ファミリーマートの「お母さん食堂」の名前を変えたい!!!


料理するのは“お母さん”だけですか?
ファミリーマートの「お母さん食堂」の名前を変えたい!
〜 一人ひとりが輝ける社会に 〜 

ご報告
12月31日時点で、7,268人のご賛同を得ることができました。
本当にたくさんのご賛同、ご意見ありがとうございました。
(1月4日加筆)

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12月28日に加筆しました。ぜひ、最後までお読みください。

私たちは、京都、兵庫、岡山の高校生です。先日、ジェンダーや男女平等について学ぶ機会がありました。「男性は仕事、女性が家事」という考えが日本には、まだ多く残っていることを知りました。ですが、今は男女に関わらず多くの人が働いており、働くお母さんもとても増えています。

この性別に基づくイメージや価値観を変え、一人ひとりが輝ける世界を実現するために、お願いがあります。

~お願い~

そのお願いとは「お母さん食堂」という名前を変えてほしいのです。なぜかというと、この一つのことから始まるジェンダー問題をなくし、一人ひとりが輝ける社会をめざすような商品名に変えてほしいです!!

~料理をするのは「お母さん」だけですか?~

このままでは、「お母さん=料理・家事」をするというイメージがついてしまい、そのうえ、男性が協力して家事をしようと思うことも少なくなってしまいます。ここで、お父さんからみた無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)について取り上げてみます。男性の人たちは、「男は仕事」の考えから 自分たちは仕事をしていればいい、と思う人が多く、お母さんの負担に気づかないことがあります。また子供への影響はお父さんが仕事ばかりをするとお母さんが家事を全部背負うことになり子供にとって親と遊ぶ時間が減る、そうなると男の子は大人になってお父さんが仕事ばかりをしていた、お母さんが家事ばかりをしていたから仕事だけをすればいいという認識になり、子供の価値観にも影響します。「お父さんは仕事、家事全部はお母さん」というのが日常だと、男の子が大人になった時、自分のお父さんがしていたのと同じように、「男の人は仕事をしていればよくて、家事は女の人の仕事」と無意識に考える男の子もいると思います!

~日本はどれくらい平等?~

日本は2019年の男女平等ランキングで、121位*という順位が出ています。これは、先進国の中では最下位です。女性が指導者の地位にいる割合は、世界平均では36%と3人に1人の割合でいますが、日本では15%という現状もあります。
日本では、2020年までに女性管理職の割合を30%にするという「202030」という目標がありましたが、これは達成が不可能だと聞きました。この現状は、社会にとってマイナスです。

~今の日本~

積極的に社会で働く女性が増えています。けれども、日本では女性が家事や育児をするものという価値観があり、途中で仕事をあきらめる女性がまだまだたくさんいます。「女性は家事や育児をするから、責任ある仕事を任せない」という会社があったり、仕事をしているお母さんの中には、役職になるチャンスがあっても、「家事をしないといけないから」といって断る人もいるようです。女性管理職が増えると、様々な価値観や経験が会社などの決定に生かされるので、社会にとってとても大事なことです。
でも、「女性=家事育児」という考えは女性管理職が増えない理由の一つになっています。日本が121位である原因の一つは、性別で役割を決めることと関係があります。これは不公平だと思います。

「お母さん食堂」のように、「お母さんが食事をつくるのが当たり前」という意識を植えつけてしまう「商品名」は、子どもをはじめすべての人に対し、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)を深刻にする原因にもなります。

~女の子には料理の手伝い?~

実際、その子どもへの影響は大きく、男性が仕事、女性は家事という意識は、家の手伝いの種類にも影響しています。弟やお兄ちゃんには言わないのに、女の子には料理の手伝いをさせることが多いようです。
料理のお手伝いを「いつもしている」+「時々している」と回答した割合**は、小5男子52.9%、小5女子77.1%、小6男子53%、小6女子75.1%でした。小5-6の平均にしたら、男子53%、女子76%になります。「料理のお手伝い」をする小学生高学年は、男子53%、女子76%と大きな差があるのがよくわかります。そういうことは、大人になって、「男性は~」「女性は~」という無意識の決めつけにつながっていくのではないでしょうか。

~日本の男性の家事時間の少なさ~

「お母さん=料理・家事」と性別ですることを決めることで、家族が協力して家事をしようと思うことも少なくなってしまいます。また、お父さんが家事を協力する事によってしない場合では母親の仕事と家事のバランス満足度を高く感じている***(質問にとてもそう思う・そう思うと回答している)人の割合が30.4%なのに対して、協力している家庭では50.0%と家族で協力する事によって満足度を高く感じる傾向があります。

~ファミリーマートの方へ~

このページを見てくださり、ありがとうございます。署名活動は、12月31日までなので、その後、署名とともにご連絡したいと思っています。もしかしたら、その前にこの活動を知ってくださるかもしれないと思い、ここに私たちの気持ちを書きます。

私たちは、世の中には、アンンコンシャスバイアスを助長するような商品名や店舗名はたくさんあり、「お母さん食堂」だけでないことは理解しています。

しかし、誰もが知っている大きな企業が、この問題に取り組み、名前を変えることは大きな影響力があると思い、今回お願いのプロジェクトを立ち上げました。賛同いただいた署名とともにご連絡したいと思っています。

人の価値観に大きく影響する商品名について検討していただけたら、ジェンダー平等が実現しない理由の一つを解決できるのではないかと思っています。誰にとっても、よりよい社会にするために、「お母さん食堂」という名前を変えることを検討していただけたら嬉しいです。

商品名の代替え案を私たちが勝手に提案するよりも、なぜダメだと思うのかをお伝えすることができる方がいいと思っているので、私たちにお伝えする機会をください。

ぜひ、ご検討をお願いします。(12月28日加筆)

~ここまで読んでくださった皆さんへ~

私たち3人は、「お母さん食堂」という名称があることで、お母さん=料理・食事というイメージがますます定着し、母親の負担が増えることになると考えています。そしてことによって、今後も性別によって役割が決まったり、何かをあきらめたりする世の中になる可能性が強くなることはとても問題だと思います。ぜひ、お母さん食堂の名前を変えるためにご協力をお願いします。

この提案は、決してファミリーマート一社だけを批判するものではありません。

商品名が与える影響を企業にも知っていただけたら、人が持つ無意識な思い込みに影響を与え、誰もが生きやすい社会への一歩になると思い、2019年の夏から活動をはじめました。署名は2020年12月31日までとし、その後、ファミリーマートさんにお送りしたいと思っています。(12月28日加筆)

【参考】
*世界経済フォーラム 「男女平等指数」(2019年12月発表)
**独立行政法人国立青少年教育振興機構 青少年の体験活動等に関する意識調査(平成28年度調査)(平成31年2月発行)

***ベネッセ 「幼児期の家庭教育国際調査」 

 

協力 公益社団法人ガールスカウト日本連盟