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アコラサード!召喚された戦艦たち。



俺とデーヴィド、エリーナとクリスティーナは驚いた。


すでに全艦鍾乳洞に入っており綺麗に並んでいた、

その周りで作業を進める木人形たち、大雑把に見ても、

一万は余裕でいるだろう。


「ねえ?これ全部アコラサードなの?」


「アコラサード?何だそれ?」


「アコラサードとはスペイン語で「戦艦」の意味です」


「えっ?君たちスペイン人なのか?英語通じるけど?」


「私たちはスペイン人とアメリカ人とのハーフよ」



「きゃあ!」


突然クリスティーナが大声を出した!


「妹に何するのよ!」


エリーナの見事な後ろ回し蹴りが木人形を吹き飛ばす、

どうやら木人形が運んできた板がお尻に当たったようだ。


「誤解だ!誤解だ!」


そう書いてある板を掲げて木人形が必死に訴えている。


お祖父さん・・何してるのかな?


「これを見ろ!」


木人形が何やら書いてある板を渡してきた、全部日本語だ、

俺とデーヴィドは日本語が読めるがエリーナたちは頭をかしげていた。


「なんて書いてあるの?教えて!」


「軍艦の名前だよ」


俺は板に書いてある文字を呼んだ!



「旧日本海軍連合艦隊所属艦名」


戦艦!計12隻。


大和・武蔵・長門・陸奥・金剛・榛名・比叡・霧島・

伊勢・日向・扶桑・山城。


航空母艦!総数16隻!


信濃・赤城・加賀・蒼龍・飛龍・翔鶴・瑞鶴・大鳳・

鳳翔・龍驤・雲龍・瑞鳳・千歳・千代田・天城・葛城。


重巡洋艦!総数18隻。


古鷹・加古・青葉・衣笠・妙高・那智・足柄・羽黒・

高雄・愛宕・摩耶・鳥海・最上・筑摩・熊野・三隈・

利根・鈴谷。


軽巡洋艦!総数20隻!


天龍・龍田・球磨・多摩・北上・大井・長良・名取・

由良・鬼怒・川内・那珂・神通・夕張・能代・大淀・

阿賀野・五十鈴・矢矧・酒匂。


駆逐艦!総数26隻!


秋月・霜月・初月・陽炎・雪風・磯風・浜風・島風・

睦月・如月・弥生・卯月・望月・吹雪・白雪・東雲・

不知火・水無月・白雲・磯波・綾波・暁・響・雷・電。


潜水艦!総数6隻。


伊176型3隻・伊400型3隻。



アメリカ艦船、総数7隻。


戦艦アリゾナ・オクラホマ。

空母ホーネット・レキシントン・ヨークタウン。

重巡クインシー。

駆逐艦ルース。


他にも航空機等の名前が細かく書いてあったが省略した。


「全部は召喚できなかったようだ」


祖父人形が悔しがっていた。


デーヴィドの祖父母人形が何やら文字を書いていた。


「これから各軍艦に最新設備を装備します、ただ・・、

魔物が攻めてくるであろう2日後に間に合うのは5隻です」


「5隻か・・エリーナ魔物はどのくらいの数だ?」


「大体50~80体位よ、魔物の種類はガルーダね、

ほとんどが雑魚だけど10体ぐらいは上級クラスがいるわ」


「難しいな」


「それで?その5隻とはどれですか?」


「現在取りかかっているのは大和・武蔵・最上・矢矧・島風です、

航空母艦は艦載機の改造が手間取っているので大幅に遅れます」


「なんでその5隻なんだ?全部戦艦ではダメなのか?」


「大和と武蔵は攻撃力が高いので最優先に改造しています、

反面扶桑や山城等は装備が旧式すぎるので当面無理です、

アイオワも対空砲火が弱いので改造に時間がかかります」


「しょうがない、出来るだけ急いでくれ」


「それと・・あなたたちのスマホを貸してくれる?」


「えっ?スマホ使えるのか?」


「スマホを分解して通信機器の部品にするわ、レーダにもね、

スマホの技術を転用すれば相手を見つけやすくなるわ」


「それは助かる 」


俺たちはスマホを祖父母木人形に預けた。


あとから聞いたのだが、デーヴィドの祖父母は米軍の要、

通信やレーダーなどの開発・製造部門の重鎮だったそうだ、

一緒に召喚された艦船には親戚等が多数乗っていたらしい。







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