QFHアンテナ(1) ~ナガラQFH-243~
衛星通信のために2m用ヘンテナをあげてから、2ヶ月ほどが経ちました。その間ビーコンの受信等いろいろ試してみて、この程度のアンテナでもかろうじて使えそうなことが分かって来ました。
そこで、次のステップとして、より衛星通信向きのQFHアンテナをあげることにしました。
QFHアンテナとは
QFHアンテナは"quadrifilar helicoidal antenna"の略で、日本語では「4線巻ヘリカルアンテナ」とでも訳せるのかと思います。
衛星通信用のアンテナを調べているうちに初めて耳にしたアンテナだったのですが、半球状の指向性と円偏波を有するという点に興味を持ちました。
ネットでの製作記事等も豊富なのですが、そのほとんどは気象衛星NOAAの受信用で、アマチュア無線用として使っている方は多くはないようです。
それもそのはず、QFHアンテナというのは、本物のNOAAの送信用として使用されているからなんですね。
John Coppens氏の記事にNOAAのアンテナ写真が載っていたので、それが分かりました。だとしたら、NOAAの受信用に使っている人が多いのも当然です。
~John Coppens氏の記事より引用~
ナガラ「QFH-243」を購入
QFHアンテナがNOAAの受信用として有用なのは分かりましたが、となると、アマチュア衛星用にQFHアンテナは果たして使い物になるのでしょうか。あまり使用レポートを見かけないだけに、若干の不安が募ります。
ですが、ナガラから衛星通信用として「QFH-243」という既製品が販売されていることを知り、全くの使い物にならないものは商品化しないだろうとの憶測の下、ものは試しと同製品を購入してみることにしました。
3月の初めに注文をしましたが、メーカー在庫がなく、納品は1ヵ月後の4月に入ってからになりました。
組み立て
QFH-243は、144MHz用と430MHz用の2つのQFHアンテナをセットにした商品ですが、430MHz用は完成品で、組み立てが必要なのは144MHz用だけとなっています。
組み立ての様子も詳しく紹介しようかと思いましたが、既にたいへん詳しいレポートをされている方がいらっしゃいましたので、今回はその記事を紹介させていただくことを以って、代えさせていただきたいと思います。
『気象衛星NOAA受信用 QFH-137(市販品)の組み立て』
http://musen.server-shared.com/QFH-137-NAGARA.html
(記事はNOAA向けの137MHz用アンテナですが、作りは144MHz用とほぼ同じです。)
複雑そうだが…
完成品の写真をみると、大変に複雑そうな構造に見えますが、実際に組み立ててみると意外にシンプルです。
エレメント4本中の2本。
取り付け後は螺旋状になり複雑そうに見えますが、取り付け前にはこんなに単純な形状です。
エレメントを180度ずらして取り付けます。
絶妙な弾力性のあるエレメントなので、はめ込むだけで、気持ちいいように形ができあがります。
素材の選定など、うまく設計されていることに感心します。さすがのメーカー製です。
組み立て完了です。
設置
付属のスタッキングブームを使って、ベランダの角に設置しました。
144MHz用のアンテナ取付金具がやや小さめで、耐風性にやや不安を感じましたが、グラスファイバー製のポールで重量も軽いため、それほどの問題はなさそうです。
短い間でしたが、ヘンテナにはお世話になりました。
QFHアンテナは、その等方性と引き換えにゲインが不十分なので、今後その特徴を見極めて行きたいと思います。
未だループバックテストに成功していない現状ですが、アンテナ設備はこのQFHアンテナで確定し、次にTXとRXのてこ入れに掛かりたいと思います。
今のところ受信はSDRで行おうとしているので、いろいろと困難がありますが、この先どうなるかです。
「QFHアンテナ」のまとめ
QFHアンテナ(1) ~ナガラQFH-243~
QFHアンテナ(2) ~指向特性~
QFHアンテナ(3) ~4NEC2でシミュレーション~
直下型プリアンプ
QFHアンテナ(4) ~仰角の影響~
QFHアンテナ(5) ~横スタック~
QFHアンテナ(6) ~縦スタック~
QFHアンテナ(7) ~横向きに設置してみた~
QFHアンテナ(8) ~横向きに設置してみた2~
