ドンキーコングPART2 で「クレイジーコング」 ~でも、ハーネスはクレイジーではないw
とまあ、前述は任天堂オリジナルの「ドンキーコング」であったわけですが、今回はかの有名な「ドンキーコング」のコピー品(海賊版)、1981年にファルコンから販売された「クレイジーコング」です。
正確には、オイラが持っているのは「クレイジーコング PART2」です。
本作はなかなかいろんな逸話がありますが、元々「クレイジーコング」(PART1)は、ドンキーコングのコピー品(海賊版)として「キョウエイ」というメーカーが作成したのですが、作成とほぼ同時に、なんと(事後承諾で)任天堂から許諾を得て販売されたものです。
実際の販売は、キョウエイの親会社にあたる「ファルコン」から販売。
なので、メーカークレジットは、「FALCON」です。
インストの最下部にメーカ名とメーカロゴ(ファルコン マーク)があります。
ところがこれがまた、かなり調子にのって、契約台数以上を販売しまくり、かつ勝手にPART2まで作る始末で、、、当時のほとんどのゲーセンには、ドンキーコングよりクレイジーコングのほうがはるかに多かったのです。(絶対こっちのほうがオリジナルと思っていた人多いはず)
幼少の頃に近所にあった横浜市西区の浅間町に「石塚」というお菓子屋の軒下に(もうお店ないですが)、普通にテーブル型の「クレイジーコング PART2」がありました。
子供心に、「ああ、これはニセモノだ。。。」と思いつつも、なんだかんだで遊んでましたw
(ドンキーコングは、同じく西区の「岡田屋」の屋上で遊んでました)
で。
この「クレイジーコング」は、ほぼドンキーコングと同じだったのですが、もともとニチブツの「クレイジークライマー」の基板を改造したものらしく、マリオ?のジャンプの音が「ホヤッ」という、クレイジークライマーに出てくるゴリラの声になってます。
コングに対してゴリラですよ。。。w
(さらにこの改造のせいでクレイジークライマーの基板が少ないのですかね…泣きそうです)
で。クレイジーコングPART2の基板ですが、こんな感じです。
基板にも誇らしげに「ファルコンマーク」ですよ。コピー品なのになあw
では恒例のハーネスとディップスイッチ表です。
<<上記画像をクリックすると拡大されますのでご覧下さい>>
基板の短辺側(ファルコンマークのある側の)の端子を使用します
・・・ドンキーコングと比べたら、なんてシンプルな。。。
クレイジーというタイトルの割には、クレバーですよwww (←笑うところです)
おかげでJAMMAコネクタ作成は極めてラクチンです。
クレイジーコングが多く普及したのは、このハーネスのおかげじゃないですかね。
■ディップスイッチ表
見所は、マリオの初期人数項目です。
マリオどころか「ミスターおじさん数」って書いてありますよwww
さて、肝心要の「クレイジーコングPART2」のゲーム性ですが、、、
ドンキーコングと変わらないだろうって? まあたしかに変わらないのですが、後発?だけあってビミョーなアレンジがありまして、これがまた結構秀逸だったりするんですよ。
なので、ドンキーコングを持っているなら、ぜひとも「クレイジーコング PART2」も所有しておきたいところ。
ポイントは4つ。
1-コングの脱走シーンがある
2-「~TRY?」バージョンしかない
3-2週目以降の各ステージの難易度の上げ方が小憎いほど良い
4-オールクリア時のBGMが複数ある << 修正:ドンキーコングも複数ありました
■1-コングの脱走シーン
タイトル画面の次に流れるでもシーンなのですが、
「クレイジーコング (PART1)」で捕まったようですが、なんと檻から脱走ですよ!
いやまあ、これだけなんですけどね。
しかし、こんなところにも誇らしげに「FALCON」と「マーク」ですよwww
■2-「~TRY?」バージョンしかない
オリジナルのドンキーコングは、2種類バージョンがあるのですが、クレイジーコングは1と2ともに、「~TRY?」バージョンしかありません。
つまり、1面(25m)で”ワープ”が使いたい放題
でもその1面(25m)が一番面白かったります…
(「HOW HIGH CAY YOU GET?」では、ワープは使えません)
■3-2週目以降の各ステージの難易度の上げ方が小憎いほど良い
実はこれがイチオシ
2週目の1面(25m)ですが、なんと途中に「穴」が開いています。
これがまた、絶妙なゲーム性を作り出します。
なんか小学生が考えそうなアレンジですw
また、コングが投げる「樽」もオリジナルよりも、高速で投げつけてくるような軌道ですっ飛んできたりして、ヒヤヒヤしますw
2週目の2面(50m)は、一見なにも変わりませんが、ベルトコンベアー上のカレーライス(石炭)の流れるスピードが超速いですw
2週目の3面(75m)は、速度が全体的に速いのは当たり前として、エレベーター(リフト?)の板が画面上3枚までしか出ません。タイミング命!
