夏野菜の季節になると、名脇役としてキッチンに常備しておきたいリストNo.1のしそ(大葉)。これは完全に主観になりますが、夏野菜との愛称は抜群で、どんな料理にも応用できる優れものです。
そんな大葉を存分に味わうことができるレシピを今回ご紹介します。
通常、バジルを使って作るジェノヴェーゼソースを大葉で再現したパスタ料理です。このソースさえ作っておけば、パスタはもちろん、肉料理や魚料理、パンにつけて食べたり、広く応用が利きます。冷凍保存も可能ですので、『大葉がたくさんあって困った!』なんてときの大量消費の手段としてもご利用ください。
今回のソースは手軽にスーパーで揃えられるもので作りました。こだわる方向けには最後のまとめでプロが使っている材料とかも紹介しているので参考にしてください!
材料(作りやすい分量)
しそベーゼソース(パスタ約6食分) | 分量 |
---|---|
大葉 | 50枚 |
オリーブオイル | 150g |
ミックスナッツ(おつまみ用) | 30g |
粉チーズ | 50g |
しそベーゼパスタ(2人前) | 分量 |
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パスタ | 160g |
オリーブオイル | 40cc |
にんにく | 1カケ |
鷹の爪 | 1本 |
アンチョビフィレ | 4切れ |
しらす | 150g |
フルーツトマト | 2個 |
しそベーゼソース | 大さじ4程度 |
レモン果汁 | 少々 |
飾り用大葉 | 5枚 |
飾り用ミックスナッツ(おつまみ用) | 適量 |
飾り用粉チーズ | 適量 |
準備
使用する主な道具
- ボウル
- スケール
- ミキサー(ハンドブレンダーでも可)
- フライパン
- ゴムベラ
- 鍋
- トング
事前に準備すること
しそベーゼ編
- 材料は全て計量しておきましょう
- 小さなブレンダー等を使用する場合は、大葉とナッツは刻んでおきましょう
パスタ編
- 材料は全て計量し、トマト、大葉もカットしておきましょう(パスタは時間勝負です)
- にんにくは酸化防止のため、オイルにつけておきましょう
- 最初に投入する材料(オリーブオイル、にんにく、アンチョビ、鷹の爪)は、あらかじめフライパンに入れておいてもOKです
- パスタを茹でるお湯は塩(分量外)を加え、塩分2%で沸騰させておきましょう
作り方
しそベーゼ編
材料を全て混ぜます。完
とりあえず冷蔵庫で冷やしておきましょう。
今回は手軽に入手できるおつまみ用のナッツを使用しましたが、もちろん他のナッツでも。詳しくはまとめにて!
パスタ編
材料を準備します。
トマトは四つ割りして半分に。大葉は千切りに。ナッツ、アンチョビもざっくり刻んでおきます。
ちなみにオレンジ色のはレモンです。レッドレモンというらしい。さすが柑橘大国愛媛県。
冷たい状態のフライパンに、にんにく、アンチョビ、鷹の爪を投入し弱火で加熱していきます。
パスタを茹で始めましょう。表示時間より1分短めとよく言われますがここは完全に好みです。
にんにくが色づき始めたら鷹の爪と一緒に取り出し、ゆで汁を100ccほど加えます。
ガッツリいきたい方は取り出さなくてもOKです。ここも完全に好みです。
火を止めてから、しらす、フルーツトマト、しそベーゼソースを加えます。
全体が混ざるようにゆっくり大きくフライパンを回しましょう。
ここから火を入れすぎるとトマトが崩れてしまうため注意してください。
パスタが茹で上がったらフライパンに投入して混ぜましょう。
味見をして、必要であれば、塩、レモン果汁で調味しましょう。
かっこよく盛り付けて完成です。
まとめ
今回のレシピでは、一般的なスーパーでも比較的手に入りやすい材料で構成しています。
パスタ料理は基本的に少ない材料で構成されるため、プロの味にグッと近づけたい!という方は以下のポイントと解説を参考にしてみてください。
- ナッツを松の実で作ってみる
基本的にイタリアンや洋食屋さんでは松の実を使ってジェノベーゼソースを作るところが多いですが、少しクセがあるので、ぼくはあまり好きではありません。個人的には軽くローストしたクルミを使うのが好きです。おつまみ用のナッツには塩分が添加されています。塩分が入っていないナッツを使う際は、塩分調整を忘れずに。こういうソース(特にパスタ)は、意外と強めの塩分の方が美味しく感じます。ソースを作る際に塩を足す、粉チーズを多く入れる、パスタを茹でるお湯の塩分を増やす…etc - ちょっとリッチなオリーブオイルを使ってみる
『エクストラヴァージンオリーブオイル』という名前で売られているオリーブオイルが全て美味しいものとは限りません。ピュアオイルでもいいものは存在しますし、エクストラヴァージンオイルにも粗悪品は存在します。しかし、基本的に品質と価格は相関しますから、ちょっとだけ高いオイルに手を出してみるのもアリかもしれません。 - パスタをソースと加える前に、コンソメや出汁を少量加えてみる
パスタは6分間の間に素材の美味しさをフライパンの中でどれだけ引き出してあげるかが勝負。ですから、簡単に言えば旨味を足せばいいだけ。とも言えます。ここではできるだけ顆粒や粉末のものは使わない方が良いです。返って安っぽい味になってしまいがちなので、使うならごく少量にしましょう。ぼくはカツオと昆布で引いた出汁や、干し椎茸の出汁をよく使います。 - 食感のアクセントを作ってみる
もしぼくが、ぼくの店でこのパスタをメニューで出すなら、しらすに強力粉かコーンスターチなんかをまぶして素揚げしておいて、トッピングとして最後にたっぷり散らします。サクサクしたしらす、カリカリしたナッツ、トロッとしたフルーツトマト。食感が楽しめると、自然と美味しく感じそうですよね?
暑い夏にもぴったりな、食欲そそるニンニクの香りと爽やかな大葉の香りをぜひ楽しんでくださいね。
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