正式名称は『超高密集積演算対応似人型(にひとがた)AI』、通称コードマン。
極限と呼べるまで発達したAIで、全世界に108体しか存在しない。『素体』と呼ばれる疑似人体に組み込まれれば、『優秀な人間とすら代替可能』な存在となり得る。元々、何らかの『専門プログラム』から、突然変異的に進化したAIとされているが、正確な発生過程は未解明。量産はおろか複製も困難というのが実情である。
[ザ・ゼノン]において、コードマンと対をなす人間の総称。
全人類から無作為に選ばれた者の中から、コードマンが各々の基準で、自らの相棒として相応しい人間を選出し契約する。そもそも希少であるコードマンの相棒とあって、コンコードに選ばれる確率は極めて低いものとなる。しかも世界中の富と名声が集中する[ザ・ゼノン]への参加者――自然、コンコードは好気、嫉妬、羨望の対象となりやすい。
世界最大規模のゼノンザードの大会であり、同時に世界最高峰のエンターテイメント。
テクノロジーで世界を席巻するビホルダーグループ(BG)が主催で、大小様々なリーグ戦やトーナメントを包括する大会構造。コードマンやコンコードは、各大会で獲得したポイント[エレメント]の総数で優勝を争う。優勝するには一定量のエレメントを獲得することが条件となっているが、その獲得量については非公表。優勝者には、世界を動かすほどの富と名声、そして『力』が与えられるという触れ込みだが……
世界中に系列会社を保有する世界的企業グループ。
[ザ・ゼノン]を始めとしたエンターテイメントに留まらず、金融やインフラ、コンサルタントなどのあらゆる事業においてトップを走り続けている。その規模は『世界を牛耳る』と言われるほど。彼らの基幹事業は独自のAI開発。今や世界中のAIはBGのコンポーネントなくしては成立せず、BGが多くの分野でトップを走る原動力である。[ゼノンザード]についても、元々はAIの評価基準のひとつとして、BGが開発したと言われている。
[ザ・ゼノン]での対戦やエレメントの管理等を行うBGが開発した超高機能端末。
2体1組の形をとっており、コードマンとコンコードが、対となるアウロスギアを所有する。極度のセキュリティを誇る暗号化通信や、挑まれた[ザ・ゼノン]のバトル承認などの他、コードマンと契約したコンコードである証明という側面も持つ。所有者は一般人が保持し得ない様々なセキュリティ特権をも得られる。