採点について

期末試験などの採点に於いて、今後は 「芸術点」も考慮することにしました。

答案を見てゐると、単にきちんと書けてゐないとか 読みづらいとかいふレヴェルを越えて、
やる気が無いのでは?
とか、
他人に見てもらふために書いてゐるといふことを全くわかつてゐないのでは?
とか、 思ひたくなるものが散見されます。 典型的な特徴は
・ 薄い (筆圧が弱い)、
・ くにゃくにゃしてゐる、
・ 何やら式は書いてあるが文章になつてゐない、
など。
これでは採点者を惑はして部分点をもらふための 「戦略」と取られても仕方ないでせう。
入学試験ならいざしらず、一つぐらい単位を落としたとしても
(大抵の場合は) 人生の一大事でもないでせう。
この半年なり一年なり 勉強して来たことの達成度を計る試験で
その様な態度に出るのは 卑怯でござらう。

よつて、採点に当たつては、見た目の快・不快も十分に考慮させてもらふ ことにします。
もちろん 「文字が美しいか」 とかはこの際 問いません。
しかし 「読み易いか」 は 本人の努力でどうにでもなることですし、
何よりも 「数学的によくわかつてゐるか」 と密接に関係すると思ひますので、 「採点」 します。
余計なことをごちやごちや書くなどして 「数学的美観」 を損ねてゐるものも減点の対象です。