憎悪の始まりたる古竜
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【キャラ一覧(無印 / AIR / STAR / AMAZON / CRYSTAL)】【スキル一覧】【マップ一覧】
※AMAZONから、スキルのGRADE UPによる数値の変化量が途中で変わるケースが出ています。
通常 | 始祖の継承者 ウシュムガル |
---|
名前 | ナグルファルの卵 |
---|---|
年齢 | UNKNOWN |
観測 | 瘴気を纏う生きた卵、太古の遺産のようだが…… |
- 2020年11月12日追加
- CRYSTAL ep.VIIマップ3(CRYSTAL PLUS時点で345マス/累計755マス)課題曲「Hainuwele」クリアで入手。
- 専用スキル「憎しみの二重螺旋」を装備することで「始祖の継承者 ウシュムガル」へと名前とグラフィックが変化する。
巡礼教団が発掘した巨大な卵。
禍々しい瘴気を放つそれが呼び起こすものとは…
ちなみに、ナグルファルというのは北欧神話に登場する巨人ムスペルが持つ船で、ラグナロクの際はこれに乗ってアースガルズに攻め込んだという。
一方、ウシュムガルはメソポタミア神話におけるティアマトが生み出した11の怪物のうちの1匹。
スキル
RANK | スキル |
---|---|
1 | デスティニージャッジ |
5 | |
10 | |
15 | 憎しみの二重螺旋 |
25 | 限界突破の証 |
50 | 真・限界突破の証 |
- デスティニージャッジ [HARD]
- 確率で許容数が変動する即死スキル。2行目の実際の挙動は「残りカウントが[10]になった時【50%】の確率で強制終了」なので、強制終了条件は「MISS回数10回か20回のどちらか(確率は半々)」。
- AMAZON時点で筐体で入手可能、かつノート数に関係なく7本を狙えるスキルの中では比較的使いやすいが、初期値だと理論値でちょうど7本なのである程度の育成が必要。
- オーバージャッジと比較すると、確率でMISSの許容数が多くなる・筐体で入手可能という利点がある。GRADEを上げれば上昇率も上回るため完全上位互換となる。
- 筐体内の所有者は、AMAZON ep.IIマップ4(AMAZON PLUS時点で累計690マス)完走及びCRYSTAL ep.VIIマップ3(CRYSTAL PLUS時点で累計755マス)クリアで筐体内の所有者は揃う(CRYSTAL PLUS時点)。
プレイ環境 | 最大 | |
---|---|---|
開始時期 | ガチャ | |
CRYSTAL | 無し | +6 |
あり | +8 | |
AMAZON+以前 |
GRADE | 効果 |
---|---|
共通 | MISSでカウント [-1]/カウント[0]で強制終了 カウント[10]でMISS時 【50%】の確率で強制終了 ※初期カウント20 |
初期値 | ゲージ上昇UP (210%) |
+1 | 〃 (215%) |
+2 | 〃 (220%) |
+3 | 〃 (225%) |
+4 | 〃 (230%) |
+5 | 〃 (235%) |
+6 | 〃 (240%) |
▼以降はCARD MAKERで入手するキャラが必要 | |
+7 | 〃 (245%) |
+8 | 〃 (250%) |
理論値:144000(7本+18000/26k)[+6] | |
理論値:150000(7本+24000/26k)[+8] |
- 憎しみの二重螺旋 [CATASTROPHY] ※専用スキル
- 神の啓示、あるいはアルテマヴォルテックスの亜種。ゲージ上昇の分岐点がさらに終了間際になったもの。
- 上昇率を平均すると350%、ちょうどアルテマヴォルテックスと等しくなる。
- 神の啓示、あるいはアルテマヴォルテックスの亜種。ゲージ上昇の分岐点がさらに終了間際になったもの。
GRADE | 効果 |
---|---|
初期値 | 9/10経過までゲージが上昇しない 9/10経過からゲージ上昇UP (3500%) JUSTICE以下10回で強制終了 |
理論値:不定(譜面依存) |
ランクテーブル
1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
スキル | EP.1 | Ep.2 | Ep.3 | スキル |
6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
Ep.4 | Ep.5 | Ep.6 | Ep.7 | スキル |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
Ep.8 | Ep.9 | Ep.10 | Ep.11 | スキル |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
スキル | ||||
26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 | 32 | 33 | 34 | 35 |
36 | 37 | 38 | 39 | 40 |
41 | 42 | 43 | 44 | 45 |
46 | 47 | 48 | 49 | 50 |
スキル |
STORY
EPISODE1 神か災厄か、その両方か「巡礼教団が発掘した謎の卵。それは、触れてはならぬパンドラの箱であった」
ザクッ、ザクッ。
遠くから聞こえる、土を掘り起こす音。
やがて、その音はこちらへと次第に近づき、ふいに光がもたらされる。
久方ぶりの陽の光。
いや、久方ぶりと呼ぶにはあまりに長い。文明が数巡するほど果てしなく長い年月。
この邂逅は偶然ではない。無数にある運命の歯車、それがひとつに合致した瞬間というだけ。
小さき人間が、こちらを見て何か喚いている。
今は……そう、今はまだその時ではない……。
――それは巨大な『卵』だった。
黒き大地『ナグルファル』にて、巡礼教団の発掘隊によって掘り起こされた卵は、教団を従える巫女セシャトの元へ運び込まれる事となる。
管理者と呼ばれた神が残した『森羅万象記録』の発掘を生業とする巡礼教団。過去の遺物に触れ慣れている教団でさえ戸惑うほどの、巨大で、不気味な卵であった。
卵は禍々しい瘴気を放っており、それに魅せられるかのように湧き出した異形の化け物は、次々と人を襲い始める。
神話教国を始めとする近隣諸国は、大混乱に陥っていた。
卵の発掘と時同じくして大陸北部。
