平山瑞穂@hirayama_mizuho·18時間ずっと前に、京都出身の女性編集者が、「京都にいる頃は、東京では今でも女性は普通に“だわ・のよ”でしゃべっているのかと思っていました」と言っているのを聞いて、あーなるほど、全国レベルではそういう誤解もあるのかと納得したことはあるが。2
平山瑞穂@hirayama_mizuho·18時間それにしても、「だわ・のよ」言葉、いったいいつになったら根絶されるのか。僕は10年くらい前からそれを訴えつづけてるけど、みんなおかしいと思わないの? なんで誰もツッコまないの? あれがアクチュアルに使われてるのは、今や「オネェ言葉」としてだけでしょ?157
平山瑞穂@hirayama_mizuho·18時間あと、謎解きのための謎解きみたいな話も正直大嫌いです。大嫌い(繰り返すなよ)。謎解きのために人工的に作られた物語。そのために人物造型が人工的になってるような話。「謎解き」が始まると、「あ、その“謎”、興味ねーっす」と言いたくなる。そういうの本当に大嫌い。127
平山瑞穂@hirayama_mizuho·18時間現代の女子高生(でなくてもとにかく若い女性)ということになっているキャラが「だわ・のよ」調でしゃべりはじめた時点で、感情移入にブレーキがかけられ、続きを観たい(読みたい)気持ちが絶望的に損なわれてしまう。そんな僕は狭量ですか? リョーケンガセマーイデスカ?2712
平山瑞穂@hirayama_mizuho·18時間僕はどうやら、ラノベというものが死ぬほど嫌いらしい。ラノベにはラノベのお約束がいろいろあり、「だわ・のよ」言葉もそのひとつなのだろうが、美学的にどうにも許しがたいものもあるのだ。「だわ・のよ」なんて今の女子高生が使うか? 誰ひとりそんな言葉使いはしてないでしょう。26538
平山瑞穂@hirayama_mizuho·19時間あえてタイトルは言わないが、Amazon Primeで、予備知識もなくなんとなく観はじめた映画がめちゃくちゃラノベテイスト(例:女の子キャラの一人の語り口が「だわ・のよ」言葉)で、途中からはそのテイストに耐えがたさを感じていたのだが、エンドロールで原作がまさにラノベだったとわかった。22
平山瑞穂@hirayama_mizuho·22時間昨夜詠める歌、かくあらばなほ優れたりと思ひて手直ししたるをあらためて挙げむ。 猫画像は新しきものに替へたり。 叫ばれし緊急事態宣言に我あくびして猫と戯る4
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年12月31日What matters is social distance! But the distance has been essential for me from the start. Being too close to other persons is disgusting.3
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年12月31日新年が明けたとか、本当にどうでもいいな。単に決まったとおりに時間が過ぎただけでしょう。とか言ってる僕はきっと誰とも心を通じあわせられないんだろうな。キズナとか知ったことか。「離れていてもつながっている」? あー、はいはい。もともと人と離れていたい僕にはなんの意味もないたわごとだ。26
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年12月29日ブログ更新。連投5本目、最終回。すっかり元気になったクー。その回復力には本当に驚かされる。 クーをめぐるさらなる顛末(5)クーをめぐるさらなる顛末(5) - 平山瑞穂の白いシミ通信 その頃には、クーが自分からは食べようとしない状態が続いていることも考慮して、主治医はクーに投与する抗がん剤を消化器毒性の比較的弱いタイプのものに切り替えてくれていた。しかもその薬剤は、毎週ではなく、3週間に一度打てば薬効が持続するような効き方をするものだった。しかしクーは、主治医にいわせれば「薬が効きすぎるほど効く」体質であり、3週間おいても骨髄毒性の影響が抜けず、貧血ぎみだったり白血球が...hirayama-mizuho.cocolog-nifty.com25
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年12月28日ブログ更新。連投4本目。だいぶ希望の光が差してきた段階。 クーをめぐるさらなる顛末(4)クーをめぐるさらなる顛末(4) - 平山瑞穂の白いシミ通信 こうして注入給餌の「適切な方法」を見出したことは、僕の辛抱づよい試行錯誤の勝利だったと思う。しまいにはクーは、この注入に対して、驚くほど協力的にさえなっていった。注入するには、まずクーの体を覆っているボディスーツの背中側の合わせ目からマジックテープを剥がし、丸めて収めてあるチューブを取り出す必要があるのだが、僕がそれをしようとしただけで、自らペタリとおなかを床にくっつけて這いつくばる姿勢を...hirayama-mizuho.cocolog-nifty.com14
