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「ポケモン映画が最高のクリスマスプレゼントになってほしい」中川翔子さんスペシャルインタビュー

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全国の劇場で絶賛上映中の映画「劇場版ポケットモンスター ココ」の公開を記念した、コロコロオンラインのインタビュー企画! 

ゲスト声優の上白石萌歌さん、中村勘九郎さん、山寺宏一さん、中川翔子さん、音楽プロデュースの岡崎体育さん、そして矢嶋哲生監督の独占取材記事を掲載するから、どれも読んでくれよな!!

「大変な1年だったね」で終わらせたくない

――“しょこたん”こと中川さんは、13作品目のポケモン映画ご出演です! さまざまな番組で活躍しているなかで、ポケモン映画の現場はどのような存在になっているのでしょうか!
 
こんなにも長く、人生の多くの時間をポケモンと手を繋いで歩いてこられたと思うと本当に幸せです。そして、ポケんち(『ポケモンの家あつまる?』)の管理人として、『ポケモン サンデー』『ポケモンスマッシュ!』『ポケモンゲット TV』と、日曜日の朝、ずーっといろいろなバラエティ番組に出させていただいてきました。
 
今、大人になった皆さんからも「小さい頃観ていました!」とたくさん、声を掛けていただけるようになって、「ちゃんと視聴者の方々に届いていたんだ!」と、しびれる日々を送っています。中川翔子の人生は、ポケモンのお陰で全てがあったというか。
 
ポケモン映画のアフレコで、音響監督の三間さんから、空気感・距離感・語尾の感じなど、いろいろなことを学んで、それが違う現場でも役に立っています。ほかにも、去年は「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」の主題歌を歌わせていただいたり、アニメの作画を担当させていただいたり、ポケカも描いたし、いろいろなことをさせていただいて、本当に生きていて良かったなと。これは、ポケモンのお陰で出会えた感情です。
 
今、大変な世界になっていますけど、「大変な1年だったね」というだけには絶対にしたくないなって思うんです。今の私の夢は、子どもたちに、歌や、言葉や、いろいろな思い出、そして楽しい笑顔を届けることなんです。
 
――こんなにも熱い気持ちでポケモンと向き合っているのだと知ったら、ファンの方も誇らしいと思います。
 
ポケんちもリモート収録にはなりましたけど、再放送とか休止にはしたくないよねとスタッフさんみんなが協力して、ずっと続けてこられたので、子どもたちに届いていたらいいなと思います!
 
――絶対に届いていますよ! 昨年の「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」では主題歌での参加でしたが、今回はサトシが訪れる森で最先端技術を研究する「ビオトープ・カンパニー」の女性研究員・カレンを演じていますね。
 
昨年の主題歌がこれまでの集大成だと感じていたので、今年またゲスト声優に呼んでいただけると思っていなくて、本当にビックリしました! 今回は、初めて山寺さんと二人でのアフレコだったんですが、山寺さんが声を発したり、叫んだりする度に「自分も、このセリフは、もっとこんな風にしてみようかな」と思わせられるような刺激をいただきました。山寺さんと音響監督の三間さんのプロフェッショナル同士のやりとりを見ることができたのは、自分にとって生涯の刺激となるような体験になりました。
 
――有意義な時間だったのですね! 理系女子のカレン役を演じるにあたって、どのような点を意識しましたか?
 
これは毎回感じることなんですけど、アニメーション越しに私の顔が浮かんできちゃうと嫌だなって思うんです。なので、中川翔子は影を潜めて、カレンの話し方にできたらいいなと思いながら演じさせていただきました。
 
私は『ポケんち』などでは、うれしいと「やったー!!!」と感情がすぐ前に出てしまうんですけど、カレンはとんでもないことが目の前で起きていても冷静沈着なんです。なので、引きのお芝居を演じるように心掛けました!
 
――山寺さんとのアフレコで印象深いエピソードがあれば教えてください!
 
山寺さんと一緒にできるだけですごい思い出になるなと思ったんですけど、より思い出に残るようなものを残せないかと思って、「よかったらパジャマにしてください」と猫のTシャツをプレゼントしたんです。そうしたら、その場でTシャツをきてアフレコに参加してくださって。本当に優しいレジェンドですよね。
 

「子どもにとっての宝石を届けたい」

――今回のポケモン映画は、夏ではなく、冬の公開ですね。公開日が無事に決定して、本当に良かったです!
 

子どもって、いろいろなことを大人以上に我慢していると思うんですよね。だから、最高のクリスマスプレゼントになればいいなって思います! 先が見えないのは誰しもがそうだったと思うんですけど、だからこそ、一歩を踏み出すことって尊いなと思っていて。公開日が12月25日のクリスマスって聞いた時は、すごく希望をもらえました。「クリスマスまで絶対元気でいなきゃ」っていう、先の楽しみがあるからこそ頑張れるんだっていうのを、ポケモンがまた教えてくれたように思います。
 
――ポケモンは希望ですね……! 完成した映画を観た時、作品に対してどのような印象を持ったかを教えてください!!
 
やっぱり「ココ」って、すごく新しい感じがしますよね。矢嶋監督が新しい切り口で挑戦していることが伝わってきます。あとは、中村勘九郎さんの父ちゃんザルードのお芝居が最高でした。めちゃめちゃ背中が尊いって思えちゃう熱演が、すばらしすぎました!
 
何より思ったのは、「ココ」を観にきた子どもたちは、いつか自分の子どもにこの映画を観せたくなるであろう、親子の物語だということです。
 
――中川さんは、未来に残るもののことを考えながら仕事をしてらっしゃるんですね!
 
子どもの時に見つけた「夢」や「やりたいこと」「大好き」が未来の自分をつくるのだと思うと、子ども時代から10代の頃って宝石探しのような毎日なんですよね。そんな子どもたちに、どんな思い出の種を残せるのかなって思いながら頑張っています。
 

しょこたんが語るコロコロの思い出

――余談になりますが、中川さんはコロコロコミックの読者だったんですよね。ありがとうございます!
 
はい、『おぼっちゃまくん』(小林よしのり先生)と『スーパーマリオくん』(沢田ユキオ先生)がすごく好きでした! マリオくんは今も連載していると知って驚きました。
 

――今年でちょうど連載30周年です!
 
すごいな……『でんぢゃらすじーさん』(曽山一寿先生)もだいぶ長いですよね!
 
――タイトルが変わりつつ、現在も超人気連載中です!
 
本当にすごい! コロコロって、すごく分厚いですよね。すごい宝物感というか、ワクワク・キラキラ感があるんです。子どもって、何回も読むじゃないですか。だから、私のコロコロはよくページが取れていました。でも、本棚に並ぶコロコロを見た女の子の友だちに「なんで、こういうのがあるの?」って聞かれたことがあります(笑)。その子には、無理矢理コロコロを読ませました(笑)。
 
それから、数年前にポケモンとの思い出をイラストにして載せていただいたことがあるんですけど、とってもうれしかったです!
 
――これからもよろしくお願いします! 本日はありがとうございました!

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