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妹ちゃん、俺リストラされちゃった・・・スキル「倍返し」が理解されなくて…え、ブラック離脱おめでとう?…って、転職したらS級!? 元上司が土下座してる!? もう遅いよ。かわいい部下に囲まれてるので。 作者:アマカワ・リーチ

第二章 ギルドマスター・クラッブ 編

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26.【ギルマスside】コナン「隊長」の誕生

# コナン「隊長」の誕生【ギルマスside】



「コナン君、君をトニーの後任者として、パーティの隊長に任命する」


 <ブラック・バインド>のギルドマスター執務室。

 トニー前隊長の腰巾着であるコナンは、ギルドマスターのクラッブに呼び出され、これまでの冒険者人生で最も嬉しい辞令を受け取った。


「私が隊長に!? あ、ありがとうございます!」


 今まで出世のため、全く尊敬できない上司たちのごまをすってきたコナンだったが、その努力が今日実ったのだ。


 ……ふふふ、ようやく俺の天下だぜ。

 コナンはそうほくそ笑む。


「君たちSランクパーティは、我が<ブラック・バインド>の顔だ。それに恥じないように頑張ってくれ」


「ありがとうございます、ギルマス!!」


「そして、新隊長の君に、早速重大な任務を与える」


「重大な任務、ですか」


「<ブラック・バインド>の未来を決める重要な任務だ」


「……というと?」


「前に君のパーティにいたアトラスを早急にパーティに連れ戻すことだ」


 それを聞いて、コナンの脳裏を苦いシーンがよぎった。

 トニー隊長に命じられてアトラスを呼び戻しに行ったが、全く相手にされず、それどころかアトラスの部下だという女に言い負かされてしまったあの屈辱。


 いや、だが――隊長になった今ならきっと大丈夫だ。

 コナンは自分にそう言い聞かせる。

 なれるかやれないかではなく、やるしかなかった。


「わかりました、ギルマス。必ずや連れて参ります」


「それと、早速明日からSSランクダンジョンの攻略を開始しろ。攻略には私も参加する」


「……ギルマス御自ら! これで百人力です!!」


 コナンは持ち前の太鼓持ちぶりを発揮する。

 それに気分を良くしたクラッブは「そうだろ、そうだろ?」と言ってガハハと笑う。


「俺がお前たちをまた叩き直してやる!」


「ありがとうございます、ギルマス!!」


 †


 ――翌日。


 クラッブとコナンは、朝から張り切ってSSランクダンジョン攻略へと向かった。


「お前ら! ついにこの日がやってきた!」


 クラッブがパーティメンバーに演説する。


「このSSランクダンジョンを攻略すれば、我が<ブラック・バインド>も超一流ギルドの仲間入りだ。お前たちも英雄扱いされる。決死の覚悟で戦い抜け!!」


「はい、ギルマス!」


 コナンをはじめ、何人かのメンバーは、クラッブの勢いに答えるように返事をする。

 だが、大部分はSSランクダンジョンを前に恐れおののいていた。


 アトラスが抜けて以来Cランクダンジョンでさえ苦戦していたというのに、SSランクダンジョンなんて攻略できっこない……

 特に若いメンバーはそう思っていた。


 しかし上が行けと言えば行くしかない。それがギルドメンバーの宿命である。


「それでは、今日はまずは一階層の偵察を行う! 相手はSSランクだ、気を抜くな!!」


 クラッブとコナンは勇んで先頭を歩きダンジョンへと入って行く。


 中に入ると、洞窟型のダンジョンになっていた。


 岩で囲まれた空間が広がっている。道はそれなりに広く、1パーティで戦うには申し分ない。


 一行は明かりを灯しながら洞窟を進んで行く。


 そして、歩き出してすぐに最初のモンスターに遭遇する。


「ミノタウロスです!!」


 いきなり現れた強敵。

 まだ入ったばかりだというのに、Aランクダンジョンのボスとして登場するようなモンスターが現れる。


「さすがはSSランクダンジョン!!」


 クラッブは杖を腰から引き抜いて、部下たちに命じる。


「お前たち! いけ、突撃ッ!!」


 クラッブの掛け声に、前衛たちは一斉にミノタウロスに突撃し、後衛たちは各々支援の魔法をかけ前衛をアシストする。


 相手はAランクのボスレベルとはいえ、俺たちは<ブラック・バインド>のSランクパーティ、苦戦するはずなどない。

 クラッブは心の底からそう信じていた。


 しかし、


「ぐぁッ!!」


 突撃した前衛たちは、ミノタウロスの斧で一気になぎ倒される。


「なんだ、お前たち! 気が抜けてるぞ!!」


 クラッブが檄を飛ばす。


 しかし、アトラスがいなくなった後は、Cランクダンジョンですら苦戦したパーティなのだ。

 Aランクのボスレベル相手に太刀打ちできるはずもない。


「ええい、後衛! 早く回復させろ! 前衛! お前たちもグズグズしてないでもう一度攻撃しろ!!」


 クラッブに怒鳴られ、後衛は必死に回復魔法を唱え、前衛は再び突撃する。

 だが、やはり簡単に薙ぎ払われ、相手にかすり傷一つ負わせることができなかった。


 2度の攻撃で、前衛のHPはほとんど削り取られてしまった。

 これ以上は危険である。


「ええい、無能たちめ!! 一度引くぞ!!」


 これ以上戦っては、後衛の自分にも危害が及ぶ。

 そう判断したクラッブは仕方がなく退却を命じるのだった。


 †


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