貸したお金→あげたお金 だと考えるのがよし。
自分自身や親族の経験、そして友人・知人の話から悟ったことは、
「貸したお金は(ほぼ)返ってこない」ことだ。
「銀行は晴れの日には傘を貸すけど、雨の日には貸さない」という言葉がある。
当初は「なんて殺生な話だ」と思っていたのだが、今ならば真理に沿った処置だとわかる。
返せる人に貸すのと、返せない人に貸すのとでは貸し手が背負うリスクがまったく違う。
後者は借り手が本気で返したいという意思があっても、無い袖は振れないのだ。
そして返ってこないものはあげたのと同じである。
それじゃあ、頼みこまれてお金を貸して、借り手が経済基盤を立て直したら返してくれるのか?
……これもあまり期待はできない。
ともかく個人間の貸し借りでは、貸し手が圧倒的に不利な立場に置かれているのだ。
例えば、利息を10%つけるから100万円貸してほしいと頼まれて貸し出して、返してもらえれば110万円が戻ってくる。
こうした貸し借りが5回も続けば、貸し手が50万円を利するわけだが、
6回目の貸し出し後に全額踏み倒されたら、結局は50万円の損失を受けることになる。
これは決してレアケースではなく、こうなることのほうが多い。
僕自身も今まで総額50万円くらい貸してきたが、1円も戻ってきていない。
まあ、催促もしていないけども。


