人の支配が及ばぬ未開の地に、巨大な光の塔が突然現れた。
化け物を寄せ付け、塔と呼応しあう卵。
その関連性と、何よりも卵の放つ瘴気に魅せられたセシャトは、卵の正体は眠れる神の御身だと判断する。
この世界に神を蘇らせる事を理念とする教団は、卵を塔に捧げれば神が再誕すると考え、セシャトを始めとする教団のキャラバンは一路大陸北部を目指し、旅に出るのであった。
神か。それとも災厄か。
卵は今、まどろみから目覚めようとしている。
EPISODE2 魅せられた盲信者「教団の巫女は日増しに信心を高める。時折、狂気を孕んだ瞳を光らせながら」遠くから聞こえる、土を掘り起こす音。
やがて、その音はこちらへと次第に近づき、ふいに光がもたらされる。
久方ぶりの陽の光。
いや、久方ぶりと呼ぶにはあまりに長い。文明が数巡するほど果てしなく長い年月。
この邂逅は偶然ではない。無数にある運命の歯車、それがひとつに合致した瞬間というだけ。
小さき人間が、こちらを見て何か喚いている。
今は……そう、今はまだその時ではない……。
――それは巨大な『卵』だった。
黒き大地『ナグルファル』にて、巡礼教団の発掘隊によって掘り起こされた卵は、教団を従える巫女セシャトの元へ運び込まれる事となる。
管理者と呼ばれた神が残した『森羅万象記録』の発掘を生業とする巡礼教団。過去の遺物に触れ慣れている教団でさえ戸惑うほどの、巨大で、不気味な卵であった。
卵は禍々しい瘴気を放っており、それに魅せられるかのように湧き出した異形の化け物は、次々と人を襲い始める。
神話教国を始めとする近隣諸国は、大混乱に陥っていた。
卵の発掘と時同じくして大陸北部。
人の支配が及ばぬ未開の地に、巨大な光の塔が突然現れた。
化け物を寄せ付け、塔と呼応しあう卵。
その関連性と、何よりも卵の放つ瘴気に魅せられたセシャトは、卵の正体は眠れる神の御身だと判断する。
この世界に神を蘇らせる事を理念とする教団は、卵を塔に捧げれば神が再誕すると考え、セシャトを始めとする教団のキャラバンは一路大陸北部を目指し、旅に出るのであった。
神か。それとも災厄か。
卵は今、まどろみから目覚めようとしている。
連日、移動を続ける巡礼教団のキャラバン。
この日は化け物の襲撃によって被害を受けたキャラバンの立て直しに1日を費やし、明日の出発に備えて野営地で焚き火を囲み、休息を取っていた。
夜も更け各々が天幕の中に入ると、見張りの信徒を払ったセシャトは巨大な卵と対峙し、その封印を一時的に解く。
そして、一糸まとわぬ姿になると、ピタリと寄り添うように巨大な卵に身を寄せた。
「まさしく神の卵と呼ぶにふさわしい、この禍々しくも神々しい鼓動……」
うっとりとした表情を浮かべながら卵の表面を撫でるセシャトは、その魅力に身を震わせながらも、旅の目的を再確認する。
「卵の発掘と時同じくして現れた光の塔……この二つは必ず繋がりがあるはずです。現にこうして、塔に近づくごとに卵の脈動は強くなっています……神の再誕の鍵は、塔に卵を捧げる事で間違いないでしょう……それに……」
旅の途中で出会った、セシャトと同じく光の塔を目指していた少女の一人を思い出す。
「神話教国の巫女、セラフィナ……彼女の持っていた剣は神の聖遺物。あの時、確かに剣も光の塔と呼応しあっていました。とすれば、あれもやはり卵も神に関連する物……」
あらゆる事象を結びつけ、卵は神なのだと偏執的に信じ込むセシャト。
神の再臨は近い、そしてそれを自らの手で成すのだと……。
巡礼教団の徒の中には彼女の解釈に疑念の目を向ける者もいたが、巫女という指導者的立場に異を唱えられるはずもなく、気づけば塔への到着は目前に迫っていた。
「先に塔へと出発したセラフィナ、そしてミィム……神話教国の巫女だろうと、神はわたくしたち巡礼教団のものです。余計な邪魔をされぬよう、先を急がなくては……」
怪しく光るセシャトの瞳に応えるように、卵はドクリと大きく脈打つのだった。
EPISODE3 神と呼ぶにはあまりにも「塔へとたどり着き、卵は目覚める。誕生を祝う、人間の悲鳴と共に」この日は化け物の襲撃によって被害を受けたキャラバンの立て直しに1日を費やし、明日の出発に備えて野営地で焚き火を囲み、休息を取っていた。
夜も更け各々が天幕の中に入ると、見張りの信徒を払ったセシャトは巨大な卵と対峙し、その封印を一時的に解く。
そして、一糸まとわぬ姿になると、ピタリと寄り添うように巨大な卵に身を寄せた。
「まさしく神の卵と呼ぶにふさわしい、この禍々しくも神々しい鼓動……」
うっとりとした表情を浮かべながら卵の表面を撫でるセシャトは、その魅力に身を震わせながらも、旅の目的を再確認する。
「卵の発掘と時同じくして現れた光の塔……この二つは必ず繋がりがあるはずです。現にこうして、塔に近づくごとに卵の脈動は強くなっています……神の再誕の鍵は、塔に卵を捧げる事で間違いないでしょう……それに……」
旅の途中で出会った、セシャトと同じく光の塔を目指していた少女の一人を思い出す。
「神話教国の巫女、セラフィナ……彼女の持っていた剣は神の聖遺物。あの時、確かに剣も光の塔と呼応しあっていました。とすれば、あれもやはり卵も神に関連する物……」
あらゆる事象を結びつけ、卵は神なのだと偏執的に信じ込むセシャト。
神の再臨は近い、そしてそれを自らの手で成すのだと……。
巡礼教団の徒の中には彼女の解釈に疑念の目を向ける者もいたが、巫女という指導者的立場に異を唱えられるはずもなく、気づけば塔への到着は目前に迫っていた。
「先に塔へと出発したセラフィナ、そしてミィム……神話教国の巫女だろうと、神はわたくしたち巡礼教団のものです。余計な邪魔をされぬよう、先を急がなくては……」
怪しく光るセシャトの瞳に応えるように、卵はドクリと大きく脈打つのだった。
アプスの谷の頂に到着したセシャト率いる巡礼教団のキャラバンは、眼下に望む塔の入り口で、およそ現実とは認めがたい光景を目の当たりにする事となる。
「セラフィナとミィム……それに、あれは一体何なんですの……?」
石壁のように高くそびえる鉄の巨人。鉄巨人はその体躯からは想像もつかぬ速度で、休む事なく攻撃を繰り出している。
それを受けるセラフィナは、神の聖遺物であるゼーレタクトを操り、鉄巨人の猛攻をかわしつつ、剣撃の度に蒼い閃光を散らしながら立ち向かう。そんなセラフィナを支援するように、ミィムは光弾を的確に放つ。
その光景はまるで、語り継がれてきた神話に登場する神々の激戦を思い起こさせるもので。セシャトは一瞬自身の役目も忘れ、目を奪われてしまっていた。
その時だった。
「セシャト様ッ!! た、卵の様子が!!」
