東京都の小池都知事は、臨時会見を開き、「年末年始が分水嶺(れい)だ」と述べ、忘年会や新年会などは行わないよう強く呼びかけた。

東京都・小池百合子知事「かつてない大きさの、いわゆる第3波が襲いかかってきている。年末年始のここで感染を抑えなければ、ますます厳しい局面に直面する。緊急事態宣言の発出を要請せざるを得なくなる。この年末年始、分水嶺であります」

東京都の新規感染者数の7日間平均は、3週連続で急速に増加していて、30日のモニタリング会議では、医療提供体制がひっ迫し、危機的状況に直面している、より強い対策を直ちに実行する必要があると指摘された。

政府のコロナ対策分科会の尾身会長は、東京都について、午後10時までとしている飲食店の営業時間の短縮要請をさらに短くすべきとの考えを示しているが、30日の会見で、小池都知事から新たな対策についての言及はなかった。

小池都知事は、「このままでは緊急事態宣言の発出を要請せざるを得なくなる」として、年末年始は、家族でステイホームを徹底するよう強く呼びかけている。