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年12月27日ブログ更新。連投3本目。誰も読んでいないかもしれないが粛々と続ける。 クーをめぐるさらなる顛末(3)クーをめぐるさらなる顛末(3) - 平山瑞穂の白いシミ通信 入院2日目、手術が終わったら連絡をもらえることになっていたが、東大の主治医から電話がかかってきたのは、見込んでいたよりだいぶ早い時間だった。しかも、声が暗い。その時点でいやな予感がしたのだが、主治医は案の定、「ちょっと問題が発生しまして……」と言う。 おなかにチューブを取りつける処置は、内視鏡手術によって行なうことになっていた。内視鏡で胃の内部から体の外側に向けて穴を穿ち、そこにチューブ...hirayama-mizuho.cocolog-nifty.com15
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年12月26日ブログ更新。連投2本目。 クーをめぐるさらなる顛末(2)クーをめぐるさらなる顛末(2) - 平山瑞穂の白いシミ通信 ある晩、クーの様子が見るからにおかしくなった。呼吸が浅くなり、口からよだれを垂らしている。よだれを垂らすのは、通常、なにか受けつけられない味のするものを口に含んでしまった場合だが、このときのクーは、単に気持ちが悪くてそうなっているように見えた。 しばらくすると落ち着いたのだが、次の日も、そのまた次の日も、クーは同じ状態になった。チューブから注入したあとは必ずそうなったし、注入からだいぶ時間...hirayama-mizuho.cocolog-nifty.com4
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年12月25日ブログを7ヶ月ぶりに更新。クーに抗がん剤治療を施した際の一部始終の連投1本目。もはや読んでいる人がいるのかどうかもわからないが……。 クーをめぐるさらなる顛末(1)クーをめぐるさらなる顛末(1) - 平山瑞穂の白いシミ通信 去年、クーが肥満細胞腫に冒されたときの一部始終はかつてこのブログで詳細に語ったが、実は今年も、クーは大病を患っている。実のところ、今年の特に後半は、コロナどころかクーの治療および介護に明け暮れていたと言っても過言ではない。例によって、話に一段落がつくまでは報告も憚られ、気がついたらこんな年の瀬も押しつまる頃合いになってしまっていた。少々長いが、今回から5回に分けてその顛末を報告したい。 ...hirayama-mizuho.cocolog-nifty.com15
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年11月30日くりかえすが、僕がエンタメ文芸の世界に作家として産み落とされてしまったことは皮肉としか思えない。デビュー後、勝手のわからないエンタメ文芸のことを勉強しようと思って「売れている本」を片っ端から読みまくったことなどを思い出して、今でも涙ぐましくなる。そこは僕の戦場ではなかったのだ。5
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年11月30日次はエリアス・カネッティの『眩暈』でも再読しようかなと手に取ってみて、版元が(哲学書などで有名な)法政大学出版局、価格が3,605円であると気づいて軽く吹いた。かつての僕はそうした本ばかりなんの躊躇もなく買い漁り、読み漁っていたのだ。小説とはそういうものだと思っていた。2
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年11月30日ともあれ、クンデラ再読キャンペーンはこれでひと区切りついた。結局、いちばん好きなのは『冗談』なのではないか、というのが暫定的な結論。あの作品に横溢する皮肉や残酷さがたまらなく好きだ。そうした酷薄さの狭間からしか見えてこないものがある。1
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年11月30日クンデラの『存在の耐えられない軽さ』を再読。ほぼ記憶にはなかったが、犬のカレーニンががんに冒され、次第に衰弱していくさまは涙なしには読めなかった。初読は90年代の後半と思われ、その頃にはまだ、自分で飼ったペットの死に立ち会った経験がなかったので、実感としてわからなかったのだろう。2
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年11月28日何より、何十年ぶりというブランクを隔ててもなお、「たそがれマイ・ラブ」のメロディーラインを聴けば全部覚えているという点がすごい。特に好きではなかった曲であるにもかかわらず覚えている。そういう形で人の記憶に刻印を残す曲を書けるというのは得がたい才能なのだ。5