気づけば卵の殻はところどころ割れ、中から伸びる無数の触手が次々と信徒達を殺めていく。
触手は鞭のようにしなったかと思うと、一瞬で人体をバラバラに切り刻み、ヒトからモノへと変えてしまう。
「おお、神よ!! 遂に……遂にわたくしの元へ舞い戻られたのですね!!」
信徒たちは、卵は神ではなく悪魔であったと叫び、命乞いをしながら死んでいくものの、セシャトの耳には届かない。
神の再誕に狂喜乱舞するセシャトは、血の雨を浴びながらも高らかに笑い続ける。
「――――――ッ!!」
次の瞬間。何かの叫びに似た、耳をつんざく雷鳴のような音が響き渡り、セシャト含む信徒たちはその場に立ちすくんでしまう。
空間がゆがめられたかのような巨大な音、彼女らが再び目を開けた時、『それ』は現れた。
「この音……いえ、これは声? 神の声ですの!?」
彼らを殺めていた触手は、いつの間にか姿を消している。
替わりに、ほんの少し前まで卵が『あった』場所。
そこにいたのは、ドロドロの肉をまとった蛇のような化け物。
腐臭を漂わせながら息を吐くそれは、神と呼ぶにはあまりにもおぞましい姿であった。
EPISODE4 始祖の継承者ウシュムガル「ここにいてはいけないもの。理解するのに時間はいらない。だが、もはや手遅れであった」「セラフィナとミィム……それに、あれは一体何なんですの……?」
石壁のように高くそびえる鉄の巨人。鉄巨人はその体躯からは想像もつかぬ速度で、休む事なく攻撃を繰り出している。
それを受けるセラフィナは、神の聖遺物であるゼーレタクトを操り、鉄巨人の猛攻をかわしつつ、剣撃の度に蒼い閃光を散らしながら立ち向かう。そんなセラフィナを支援するように、ミィムは光弾を的確に放つ。
その光景はまるで、語り継がれてきた神話に登場する神々の激戦を思い起こさせるもので。セシャトは一瞬自身の役目も忘れ、目を奪われてしまっていた。
その時だった。
「セシャト様ッ!! た、卵の様子が!!」
気づけば卵の殻はところどころ割れ、中から伸びる無数の触手が次々と信徒達を殺めていく。
触手は鞭のようにしなったかと思うと、一瞬で人体をバラバラに切り刻み、ヒトからモノへと変えてしまう。
「おお、神よ!! 遂に……遂にわたくしの元へ舞い戻られたのですね!!」
信徒たちは、卵は神ではなく悪魔であったと叫び、命乞いをしながら死んでいくものの、セシャトの耳には届かない。
神の再誕に狂喜乱舞するセシャトは、血の雨を浴びながらも高らかに笑い続ける。
「――――――ッ!!」
次の瞬間。何かの叫びに似た、耳をつんざく雷鳴のような音が響き渡り、セシャト含む信徒たちはその場に立ちすくんでしまう。
空間がゆがめられたかのような巨大な音、彼女らが再び目を開けた時、『それ』は現れた。
「この音……いえ、これは声? 神の声ですの!?」
彼らを殺めていた触手は、いつの間にか姿を消している。
替わりに、ほんの少し前まで卵が『あった』場所。
そこにいたのは、ドロドロの肉をまとった蛇のような化け物。
腐臭を漂わせながら息を吐くそれは、神と呼ぶにはあまりにもおぞましい姿であった。
ゆっくりと立ち上がる異形の化け物。
逃げるべきか、迎えるべきか。
とるべき行動は多々あるはずだが、セシャトたちは一歩も動けず固まってしまっていた。
ボタボタと腐肉を落としながらも立ち上がった化け物は、固唾を呑んで自身を見守る人間たちの心に向かって直接語りかける。
「偽リノ神ノ世界ニ生キル裏切リ者ドモ……」
強大な邪悪を前に、足がすくんでいたセシャトは、ありったけの勇気を振り絞って化け物に問う。
「あ、あなた様は我らが求めた救世の神、でしょうか?」
「神……我ハ神。ダガ、貴様ラノ崇メル偽リノ神デハナイ」
「そんな……偽りだなんて、ご冗談を……」
「我ハ、平等ナル破壊ト死ノ象徴……世界、ヒト、メインフレーム……全テヲ滅スル者!!」
化け物の咆哮が大気を震わせる。
それと同時に、信徒たちはありったけの勇気を振り絞り負けじと砲火の口火を切った。
楔が仕込まれた砲を撃ち込むと、それはたやすく腐肉を貫き、幾重にも絡みつく鎖は化け物を大地へと拘束する。
化け物はもがきながらも、その姿をゆっくりと変容させていく。
セシャトは、目の前の悪魔との邂逅を終えるも、未だぼんやりとする頭で考えていた。
つい先ほどまでの自分が、自分ではないように感じる。
確かに記憶は残っているのだが、全ての行動を自身で決断した覚えがない。
一体いつから?
独りごちても答えは出てこない。
状況から察するに、あの卵を初めて見たときから……自分は操られていたのだという事だけは理解できた。
「お逃げください、セシャト様!」
信徒の声に、セシャトは薄い霧がかかっていたような意識を現実へと引き戻す。
巫女としての矜持だろうか、フラフラとおぼつかない足取りながらも、力を振り絞って声を張る。
そして、生き残った信徒たちに向かって光の塔へ向かうよう指示を飛ばした。
自身も谷底へと転がるように走ると、戦いが終わり、倒れる鉄巨人の前に立つ二人の少女を視認した。
「あなたたち、早くお逃げなさいッ!」
何者かの叫びに気づき、振り向く二人の目に映ったもの。
それはセシャト率いる巡礼教団の信徒たち。
そして、それを追う巨大な龍の姿をした『災厄』と呼ぶに相応しいものであった。
EPISODE5 破壊の権化、死の象徴「平等に死を撒き散らす、龍の形をした災厄。対するは、空より蒼き神の剣」逃げるべきか、迎えるべきか。
とるべき行動は多々あるはずだが、セシャトたちは一歩も動けず固まってしまっていた。
ボタボタと腐肉を落としながらも立ち上がった化け物は、固唾を呑んで自身を見守る人間たちの心に向かって直接語りかける。
「偽リノ神ノ世界ニ生キル裏切リ者ドモ……」
強大な邪悪を前に、足がすくんでいたセシャトは、ありったけの勇気を振り絞って化け物に問う。
「あ、あなた様は我らが求めた救世の神、でしょうか?」
「神……我ハ神。ダガ、貴様ラノ崇メル偽リノ神デハナイ」
「そんな……偽りだなんて、ご冗談を……」
「我ハ、平等ナル破壊ト死ノ象徴……世界、ヒト、メインフレーム……全テヲ滅スル者!!」
化け物の咆哮が大気を震わせる。
それと同時に、信徒たちはありったけの勇気を振り絞り負けじと砲火の口火を切った。
楔が仕込まれた砲を撃ち込むと、それはたやすく腐肉を貫き、幾重にも絡みつく鎖は化け物を大地へと拘束する。
化け物はもがきながらも、その姿をゆっくりと変容させていく。
セシャトは、目の前の悪魔との邂逅を終えるも、未だぼんやりとする頭で考えていた。
つい先ほどまでの自分が、自分ではないように感じる。
確かに記憶は残っているのだが、全ての行動を自身で決断した覚えがない。
一体いつから?
