1月4日、都内の高校で初のクラスターが発生したことが報じられました。ツイッター上で拡散した情報によるとこの高校は「都立光丘高校」だと言われていますが、今回感染が拡大した原因は剣道部の沖縄遠征である可能性が濃厚になりました。
都立光丘高校剣道部は年末に沖縄遠征
感染拡大が発覚した練馬区の都立光丘高校ですが、ニュースによると都立光丘高校で感染が確認されたのは2020年の12月26日~2021年の1月3日にかけてです。
この間に生徒・教職員など合計45人の感染が確認されていますが、感染者の多くは運動部に所属していたことが分かっています。
この運動部は12月26日から泊りがけで東京都外に遠征に行ったということですが、どの部活なのか?調べてみたところ、この時期は東京から遠く離れた沖縄県の剣道大会に出場していることが判明しました。
こちらは都立光が丘高校が年末~年始にかけて出場していた沖縄の剣道大会、『全国高等学校選抜「高校生想代」剣道大会』のトーナメント表です。
トーナメント表には、男女共に光が丘高校の名前がエントリーされています。しかし赤枠の部分にも書いてある通り、実際には男女どちらも大会は不戦敗。
わざわざ東京から沖縄へ遠征したにも関わらず、大会を欠席したことになります。
都立光が丘高校は沖縄剣道大会を全て欠席
トーナメント表によると、この大会が行われたのは12月26日~27日にかけて。12月26日から東京都外に遠征していたというニュース報道と、時期は全く同じです。
大会で不戦敗になること自体は珍しくないのですが、本大会とは別に行われた「復活トーナメント(=敗者復活戦)でも、光が丘高校は不戦敗。
何かよほどのことがあったとしか思えません。
また、当初予定されていた大会スケジュールは、トーナメント表にも書かれている通り「12月26日~27日」。しかし大会後のレポートによると、実際には剣道大会のスケジュールは丸1日ずれています。
令和2年、2020年12月27日~28日、全国高等学校選「高校生想代」剣道大会が沖縄県立武道館にて開催された。
出典:剣道情報総合サイト「LET’S KENDO」
毎年年末に行われるこの剣道大会では、沖縄はもちろん東京から近畿、東北や北海道など全国各地の高校から剣道部がやって来ます。
年末の大会スケジュールが簡単にずらせるはずもないはずなのですが、大会日程が1日ずれているのは「光が丘高校の感染が発覚したから」だと考えられないでしょうか。
光丘高校剣道部遠征先の沖縄でもクラスター発生
さらに沖縄県のクラスター情報を確認したところ、同じ時期に沖縄県内でもクラスター発生が報告されています。
沖縄県は30日、新たに47人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、1日の発表としては最も多い3つのクラスターが発生したと明らかにしました。
出典:NHKニュース
このうち、1つ目のクラスターは東京から沖縄を訪れていた団体の一部で、これまでに40代4人と10代12人の合わせて16人の感染が確認され、このうち2人は練馬駐屯地の40代の自衛官だということです。
出典:NHKニュース
幸い、ニュースによるとこの剣道大会が原因で感染が広がった訳ではないようですが、このニュースが報道されたのは年が明ける前の12月30日。
今回の「都内高校でクラスター発生」は、2020年の時点で発覚していたということですね。
都立光丘高校と練馬駐屯地もすぐ近く
さらに追加の手がかりとして、沖縄県のクラスター発生ニュースでは「練馬区駐屯地の自衛官2名」が感染していたことも報道されています。
このうち、1つ目のクラスターは東京から沖縄を訪れていた団体の一部で、これまでに40代4人と10代12人の合わせて16人の感染が確認され、このうち2人は練馬駐屯地の40代の自衛官だということです。
出典:NHKニュース
まさか?と思って光が丘高校と自衛隊 練馬駐屯地の場所を確認してみると、車で10分ほどの距離にあることも判明。
剣道大会に同行しているぐらいですから、日ごろから自衛隊員が光が丘高校剣道部を指導していたことも考えられます。
ここまで状況証拠が揃っていると、クラスター発生の原因は都立光が丘高校剣道部の遠征、というのはほぼ確定でしょう。
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