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年11月28日故・筒美京平の作曲能力の高さに今さらながら驚嘆している。大橋純子の「たそがれマイ・ラブ」とか、リアルタイム(当時小4)では今ひとつピンときていなかったのだが、今聴くと楽曲的にまるで隙がない。大橋純子の声も艶っぽく美しくて、エンドレスリピート状態で聴けてしまう。4
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年11月21日『僕の心の埋まらない空洞』もさー、あれをもって僕が不倫を肯定してるって? なに言ってんの? バカじゃないの? そういう設問の先にあるものを描こうとしてるのに、なんでそれがわからないの? バカなの? ……とか言ってるからダメなんだな、僕は。はいはいすみません猛省しますよ。2
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年11月21日でもまあそれはしょうがないや。僕はロジックだけで動く人間で、ロジカルに考えればそういうことになるけど、世の中のみんなが同じ流儀でものごとを捉えているわけではないのだから。論理の正しさをめぐる問題といえば、『僕の心の埋まらない空洞』もあるけどそれを言い出すと以下略。1
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年11月21日でも「著者の傲慢」とか言われちゃうとね。傲慢とかそういうことじゃないんだよ。ただ僕は、この世の「真実」の一端をかけ値なく表現しようとしただけであって。その表現の仕方が過度にサディスティックであったことは認めるけど、それは僕が傲慢だったかどうかということと直接の関係はない。12
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年11月21日なんか、『大人になりきれない』(文庫化の際に『夜明け前と彼女は知らない』に改題)とか読み返すと、サディスティックすぎてつらくなってくる。ごめんなさい、世界のみなさん。僕はわかってませんでした。間違ったことを言ったとは今でも思わないけど、自分が残酷すぎたことが今ではわかります。12
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年11月8日当時小学生の高学年だった僕が「ガンダム」に夢中になったのは、まさにそのリアリズムが原因だったのだ。当時から僕は、「絶対的な悪」なんて存在しないと思っていたのだろう。そういう嘘くささを、「ガンダム」はやすやすと切り捨てて見せた。アムロに共感していたわけでは必ずしもなかったにしても。
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年11月8日それにしても、ガンダムのTVシリーズのオープニング曲の、「正義の怒りをぶつけろガンダム」という歌詞がいかに浮いていたかということに思いを致さざるをえない。「敵は必ずしも悪ではない」ということを、初めて前面に押し出したコンテンツこそがガンダムであったことを思えば。1
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年11月8日なんだか知らないが「機動戦士ガンダム」がトレンド入りしている。少し前に僕は最初のTVシリーズを観てぽつぽつと感想などを述べていたのだが、もしそれが今だったら、きっと自分は、「俺はおまえらとはちげーんだよバーカ」と内心罵っていただろう。わかりあえないのだ、僕は彼らとは。
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年11月8日「ツイン・ピークス」、約30年ぶりに観てもすごい。映像が古びていない。こういう芸当が可能なのは、僕が知るかぎりデヴィッド・リンチとスタンリー・キューブリックくらいのものだ。しかしオードリー役のシェリリン・フェン、当時は大好きだったのだが、今見ると野暮ったくて、それはそれで驚いた。
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年11月8日なんにせよ「ツイン・ピークス」というドラマは、僕が作家になったことと浅からぬ因縁があるのだ。あのドラマを通じてなにやらスピリチュアルなものにかぶれていた僕は、自分が作家になることはすでに決定していることなのだと信じ込んでしまったのだから。それがよかったのかどうかは微妙だとしても。
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年11月8日「ツイン・ピークス」は、たしか話題になっているのを知ってレンタルビデオで後追いして観たのだったと思う。たぶん一度しか観ていないと思うのだが、ローラの死を知って泣き崩れる父親リーランドの姿とか、いちいち克明に覚えている。記憶力も感受性も、現在の比ではなかったということなのだろう。
