ミケガモのブログ

デュエプレ スーパーデッキ2021 評価・改造案【DMPP-07A】

はじめに

この記事では、スーパーデッキ2021の評価、改造案を解説する。

評価の方は、デッキとしての完成度およびパーツの優秀さに注目してコメントした。 カード評価の基準は次の通り。

  • S:収集必須の汎用カード
  • A:かなりの汎用性を持つ優秀カード
  • B・C:特定のデッキで活躍する良カード
  • D:崩しても問題ない微妙なカード

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※デッキビルダー2021はデッキとしての完成度を求める商品ではないため、割愛。

基本情報

3000ジェム or 引換チケット(2020/12/22-2021/01/14限定)で購入。 同じデッキは1回しか購入できない。 ナンバリングはDMPS-01,02,03。

<表:スーパーデッキのレアリティ配分>

レアリティ 枚数
SR 6
VR 3
R 9
UC 12
C 6
PR 4

PRカードは分解できない。

PR以外の36枚を全て分解すると5130pt。 仮に3000ジェムを1日初回割引に使って全て砕いた場合、約212 x 30 = 6360pt。 分解目的なら割引パックがお得である。 欲しいSRが1枚でもあれば、スーパーデッキの方がお得。

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共通

3000ジェムと高額なだけあって、内容は割と豪華。 完成度も高めなので、買ってそのまま遊ぶのでも楽しいと思う。 ただし、それもあくまで「構築済みデッキとしては」の話。 提示されたコンセプトで組むなら、いくらでも良い構築になる。

総合的に、どのデッキも割とオススメ。 好きな文明やテーマがあるか、既に持っているデッキと似た路線のものがあるなら、迷わずそれを取るべきである。

あえてざっくり比較すると、

  • 汎用カードの充実度 デーモン>エンジェル>ドラゴン
  • コンセプトの完成度 ドラゴン>デーモン>エンジェル
  • デッキの拡張性 エンジェル>ドラゴン>デーモン

といったところ。 高汎用カードに関しては、《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》《アクアン》《口寄の化身》のどれを取るかで迷う。

2020/12/30-2021/01/08には、この3デッキの中身を10枚まで入れ替えた構築で戦うSPルールマッチが開催される。 少し気が早いが、今回の改造はそのルールに従おうと思う。

DMPS-01 レイジ・オブ・ドラゴン

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  • 完成度:A
  • おすすめ度:A

《コッコ・ルピア》《ペッペ・パイン》でドラゴンを軽くして、 《超竜ヴァルキリアス》《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》の降臨を狙うドラゴンデッキ。 もう1枚のSR《紅神龍バルガゲイザー》を使いたければ、もっとドラゴンまみれのデッキレシピにした方が良い。

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《石板》→《ルピア》or《パイン》→ドラゴン→《ヴァルキリアス》からの《サファイア》で、最速5ターン目にシールドを3枚焼却しながら殺し切れる。爆発力が非常に高いデッキである。

ドローはバルキリー・ドラゴン》2枚のみと非常に薄い。6マナ前後のごり押しカードも足りていない。 《ルピア》《パイン》を潰されると動きが止まり、手から《ヴァルキリアス》を出すしかなくなってしまう。

さり気なく優秀トリガー《地獄スクラッパー》が4積みされているのは評価が高い。 ただ、この3デッキのSPルールでは小型クリーチャーが少ないため《スクラッパー》は腐りやすい。

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カード評価

S 《地獄スクラッパー》《鼓動する石板》

A 《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》《ナチュラル・トラップ》《コッコ・ルピア》《龍の呼び声》

B 《フレイムバーン・ドラゴン》《無双竜機ドルザーク》《ペッペ・パイン》《超竜ヴァルキリアス》《紅神龍バルガゲイザー》

Cバルキリー・ドラゴン》《ボルテール・ドラゴン》

D 《ボルスレッド・ファイアードラゴン》

サファイア》はターボ系やコントロールの切り札として引っ張りだこ。 フィニッシャーとしてはかなりの汎用性を誇る。 しかし、《スクラッパー》《石板》《サファイア》を除くと、ほとんどがドラゴンデッキ用のカードである。 総合的な汎用性は微妙。