独りごちても答えは出てこない。
状況から察するに、あの卵を初めて見たときから……自分は操られていたのだという事だけは理解できた。
「お逃げください、セシャト様!」
信徒の声に、セシャトは薄い霧がかかっていたような意識を現実へと引き戻す。
巫女としての矜持だろうか、フラフラとおぼつかない足取りながらも、力を振り絞って声を張る。
そして、生き残った信徒たちに向かって光の塔へ向かうよう指示を飛ばした。
自身も谷底へと転がるように走ると、戦いが終わり、倒れる鉄巨人の前に立つ二人の少女を視認した。
「あなたたち、早くお逃げなさいッ!」
何者かの叫びに気づき、振り向く二人の目に映ったもの。
それはセシャト率いる巡礼教団の信徒たち。
そして、それを追う巨大な龍の姿をした『災厄』と呼ぶに相応しいものであった。
光の塔へ逃げ込もうとしたセシャトたちであったが、跳躍した竜が塔の前に立ち塞がってしまう。
未だ邪悪な瘴気を放ち続ける龍を前に、硬直するセシャト。
「違う……わたくしは、ただ神を蘇らせようとしただけ……」
洗脳状態にあったとはいえ、自らが招いた災厄。誰に言うともなく弁明するセシャトをよそに、竜の視線は彼女ではなく、先ほどセラフィナたちによって倒された鉄巨人に向けられていた。
大量の血を流し、か細い虫の息を吐く鉄巨人の『中身』。
何かを察したミィムが制止するよう手を伸ばした刹那。
竜は鉄巨人の『中身』をつるりと捕食してしまった。すると、腐肉を撒き散らしていた不完全な肉体はやがて硬化し始め、その姿形を急速に変化させていく。
――進化した竜はすべてを破壊し尽くす。
その姿にかつて世界を滅ぼそうとした神々しさはなかったが、死を運ぶ不吉なものだけはより色濃く表れていた。
己が理の如く傍若無人に振るうその力は、大地を、人間を、ことごとく破壊していく。
巡礼教団の信徒たちは必死に抵抗するが、竜が一息吹くだけで彼らの肉体は簡単に腐り果て液状化してしまう。
発掘した聖遺物であるエーテル兵器を用い、さらなる攻撃を竜に加える。だが、被弾した竜の身体から飛び散る血液は猛毒を持ち、こぼれ落ちた地面から毒煙が湧き上がる。
破壊の権化。死の象徴。
圧倒的な力を前に為す術もなく、セシャトは恐怖でその場にへたり込んでしまう。
悪臭と毒煙を漂わせる龍は、震えるセシャトたちを亡き者にせんと襲いかかろうとしていた。
「早く逃げて!!」
皆が目前に迫る死に直面する中、竜の前に立ちはだかったのはセラフィナだった。
震える手を抑えながらゼーレタクトを握り、切っ先を竜に向ける。
その時セラフィナは、不思議と恐怖とは違った感情を覚えていた。
剣から伝わる暖かさ。まるで人の温もりのような、家族に抱きしめられたような安らぎ。
死を撒き散らす災厄を前にして、ゼーレタクトは真なる目覚めの時を迎えようとしていた。
すべての悪夢を払うという本来の姿、神聖なる剣の輝きもまた、どこか狂気を帯びているのだった。
EPISODE6 断ち切れ、災厄を「戦いは終わったのだと、導師は意味深に呟く。まるで、かつての友を諭すように」未だ邪悪な瘴気を放ち続ける龍を前に、硬直するセシャト。
「違う……わたくしは、ただ神を蘇らせようとしただけ……」
洗脳状態にあったとはいえ、自らが招いた災厄。誰に言うともなく弁明するセシャトをよそに、竜の視線は彼女ではなく、先ほどセラフィナたちによって倒された鉄巨人に向けられていた。
大量の血を流し、か細い虫の息を吐く鉄巨人の『中身』。
何かを察したミィムが制止するよう手を伸ばした刹那。
竜は鉄巨人の『中身』をつるりと捕食してしまった。すると、腐肉を撒き散らしていた不完全な肉体はやがて硬化し始め、その姿形を急速に変化させていく。
――進化した竜はすべてを破壊し尽くす。
その姿にかつて世界を滅ぼそうとした神々しさはなかったが、死を運ぶ不吉なものだけはより色濃く表れていた。
己が理の如く傍若無人に振るうその力は、大地を、人間を、ことごとく破壊していく。
巡礼教団の信徒たちは必死に抵抗するが、竜が一息吹くだけで彼らの肉体は簡単に腐り果て液状化してしまう。
発掘した聖遺物であるエーテル兵器を用い、さらなる攻撃を竜に加える。だが、被弾した竜の身体から飛び散る血液は猛毒を持ち、こぼれ落ちた地面から毒煙が湧き上がる。
破壊の権化。死の象徴。
圧倒的な力を前に為す術もなく、セシャトは恐怖でその場にへたり込んでしまう。
悪臭と毒煙を漂わせる龍は、震えるセシャトたちを亡き者にせんと襲いかかろうとしていた。
「早く逃げて!!」
皆が目前に迫る死に直面する中、竜の前に立ちはだかったのはセラフィナだった。
震える手を抑えながらゼーレタクトを握り、切っ先を竜に向ける。
その時セラフィナは、不思議と恐怖とは違った感情を覚えていた。
剣から伝わる暖かさ。まるで人の温もりのような、家族に抱きしめられたような安らぎ。
死を撒き散らす災厄を前にして、ゼーレタクトは真なる目覚めの時を迎えようとしていた。
すべての悪夢を払うという本来の姿、神聖なる剣の輝きもまた、どこか狂気を帯びているのだった。
セラフィナが竜と激突する。
ミィムは竜の毒から守るため、セラフィナの身に纏わせるように防御障壁を展開しつつ戦闘に参加するが、その表情はどこか精彩を欠いていた。
彼女にとって、竜との邂逅は青天の霹靂だったのだろう。言葉も届かない制御不能の存在だとミィムは理解していても、それに向かって呟く事しかできないでいた。
「やめて……その戦いは……その戦いはもう終わったの……」
セラフィナはそんなミィムの言葉に耳を傾ける余裕はない。
血と煙が吹きすさぶ決死圏。
その中を幾度もくぐり抜け、引きつけてはかわし、光の刃を振り下ろす。
「グゥ……オォォォォォッッ!!」
竜は咆哮と共に抵抗するが、鉄巨人との戦いを経て急速に成長したセラフィナは、果敢に立ち向かい、次第に竜の身体に傷をつけていく。
(速度は私が上回っている……このまま手数で押し切れば勝てる!)
勝利を予感したセラフィナが、思わずその口元に笑みを浮かべた瞬間。
鞭のようにしなる巨大な龍尾が、セラフィナの死角から叩きつけられたのだ。
「……あ、ぐっ……!」
高速で打ち付けられた勢いそのままに、セラフィナは塔の外壁に激突する。
超重量級の直撃。ミィムの防護障壁のおかげで深手を負うまでには至らなかったが、その衝撃を丸ごと受け流す事はできず。
「……か、かひゅ……、」
セラフィナは地面に投げ出され、呼吸もままならずもがき苦しむしかなかった。
そこへ――間髪入れず竜の血液が飛来する。
生身で浴びてしまえば、肉体は溶かされ、蒸発してしまうほどの猛毒。
ミィムの防護障壁は先程の一撃で砕かれている。
今の状況では防ぐ事はできない。
確実な『死』がセラフィナへと迫る――
「――セラフィナッ!!」
言葉を発するよりも早く、ミィムの身体は反応し、駆けだしていた。
「――ッ!? ミィムッ!?」
突き飛ばされたセラフィナが、再び目を開けた時。
ミィムの透き通る白い肌は、竜の血で染め上げられていた。
EPISODE7 願いは力をもたらすか「悲鳴と絶叫、湧き上がってくる怒りの感情。傷ついた友を守るため、少女は剣を振るう」ミィムは竜の毒から守るため、セラフィナの身に纏わせるように防御障壁を展開しつつ戦闘に参加するが、その表情はどこか精彩を欠いていた。
彼女にとって、竜との邂逅は青天の霹靂だったのだろう。言葉も届かない制御不能の存在だとミィムは理解していても、それに向かって呟く事しかできないでいた。
「やめて……その戦いは……その戦いはもう終わったの……」
セラフィナはそんなミィムの言葉に耳を傾ける余裕はない。
血と煙が吹きすさぶ決死圏。
その中を幾度もくぐり抜け、引きつけてはかわし、光の刃を振り下ろす。
「グゥ……オォォォォォッッ!!」
竜は咆哮と共に抵抗するが、鉄巨人との戦いを経て急速に成長したセラフィナは、果敢に立ち向かい、次第に竜の身体に傷をつけていく。
(速度は私が上回っている……このまま手数で押し切れば勝てる!)
