ナツ・ドラグニル

登録日:2011/11/05(土) 15:07:32
更新日:2020/06/21 Sun 11:20:46
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おしっ、燃えてきた!




FAIRY TAIL」の主人公。

CV:柿原徹也、MAKO(幼少期)
年齢:不明
所属ギルド:「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」
好きな物:火
嫌いな物:乗り物

桜色の髪と鱗模様のマフラーが特徴の青年魔導士。右肩に赤色のギルドの紋章が入っている。
7年前まで火竜イグニールに育てられた炎の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)
マフラーはイグニールからの贈り物で、イグニールのことは今でも探している。

喧嘩っ早く楽観的な性格で思考もあまり都会的なタイプではない。
仕事では何でもかんでもやり過ぎてしまうのが欠点で、多くの仕事先で町や施設を壊すなど、「妖精の尻尾」一の問題児。
魔導士ギルドを管轄する魔法評議員会から送られてくる始末書の大半はナツ関連らしい。


前述した滅竜魔法の恩恵から超人的身体能力の持ち主で、一例として
火を食べる
口内に銃弾を食らっても軽傷

…これだけでも人間やめる一歩手前。
というか自身の体質をドラゴンのものにするという滅竜魔導士になっている時点ですでに人間をやめかけているが。


ギルドの仲間たちに対しては家族のような感情を持っていて、とても大切に思っている。
その分ギルドやギルドメンバーを傷つけられた時の怒りは凄まじく、彼にとってはギルドを傷つけるもの全てが敵である。

「フェアリーテイルに手を出したのが、間違いだったな!」

そのギルドを、そして仲間たちを誰よりも大切にする姿勢から「妖精の尻尾」内での中心人物であり、
彼無しに「妖精の尻尾」を語ることはできないと言っても過言ではない。


乗り物に非常に弱く、船や鉄道に乗ればすぐに乗り物酔いを引き起こしてしまう。
これは一定の力を得た滅竜魔導士の特性らしく、最近になって同じ滅竜魔導士のガジルやスティングも乗り物酔いをするようになった。
ハッピーに運んでもらっている時は酔わないが、これは「仲間だから」とのこと。
だが、ルーシィが運んだ時は酔っていたので、同じ仲間でも相性の問題(ナツとハッピーの付き合いの長さ)があるのかもしれない。

性癖に関しては、何故か異常なほど異性に興味を示さない。
ルーシィやエルザなどの全裸を見ても平然としている。草食系どころか絶食系男子である。
特にルーシィに至っては「お前の体なんかに興味はねぇよ」ととんでもない暴言を吐いている。

それでいいのか男として。


戦闘においては、とてつもないボスハンター

信頼する仲間たちからの手助けや共闘もあったとはいえ、これまでに闇ギルド「鉄の森(アイゼンヴァルド)」のエリゴール、対「幽鬼の支配者(ファントム・ロード)」戦でのガジル
楽園の塔編でのジェラール、バトル・オブ・フェアリーテイルでのラクサス、ニルヴァーナ編でのマスターゼロ、天狼島編でのマスターハデスといった、
各編のボス級相手を多数撃破している。

もちろん、ボス戦以外での見せ場が無いということではないが、対「幽鬼の支配者」戦での兎々丸戦や楽園の塔での梟(ふくろう)戦などではパッとしなかったなど、
やはり、ボス戦と比べると見劣りしてしまうのは否めない。

「主人公だから」の一言で済んでしまうかもしれないが、ギルドの仲間たちを傷つけた元凶を目の前にした時のナツがどれだけの力を発揮するかがよくわかるし、
普段は良くない頭も戦闘においてはフル稼働して、キレ者と化す。
ちなみに、設定上滅竜魔導士は感情の高揚が魔力に還元されるので、戦闘力の上下が激しいのもそうした事情から。
…エルザもそうだって? 知らん。


◆魔法について
使用するのは「炎の滅竜魔法」。
これを持ち前の格闘術と融合した肉弾戦が得意で、

炎を纏った拳で殴りつける「火竜の鉄拳
口から灼熱の炎を放つ「火竜の咆哮
炎を纏った両腕で薙ぎ払う「火竜の翼撃
炎を纏った足で蹴りつける「火竜の鉤爪
全身に炎を纏って突撃する「火竜の劍角
炎を纏った爪で相手を切り裂く「火竜の砕牙

