コロナ禍を契機に本社機能を地方に移転する企業が相次ぐ中、芸能界最大手で東証一部上場のプロダクション「アミューズ」が、富士山麓に移転を計画していることが「週刊文春」の取材で分かった。
アミューズにはサザンオールスターズを筆頭に、福山雅治や星野源などの有名アーティスト、佐藤健、吉高由里子ら人気俳優が多数所属。昨年末の紅白歌合戦では福山が白組のトリを務め、PerfumeやBABYMETALら4組の所属歌手が出場している。
「売上高はジャニーズ事務所や吉本興業に匹敵し、2019年度は過去最高の588億600万円を計上した。もっとも収益の大半はコンサートや舞台、CM収入を中心としたマネジメント事業で、コロナの影響で深刻なダメージを受けており、2021年3月期決算では200億円近い減収が見込まれています」(芸能ジャーナリスト)
コロナ禍において、社員の働き方も大きく様変わりした。
「リモートワークがメインとなり、渋谷の高層ビル内にある本社はいまや“ゴーストオフィス”。それなのに毎月5千万円近い家賃が飛んでいく。そこで昨年から持ち上がっているのが、本社機能の一部を地方に移転する計画で、候補地は山梨県の富士山麓です。河口湖や西湖付近が検討されており、早ければ今年4月にも拠点を移すことになります。すでに不動産会社を通じて本社の3フロアは新しい入居者の募集をしています」(アミューズ関係者)
移転の事実関係についてアミューズに問うも、締め切りまで回答はなかった。
「週刊文春」1月14日(木)発売号では、アミューズの移転計画の具体的内容や、創業者の大里洋吉会長が力を入れてきた“地方創生”プロジェクトなどについて詳報する。
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