2週目の4面(100m)は、えーっと、、、あんまり変わりません。。。
ちなみに、コングの後ろをすり抜けることが出来るのは、PART1。
PART2では、オリジナル同様に死亡します。
とにかく難易度がオリジナルより絶妙に調整されていて、何気に面白かったりします。
■4-オールクリア時のBGMが複数ある <<修正:ドンキーコングもでした
えーっと画面ではわかりませんが、クリアの音楽が1週目と2週目で違います。オリジナルは1種類だけです。 <<< 修正:オリジナルのドンキーコングも複数ありました。失礼いたしました。
とまあ、クレイジーコング PART2、いかがでしょう。
なかなか良くないですか?(コピー製品のくせに)
さて、これだけ好き勝手やりはびこって、またメーカーロゴもバリバリ前面に出して、目立ちまくった「ファルコン」ですが。。。
実はこの後、「ドンキーコングJr.」もコピー販売し、任天堂から訴訟を起こされます。
さらに今度は刑事告訴され、社長が逮捕されるという事態にまで発展します。
かくいうこの事件が、ゲーム業界で初の逮捕/刑事罰となります。
さすが”クレイジー”ですよ。
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コメント
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「オールクリア時のBGMが複数ある」というのは、
ドンキーコング・初代クレイジーコングにも共通していますが。
複数ではないバージョンもあったのでしょうかね。
投稿: | 2011年6月15日 (水) 22時15分
コメント、ご指摘ありがとうございます!
当方の基板で改めて確認いたしました。
ご指摘通り、「ドンキーコング」の方も、クリアの曲は複数ありました。。。
お恥ずかしいことですが、長い間すっかり思い込みで、正しくない記載でした。追記いたします。
ありがとうございました!
投稿: ニャームコ | 2011年6月16日 (木) 01時31分
初めまして、記事の方を楽しく拝見させて戴いております。
実はつい最近、クレイジーコングの基板を購入しまして
ハーネスを自作した所、画面が表示されず非常に焦りました。(汗!
自力で何とか調べた所、36Pコネクタの接続位置が違う事が判明しました。
これって長辺側の36Pコネクタに接続するんですね。本当に焦りました・・・w
ちなみに短辺側の36Pに接続する場合はコネクタを表裏逆にすればOKでした・・・。
これからの更新も勝手に期待しております。
では、失礼します。
投稿: オタオタ | 2012年2月26日 (日) 01時52分
>> オタオタさん
コメント、ご指摘ありがとうございます!
36Pコネクタの記載わかりづらかったですね。。。お手間をおかけしてしまって、申し訳ないです。。
オイラは、「ファルコンマーク」側(短辺)側で接続しているのですが、こちらもピンアサインが上下逆ですね。。
手持ちハーネスを見ながら再確認しました。
さっそく、ハーネスピンアサインを入れ替えました。
ご指摘ありがとうございました!
またご期待に添えるよう、精進いたします!!
投稿: ニャームコ | 2012年2月26日 (日) 23時28分
お返事ありがとうござます。
なんだか余計なお手間を取らせてしまい大変申し訳ありませんでした。
そもそもの付属の説明書で表記されてるピンの数え方が基板のシルク印刷と逆になっているのですね。
要は説明書のまま作って説明書の通りにつなげば動くハズだったのかと後で気が付きました。(汗!
修正版まで公開していただきありがとうございます。
今後とも参考にさせていただきます。
投稿: オタオタ | 2012年2月27日 (月) 14時02分
>> オタオタさん
いえいえ、とんでもないです。
せっかく御覧頂いたのに、わかりづらい表記で恐縮です。。
端子の右側が「1番Pin」になります。
で。
ピンアサイン表は、慣例的に上から1、2、3,、、と振っていったので、そのまま見ると、端子の左側が1、端子の右側が18、と見えてしまいます。
この基板以外にも、基板に添付のアサイン表 と 実際の基板 とで、位置的な表記が違うものは割りとあります。。。
(”番号通り”なら、ちゃんと合うんですが・・・)
なので、オイラ自身がハーネス作るときは、シルク印刷で1ばん側をいつも確認しています。
が。おっしゃるとおり、確かにわかりづらいですよね。。。
よって、”再修正版”を掲載しました!
いろいろ、至らない点もありますが、今後ともよろしくお願いいたします!!
投稿: ニャームコ | 2012年2月27日 (月) 22時33分