アジア太平洋戦争末期の1945年、もしツイッターがあったら、人々は何をつぶやいていたのか――。そんなNHK広島放送局の企画「1945ひろしまタイムライン」(以下、「ひろしまタイムライン」)が批判を浴びている。
すでにさまざまな意見が出ているが、最大の問題は、NHKが現実と虚構を都合よく使い分けていることだろう。かたやツイートの創作性を主張しながら、問題となるや、元ネタの資料どおりと弁解するのは、あまりにご都合主義的だからである。
その説明の前に、問題となったツイートを確認しておこう。それは、8月20日、「シュン@ひろしまタイムライン」というアカウントより発信された。
敗戦後、「戦勝国民」として振る舞う朝鮮半島出身者に、なんの抵抗もできない日本人の情けない姿を見て、13歳の中学生シュンが悔し涙を流したという内容だ。