ショッパーズ・セレクション
ブランド選択モデル
「消費者に店頭で選ばれる商品になる」
小売店で、自社製品が競合製品より選ばれるようになる為の施策を導く、
マーケティング戦略最適化シミュレータ
アウトプットの解釈

ショッパーズ・セレクションでは、商品選択に影響のある要因から、消費者が商品を選択する確率(選択確率)を算出するシミュレータを作成します。上図は、ボディソープ商品を対象としたシミュレーションの例を掲載しています。
このシミュレータでは、例として11個の変数を商品選択に影響のある要因として設定しています。実際の調査では、これらの変数は、ワークショップやプレ調査によって抽出します。これらの要因の下にある「重み値」は選択確率に寄与する度合いを表しており、この数値が高いほど、選択確率に与える影響が大きいと読み取ることができます(重み値は、シミュレーションの為の関数を導出する過程で用いるロジットモデルにより算出されます)。この例では、「泡がきめ細かい」「パッケージデザイン」「店頭接触」「フェイス率」などが、選択確率に強く影響を与えていると読む事ができます。
上図中の「現在の自社商品の評価値」は、市場調査で求めた自社製品に関しての各要因の評価点を表しています。ブランド選択シミュレータでは、この評価点を変動させたときの商品の選択確率を予測します。例では、現在の選択確率を見ると、”自社商品”の選択確率は24%となっており、”競合A”の選択確率(28%)よりも低い値となっています。そこで、このシミュレータ上で自社商品の評価値(シミュレーション値)を変更し、どの要因をどの程度向上させれば自社商品の選択確率が”競合A”よりも高くなるのかを探索し、具体的なマーケティング施策を検討してみましょう。
下図がそのシミュレーションの結果です。ここでは、選択確率に寄与の高い「泡がきめ細かい」「パッケージデザイン」「店頭接触」「フェイス率」の4つの変数に関して自社商品の評価点を変化させ、自社商品の選択確率が競合Aを上回るように最適化計算を行いました。

結果、4つの変数の評価点をそれぞれ0.2上昇させることで、商品の選択確率が変動し、競合Aより選択確率が高くなることが分かりました。このシミュレーション結果から、自社商品が競合より選択確率を高くするための施策の一つが、この4つの要因の評価点をシミュレーション値(+0.2)まで上げることであり、このシミュレーション値が達成すべきマーケティング目標値となります。
このように、ショッパーズ・セレクションでは、ブランド選択に影響する要因をさまざまに変化させ、競合よりも選択確率が高くなる組み合わせを探索することで、競合より高い選択確率を導く事が可能なマーケティング施策と、戦略の目標値を算出することができます。