など攻撃系の技が豊富。

他にも

炎を纏った両腕を螺旋状に振るい、爆炎を伴った強烈な斬撃を放つ
紅蓮爆炎刃

炎を纏い強烈な突進攻撃を繰り出す
不知火型″紅蓮鳳凰劍"

といった滅竜奥義たるものもある。

滅竜魔導士は自身の属性のものを食することで魔力に変えることが可能で、ナツの場合は炎を食することで魔力の回復をする。
だが、自分の炎は食べられないらしい。

「食ったら力が湧いてきた!!」

その他の属性のものを食すると体に良くないらしく、炎以外にも様々な属性の魔力を含んだエーテリオンの欠片を食べた時には嘔吐などの症状を起こしていた。
それ以外の副作用として、魔力だけでなく体力も極端に消費するのかしばらくすると大爆睡してしまう。


天狼島のマスターハデス戦で雷の滅竜魔導士であるラクサスの魔力を授かってからは、
炎と雷が融合した「モード」となれる。

技にも雷が交じり、
「火竜の咆哮」に電撃が纏われた「雷炎竜の咆哮
などになる。

更に滅竜奥義も
滅竜奥義改・紅蓮爆雷刃
と進化している。

初回以降任意発動が可能だが、このモードとなると魔力消費が非常に激しくなる。


◆生い立ち
ナツの出生については謎が多い。

見た目は十代二十代の青年だが、年齢はわかっていない。
おまけにバトル・オブ・フェアリーテイルでフリード・ジャスティーンが設置した
80歳以上の人間が外に出れない術式から、同じ滅竜魔導士であるガジルともども何故か出れなかった。

しかも400年以上前の人間である最強最悪の黒魔導士ゼレフがナツのことを知っており、これが出生の謎を大きくしている。

なお、名前の由来は真島ヒロの前作RAVEの主人公が「ハル(春)」で、次が夏だから、というようだ。
























◆以下、ネタバレ











本名、エーテリアス・ナツ・ドラグニル

すなわち、闇ギルド『冥府の門』のマスターにして、最強のゼレフ書の悪魔である『E・N・D』そのものである。
そして、闇魔導士ゼレフ―――ゼレフ・ドラグニルの実弟。
前々から「闇ギルドにスカウトされそう」と言われ、実際『六魔将軍』にスカウトされた彼であったが、そもそも闇ギルドのマスターであった。
ただし、後に『冥府の門』にとって彼は偶像に近い存在にすぎないことが判明。
彼自身は『冥府の門』の設立及び運営には一切関わっておらず、実際には彼の書を発見したマルドギールがその存在をギルドマスターとして扱っていただけである。

実は、彼は幼少期に死亡している。
生前は小さな村で父(ナツ似)、母(ゼレフ似)、兄ゼレフと四人で平和に暮らしていた。
しかし、その村はドラゴンの襲撃に遭い壊滅。その時にナツは父、母とともに命を落とした。
この時死んだナツの復活を望んで魔導の道へゼレフが進んだことが全てのきっかけ。
邁進した道の先で「命を尊べば尊ぶほど命を奪う、そして自らは不死となる」という矛盾した呪いを受けたゼレフは自身を殺す存在としてゼレフ書の悪魔を創造。
当初、「エーテルから作った生命体」として『エーテリアス』と名付けられた悪魔たちのうちの一体として、ゼレフがナツの遺体を使って生み出したのがE・N・Dであった。
E・N・Dとして二度目の生を受けたナツは、ゼレフによって後々にアクノロギアと自身を滅ぼしてくれる存在に育つよう期待を寄せられて
友人であったイグニールに託された。

イグニールが他の竜との会合をしていることを通じて、他の滅竜魔導士たちとも会っていた。
ガジルとはケンカばかり、止めに来るウェンディはいつも泣いていた。………400年前から全く成長してないな。
そんな中でもスティングやローグは彼らを兄のように慕っていたという。スティングとローグのコンビ仲見ていたら、反面教師にしてた部分あったんじゃね?
魂竜の儀やエクリプスの扉での移動を経て、400年前の世界より現代に送られて来た。

ちなみにその正体に関しては冥府の門編序盤時点で
  • E・N・Dはイグニールには破壊できなかった、という気になる言い回しが多用される(その後登場したイグニール本人もE・N・Dを破壊しないように強く釘を刺す)。実際に、破壊できなかったのは実力や物理的な意味ではなく、イグニールがE・N・Dに対して息子として愛情を抱いていたからだと明言されている
  • E・N・Dは炎属性である
  • 天狼島編でゼレフが何故かナツを知っていた
……などなど、実は結構伏線が張られたいたりする。