改造案

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  • IN
    • 《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》x1
    • 《無双竜機ドルザーク》x1
    • 《ストリーミング・チューター》x4
    • 《アクア・サーファー》x4
  • OUT
    • 《紅神龍バルガゲイザー》x2
    • 《ボルスレッド・ファイアー・ドラゴン》x3
    • ボルテール・ドラゴン》x2
    • 《地獄スクラッパー》x1
    • ナチュラル・トラップ》x1
    • 《ペッペ・パイン》x1

ターボからの《ヴァルキリアス》《サファイア》のコンセプトをより通しやすくするために改造。

《ストリーミング・チューター》4枚で息切れを防止。無ければ《トリプル・ブレイン》でもいい。 青確保のため、他のトリガー枠を削って《サーファー》を4枚投入。 この時点で残り2枚。

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2枚のうち1枚は《サファイア》増量に充てた。 2枚だとマナにいないかもしれないので、可能なら《サファイア》を3枚積んでおきたい。 《バルキリー・ドラゴン》で持ってくることもできるが、 このレシピはアーマード・ドラゴンが5種もあるため探索がちょっと不安。

もう1枚は《無双竜機ドルザーク》。ここは特に考えがあるわけではないので、好きなカードを入れたらいい。

DMPS-02 セイクリッド・エンジェル

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  • 完成度:A
  • おすすめ度:A

《ヘブンズ・ゲート》でブロッカーのエンジェル・コマンドを展開し、ブロッカーで場をガチガチに固めるデッキ。 対ビートダウンには《天海の精霊シリウスを中心としたカウンター戦術で、 対コントロールには聖霊王アルファディオス》のロックで勝ちに行く。 現実問題として、この構築で《アルファディオス》に辿り着くのは困難だが……。

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ドローもブロッカーも豊富で、非常に安定したプレイングができる。

一方、確定除去は1枚も無く、相手のクリーチャーは全てブロッカーで捌き切る構成である。 物量攻めや巨大クリーチャー、システムクリーチャーなどへの対応力は低い。 相手に干渉するカードである《ホーリー・スパーク》がカギになるか。

《護法の精霊アムシオン》はクセの強いSRだが、この構築にするなら良く活躍してくれると思う。 逆に《アクアン》は、この3デッキのSRの中で最も汎用性の高いカードではあるものの、 この構築だとドロー呪文を落としてしまうので本領が発揮できない。

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カード評価

S 《アクアン》《ホーリー・スパーク》《エナジー・ライト》《ブレイン・チャージャー》

A 《トリプル・ブレイン》《神門の精霊エールフリート》《電脳聖者タージマル》

B 《ヘブンズ・ゲート》《ソーラー・チャージャー》《護法の精霊アムシオン》《清浄の精霊ウル》《聖霊王アルファディオス》《栄華の精霊メルセウス》

C 《天海の精霊シリウス

D なし

エナジー・ライト》《ブレイン・チャージャー》がデッキビルダー2021と被るためあまりコスパが良くない。

【天門】専用パーツのラインナップは無難に充実している。 しかし、環境最先端のレシピはかなり尖っているため流用できるのは《ヘブンズ・ゲート》だけである……。

改造案

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  • IN
    • 《聖騎士ヴォイジャー》x4
    • 《悪魔聖霊バルホルス》x3
    • 《ヘブンズ・ゲート》x1
    • 《魂と記憶の盾》x2
  • OUT
    • 《天海の精霊シリウス》x1
    • 《清浄の精霊ウル》x2
    • ホーリー・スパーク》x2
    • 《電脳聖者タージマル》x2
    • 《トリプル・ブレイン》x1
    • 《ソーラー・チャージャー》x2

《アルファディオス》をフィニッシャーに起用するのはそのままに、デッキパワーを補強した。

まずは《聖騎士ヴォイジャーを4枚入れて、《アルファディオス》召喚を現実的にする。 《アルファディオス》を入れない場合でも、エンジェル・コマンドが大量にいるので恩恵は大きいだろう。 f:id:mikegamo:20201224022430j:plain

