みすず書房

トルケル・フランセーン

Torkel Franzen

1950年生まれ。1987年に学位論文「証明可能性と真理」でストックホルム大学よりPh.D.(哲学)を取得。ルレオ工科大学(スウェーデン)計算機科学・電子工学科に講師として長年勤め、プログラミングを教えた。2006年死去。数理論理学と計算機科学を専門とし、主要な関心であったゲーデルの定理に関して、Gedel’s Theorem: An Incomplete Guide to Its Use and Abuse, A K Peters, 2005(『ゲーデルの定理——利用と誤用の不完全ガイド』田中一之訳、みすず書房、2011)と、より専門的な著書Inexhaustibility: A Non-Exhaustive Treatment, (Lecture Notes in Logic, #16)(Association for Symbolic Logic and A K Peters, 2004)があり、いずれも高く評価されている。Usenetのsci.math, sci.logicなどのニュースグループでゲーデルの定理に関連する話題を活発に議論し、その経験も上記の著書『ゲーデルの定理』に活かされている。