それでも「臭いものにふたをすれば民主主義の危機だ」と叫びたい

トランプは米議会襲撃事件の後でも
大原 浩 プロフィール

誰に「動機」があるのか?

もちろん、トランプ支持者の怒りもたまっていたから偶発的に事件が起こった可能性も否定できないが、同時に「選挙不正を覆い隠したい勢力」が、意図的に混乱を起こした可能性も捨て去ることができない。

これまでの「選挙不正問題」という臭いものにふたをするために行われてきたとして伝えられる脅迫、妨害などを考えれば、今回の「議会侵入」の背景にどのような謀略が隠れていても驚きはしない。

犯罪捜査において「動機」は極めて重要だ。大概の犯罪には目的がある。その点で言えば、今回の「議会侵入」で「得をしたのは誰か?」ということである。決してトランプ陣営ではない。

 

その証拠に、再開後の上下両院合同会議でバイデン氏が「勝利を確定」したわけだし、トランプ氏は各方面からの批判にさらされている。このようなことになるのは簡単に予想できることであるし、トランプ支持者も自ら支持する人物に不利になるようなことは慎むはずである。