こんにちわ。
都内の大学職員です。
日々、添削や面接対策等に時間を要して中々ブログを書く時間が無かったので、執筆するのは久しぶりとなりますが、本日は標題のとおり1年間就職・転職活動を行い続けた所感を記載させていただきます。
1.はじめて見て思ったこと
最初、このアカウントは一大学職員としてのアカウントで別に転職や就職支援を行っているようなアカウントではありませんでした。ただ、大学職員への転職体験記等を書いていた際に、志望者の方から相談を受けたのがきっかけとなり、相談・添削を行うようになり、面接対策もしてほしいと言われたことをきっかけに対策を行うようになりました。
勿論、私はリクナビエージェントでもなければ、都内の大学で勤務する一大学職員です。(面接対策を受けられた方からはたまに「本当に一大学職員なのですか?」と言われることもあるのですが(笑 )なので、別に「プロ人事」でもなければ、「転職エージェント」でもないので、最初は、「そんなことできるのか?」と言う疑問もありましたが、自分自身が転職活動を行った時に意識したポイントや理論化した内容を踏まえて、実際に対策を行い、フィードバックを詳細に行っていくことで、志願者の方の結果が出るようになりました。そこで当方は更にその面接内容を踏まえて分析・研究し、対策に活かすということを繰り返した結果、「効果のある面接対策」として形になる程度にまで至る事ができました。(転職活動1大学目で何人も内定まで持って行った実績となって表れてます。)
【内定者の声↓】
添削も同様で、これも非常に難しい作業で、大学ごとに求める人材像も異なれば、アプローチの仕方もその志願者の経歴や取り組みたいこともバラバラなので、それらを総合的に踏まえて、なるべく通過できるように仕上げるという作業を、上手く行った事例や逆に上手く行かなかった事例も踏まえて「自身の添削の腕」を上げて行った形となります。思ったことは、志願者の方の背景が書類作成の上では非常に重要で、裏返せば良いバックグラウンドがある人は、それを私が適切に表現さえすればかなりの確率で上手く行くことが多い、ということです。そして、依頼を受けて時間があれば私も練った添削ができるのですが、締切まで時間が無く短期間で大量に依頼が来る場合は、とにかく時間内で最大のパフォーマンスを出すこととなるので、私自身、もう少し時間があれば、と思うことが多々ありました。
良い結果となった方には言うことはないのですが、私の力量が足りず結果が振るわなかった方には申し訳ないと思っています。ただ、昨今、大学職員の転職市場は聞いたことがないような学校法人ですら若干名募集に1000通以上の応募が来る世界と言うことを知っていただけたら、「書類を通過することすら難しい」ということも御理解いただけるかなと。私自身、添削後に本当に良く書けた志望動機だな、と思っても書類で落とされた例はいくつもあります。相手の求める人材像もあり、大学の採用基準もあるので、上手く行かないことも勿論あります。なので、大学ごとに色々異なるので諦めずに挑戦することも大切だと思います。(実際に10数大学の書類すら通過しなかった方がその後内定まで行かれた事例がありましたので。)
【ES通過者の声↓】
そんなこんなで、内定実績もある程度出てきて、ニッチな業種である大学職員となる攻略法も私なりに見えてきたので、それをnoteの方で書かせて貰い、今に至っています。本来、私が興味・関心があり取り組みたいことは別にあるのですが、転職等で困ってる方の役に立ててるんだな、という側面があるので、このアカウントは就職・転職支援アカウントに特化して今後もやって行こうかな.....と考えています。
2. 内定者数
数えておらず、数字で正確に把握はしていないですが、軽く10人は超えているはずです。直接、添削から面接対策、各種相談に応じて何らかの形で内定に至った方は軽く両手を超える人数となっています。その中でも「エントリー1校目ストレート突破」の方は5人程いたと思います。
あまり、使用はしないようにしてるのですが「奥義:全添削」という秘儀を当方所持しており、ストレート突破者複数の方には、これでまず書類の段階で採用側にクリティカルヒットさせていただき、そのまま内定していただいた方も何人かいらっしゃいます。(添削領域が大きすぎるため、志願者の方向性や文章体が根こそぎ変わってしまう可能性もあるので、これは普段は使用しないようにしているのですが....え?どこかで聞いたことがあるフレーズですって???)
