あけましておめでとうございます。移動運用日和。

2014年01月05日

QFHアンテナにプリアンプを付けてみた。

昨年の夏に435MHz用の直下型プリアンプ AG-35をヤフオクで買いましたが、結局動作確認もせずにしまいこんでいました。

最近の衛星通信で、特にFO-29のとき(ダウンリンク:435MHz)受信設備の弱さを感じていました。
せっかくなので、以前作ったQFHアンテナの直下に接続してみることにしました。
IMG_3929

早速FO-29で試してみたところ、プリアンプON/OFFで受信感度の差を感じるほどに効果が得られました。
今までFO-29ではよほど良いパスでなければループを見失いがちでしたが、今回EL=66°のパスで終始ループを見失わずにQSOすることができました。

EL=42°のSO-50でも試してみましたが、こちらはちょっと厳しかったです。
ループテストはしませんでしたが、誰かの声が途切れ途切れ聞こえる程度でした。
プリアンプOFFではほとんど何も聞こえませんでしたので、効果は十分にあるようです。
もうちょっと良いパスのときにQSOできるか試してみたいです。

435MHzの直下型プリアンプで良い効果が得られたので、145MHzでも・・・とか移動運用でも・・・と思ってしまっていますが、なかなか先立つものもなく、また、AG-25は中古でもあまり出回っていないようで。
自作するのもおもしろそうだなぁと思っています。

そこで、各社V/U オールモード機のフロントエンドの素子を調査してみました。

IC-9100(V/U)
 NE3509M04
  NF:0.4dB(typ),0.7(max) at 2GHz
  Ga:17.5dB(typ),16dB(min) at 2GHz


IC-7100(V/U 1st)
 3SK293
  NF:1.5dB(typ),2.5(max) at 800MHz
  Ga:22.5dB(typ),20dB(min) at 800MHz

IC-7100(UHF 2nd)
 2SK3356
  NF:1.1dB(typ),2.0(max) at 1GHz
  Ga:11.5dB(typ) at 1GHz

IC-7000,IC-706mk2G(V/U)
 2SK291
  NF:1.5dB(typ),2.5(max) at 800MHz
  Ga:22.5dB(typ),20dB(min) at 800MHz


IC-7000(UHF 2nd)
 uPC3215TB
  NF:2.3dB(typ),3.0(max) at 1.5GHz
  Ga:18.5dB(typ),20.5dB(min) at 1.5GHz

IC-910,IC-911
 2SK177
  NF:1.1dB(typ),2.5(max) at 900MHz
  Ga:20.0dB(typ),16.0dB(min) at 900MHz


FT-847(VHF 1st)
 2SC3356
  NF:1.1dB(typ),2.0(max) at 1GHz
  Ga:11.5dB(typ) at 1GHz


FT-847(VHF 2nd)
 3SK131
  NF:1.3dB(typ),2.5(max) at 200MHz
  Ga:24dB(typ),21dB(min) at 200MHz


FT-847(UHF 1st)
 2SK2685
  NF:0.52dB(typ),1.0(max) at 900MHz
  Ga:21.4dB(typ),16dB(min) at 900MHz


FT-847(UHF 2nd)
 SGM2016AM
  NF:1.2dB(typ),2.0(max) at 900MHz
  Ga:21dB(typ),17dB(min) at 900MHz


TS-2000(V/U 1st)
 3SK241
  NF:1.5dB(typ),2.5(max) at 800MHz
  Ga:19dB(typ),13dB(min) at 800MHz


TS-2000(V/U 2nd)
 2SC3357
  NF:1.8dB(typ),3.0(max) at 1GHz
  Ga:9.0dB(typ) at 1GHz


AG-25,AG-35
 3SK121
  NF:1.5dB(typ) at 800MHz
  Ga:?

この数字だけ見ると、評判の良いIC-910はそれほど飛びぬけて良いというわけでもなさそうで、IC-9100がだいぶ良さそうな感じがします。一方で、あまり評判の良くなかったIC-706mk2GやIC-7000と、比較的評判の良さそうなIC-7100はパッケージ違いの同性能の素子を使っているようですので、単純に素子の(データシート上の)値だけでは決まらなさそうな感じもあります。

川越やアンテン等の直下型プリアンプの場合、NF=0.5dB以下の極めて良好な特性の仕様となっていますが、どんなデバイスが使われているのでしょう。
資料が見つからなかったので分かりませんでした。
(ちなみに、AG-35やAG-25はプリアンプの仕様としてNFが規定されていないようです・・・)

自作するにしてもどんなデバイスを使えば良いか悩みます。
でも、欲しいと思ってもこのようなちょっと特殊なデバイスは売っているところも限られますので、入手できるデバイスで作ることになりそうですね。

とりあえず「お餅の絵」を描いて楽しんでみます。



この記事へのコメント

1. Posted by 藤沢紀之   2019年06月24日 14:28
川越無線のプリアンプに使用されている半導体は
富士通HEMT FET FHX76LP です。
2. Posted by jn4jgk/3   2019年06月25日 21:16
>藤沢紀之さん
情報ありがとうございます。
無線機の内蔵ではなく外付けのアンプはやっぱり良いデバイスを使っていますね!

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