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辛かった学生時代(駒澤大学の陸上部の頃)

どこの世界もそうやと思うけど、新入りが人間関係で苦労する事は多い。
駒澤大学の陸上部に入部したての俺も例外ではなく、

・監督との人間関係
・先輩との人間関係

この2つを起点として発生するイベントが当時の俺は辛かった。

当時の俺は故障期間が長く、走れていない期間が多かったので、走る事を生業としてる集団で人間関係を構築出来合いのは必然だったのかもしれない。
その時は辛かったけど、今思えば人間関係を学べる最初の機会やったようにも思う。

そんな無知で愚かやった俺に降りかかる、いくつもの厳しいルールがあった。

寮食を食べれなくなった俺

駒澤大学の陸上部には、故障で走れていない選手や持ちタイムが遅い選手は寮食を食べられない制度があった。
そのリストに入ると「お前は食べれないから。」と宣告される。

俺も宣告された1人だった。

マネージャー部屋に呼ばれて「明日からお前の寮食ないから」と表情筋ひとつ変えず言われたのを鮮明に覚えている。

選手側からすると辛い宣告なのだが、それをペッパー君くらい無表情で宣告されたのが逆に怖かった。


寮食が食べられなくなる話を周りにすると
「スポーツ選手は栄養のある寮食の方が良いんじゃない?」
と聞かれる事が多かったが


そんな考えは甘い。



カルピスの原液くらい甘い。



寮食を食べたいなら結果を残せ。
それがルールだった。


当時の俺は状況把握能力が著しく欠如していたので

「寮食が食べられれなくなった危機感」より「仲が良かった同級生と一緒に食べれない寂しさ」の方が強い感情だった。


同級生は俺にご飯や余ったおかずを、バレたら激怒されるリスクをかえりみず、こっそり分けてくれていたので、当時の俺は尻を向けて寝れない気持ちだった。

だがよく考えると、各方面にそいつらの部屋があるので、断腸の思いで尻を向けて熟睡していた。

一緒に食べれなくなったので、同級生とお揃いのをお箸を買いに行って「この箸を見たら俺を思い出してくれ。」とドヤ顔で言ってる俺に危機感など漂っていなかった。



実力主義の世界

寮食だけに限らず何かイベントがある際、その都度自分の立場を感じるシーンがあった。

例えばナイキから部員全員分のシャツを2枚づつもらっても、全員分は配布されず
・レギュラークラスは2枚
・ベンチ入りメンバーは1枚
・それ以外は0枚
と言った具合にランクに応じて配布される物が違うので、必然的にレギュラークラスとそれ以外の選手はウェアも異なる。

俺は0枚で、ここまでは日常風景だったのだが運の悪い事に、レギュラークラスに配布したシャツが俺が買ったシャツと同じだった事があった。

うわ。まじかよ・・。と思いつつも
・先に買ったのは俺
・チョコの跡が付いており新品でないのは明確
・そもそも他に着るシャツがない

と言う観点からさすがに大丈夫やろ。
と考え、練習にこれまで通り着て行ったのだが


その日同級生を通して「先輩がそのシャツ着るな」って伝えといてって言われたんだけど・・・ と申し訳なさそうに伝言を聞くことになった。



・・・・




・・無慈悲すぎる。
これは俺がお店で正規に購入したのだ。
チョコの跡がついてるとは言え、なかなかに気にっている。
このシャツは俺が練習後、着替えずにチョコを食べた証であると同時に、
俺が汗をかいた臭いシャツでも平気で生活できると言う何よりもの物的証拠なのだ。


伝言を聞き、理不尽さに腹を立て
「いや、なんで自分のシャツ着たらあかんねん。俺が先に着てたんやし普通に着るわ。」

と威勢よく言うものの

「でも着てないシャツあったらくれへん?」

とビビりながら物乞いする19歳の春だった。



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少年A

駒澤大学の陸上部(駅伝部)にスポーツ推薦で入学するものの途中退部。学生時代の事や、仕事(ゲームクリエイター)のリアルな体験談をブログに書いてます。 ブログ内容は200年後にハリウッド映画になる予定です。

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