「ゼレフ書の悪魔」であるが、血が流れたり、痛覚があったり、未来のローグの世界ではドラゴンに殺されていたりと、普通の生物と変わらないものと思われる。
その一方、「E・N・Dの書」とは連動しており、本を攻撃されればナツにダメージが伝わることや、ゼレフを殺せばナツも死ぬなど、「ゼレフ書の悪魔」としての特徴もある。



「妖精の尻尾」再結成後に突入したアルバレス編にて、敵軍の大将であるゼレフの元に単独で突撃し彼と一騎打ちをする。
この時、右腕に封じていたイグニールが遺した炎竜王の力でゼレフを追い詰めるが、その際にゼレフ自身の口から上述の真実を全て明かされる。
当然そのようなことを受け入れられるはずもなく、消滅する危機をも無視してゼレフに止めをさそうとするも、ナツの消滅を拒んだハッピーによって無理やりギルドへ戻される。
しかしギルドに戻った直後に体内に発生した〝アンチエーテルナノ腫瘍〟という悪性の腫瘍によって意識を失ってしまうが、
ルーシィとの邂逅によって心境が変化したブランディッシュ・μによって腫瘍を消滅するレベルまで縮められたことで事なきを得る。
その後、ギルドを襲撃してきたジェイコブをルーシィとハッピーと共に撃破し、
スプリガン12最強の一人であるオーガストとブランディッシュの交渉に立ち会うがメストの策が裏目に出たことにより決裂。
あわやルーシィやハッピー、メスト同様消滅の危機に陥るが、アイリーンの発動したユニバースワンにより転移させられたことで難を逃れる。

後にギルドの仲間たちと合流し、敵の手に落ちた「妖精の尻尾」の奪還へと挑む。
その最中でブランディッシュによりルーシィとハッピー共々連れ去られる・・・・・・が彼女の目的は自分達だけを見逃そうとすることであった。
その時に乱入してきたナインハルトを一撃で倒し、彼女から持ち掛けられた交渉も拒否するが、
それをきっかけに以前縮めた腫瘍を元の大きさに戻され再び意識を失う。
実際はディマリアの目を誤魔化すためのブランディッシュが打った芝居であったが、
ディマリアには全て見透かされて切り捨てられ、ナツ自身もルーシィと共に捕らわれてしまう。
だがこの腫瘍は実は、アンチエーテルナノ腫瘍ではなく、ENDの力が覚醒する過程で発生したものであり、腫瘍が元に戻されたことによりついに覚醒。
ディマリアを一瞬のうちに倒し*1ルーシィを救った*2後、帝国兵をなぎ倒しながらゼレフの元へと向かい、グレイと遭遇。
互いに後には引けなくなった状況により暴走し殺しあいを始めてしまう。(なお、この状態の時でも仲間を判断できる意識はある)
しかしマカロフの最後を看取ったエルザに涙ながらに止められ両者とも戦意を失い、
また無事だったルーシィやジュビア達の姿を見たことで安堵し元に戻り意識を手放した。

無事に保護された後、意識の深層にて幻影とした現れたイグニールにより、ENDの力の元と竜化の元の種が体内でせめぎ合っていることを教えられ、
悪魔か竜のどちらを選ぶかと問われるが、そのどちらでもない人間のナツ・ドラグニルでいることを選んだことで両方の種から解放され意識も取り戻す。

元に戻ったマグノリアの町を進み、妖精の尻尾にいるゼレフと全ての決着を付けるべく再度激突するのだった。


ゼレフ戦で消滅した「イグニールの力」だが、腫瘍の発生タイミングを考えると、この力でENDの覚醒を妨げていた可能性もあり、
もしかしたらイグニールはナツに「ゼレフ書の悪魔」としてではなく、「普通の人間」として生きてほしかったから残した力だったのかもしれない
(作中では力不足や冥府の門篇までイグニールがナツの中にいたこともありENDの力は発生せず、素養・片鱗といえるのはザンクロウ戦で滅神魔法の炎を食えるようにしたことぐらいである)。



追記と修正は滅竜魔法を習得した人がしてください。


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最終更新:2020年06月21日 11:20