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米コロナワクチン接種、ペース加速しつつある-ファウチ所長

  • 向こう1週間程度で完全に軌道に乗る可能性
  • 当初の接種は医療現場が圧迫される中で実施-医務総監

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米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は、新型コロナウイルス感染症(COVID19)ワクチンの接種が加速しつつあり、向こう1週間程度で完全に軌道に乗る可能性があるとの見方を示した。

  ファウチ所長は3日放映されたABCの番組「ジス・ウイーク」のインタビューで、「大規模なワクチンプログラムで良いスタートを切ろうと取り組んできた。重要なのは向こう1週間ないし1週間半にどうなるかだ」と語った。

  アダムス医務総監はCNNの番組「ステート・オブ・ザ・ネーション」で、当初のワクチン接種プログラムは、コロナ感染拡大で多くの地域の医療現場が圧迫される中で行われ、ホリデーシーズンとも重なったと指摘した。

  ファウチ氏は過去72時間で約150万回のワクチン接種が行われたと指摘。1日当たりでは約50万回とペースがかなり加速した。「期待しているところに達していないのは間違いないが、本当に加速させればそこに到達することは可能だと考えている」と説明した。

  ファウチ氏はNBCの番組で、2020年末までに2000万人に接種を受けさせる目標は達成されなかったものの、1月第1週の終わりまでには少なくともそれだけの量を出荷する見込みだと語った。

  ブルームバーグの集計データによると、米国ではこれまでに約433万回のコロナワクチン接種が行われた。

原題:
Fauci Says U.S. Covid Vaccine Pace Rising After Slow Start (1)(抜粋)

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