岐阜県内50人感染 親族会食でクラスター6件
岐阜県と岐阜市は11日、県内で新たに50人の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表した。新たに六つのクラスター(感染者集団)を認定し、いずれも年末や年始に家族や親族らで集まって会食したことが一因となって感染が広がった。県内の感染者は累計3086人となった。
クラスター関連では、土岐市で1日に二つの家族が集まって飲食し、7人が感染した。多治見市では家族4人と帰省した親族1人、職場の同僚1人にも広がり計6人が陽性となった。岐阜市では帰省に伴う飲食で感染が広がったクラスターが3件発生した。友人との飲食で感染した人が関市の実家に帰省し計7人が陽性となったほか、別の家族と親族間でも計7人が陽性、ほかに家族4人と親族1人の計5人が陽性となった。可児市でも家族と友人の計5人が感染した。
規模が拡大したクラスターも6件あった。可児市の外国籍住民に広がるクラスターでは新たに11人の感染が分かり計26人になった。感染者には八つの家族が含まれ、年末年始に複数回、集まって飲食したことが感染の一因になったという。
ほかに羽島市民病院関連で入院患者1人、岐阜市の福祉施設関連で利用者1人の感染が判明するなどした。本巣市の職場関連のクラスターは終息が確認された。
人工呼吸器の管理を受ける重症患者は2人増え、計16人になった。県教育委員会は長良高校(岐阜市)と県岐阜商業高校(同)の生徒各1人の感染を明らかにした。
また、県は無症状や軽症者向けの宿泊療養施設について、12日から羽島市のホテルコーヨー別館を新たに追加設置すると発表した。部屋数は137室で、現在約60%が埋まっている同ホテルの本館(265部屋)の受け入れが困難となった場合に利用を開始する。県内の宿泊療養施設は603部屋に拡大する。
新規感染者の年代別は、1歳未満1人、10歳未満2人、10代9人、20代6人、30代4人、40代9人、50代8人、60代6人、70代2人、80代2人、90代1人。