【奥義「全添削」のイメージ図】
......煉獄さん、またファンの方すみませんm(__)m 本当にこんなレベルではなく恐縮ですが、あくまでイメージ図として用いらせていただきました。
3.内定先
内定先は、早慶・マーチから都内中堅大学、地方の大学まで様々ありました。ただ、私大は特に大学の選考基準がまちまちなので、その大学に応じた対策をしていくことが肝心だなという印象です。大学が違うと企業が違う位には文化やカラーは違うと思います。
4. 内定者の最高倍率
さて、私は倍率レンジ400-500倍の倍率を潜り抜けましたが、支援者の方で伺った限りの最高倍率「約700倍」という方がいました。なんていうか、私なんて可愛いものだな、と思い、宝くじレベルの倍率だよな、何て思ったりしました。でも面白いもので、そのような倍率を突破された方でも他大学では一次面接で落とされたりもしているので、本当に私大ごとに基準は違うのだなと思っています。この方は、当初書類が通過せずに困っていたところ、当方のnoteを参考にESを書いたら、ストレートで約700倍を潜り抜け、内定まで行かれたとのことで、本当に感謝されました。(いや、私も700倍を超えるレベルの対策用には書いていないのですが、その桁違いの倍率を攻略する糸口になったこと誠に嬉しいと思っています。noteは今後もアップデートを続け、完成度を上げていく予定です。)
【約700倍の倍率突破に寄与できたnote↓】
note.com
5. どのような日々だったか
2020年はひたすら毎日、相談に乗り、添削をして面接対策を行っていた気がします。このような弱小アカウントでも特に大手私大の募集があると、1週間で10件ほどの添削依頼が来たりするので、仕事終わりに毎日添削を行いフィードバックし、また同時に面接対策も行うという毎日を送っていました。土日もそんな感じの日々でしたので、「自分の時間」と言うのが後半戦はほとんど取れなくなり、毎日、就職・転職志望者の方のために相談にのったり何かしていたという感じでした。添削や面接対策等で忙しすぎて洗濯物にアイロンかける暇も無く洗濯物が3週間分溜まった時期もあった感じでした。
私なりに、支援者一人一人に向き合って、常に最善をめざし、少しでも結果を出そうと必死に走り抜けた1年だったと思います。時には、大量に色々な依頼が届き、手を抜く訳にもいかないので、全部に対応していたところ、体調を崩したことも何回かありました。なので、添削などは料金設定してますが、これは私が捌ける数の調整の結果だと思っていただけたら幸いです。試行錯誤の結果、今に落ち着いていますが、今後の依頼数次第では料金は高くなる可能性もありますこと御了承ください。因みにですが、一般の面接対策サービスの料金(一般的には60分1万を超えてきます。)なんかよりも余程低く、そして大学職員に限ると、余程「中身や内容がある対策」にして、少しでも対策を受けた方の面接力が向上すれば良いなという感じでかなり本気でやってます。現状でもかなりの依頼が来てるので、捌けなくなってきたらまた少し考えます。
6. 転職支援への思い
以前、ブログで記載しましたが、私は前職時代に死にかけていました。重たすぎるので詳細は省きますが、文字通り、「本当に死にかけて」います。(もしかしたら、病院通いの日々で、いつでもドクターストップがかかる水準で、毎日薬でごまかしながらその日を超えるために必死で働いていたかもしれません。)よって、ブラック過ぎる漆黒の環境の中で息絶え絶えで亡命するように転職活動を行い今に至っています。動機なんて、「なんか、大学職員って仕事恵まれてそう」位のもので、その他何も無かったです。なぜなら、今すぐにこの職場を離れないと肉体と精神が崩壊しそうだから。あの当時の私は、もう自分の限界をとっくに超えてました。親と電話で話すといつも「辞めたい。本当に辞めたい。限界だ。もう無理だ。」といい年して本気で言っていたことを思い出します。だから、「早く楽になりたかった・その場から抜け出したかった」んです。それしか転職の動機なんて無いです。
新卒の頃の私は、社会を良くしたいというある程度の志を持って、とある公的機関に入職し、昼夜・土日問わず働いていました。働いて、働いて、働いて、働いて、そして働いて。それで、スキルや仕事への哲学(職業観)や社会人としての素養は身に付きましたが、同年代と比べ年収が良いわけでも、待遇が言い訳でも無く、周囲の人に自分が崇高だと思える仕事の内容を話しても全然響かず、むしろ年収は幾らだ・企業ランキングはどうだ等の私からすればくだらないことの方が余程一般社会で受けている現状を目の当たりにして、一体自分は何してるんだろう、という思いが日に日に強くなっていき、頑張れば頑張るほどに擦り減っていく自分がいました。勿論、やりがいは感じていましたが、社会のために、その人のために頑張っているのに「税金泥棒」と容赦なく言われたり、頑張っても頑張っても一向に良くならないこの日本の現状や、公的機関に頼ってはいるのになぜかいつも石ばかり投げつけられ、働けば働くほどに報われない世界に嫌気が差し、色々なことが相まって、決して転職なんか思いもしなかった自分は、ある日突然、転職活動を始めていました。