勝利を予感したセラフィナが、思わずその口元に笑みを浮かべた瞬間。
鞭のようにしなる巨大な龍尾が、セラフィナの死角から叩きつけられたのだ。
「……あ、ぐっ……!」
高速で打ち付けられた勢いそのままに、セラフィナは塔の外壁に激突する。
超重量級の直撃。ミィムの防護障壁のおかげで深手を負うまでには至らなかったが、その衝撃を丸ごと受け流す事はできず。
「……か、かひゅ……、」
セラフィナは地面に投げ出され、呼吸もままならずもがき苦しむしかなかった。
そこへ――間髪入れず竜の血液が飛来する。
生身で浴びてしまえば、肉体は溶かされ、蒸発してしまうほどの猛毒。
ミィムの防護障壁は先程の一撃で砕かれている。
今の状況では防ぐ事はできない。
確実な『死』がセラフィナへと迫る――
「――セラフィナッ!!」
言葉を発するよりも早く、ミィムの身体は反応し、駆けだしていた。
「――ッ!? ミィムッ!?」
突き飛ばされたセラフィナが、再び目を開けた時。
ミィムの透き通る白い肌は、竜の血で染め上げられていた。
「いっ……あ゛あああぁぁぁっ!!」
ミィムの絶叫がこだまする。
竜の血液に触れた皮膚は、細胞組織を瞬く間に破壊され、ただれ、溶けていく。
血を浴びるギリギリのタイミングで、ミィムは防護障壁を展開していたが、全てを防ぐには不完全であった。
地面に放り出されたミィムの損傷は激しく、血を浴びた四肢は血煙を上げところどころ真っ白い肉と骨が露出している。
焼かれるような痛みに言葉にならぬ悲鳴をあげ、ミィムにはのたうち回る事しかできない。
そんなミィムもろとも、竜は二人にとどめを刺さんと再び息吹を吹きかけようとしていた。
セラフィナは重々しい身体を持ち上げ、竜を強くにらみ付ける。
「――させないッ!」
奥底から湧き出してくるのは、彼女自身体感した事のないほどの、ドス黒い激情。
初めての友達、旅の仲間、心許せる唯一の――。
――ユルセナイ。
その感情は怒り……。そして、誰かを守りたいと強く願う力。
願いに応えるかのように、ゼーレタクトは今まで以上に強く、蒼い輝きを放つ。
「やらせない! お前なんかにぃぃぃッ!!」
竜の息吹が発せられる刹那。
強く地を蹴ったセラフィナは、自身からみなぎる力に導かれるように、竜の咢(あぎと)へと向かって輝く剣を突き立てていた。
顎を上から貫かれ、竜は苦悶の色を浮かべ、くぐもった唸り声を上げる。
高質化した皮膚が辛うじて刃の進行を押しとどめていた。
「……くっ!」
致命傷に至っていない事に、セラフィナは焦りを覚える。
このままではいずれ、力の差で振り払われてしまう。そんなセラフィナの心境を知ってか知らずか、竜は瞳を歪ませて笑みにも似た表情を見せる。
力尽きた時が、お前の死の瞬間だと言わんばかりに。
そして、反撃の準備に入ろうとした竜が身体を大きく揺らしにかかった。そこへ、バランスを崩しかけたセラフィナを叩き落とそうと竜尾が迫る。
「まだだッ! まだ、終わりじゃないッ!!」
セラフィナの叫びと共に、刃の光が激しく明滅した。
視界がホワイトアウトするほどの強烈な光。それは今、セラフィナの心と完全に共鳴していた。
「あなたは……この世界にいちゃいけないんだあぁぁぁッ!!」
尽きかけたわずかな体力を振り絞り、勢いよく剣を引き抜くと、竜尾をかわしつつ跳躍した。
「ハァァァァァッ!!」
全身全霊を込めた一閃。
光の刃は龍の頭部に食い込み――首を、腹を両断する。
身体を二つに裂かれ、バランスを保てなくなった竜は、ゆっくりと倒れていった。
そして、溢れるほどの瘴気が焼け爛れた断面から漏れ出すと、やがて行き場を失ったのか、静かに天へと昇っていく。
――世界を喰らおうとした竜の成れの果て、その最後はあっけないものだった。
「や、やった……やったんだ、私――そうだ、ミィムはッ!?」
自身の起こした奇跡に驚く間もなく、セラフィナはミィムの安否を確認しようと振り返る。
だが、彼女が深手を負った場所に彼女の姿はない。視線を周囲へ向けようとした矢先、セラフィナはゼーレタクトが異常な反応を示している事に気付いた。
「……え?」
セラフィナの瞳に映るまばゆい光は、剣身から徐々に身体を伝い、セラフィナの魂と一つになってゆく。
「何……これ……? ゼーレタクト、あなたは何をしようとしているの?」
光に呑み込まれ、気付けば、セラフィナはまっさらな地平の上に佇んでいた。
EPISODE8 戦いの輪廻「『あの日から今日まで』が、全て詰まった記憶。託された理由を知るのは、そう遠くない未来」ミィムの絶叫がこだまする。
竜の血液に触れた皮膚は、細胞組織を瞬く間に破壊され、ただれ、溶けていく。
血を浴びるギリギリのタイミングで、ミィムは防護障壁を展開していたが、全てを防ぐには不完全であった。
地面に放り出されたミィムの損傷は激しく、血を浴びた四肢は血煙を上げところどころ真っ白い肉と骨が露出している。
焼かれるような痛みに言葉にならぬ悲鳴をあげ、ミィムにはのたうち回る事しかできない。
そんなミィムもろとも、竜は二人にとどめを刺さんと再び息吹を吹きかけようとしていた。
セラフィナは重々しい身体を持ち上げ、竜を強くにらみ付ける。
「――させないッ!」
奥底から湧き出してくるのは、彼女自身体感した事のないほどの、ドス黒い激情。
初めての友達、旅の仲間、心許せる唯一の――。
――ユルセナイ。
その感情は怒り……。そして、誰かを守りたいと強く願う力。
願いに応えるかのように、ゼーレタクトは今まで以上に強く、蒼い輝きを放つ。
「やらせない! お前なんかにぃぃぃッ!!」
竜の息吹が発せられる刹那。
強く地を蹴ったセラフィナは、自身からみなぎる力に導かれるように、竜の咢(あぎと)へと向かって輝く剣を突き立てていた。
顎を上から貫かれ、竜は苦悶の色を浮かべ、くぐもった唸り声を上げる。
高質化した皮膚が辛うじて刃の進行を押しとどめていた。
「……くっ!」
致命傷に至っていない事に、セラフィナは焦りを覚える。
このままではいずれ、力の差で振り払われてしまう。そんなセラフィナの心境を知ってか知らずか、竜は瞳を歪ませて笑みにも似た表情を見せる。
力尽きた時が、お前の死の瞬間だと言わんばかりに。
そして、反撃の準備に入ろうとした竜が身体を大きく揺らしにかかった。そこへ、バランスを崩しかけたセラフィナを叩き落とそうと竜尾が迫る。
「まだだッ! まだ、終わりじゃないッ!!」
セラフィナの叫びと共に、刃の光が激しく明滅した。
視界がホワイトアウトするほどの強烈な光。それは今、セラフィナの心と完全に共鳴していた。
「あなたは……この世界にいちゃいけないんだあぁぁぁッ!!」
尽きかけたわずかな体力を振り絞り、勢いよく剣を引き抜くと、竜尾をかわしつつ跳躍した。
「ハァァァァァッ!!」
全身全霊を込めた一閃。
光の刃は龍の頭部に食い込み――首を、腹を両断する。
身体を二つに裂かれ、バランスを保てなくなった竜は、ゆっくりと倒れていった。
