コンタクトポイント・フォーメーションデザイナー
コンタクトポイントの選択と編成
「購買行動を起こさせる」
コミュニケーションゴールに対して、最適なコンタクトポイント編成を行う
アウトプットの解釈

まず、ターゲットとなる消費者がブランドと接触する接点(コンタクトポイント)を可能な限り特定します。この例では、“TVCM”、“メーカーHP”など10のコンタクトポイントを抽出しました。
次に、市場調査を行い、抽出したコンタクトポイントとの接触状況と、コミュニケーションのゴールとなる“販売店への来店"有無のデータを収集します。このデータは、様々なコンタクトポイントとの接触パターンとその結果としての行動(来店したのか/来店しなかったのか)を紐付けています。従ってこれを解析する事で、「どのコンタクトポイントとどのような順番で接触すると来店しやすくなるのか」を逆算する事が可能となります。
上図は、解析を行い、来店した消費者の来店経路を連鎖グラフによって表した例です。図の矢印は、コンタクトポイント間のつながりの強さと接触の順序を表しています。線が太いほどつながりが強い事を表し、太い矢印でつながれたコンタクトポイント間の経路を、消費者の来店シナリオとして読み取ることができます。
この例では、太い矢印で結ばれている「TVCM⇒メーカーHP⇒車種別特設サイト⇒販売店サイト⇒販売店」という経路が、ターゲット消費者の主な来店シナリオだと読み解くことができます。来店シナリオが把握できることで、『まず、TVCMを見て興味関心を持たせ、メーカーのHPや車種別情報サイトでブランドの理解を深めた後に、スムーズに販売店サイトに誘導し、最寄りの販売店の詳細を確認して来店してもらう』といった、具体的なコンタクトポイントの編成をデータに基づいて発案することができます。
このように、コミュニケーションのゴールとコンタクトポイントのつながりを解析的に視覚化することで、消費者の行動シナリオをデータに基づいて把握することができるため、実際のターゲットの行動シナリオに沿って、コミュニケーションゴールまでのコンタクトポイントの編成と導線設計を検討する事が可能となります。