QFHアンテナ(9) ~横向き設置の結果とスタック化実験~
そこで、次のステップとして、より衛星通信向きのQFHアンテナをあげることにしました。
QFHアンテナとは
QFHアンテナは"quadrifilar helicoidal antenna"の略で、日本語では「4線巻ヘリカルアンテナ」とでも訳せるのかと思います。
衛星通信用のアンテナを調べているうちに初めて耳にしたアンテナだったのですが、半球状の指向性と円偏波を有するという点に興味を持ちました。
ネットでの製作記事等も豊富なのですが、そのほとんどは気象衛星NOAAの受信用で、アマチュア無線用として使っている方は多くはないようです。
それもそのはず、QFHアンテナというのは、本物のNOAAの送信用として使用されているからなんですね。
John Coppens氏の記事にNOAAのアンテナ写真が載っていたので、それが分かりました。だとしたら、NOAAの受信用に使っている人が多いのも当然です。
~John Coppens氏の記事より引用~
ナガラ「QFH-243」を購入
QFHアンテナがNOAAの受信用として有用なのは分かりましたが、となると、アマチュア衛星用にQFHアンテナは果たして使い物になるのでしょうか。あまり使用レポートを見かけないだけに、若干の不安が募ります。
ですが、ナガラから衛星通信用として「QFH-243」という既製品が販売されていることを知り、全くの使い物にならないものは商品化しないだろうとの憶測の下、ものは試しと同製品を購入してみることにしました。
3月の初めに注文をしましたが、メーカー在庫がなく、納品は1ヵ月後の4月に入ってからになりました。
組み立て
QFH-243は、144MHz用と430MHz用の2つのQFHアンテナをセットにした商品ですが、430MHz用は完成品で、組み立てが必要なのは144MHz用だけとなっています。
組み立ての様子も詳しく紹介しようかと思いましたが、既にたいへん詳しいレポートをされている方がいらっしゃいましたので、今回はその記事を紹介させていただくことを以って、代えさせていただきたいと思います。
『気象衛星NOAA受信用 QFH-137(市販品)の組み立て』
http://musen.server-shared.com/QFH-137-NAGARA.html
(記事はNOAA向けの137MHz用アンテナですが、作りは144MHz用とほぼ同じです。)
複雑そうだが…
完成品の写真をみると、大変に複雑そうな構造に見えますが、実際に組み立ててみると意外にシンプルです。
エレメント4本中の2本。
取り付け後は螺旋状になり複雑そうに見えますが、取り付け前にはこんなに単純な形状です。
エレメントを180度ずらして取り付けます。
絶妙な弾力性のあるエレメントなので、はめ込むだけで、気持ちいいように形ができあがります。
素材の選定など、うまく設計されていることに感心します。さすがのメーカー製です。
組み立て完了です。
設置
付属のスタッキングブームを使って、ベランダの角に設置しました。
144MHz用のアンテナ取付金具がやや小さめで、耐風性にやや不安を感じましたが、グラスファイバー製のポールで重量も軽いため、それほどの問題はなさそうです。
短い間でしたが、ヘンテナにはお世話になりました。
QFHアンテナは、その等方性と引き換えにゲインが不十分なので、今後その特徴を見極めて行きたいと思います。
未だループバックテストに成功していない現状ですが、アンテナ設備はこのQFHアンテナで確定し、次にTXとRXのてこ入れに掛かりたいと思います。
今のところ受信はSDRで行おうとしているので、いろいろと困難がありますが、この先どうなるかです。
「QFHアンテナ」のまとめ
QFHアンテナ(1) ~ナガラQFH-243~
QFHアンテナ(2) ~指向特性~
QFHアンテナ(3) ~4NEC2でシミュレーション~
直下型プリアンプ
QFHアンテナ(4) ~仰角の影響~
QFHアンテナ(5) ~横スタック~
QFHアンテナ(6) ~縦スタック~
QFHアンテナ(7) ~横向きに設置してみた~
QFHアンテナ(8) ~横向きに設置してみた2~
QFHアンテナ(9) ~横向き設置の結果とスタック化実験~
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