コンタクトポイント・バジェットシミュレータ
コンタクトポイントへの予算配分
「購入意向を最大化させる」
購入意向を最大化する為の、コンタクトポイントへの予算配分案を導出
アウトプットの解釈

上の例は、コンタクトポイント・バジェットシミュレータに5つの施策項目を設定し、それぞれのコストを変化させることにより、消費者の購買意欲の変動を算出するイメージを示しています(ここでは例として5つの施策のみを取り上げていますが、実際には検討可能なすべての施策を設定することが可能です)。
シミュレータでは、マーケターが仮説に基づいて、施策ごとのコストを自由に変化させることも可能ですが、コンタクトポイントへの総投下コストを固定したままで最適化計算を行うことで、コスト制約の中で購買意欲が最大となるように、施策ごとのコストを再分配する事が可能です。
この例では、現状の1億円という総投下コストを固定した状態で最適化計算を行っています。最適化計算の結果から、”タイムCM”や”スポットCM”への投下量を下げ、”山積み率増加”や”店頭イベント実施”への投下量を増加させることで、より購買意欲を高めることが出来ると分かります。
また、この例では総投下コストを制限して最適解を算出していますが、「施策ごとの最大投下コストを制限する」「複数の施策のコストを固定する」など、実際のマーケティング現場で直面する様な制約を設けた上で、最適解を算出することも可能です。

上の図は、「スポットCMの投下コスト」に対する「購買意欲」の変動をシミュレーションするイメージを示しています。
このシミュレーションでは、
1.”スポットCM”の投下コストに対する”CMとの接触頻度”の変化を関数モデル化
2.”CMとの接触頻度”の変化に対する”製品を手に取る”、”安心できる”、”製品の特徴を理解している”の3つの態度・行動の変化を関数モデル化
3.”製品を手に取る”、”安心できる”、”製品の特徴を理解している”の変化に対する”購買意欲”の変化を関数モデル化
の3段階のステップを経て「スポットCMの投下コスト」に対する「購買意欲」を算出しています。各ステップでは、変数同士をつなぐために複数の関数モデルを適合させ、その中で最も誤差の小さい関数を選択することで、シミュレーションの精度を向上させます。
このように、「コンタクトポイント・バジェットシミュレータ」では、”それぞれのコンタクトポイントでどのような施策をどの位打つ事で、結果としてどれだけ購入意欲が変化するのか”をシミュレーションすることができます。さらに、さまざまな制約下において購買意欲を最大化させるのに必要なコンタクトポイントへの予算配分案(施策の種類と投下量)を算出することで、コスト配分検討の支援を実現します。