ニッポンのソウルフード、『ナポリタン』
ナポリにもナポリタンがあるという噂は本当でしょうか。
さておき、ペペロンチーノやカルボナーラ同様、ナポリタンだって作り方は十人十色。
だからこそいいんですよね。いろんな味が楽しめた方が、作れた方が、絶対料理は楽しくなるはずです。
そんなわけで、ぼくが紹介する『俺のナポリタン』の作り方、是非参考にしてみてくださいね!
材料(2人分)
俺のナポリタン | 分量(おおよそで大丈夫です) |
パスタ(太めが◎) | 180g |
茹で用のお湯(塩分2%) | 2L〜 |
(以下投入順) | |
にんにく(みじん切り) | 1かけ |
オリーブオイル | 40cc |
ベーコン(拍子木切り) | 40g |
フランクフルトソーセージ(輪切り) | 1本 |
玉ねぎ(くし切り) | 1/4こ |
なす(輪切り) | 1/2本 |
ベビーエリンギ(縦2等分) | 2本 |
ピーマン(乱切り) | 1こ |
トマト(湯むきして一口大に) | 1こ |
ケチャップ | 3秒〜5秒分(お好みで) |
生クリーム(牛乳でも可) | 40cc |
レモン果汁 | 少々 |
目玉焼き | トッピング用 |
粉チーズ(グラナパダーノ) | 一振り |
砂糖 | 少々 |
塩・ブラックペッパー | 適宜適量 |
ぼくの『俺のナポリタン』の特徴は、生クリームとレモン果汁です。
ちょっぴりハイカラな、でもどこか懐かしい味わいになります。
ナポリタンに関しては、言いたいことが山ほどあるんですが、まとめて最後に列挙していこうと思います〜
作り方
写真は6人分まとめて作ってます。ご了承ください。
1)ガーリックオイルを作りましょう。
冷たいフライパンに、みじん切りにしたニンニクを加え、弱火で加熱します。
ぼくにとっては珍しく、みじん切りのニンニクを使っています。
これもナポリタンには欠かせません。
ところどころ、色が変わってきたらオッケー!次の工程にいきましょう!
2)火の通りにくい野菜と、肉っけのものを投入しましょう。
今回はフランクフルトソーセージ、ベーコンを使っています。魚介を加えるのもめちゃくちゃおすすめなので、その場合もここで投入しましょう。
※ちなみに入れ忘れてますが、本来はここで投入してくださいね。
ポイントは、1)で作ったガーリックオイルを全体に馴染ませるようにすること。全体にオイルが回ったら強火にして焼き色をつけるように加熱します。
このレシピで言うと、玉ねぎ、なす、ベビーエリンギです!
お好みの季節の野菜を使用してくださいね!
3)そこそこの火入れでいい野菜を加えましょう。引き続き強火で。
ここではトマト、ピーマンのことです。ちなみにこれはピーマンじゃなくて万願寺唐辛子。親戚ってことで。
甘長唐辛子やパプリカでも美味しいですよ。
4)3)の工程を終えたらぐるっとひと混ぜして、ケチャップを加えます。
ケチャップを加えたら全体を馴染ませて、引き続き強火でいきましょう。
このケチャップをある程度焦がしていく(メイラード反応)工程が、美味しいナポリタンの要です。
フチにこびりついた奴らが旨味の素なので、できればゴムベラなどでこそぎ取りましょう。
5)パスタが茹で上がる1分前になったら生クリームとレモン果汁を投入します。
生クリームは味に深みを出したり、濃厚にする役割です。レモン果汁は全体を引き締める意味で加えています。
6)味見をして調整し、パスタと合わせてから1〜2分煮込みましょう。
ここで第3の隠し味、砂糖です。本格的な人ほどトマトの甘味で勝負しがちですが、ここは少しでも加えた方が全体的に深みが増します。
ケチャップの酸味を和らげる効果もあるので覚えておくと便利ですよ。
また、ナポリタンの場合はパスタも表示時間通り茹でた上で、さらに長めに炊き込みましょう。ソースとの絡みつきも良くなり、これぞナポリタン!になります。
7)目玉焼きをのせて、粉チーズ、ブラックペッパーを振りかけて完成です。
半熟かつ、底面はカリッとな目玉焼きを目指しましょう!
※ちなみにぼくは卵アレルギーチックなので目玉焼きはのせずに食べます。
まとめ
ニッポンのソウルフード、ナポリタン。(2回目)
大袈裟ではなく、本当に芸術的な料理なんです。完成度が素晴らしく高いんです。
ここまで読んでいただいた方にはご理解いただけると思いますが、
- まず、たくさんの野菜が摂取できる。
- 加えて、一般的な家庭にある材料でいつでも作れる。
- そして、6大栄養素を全て補える完全食である。
これだけ見ても素晴らしき、誇るべき、愛すべきニッポンの文化的な料理です。
で!それだけじゃないんです。
まず、旨味の相乗効果って聞いたことがある人も多いと思いますが、ナポリタンはそれを超えてきてるんですよね。
一般的に有名な旨味の相乗効果というものは、
【イノシン酸】×【グルタミン酸】が有名です。
つまり、カツオと昆布の関係です。
基本的に、イノシン酸は動物性の食品に多く含まれるのに対し、グルタミン酸は植物性の食品に多く含まれます。
でも、それだけじゃないんです。
世の中にはたくさんの旨味成分と呼ばれるものが存在し、中でも有名なのが上記の二つ。
ですが、ぼくたちコックさんの間でも、あともう二つ、有名な旨味成分があります。
それが、【グアニル酸】と【コハク酸】です。
簡単に説明すると、グアニル酸はキノコ類、コハク酸は貝類に多く含まれます。
ナポリタンに欠かせない食材といえばキノコ。マッシュルームやシメジなんかを使うお店も多いですよね。ぼくが大好きな喫茶店で出されるナポリタンには、そいえばアサリの水煮と思しきものが入っていました。こうなると『旨味(4乗)』ですね。笑
レシピの説明で、魚介もおすすめ!と記載していたのはそういうことです。
今回はベビーエリンギを使いましたが、キノコ類の中でもグアニル酸の含有量は多い方ではありません。
しかし、少量とはいえ含まれることは確かですし、他の旨味に関わる様々な成分も含まれるため、入れるに越したことはありません。
秋になれば舞茸やヒラタケ、地物の椎茸など、キノコたっぷりのナポリタンも美味しそうですね!
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