新卒の頃の「やりがいや志」位しか考えていなかった自分は別に間違ってはいなかったと思います。でも、実際の社会では、年収・待遇・福利厚生やステータス、そっちの方が受けが良く人が飛びつきやすいという事実に遅すぎる程の時間が経って気が付きました。今でも、どうしようもなくクソだなと思っていますが、如何せん仕方ないですね。事実は事実としてあるので。時代は資本主義社会、金が正義なのは私も良く理解していますが、しかしクソだな、といつも矛盾した思いを抱えながら生きています。(少しだけお話ししますと、クソだと思う理由の1つは「手段が目的化する世界」を生んでいるから、です。資本主義社会の目的は、本来手段であるはずの資本が至上目的化し、至上概念のようにされている点でクソだと思っています。通貨自体は人類史上最高の発明ですが、資本主義は分かりやすいシステムな反面、従来の価値観(目的は目的、手段は手段)を歪め、主述逆転した世界(手段(金銭:資本)の目的化)としうる点においてモラルハザードや精神性の毀損を生みかねないので。換言すれば、人間の尊厳や精神などの本来、客観的に定量化できない若しくはしてはいけないとされる領域さえ「資本」という基準で「値」が付けられてしまう可能性を生んでいるという点です。ここは、この主義を使いこなす利用者側の力量次第なところはあるのですが、如何せん、そこまで「読み込める力量」が無い方もいますからね。)
そんなこんなで、必死にもがきながら転職活動し今に至っています。
初めて目指す業界で初めての転職活動で、何をどうしたら良いか分からない。職務経歴書さえ初めて、志望動機なんてものはさらさらない。自己PRってどう書くの?何も分からない。そして誰も教えてくれない。時間も無い。仕事で一杯一杯で業界研究何てしてる時間も無い。精々履歴書を書く時間で精いっぱい。その中で手さぐりで転職活動を行い、自分なりの戦略を立ててそれが功を奏し今に至っています。
それと、自分の実体験ですが、本当に困っている時に助けてくれて頼りになる人って世の中にそんなに多くないです。私も、今までの人生、助けて貰ったことは数えきれないほどありますが、本当に困ってる時に一気に問題解決してくれる「腕のある人」に出会ったことが今まで無いです。(一気に問題解決してくれる凄い仕事ができる上司には1人出会ったことがありますが。)こと転職活動は色々人生がかかっているので、私自身もかなり本気でやっています。外科医だとオペの腕が無いと患者が助からず死にますし、人生相談しても人生経験が無い人からは得るものが少ないでしょうし、恋愛相談しても人間心理に長けてない人からは当たり障りない回答しか来ないでしょうから。なので、そうならないように、腕を磨いて、結果を出すことに専念しています。その過程もあり、今年は大学業界知識ゼロで思い立って転職を決意した数人の方を添削から面接対策まで一貫して行い、エントリー1校目でストレート内定まで行かせることができたので、私自身、最低限自分を許せる位には実績は出ているなと思っています。(勿論、結果が伴わないことはありますし、まだまだ研鑽し続ける必要はあるのですが...。)
※自分で今年、良くやったなと思ったのは、社会人歴一年未満(約半年)の方ES・小論文を全添削して通過させた後、面接対策を徹底して行い、数ある受験生の中から若干1,2名の枠に押し込み内定まで支援したことです。勿論、その方や背景が素晴らしいという前提なのですが、数々の凄い経歴がある社会人の方を押しのけて「社会人歴約半年」の社会人歴が無いほぼ学生が1,2名の「内定者」として選ばれることは、客観的に考えて「普通ではない」ので、このような事例は今後も中々無いかもしれません。
だから、色々な事情や制約がある人が少しでもより良い環境で働けたら、という思いもあり、この就職・転職支援を行っています。真に高等教育業界で働きたいという方にも勿論、支援しています。
いつも大学職員が待遇が良い?ホワイト?みたいな論争が起き、正直そんなことどうでもいいし、どうしようもない論争だなと内心思っていますが、私がいた前職から比較すると今自分がいる場所は天国みたいな場所というのが私の実感です。週に1回整体に行かないと持たない身体が1,2か月に1回で良くなりましたから。そして、現職でも月の残業が80時間程になることもありますが、当方は、正直100時間程度の残業では大変だなんて思うことはないです。単純に積み上げて行けばいいだけの仕事で、ただ時間をこなせばいいだけの話しなので。前職時代は、絶大なプレッシャーの中で、難易度の高い業務で月200時間overなんて普通でしたから、エンジンがかかってくるのが大体130~150時間過ぎたあたりになってくる身体になってしまってるようなので、月の残業が100位だと残業してる実感はないので、まぁ私の基準値が狂ってしまってるのかもしれません。ただ、広い世の中の職業を見渡した時に、(部署や大学・環境にもよるのでしょうが)大学事務レベルの仕事を大変・キツイっていうのはかなり違和感を感じます。文科省の方々が寝ずに作ってくれた法や制度を運用する側ですし、教員のように答えが無い教育や研究を行ってる訳では無いので、単純に積み上げていくような業務が大半ですから。その意味で新卒から大学職員っていう選択肢は人材育成上はかなり疑問だと個人的には思います。一番は視野が狭くなるってことが問題かと。大学は、局所的な世界なので。
