[8日 ロイター] - バイデン次期米大統領の政権移行チームは8日、バイデン氏が最優先課題に位置付ける新型コロナウイルス対策について、コロナワクチンを2回目接種向けに備蓄するよりも、配布を拡大したい考えと明らかにした。
政権移行チームの報道官は「バイデン氏はワクチン配布の加速と、ワクチンを最も必要とする国民への早期接種を確実にすることを目指している」と述べた。
トランプ政権は昨年末までに、2000万人のワクチン接種実現を目標に掲げていたが、米疾病対策センター(CDC)によると、7日時点で1回目の接種を受けたのは約600万人と、これまでに供給されているワクチン約2100万回分の3分1弱にとどまっている。
米国のコロナウイルス流行に衰える兆候は見られず、7日の死者数は2日連続で4000人を超えた。ロイターの集計によると、22秒ごとに1人が亡くなっていることを意味する。
7日夜時点の入院者数は13万2000人超、累計の感染者数は約2150万人に増加した。
また、政権移行チームの報道官は、バイデン氏が大統領就任に向けた準備に注力しており、トランプ大統領の罷免や弾劾の可能性についてはペンス副大統領と閣僚、議会の判断に委ねるとした。
トランプ大統領の支持者が議会議事堂に乱入したことを受け、民主・共和両党からトランプ大統領の罷免や弾劾を求める声が上がっている。
*内容を追加します。
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