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年11月8日約30年ぶりにドラマ「ツイン・ピークス」を観かえしている。釣りに行こうとしたピート・マーテルが遺体を見つけて保安官に電話し、動揺しながら"She's dead. Wrapped in plastic"と言っている場面を、そのセリフも含めて寸分違わず正確に記憶していたことに驚いた。なぜ覚えているのか。1
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年11月7日それにしても、その『魅機ちゃん』の主要キャラクターであるみきちゃん、ユカ、リコの実在するモデルが全員すでに40代に達していることにふと気づいて衝撃を受けた。それは、中島美嘉が今年デビュー20周年と知ったときの衝撃に近いものがある。
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年11月7日『魅機ちゃん』に登場するアンドロイドのみきちゃん、そして彼女を慕うユカ、リコにはそれぞれ実在するモデルがいたのだが、阿部潤さんのチャーミングなイラストがあまりに魅力的だったために、途中からは彼のイラストでしか彼女たちを思い浮かべられなくなっていた。ヴィジュアルの力は侮れない。
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年11月7日『魅機ちゃん』は、漫画家の阿部潤さんとのコラボという形で、今はなきコミック誌「月刊IKKI」に連載した作品だった。阿部さんはその後、『パパがも一度恋をした』などのスマッシュヒットを飛ばしているが、僕は喫水線より下の冠水状態から抜け出せずにいる。でもあの連載は本当に楽しかった。
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年11月7日まあそもそも読まれなければ評価もされないわけで。読んでくれさえすれば評価してくれる人はもっとたくさんいたはずだと思っても、現実には読んでくれた人自体がものすごく少なかったわけで。売れればもっと読まれたんだろうけど、そもそも読まれなければ売れすらしないわけで。あーもうムカつく!13
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年11月7日自作のひとつである『魅機ちゃん』(2009年、小学館)を久々に再読した。なんですかこれ。傑作じゃないですか。……といった発言を僕は自作について飽きずにくりかえしているのだが、要するにそういうことなのだ。僕の作品については、世間一般の評価があまりにも低すぎると思うのだ。4
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年10月31日ミラン・クンデラを相次いで再読している。それで「冗談」を推定25年ぶりくらいに読みかえしたとき、自分が本来書きたかったのはこういう小説だったのだと思い出した。どこで道を間違えたのか。いや、間違えさせられたのか。僕は作家デビュー以来16年間も正しくないルートを辿りつづけてきてしまった。13
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年10月26日"I do know that's what I said."というのはつまり、「それがぼくの言ったことだということをぼくはたしかに知っている」というニュアンスだ。映画と違って原作ではタカシがあずさを忘れてから一定の時間が経過しているので、「覚えている」のではなく「知っている」ということが大きな意味を持つ。88
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年10月26日「忘れないと誓ったぼくがいた」はDVDなどでは"Forget Me Not"と英訳されているそうだが、このタイトルは、実は単行本が出るときに僕自身が英訳していて、カバーをはがすと表紙に"I do know that's what I said"と小さく入っている。今見ても名訳だと自分では思う。119
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年10月23日今、前のツイートに続けてものすごく辛辣な、取り返しがつかなくなるようなことを言おうとして、寸前でかろうじて自制を働かせました。まあどうせこれらのツイートを読む人なんて全世界にマックスで20人くらいしかいないだろうけど、大人になるとは、必要があってもなくても自制できることなのです。15
平山瑞穂@hirayama_mizuho·2020年10月23日あーでもごめんなさい、「現実にはありえない絵空事」が実現されるからこそ楽しいんですね? それこそがエンタメの使命なんですね? すいませんなんか僕わかってなかったみたいです、「こんなことあるわけない」という認識補正機能をあえてオフにする快感ってやつのことが。1