全部の大学が良い環境では勿論ないですが、首都圏の大手私大や中堅大学などでも待遇が良い大学は結構あります。だからか最近人気で凄い倍率になってますが。転職でより良い環境で働きたい、高等教育機関の職員として働きたい、また色々な理由で大学職員になりたいという方のために2021年もこの活動を頑張って行こうと思います。
7. 得られたもの
この活動を通じて得られたものは「その方の人生を変えられたこと」です。支援者の方が大学職員になって、幸か不幸になったかはわかりません。ただ、その人の目標に向かって当方も真剣に支援を行い「内定」という形でその方の「人生を変えられたこと、その瞬間」に向き合えたことは何よりの財産となりました。
当方は昼は大学の事務職なので、世の中に何か新しい付加価値を生み出している人間では無いですし、転職の支援も世の中に新しいサービスや製品を出すことで画期的に利便性を高めている訳ではありません。がしかし、「その方の人生を変えられた」ということは、まぎれもない事実であり、それは「その方にとってはとても大きなこと」だと思うので、それに寄与できたということは、私にとっての財産となっています。
そして、 何の動機も無かった私と違い、「その大学の職員になりたい」という思いを抱えた方の内定を支援できた時は、その方がその大学で活躍していただき、今後の大学やひいては社会を担う一旦となっていただけることを期待できること、それが生きていく上での楽しみとなりました。
私は、あくまで社会人(社会を構成する一員)として「プロ意識」を持って、職務中は全力で仕事に取組み、改善できることは改善し、意見を言うべき時は意見を言い、常にパフォーマンスを出すように心がけていますが、如何せん、残念ながらこの仕事(職業)に対する熱意というものは私にはそれ程はないので、その職業に対して意義を見出し、夢や希望を持って取り組めるということそのものが何にも代えがたい素晴らしいことだと思いますので、勝手ながら内定された方の活躍を期待させていただいております。
8. noteの売上について
額にしてどの位か?と言うのは明言は避けますが、「売上=付加価値」だと思っていますので、「(付加)価値」が先に来るように有為なサービスとなるように努めています。正直、私自信は資本主義よりも福祉国家体制の方が(日本人はさておき)人は幸せになれるのではないか?と考えてるタイプの人間なので、このモンスター化した歯止めがきかない資本主義社会に心底嫌気が差していますが、パラドクスですが資本主義社会では金銭が1つの大きな基準であり指標となっているので、この主義・制度を仕方ないという言い方は変ですが、取り入れるに至っています。
余談ですが、現状、当方はアフェリエイトは一切やっていません。その内、サイトを構築したらもしかしたら非公開求人も中にはあるので、エージェント系の登録を行うかもしれませんが、大方公開されているのに加え、大学職員業界に関して言えば、エージェントの代わりに私が支援した方が良いと思ってるので、現状では取り入れてないです。正直、2020年も一人一人にきめ細やかな支援を行うことを信条としていたので、量的にギリギリなところがありましたが、当方で捌ける所までは頑張っていきたいと思います。
9. 2021年の方向性
2020年で培った知識や経験を踏まえ、2021年も更に磨きをかけられたらと思います。大学業界に関する勉強もしていかないとなと。後は、コンサルもできたら取り入れる形を取ろうかな?とか考えています。ここら辺は私の力量次第ですが、現時点でも面接対策では戦略面の構築などではそれなりの評価いただいてるので、やれたらやろうと思います。
とかく時間に追われていて余裕が無かったので、ブログ等を更新できませんでしたが、2021年はもう少し余裕を持ってできると良いかな?と思いますが、多分、無理だろうな....と(笑 場合によっては、運用を、見直していく必要もあると思っています。
また、できたら、独自のサイトを構築できたらしたいな、ということは構想として考えています。
10. 最後に
2020年はコロナ禍もあり、動乱で一年が過ぎました。と同時に、私としては就職・転職支援ではかなり成果を残せ貢献できて何よりでした。プライベートでは山あり谷あり(谷多目・多過ぎ?)でしたが。皆様にも逆にお世話になることもあり、色々な方のお話しを伺っておりますと、皆さん思い思い生きて居られるのだな、と色々想いを巡らせることが多かったです。2021年はコロナ禍のスタートとなりますが、感染防御を徹底し、アフターコロナの世界を見据えて飛躍へ準備する年としていきましょう!!!
今年一年ありがとうございました。と同時に、皆様の来年が良き年となるよう祈願しておりますm(__)m
都内の大学職員
(Twitter:@fazrael_x)