年末年始の休日診療所 多くの患者が“駆け込み”[2021/01/04 14:29]
3日、東京都で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は816人と、日曜日としては前の週の708人を大きく上回り、過去最多となりました。
一方、医療体制の逼迫(ひっぱく)に直結する重症者も増えています。
全国の重症者数は3日午前0時の時点で、714人と、先月31日の716人に次いで過去2番目に多くなっています。
東京都の重症者も前の日から7人増えて101人となり、緊急事態宣言解除後としては、初めて100人を超えました。
医療機関が休みになる年末年始、PCR検査などに対応した休日診療所「田園調布医師会」には、先月29日から3日午前までに約180人が訪れたといいます。
田園調布医師会の並木敦也会長は、患者が診療所へ来る理由として、「ほとんどが発熱があったり、今、症状がほとんどなくなっていても以前に発熱があって、上気道炎症状があった、まだコロナが心配だという患者が多かったです」と話していました。
こちらの診療所では、先月29日から元日までの4日間で、53人がPCR検査を受け、そのうち約3分の1にあたる18人が陽性だったといいます。
なお、先月30日時点の東京都の陽性率は10.2%です。
田園調布医師会の並木会長は「元旦ですとか、昨日(2日)もそうだったんですけど、街の様子を見ると、人出が減っているような印象があまりなかったので、この状態が続くと感染者数はある程度のところで高止まりしてしまうか、もしくは増加するんじゃないかと心配しております」と話していました。