絶対に a のつかない抽象名詞 | Philの勉強日誌

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英語の名詞には可算名詞(countable noun)と不可算名詞(uncountable noun)の区別があります。文法の勉強をしていると,

 可算名詞 :単数形にはaやtheといった決定詞がひとつ付く。
       複数ある場合は,複数形にする。

不可算名詞:単数形でもa / anを付けることはない。(theや所有格などはOK)
       複数形になることはない。


といった区別を聞いたり,見たりします。

ですが,「例外のないルールはない」という言葉があるように,可算名詞の単数形にaなどが全く付かないケースをよく見かけます。“go to school” school や,“face to face” face がそうです。

英語を習いたての中学校の頃に出会っていたので,これはまだ「そういうものか」となじみ(あきらめ)もあったのですが,不可算名詞に a がついているのに初めて気づいたときは驚きました。ずっと,"have breakfast""prepare breakfast"とずっと冠詞を付けずに使われていた breakfast が,"a hearty breakfast(たっぷりの朝食)"と a がついていたのです。そこで初めて,「不可算名詞でも形容詞がつき,具体的なものになると a や複数形の s がつくこともある」ということを知りました。

可算名詞に a をつけないこともあれば,不可算名詞に a をつけることもある?

これはもうめちゃくちゃです。もしかすると,とことん勉強すれば何らかの理由や法則めいたものが見つかるのかもしれません。ですが,今はまだそこまでの根気もなければ時間もありません。そんなとき,こんなことを書いている本を見かけました。「英語語法リファレンス」です。

<引用開始>
どのような修飾語がついても可算名詞化しない以下のような抽象名詞がある。

advice, baggage, damage, education, equipment, fun, furniture, homework, information, luck, luggage, magic, music, news, slang, traffic, work, etc.

<引用終了>

なるほど,adviceなどは「形容詞がついても a や s がつくことはない」というのですね。これは覚えておく必要がありそうな情報です。もう一冊,「英語語法の征服」にも類似の情報がまとめられていました。

<引用開始>
抽象名詞は不可算名詞だから原則として不定冠詞のa[an]はつかないが,これに形容詞がつくと具体性を帯び,普通名詞化して不定冠詞がつくものが多い。ところが,どんな形容詞がついても抽象名詞のままでa[an]のつかないものがいくつかあるので,重要なものを示しておく。(中略)

advice(忠告),behavior(ふるまい),conduct(ふるまい),fun(面白いこと)
fortune(運),homework(宿題),information(情報),luck(運)
news(ニュース),work(仕事)
(中略)
damage(損害),harm(害),progress(進歩)
(中略)
moonlight(月光),sunshine(日光・晴天),weather(天気)

<引用終了>

この二つのリストを合わせると,以下のようになります。

<形容詞がついてもa / an をつけない名詞一覧(仮)>
advice(忠告)
baggage(荷物)
behavior(ふるまい)
conduct(ふるまい)
damage(損害)
education(教育)
equipment(装備)
fun(面白いこと)
furniture(家具)
fortune(運)
harm(害)
homework(宿題)
information(情報)
luck(運)
luggage(荷物)
magic(魔法)
music(音楽)
moonlight(月光)
news(ニュース)
progress(進歩)
slang(俗語)
sunshine(日光・晴天)
traffic(交通)
weather(天気)
work(仕事)


ですが,ひとつ,嫌な予感がしています。上のリストの3番目にある behavior ,この単語に a や s がついているのを見た覚えがあるのです。このリストを鵜呑みにしていいものでしょうか。心配なので,とりあえず辞書に一度当たっておくことにします。以下が behavior の定義です。

□behavior
:(人の)ふるまい,行動,行儀,挙動;態度;(心)習性,行動
(具体例ではa ~/~s;その際しばしば修飾語を伴う)


やはり,behavior には a や s がつくこともあるようです。こういった注意書きがあるものはとりあえずリストから外しておくことにします。

<形容詞が付いてもa / anを付けない名詞一覧(改)>
advice
(忠告)
baggage(荷物)
behavior(ふるまい)←具体例ではaやsがつくことも。
conduct(ふるまい)
damage(損害)←なお,「損害賠償金」の意味では,"damages"と s がつく。
education(教育)←具体例ではa/anがつくことも。
equipment(装備)
fun(面白いこと)
furniture(家具)
fortune(運)←a fortuneなら「大金」,fortunesなら「(人生の)浮き沈み」
harm(害)
homework(宿題)
information(情報)
luck(運)
luggage(荷物)
magic(魔法)
music(音楽)
moonlight(月光)←do a moonlight (flit)は「夜逃げをする」といったイディオム。
news(ニュース)
progress(進歩)
slang(俗語)←個々の俗語は,"a slang word","a slang expression"など。
sunshine(日光・晴天)
traffic(交通)
weather(天気)
work(仕事)←a work / worksとすると「作品」の意味。



"a good weather(×)"なんて思わず言ってしまいそうですね。気をつけたいと思います。今日はとりあえずこんなところですが,「形容詞がついてもa / an が絶対つかない名詞」は他にどんなものがあるのでしょうね。気になるところです。

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