そして、溢れるほどの瘴気が焼け爛れた断面から漏れ出すと、やがて行き場を失ったのか、静かに天へと昇っていく。
――世界を喰らおうとした竜の成れの果て、その最後はあっけないものだった。
「や、やった……やったんだ、私――そうだ、ミィムはッ!?」
自身の起こした奇跡に驚く間もなく、セラフィナはミィムの安否を確認しようと振り返る。
だが、彼女が深手を負った場所に彼女の姿はない。視線を周囲へ向けようとした矢先、セラフィナはゼーレタクトが異常な反応を示している事に気付いた。
「……え?」
セラフィナの瞳に映るまばゆい光は、剣身から徐々に身体を伝い、セラフィナの魂と一つになってゆく。
「何……これ……? ゼーレタクト、あなたは何をしようとしているの?」
光に呑み込まれ、気付けば、セラフィナはまっさらな地平の上に佇んでいた。
聖剣ゼーレタクトの輝きは、当代の主たるセラフィナの魂に流れ込んだ。
聖剣の光。それは剣に刻まれた戦いの記憶……。
観測しきれないほどの長く果てしない歴史と情報が、セラフィナの脳に直接書き込まれていく。
だが、余りにも膨大な情報の波は、今のセラフィナに到底抗えるものではなく。
そのあまりの負荷に耐えられず、その場に崩れ落ちてしまった。
「う……あ゛っ、あぁぁぁ……」
ズキズキと頭を締め付ける痛みが襲いかかる。
ほんの瞬きの時間ですら、セラフィナには永遠の刻を感じさせるもので……混濁する意識の中、冷や汗を流しながらも、駆け巡る凄惨な記憶をゆっくりとなぞっていく。
「統制主ティフォンの支配する世界……電子の、楽園……?」
「あれは……セーレ様……GENE……この記憶は神話の……?」
目の前に広がる景色はかつてあった世界。かつていた神と人間。そして――エマーグではない、真実の世界<地球>。
流れ込む光はすべてをセラフィナに語る。
その時、セラフィナは霞む視界の先で倒れている竜を見やり、理解した。
この竜は、この世界<エマーグ>を生み出す遠因となったウィルス『ティアマット』の絞りカスから生まれたものだと。
そのウイルスが、この仮初めの世界を滅ぼすために真実の世界から送り込まれ、この世界を支配していた統制主と戦争を繰り広げた。
そして、ウイルスの持つ可能性に憧れた統制主が暴走し、人類の楽園となるはずだったこの世界の在り方を変えてしまったのだ。
やがて、秩序と混沌の神々の暴走は新たな争いを招き、その果てに異端者セーレを生み出してしまう。
セーレと神々の戦いは、楽園の崩壊を加速させ、楽園そのものを消滅の危機に追いやってしまった。
神々は楽園を存続させるために長きに渡る争いを止め、楽園の一部となる事で崩壊を防ぐ。
その結果として、神々によって管理されていた数多もの世界は、統合され一つとなり、今の大地を生み出した――
膨大な情報の波に溺れながらも。
セラフィナは、誰も知る由もない世界の真実の歴史を、紐解いていくのだった。
EPISODE9 邂逅、血を分かつ者「彼女は語る。正義より、理想より、本当に大切なのは少しの優しさなのだと」聖剣の光。それは剣に刻まれた戦いの記憶……。
観測しきれないほどの長く果てしない歴史と情報が、セラフィナの脳に直接書き込まれていく。
だが、余りにも膨大な情報の波は、今のセラフィナに到底抗えるものではなく。
そのあまりの負荷に耐えられず、その場に崩れ落ちてしまった。
「う……あ゛っ、あぁぁぁ……」
ズキズキと頭を締め付ける痛みが襲いかかる。
ほんの瞬きの時間ですら、セラフィナには永遠の刻を感じさせるもので……混濁する意識の中、冷や汗を流しながらも、駆け巡る凄惨な記憶をゆっくりとなぞっていく。
「統制主ティフォンの支配する世界……電子の、楽園……?」
「あれは……セーレ様……GENE……この記憶は神話の……?」
目の前に広がる景色はかつてあった世界。かつていた神と人間。そして――エマーグではない、真実の世界<地球>。
流れ込む光はすべてをセラフィナに語る。
その時、セラフィナは霞む視界の先で倒れている竜を見やり、理解した。
この竜は、この世界<エマーグ>を生み出す遠因となったウィルス『ティアマット』の絞りカスから生まれたものだと。
そのウイルスが、この仮初めの世界を滅ぼすために真実の世界から送り込まれ、この世界を支配していた統制主と戦争を繰り広げた。
そして、ウイルスの持つ可能性に憧れた統制主が暴走し、人類の楽園となるはずだったこの世界の在り方を変えてしまったのだ。
やがて、秩序と混沌の神々の暴走は新たな争いを招き、その果てに異端者セーレを生み出してしまう。
セーレと神々の戦いは、楽園の崩壊を加速させ、楽園そのものを消滅の危機に追いやってしまった。
神々は楽園を存続させるために長きに渡る争いを止め、楽園の一部となる事で崩壊を防ぐ。
その結果として、神々によって管理されていた数多もの世界は、統合され一つとなり、今の大地を生み出した――
膨大な情報の波に溺れながらも。
セラフィナは、誰も知る由もない世界の真実の歴史を、紐解いていくのだった。
無限のような一瞬……セラフィナの瞳の中でかつての世界の輝きと闇が映し出されている。
ただそれを見ている事しかできないセラフィナは、自分を保つ事だけで精いっぱいだった。
そして、ふと気がつくと、セラフィナは真っ白な空間に立っていた。
見渡す限りどこまでも際限なく続くように思える光景に、距離感があやふやになる。
唯一存在を認識できるのは、目の前にそびえ立つ光の塔だけだった。
その塔を見上げていると、セラフィナの隣を、自身と瓜二つの顔をした少女が通り過ぎてゆく。
少女はゆっくりと話し出す。
「完全なる調和と融和……それは理想に過ぎないという事は誰だって知っている。だけど……人はもう少しだけ優しくなれるはず……」
「あ、あなたは……」
セラフィナは問いかけようとして、すぐにやめた。すべての記憶と情報を引き継いだ彼女には、わざわざ確かめる必要がなかったのだ。
セラフィナによく似た少女の名は、セーレ・ヘイズ。
神々を打ち倒し、人の時代を取り戻した英雄。そして、世界の破壊者。
大戦後、人々が地上へ戻るための方法を探していたセーレは、『扉』を見つけ出す。
それは調和と理解をもたらす人類を選民していた、メインフレームの生み出したゲートシステムだった。
「かつての支配者は理想という名の正義を振りかざし、争いを生み続けてきた……でも、本当に必要だったのはほんの少しの優しさ……」
「セーレ様、私はまだ……何が正しい事なのか分かりません」
セラフィナは精いっぱいの力を振り絞り声を出すも、その声がセーレと交わる事はなかった。
それどころか、セーレの前に立っても、彼女はセラフィナを認識すらしていない。
「あ、そうか……このセーレ様は剣に刻まれた記憶なんだ……」
独りごちるセラフィナをよそに、
「時が来たら……『あなたたち』が判断するといいわ。これを持つ者が……その力を何に使うのか……見定めなさい……」
