%の集団に対して実施した場合,その陽性的中率はわずか7.6%です.これは検査陽性と判定されても,実際に感染しているのは10%以下にしかすぎないということです。5110189
室月淳Jun Murotsuki@集英社新書「出生前診断の現場から」@junmurot·2020年7月17日残り9割以上は感染していないにもかかわらず陽性と判定されます.仮に特異度を99.9%と仮定しても陽性的中率は40%にすぎず,60%のひとは未感染です.感度を99から99.9%と仮定することに一部から批判がありますが、医クラではあまり異存はないでしょう.このことは稿をかえていずれまとめる予定です.281151
室月淳Jun Murotsuki@集英社新書「出生前診断の現場から」@junmurot·2020年7月17日「いまの状況」では市中の感染率が千人にひとり以下と推定されます.「陽性的中率」はこの感染率(事前確率)によっておおきく変化します.流行期になって事前確率が5%程度まであがれば,無症状のひとでも全員検査する意義がでてきます.これは妊婦さんにかぎらず一般のひとにおいても同様なのです.264139
室月淳Jun Murotsuki@集英社新書「出生前診断の現場から」@junmurot·2020年7月17日この事前確率,感度,特異度,陽性的中率などの概念は,医学部でトレーニングを受けるすこし専門的な内容なので、理解しづらいかもしれません.たとえば以下のYouTubeの動画などはとてもわかりやすく解説しておりますので,ご興味があれば参考にしていただければ幸いです. https://youtube.com/watch?v=jMIScCb04qs…498162
室月淳Jun Murotsuki@集英社新書「出生前診断の現場から」@junmurot·2020年7月17日新型コロナウイルス感染症は感染症法上の「指定感染症」ですから,検査陽性の場合はかならず「感染症指定医療機関」で隔離,治療をうけることになります.政令により無症状者や軽症者はであればホテルなどでの隔離が可能ですが,妊娠10カ月の妊婦さんはやはり病院で管理し分娩させなければなりません.163124
室月淳Jun Murotsuki@集英社新書「出生前診断の現場から」@junmurot·2020年7月17日「帝王切開となります.術後も赤ちゃんと2週間隔離,強制断乳となります」はもっとも反響がおおきかった部分です.日本産婦人科医会の「新型コロナウイルス感染症への対応(第四版)」には以下のようになっています.「現時点でCOVID-19感染のみで帝王切開の適応にすべきとする根拠はありません」.169131
室月淳Jun Murotsuki@集英社新書「出生前診断の現場から」@junmurot·2020年7月17日しかし「施設の感染対策に割くことができる医療資源、肺炎など妊婦さんの全身状態に鑑み、分娩管理時間の短縮を目的とした帝王切開を考慮してください」となっていて帝王切開を推奨しています。この文書はガイドラインに準じたあつかいであり、わたしでもこれに反した方針をとるのはむずかしいのです。164128
室月淳Jun Murotsuki@集英社新書「出生前診断の現場から」@junmurot·2020年7月17日さらに帝切後は,「母乳にウイルスが含まれるという報告もありますので、新生児は完全な人工栄養とし、母児双方ともPCRでウイルスが陰性となるまで母体との接触は避けてください」となっています.この点も議論が多いところで,感染予防のためむしろ授乳を推進すべきだという意見もあります。164130
室月淳Jun Murotsuki@集英社新書「出生前診断の現場から」@junmurot·2020年7月17日このようにあまり流行しておらず,PCRの陽性的中率が低いため、感染の可能性の低い妊婦さんにたいして,一律に帝王切開して母児分離とするのはいきすぎではないかと思います.妊婦さんにとってはデメリットです.逆に市中で大流行していて,妊婦さんの感染の可能性の高い時期であれば意義はあります。267151
室月淳Jun Murotsuki@集英社新書「出生前診断の現場から」@junmurot·2020年7月17日この事業は「妊婦さんの不安を軽減するため」となっていますが、実際は医療機関の院内感染を予防するためです。しかし感度が低いので予防効果も限定的なのです。もちろん医療者も自分を守ることは必要ですし、院内感染で病院が閉鎖になれば妊婦さんにとっても最終的にはデメリットになるでしょう。160141
室月淳Jun Murotsuki@集英社新書「出生前診断の現場から」@junmurot·2020年7月17日すなわち妊婦さんは説明を聞いて、上記のことをきちんと理解したうえで検査を選択するべきです。もちろん検査を希望するひとを拒否することはできません。しかしこの検査は妊婦さんにとってメリットはあまりなく、むしろデメリットが生じうるので、検査を受けることをわたしはけっして勧めません。572196
ふぁにー♡コロナ脳は給付金こじきクタバレ害虫@f20210111·2020年7月17日返信先: @junmurotさんヤバイ奴いて 怖いです引用ツイートinfluenzer@influenzer3 · 2020年7月17日●SARS-CoV-2は経胎盤感染しうる →7/10に下記の新聞報道がありました。 妊娠後期の31例の妊婦感染例のうち2例で新生児の感染を確認。 胎盤の検討では感染の兆候を示す炎症所見が見られたというものです。 新型コロナ、胎盤から胎児への感染確認 伊研究 https://cnn.co.jp/world/35156604.html?ref=rss…このスレッドを表示11