「ひろしまタイムライン」公式サイトより

「朝鮮人だ!!」ツイート炎上…「ひろしまタイムライン」最大の問題はこれだ

非常に残念だったNHKの“二枚舌”

アジア太平洋戦争末期の1945年、もしツイッターがあったら、人々は何をつぶやいていたのか――。そんなNHK広島放送局の企画「1945ひろしまタイムライン」(以下、「ひろしまタイムライン」)が批判を浴びている。

すでにさまざまな意見が出ているが、最大の問題は、NHKが現実と虚構を都合よく使い分けていることだろう。かたやツイートの創作性を主張しながら、問題となるや、元ネタの資料どおりと弁解するのは、あまりにご都合主義的だからである。

 

「俺たちは戦勝国民だ!敗戦国は出て行け!」

その説明の前に、問題となったツイートを確認しておこう。それは、8月20日、「シュン@ひろしまタイムライン」というアカウントより発信された。

朝鮮人だ!!
大阪駅で戦勝国となった朝鮮人の群衆が、列車に乗り込んでくる!

「俺たちは戦勝国民だ!敗戦国は出て行け!」
圧倒的な威力と迫力。
怒鳴りながら超満員の列車の窓という窓を叩き割っていく

そして、なんと座っていた先客を放り出し、割れた窓から仲間の全員がなだれ込んできた!

あまりのやるせなさに、涙が止まらない。

負けた復員兵は同じ日本人を突き飛ばし、戦勝国民の一団は乗客を窓から放り投げた
誰も抵抗出来ない。悔しい…!
(※引用にあたって、ハッシュタグなどは省略した)
批判が集まった8月20日のツイートのひとつ

敗戦後、「戦勝国民」として振る舞う朝鮮半島出身者に、なんの抵抗もできない日本人の情けない姿を見て、13歳の中学生シュンが悔し涙を流したという内容だ。