セーレはそう言って、ゲートに蒼く輝く剣を突き刺す。すると、ゲートは瞬く間に剣へと吸い上げられていく。
「私だけ戻っても、それでは意味がない。だけど……」
「待ってください! まだ何も聞いてない!」
徐々にぼやけていくセーレの姿を見て、セラフィナは慌てて駆け寄る。だが、肩を掴もうとして伸ばした手は空を切り、セーレをすり抜けて転げてしまった。
「人はいつか……地上へ帰るわ……必ず……」
セーレが紡ぐ言葉、それを言い終わらぬうちに、セラフィナは光の奔流に飲み込まれてしまう。
――徐々に鮮明になる意識、まぶた越しに光が収束した事を確認したセラフィナは、ゆっくりと目を開ける。
「セーレ様の言葉、あれは何を……」
その時、霞んだ視界の先で、龍の亡骸に寄りかかるミィムの姿を捉えた。
身体がボロボロだというのに、ミィムは痛みも顧みず龍の臓腑をかき分けながら何かを探している。
ゆっくりと身体を起こしたセラフィナは、慌てて声をかけた。
「ミィム……? 何をして……ッ!?」
声を発すると同時、強烈な危機感が胸を打つ。
その手に握られたゼーレタクトが、警鐘を鳴らすように鈍い光を放ち続けていた。
EPISODE10 ミィムの真意「少女は待っていた。十年、百年……遥か遠い時の彼方から、この瞬間を」ただそれを見ている事しかできないセラフィナは、自分を保つ事だけで精いっぱいだった。
そして、ふと気がつくと、セラフィナは真っ白な空間に立っていた。
見渡す限りどこまでも際限なく続くように思える光景に、距離感があやふやになる。
唯一存在を認識できるのは、目の前にそびえ立つ光の塔だけだった。
その塔を見上げていると、セラフィナの隣を、自身と瓜二つの顔をした少女が通り過ぎてゆく。
少女はゆっくりと話し出す。
「完全なる調和と融和……それは理想に過ぎないという事は誰だって知っている。だけど……人はもう少しだけ優しくなれるはず……」
「あ、あなたは……」
セラフィナは問いかけようとして、すぐにやめた。すべての記憶と情報を引き継いだ彼女には、わざわざ確かめる必要がなかったのだ。
セラフィナによく似た少女の名は、セーレ・ヘイズ。
神々を打ち倒し、人の時代を取り戻した英雄。そして、世界の破壊者。
大戦後、人々が地上へ戻るための方法を探していたセーレは、『扉』を見つけ出す。
それは調和と理解をもたらす人類を選民していた、メインフレームの生み出したゲートシステムだった。
「かつての支配者は理想という名の正義を振りかざし、争いを生み続けてきた……でも、本当に必要だったのはほんの少しの優しさ……」
「セーレ様、私はまだ……何が正しい事なのか分かりません」
セラフィナは精いっぱいの力を振り絞り声を出すも、その声がセーレと交わる事はなかった。
それどころか、セーレの前に立っても、彼女はセラフィナを認識すらしていない。
「あ、そうか……このセーレ様は剣に刻まれた記憶なんだ……」
独りごちるセラフィナをよそに、
「時が来たら……『あなたたち』が判断するといいわ。これを持つ者が……その力を何に使うのか……見定めなさい……」
セーレはそう言って、ゲートに蒼く輝く剣を突き刺す。すると、ゲートは瞬く間に剣へと吸い上げられていく。
「私だけ戻っても、それでは意味がない。だけど……」
「待ってください! まだ何も聞いてない!」
徐々にぼやけていくセーレの姿を見て、セラフィナは慌てて駆け寄る。だが、肩を掴もうとして伸ばした手は空を切り、セーレをすり抜けて転げてしまった。
「人はいつか……地上へ帰るわ……必ず……」
セーレが紡ぐ言葉、それを言い終わらぬうちに、セラフィナは光の奔流に飲み込まれてしまう。
――徐々に鮮明になる意識、まぶた越しに光が収束した事を確認したセラフィナは、ゆっくりと目を開ける。
「セーレ様の言葉、あれは何を……」
その時、霞んだ視界の先で、龍の亡骸に寄りかかるミィムの姿を捉えた。
身体がボロボロだというのに、ミィムは痛みも顧みず龍の臓腑をかき分けながら何かを探している。
ゆっくりと身体を起こしたセラフィナは、慌てて声をかけた。
「ミィム……? 何をして……ッ!?」
声を発すると同時、強烈な危機感が胸を打つ。
その手に握られたゼーレタクトが、警鐘を鳴らすように鈍い光を放ち続けていた。
「どこ……どこにいるの……」
竜の亡骸の上にしゃがみこんだミィムは、おもむろに腐った肉に手をつっこむと、透き通るほど白い肌をした少女を引きずり出した。
引き剥がされる龍の肉片と、ブチブチと音を立てて外れていく何かの管。
少女の身体は無残な傷を負い、血に塗れ、光を失った瞳は虚空を見つめている。
少女は、竜に飲まれた鉄巨人。その『中身』たる存在、かつての神の一人『反逆者レヴル』であった。
悲愴で、それでいて慈愛に満ちた表情を浮かべたミィムは、抱きかかえた血だらけのレヴルを見つめている。
血肉を溶かす猛毒の血の中にあって、何一つ変わりなく佇む白い肌の少女たち。
ミィムの傷ついた身体が、驚異的な速度で修復されていく事にセラフィナが気付くのと、ミィムが語り出すのは同時だった。
「私は……待っていました……ずっと、この時が来る事を……」
セラフィナは震える声で語り掛ける。たった一つの不安を払いのけるように。
「ミィム……どういう事か、教えてくれるんだよね?」
「セラフィナ、この世界は緩やかに滅びへと向かっています。私はそれを止めに来ました。この世界は仮初の楽園、本当の世界は塔の中にあるゲートの先。そこにたどり着く事が、人類の唯一の希望……」
ミィムは何かを思い出すように一度天を仰ぐと、ポツリと言葉をつむぐ。
「人間は機械によって滅ぼされたのです……私たちは、滅ぼされた人類によって生み出された正統なる後継者……」
次の瞬間、竜の亡骸から漆黒のビロードのような帯が突如現れ、ミィムとレヴルを包み込んでいく。
「ミィムッ!!」
友の名を呼ぶ、セラフィナの叫び。
だが、その声がミィムに届く事は二度となかった。
EPISODE11 貴女の気持ち、私の気持ち「セーレ、ミィム、メインフレームとネメシス。様々な事情を背負い、セラフィナは決断する」竜の亡骸の上にしゃがみこんだミィムは、おもむろに腐った肉に手をつっこむと、透き通るほど白い肌をした少女を引きずり出した。
引き剥がされる龍の肉片と、ブチブチと音を立てて外れていく何かの管。
少女の身体は無残な傷を負い、血に塗れ、光を失った瞳は虚空を見つめている。
少女は、竜に飲まれた鉄巨人。その『中身』たる存在、かつての神の一人『反逆者レヴル』であった。
悲愴で、それでいて慈愛に満ちた表情を浮かべたミィムは、抱きかかえた血だらけのレヴルを見つめている。
血肉を溶かす猛毒の血の中にあって、何一つ変わりなく佇む白い肌の少女たち。
ミィムの傷ついた身体が、驚異的な速度で修復されていく事にセラフィナが気付くのと、ミィムが語り出すのは同時だった。
「私は……待っていました……ずっと、この時が来る事を……」