3枚しか無かった《ヘブンズ・ゲート》を4積みにし、さらに強力ブロッカー《悪魔聖霊バルホルス》を追加。物量対処と盤面干渉を補完する。 《血風聖霊ザーディア》を積む手もあるが、《護法の精霊アムシオン》との相性が良いのは《バルホルス》だと判断した。 SRなのは資産的に優しくない。持っていなければ《シリウス》や《スパーク》を入れ替えずに残しておく。 f:id:mikegamo:20201224022447j:plain

直接的な確定除去が皆無なのが不安なので、《魂と記憶の盾》を2積み。

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《アクアン》ではなく《トリプル・ブレイン》を抜いたのは、《エールフリート》の探索を少しでも安定させるため。

DMPS-03 リターン・オブ・デーモン

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  • 完成度:A-
  • おすすめ度:A

マナブーストを連打してデーモン・コマンドを出し、《悪魔神ドルバロム》に繋ぐデッキ。 《暗黒導師ブラックルシファー》《悪魔神ロックデウス》《無敵悪魔カースペイン》のビートダウンがサブプランになっている。

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レイジ・オブ・ドラゴンと同様、ブーストが上手く決まればどんなデッキにも勝ち目がある。 3→5→7→9からの《邪霊神官バーロウ》で、最速6ターン目の《ドルバロム》を狙おう。

ドローは《口寄の化身》2枚、《ディメンジョン・ゲート》2枚、《リバース・チャージャー》3枚。 全くハンデスされなければ《ドルバロム》降臨までギリギリ足りるくらいのリソースである。

【ドルバロム】のお約束としてアグロに弱い。 アグロがいないSPルールではかなり優位に立てるのではないか。

《デーモン・ハンド》《不浄の魔人ジャラ》《死の宣告》と、意外とトリガーが充実している。

カード評価

S 《デーモン・ハンド》《口寄の化身》

A 《リバース・チャージャー》《無頼魔獣ギガヴォル》《ボーンおどり・チャージャー》《ダーク・ライフ》《死の宣告》《浮上の魔人ジャラ》

B 《悪魔神ドルバロム》《邪霊神官バーロウ》《ディメンジョン・ゲート》《暗黒導師ブラックルシファー》《無敵悪魔カースペイン》

C 《悪魔神ロックデウス》《従獄の凶獣ドルベロス》《青銅の鎖鎌》

D なし

レアカードは《口寄の化身》が魅力的。

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そのほかも、私好みの渋い優良パーツが充実している。 汎用性は割とあるのだが、環境カードでもないので評価に困る。

改造案

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  • IN
    • 《ロスト・チャージャー》x4
    • 《邪霊神官バーロウ》x2
    • 《傀儡将ボルギーズ》x2
    • 《口寄の化身》x1
    • 《解体人形ジェニー》x1
  • OUT
    • 《ボーンおどり・チャージャー》x3
    • 《ディメンジョン・ゲート》x2
    • 《死の宣告》x2
    • 《悪魔神ロックデウス》x2
    • 《従獄の凶獣ドルベロス》x1

《バーロウ》からの《ドルバロム》に特化した構成に改造した。 そのキーパーツとなる《ロスト・チャージャー》《バーロウ》をフル積みにするところまでは確定で、残り4枚。

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まずはドローを補強する目的で、《口寄の化身》を1枚増やした。 《ドルバロム》との噛み合いが悪いのを承知で、さらにもう1枚増やしても良い。そのくらいドローは大事である。 代わりに《二角の超人》でも構わない。 どちらも持っていなければ、《ディメンジョン・ゲート》を残す。

残りスペースには、軽量除去の《ボルギーズ》を2枚、ハンデス《ジェニー》を2枚積んでみた。 序盤~中盤の動きにブースト以外のバリエーションをつけてやると、対応力が上がるはず。

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《ロックデウス》が抜けたことで《ブラックルシファー》が弱体化しているのがマズいかもしれない。

おわりに

ようやく、これぞ構築済みデッキと呼べるものが出てきた感じがする。 相変わらずトップメタのデッキと張り合うことはできないが、 とりあえず遊べればいいという需要を満たすには十分である。

SPルールの記事はまた別に書く……かもしれない。