セラフィナは震える声で語り掛ける。たった一つの不安を払いのけるように。
「ミィム……どういう事か、教えてくれるんだよね?」
「セラフィナ、この世界は緩やかに滅びへと向かっています。私はそれを止めに来ました。この世界は仮初の楽園、本当の世界は塔の中にあるゲートの先。そこにたどり着く事が、人類の唯一の希望……」
ミィムは何かを思い出すように一度天を仰ぐと、ポツリと言葉をつむぐ。
「人間は機械によって滅ぼされたのです……私たちは、滅ぼされた人類によって生み出された正統なる後継者……」
次の瞬間、竜の亡骸から漆黒のビロードのような帯が突如現れ、ミィムとレヴルを包み込んでいく。
「ミィムッ!!」
友の名を呼ぶ、セラフィナの叫び。
だが、その声がミィムに届く事は二度となかった。
竜の亡骸の残滓に包まれたミィムとレヴル。やがてそれぞれの魂は、ミィムの肉体を依り代としてひとつの形になった。
血色の良い透き通るような白い肌は、青白く生気を感じさせない色へと変り果て、その顔には邪悪な笑みが浮かぶ。
ミィムだったものの邪悪な瞳。
セラフィナには、それこそがこれまで旅を続けてきた最愛の友が、目の前から消え去った証のように思えた。
セラフィナはそれでも、わずかな希望にすがるように手を伸ばしていた。
しかし、その手が届く事はなく、障壁のようなものに阻まれ弾かれてしまう。
「やだよ……嘘、だよね? 嘘って言ってよ……」
黙ったまま、これまで見た事もないような冷たい目をセラフィナに向ける黒衣のミィム。
その拒絶にセラフィナが呆然としていると、
『殺すのよ……すべての神を……ここにいてはいけないの』
不意に、頭の中で世界の破壊者の声が響いた。
「……いや! いやよ!! セーレ様だからって、勝手な事言わないでっ!! ミィムは、ミィムは……私の……」
困惑するセラフィナの言葉を遮るように掛けられるミィムの声。
それは、宥めるようにも諭すようにも感じられた。
「セラフィナ……あたしを殺すのよ。それがアンタの役目なんだから。ねえ、もう気づいてるんでしょ?」
――分かっていた。心ではとっくに理解していた。
目の前にいるモノの正体と、自身に課せられた使命。
ゼーレタクトの持つ記憶を引き継いだ彼女は、避けようの無い未来が訪れている事を誰よりも理解していたから。
ミィムの思い――それは、支配者であるメインフレームを否定しようとしたネメシスの悲願。
もたらされた記憶が正しいのならば……彼女は、この世界に存在が許されぬはずのネメシスの混沌の器。
終焉の奏者――テスタメントなのだ。
不安の色をその瞳に宿すセラフィナを見据えたテスタメントは、口角を釣り上げて不敵に笑う。
そして、自身を鼓舞するかのように叫ぶのだった。
「さぁ、始めよう? あたしの……あたしたちの物語をッ!!」
血色の良い透き通るような白い肌は、青白く生気を感じさせない色へと変り果て、その顔には邪悪な笑みが浮かぶ。
ミィムだったものの邪悪な瞳。
セラフィナには、それこそがこれまで旅を続けてきた最愛の友が、目の前から消え去った証のように思えた。
セラフィナはそれでも、わずかな希望にすがるように手を伸ばしていた。
しかし、その手が届く事はなく、障壁のようなものに阻まれ弾かれてしまう。
「やだよ……嘘、だよね? 嘘って言ってよ……」
黙ったまま、これまで見た事もないような冷たい目をセラフィナに向ける黒衣のミィム。
その拒絶にセラフィナが呆然としていると、
『殺すのよ……すべての神を……ここにいてはいけないの』
不意に、頭の中で世界の破壊者の声が響いた。
「……いや! いやよ!! セーレ様だからって、勝手な事言わないでっ!! ミィムは、ミィムは……私の……」
困惑するセラフィナの言葉を遮るように掛けられるミィムの声。
それは、宥めるようにも諭すようにも感じられた。
「セラフィナ……あたしを殺すのよ。それがアンタの役目なんだから。ねえ、もう気づいてるんでしょ?」
――分かっていた。心ではとっくに理解していた。
目の前にいるモノの正体と、自身に課せられた使命。
ゼーレタクトの持つ記憶を引き継いだ彼女は、避けようの無い未来が訪れている事を誰よりも理解していたから。
ミィムの思い――それは、支配者であるメインフレームを否定しようとしたネメシスの悲願。
もたらされた記憶が正しいのならば……彼女は、この世界に存在が許されぬはずのネメシスの混沌の器。
終焉の奏者――テスタメントなのだ。
不安の色をその瞳に宿すセラフィナを見据えたテスタメントは、口角を釣り上げて不敵に笑う。
そして、自身を鼓舞するかのように叫ぶのだった。
「さぁ、始めよう? あたしの……あたしたちの物語をッ!!」
■ 楽曲 | |
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┗ マップボーナス・限界突破 | |
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コメント(20)
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イラスト変更後を見てるとゴグ◯ジオスを思い出すな…このコメントに返信2返信
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ディスティニージャッジって条件クリアしてればゲージ7本絶対に行く感じ?🤔返信数 (1)1返信
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その最後はあっけないものだった(2回でAJC陥落)このコメントに返信0返信
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この卵ひんやりしてて気持ちよさそうこのコメントに返信0返信
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ミィムが竜の血浴びて四肢が溶けてるってことはさてはプニプニ太もも溶かしたなこいつ返信数 (1)2返信
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最初見た時は断絶の破壊神に見えたこのコメントに返信4返信
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機神の暴走よりは神の啓示の方が近いと思います
終了条件や上昇率の平均も同じなのでこのコメントに返信4返信 -
オーバージャッジの立場どこ?このコメントに返信4返信
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デスティニージャッジ、
増加率が一定ならばオーバージャッジよりも強くなりそう…。返信数 (1)1返信 -
某カードゲームにいそうこのコメントに返信1返信