Food / 2020.12.07
text:Mami Moroi /photo:Masayuki Ichinose /styling:Sachiko Horie
今回は「大雪」。山だけでなく、雪国では街にも雪が降り積もる頃です。この時期に味も栄養価もピークを迎えるのがほうれんそう。バラエティに富んだレシピで、旬の恵みを存分に味わってくださいね。
緑が濃くて葉に厚みがあり、先がピンと張っているもの。また、葉が密集し、葉脈を軸として左右対象なものがおすすめです。
ほうれんそうは、新鮮なうちにゆでずに生のまま冷凍するのが便利です。冷凍前に水にサッとさらすことで、アクも気にならなくなります。
食べやすくカットして
冷凍保存袋へ
空気を抜いて
冷凍室で保存。
凍ったまま加えて調理可能。
ボリュームも彩りも満点の、ごちそうチャンプルー。素材のおいしさを引き立てる、シンプルな味つけがポイントです。
ほうれんそう…1束(約200g)
むきえび…大10個(100g)
厚揚げ…1枚(190g)
溶き卵…1個分
A顆粒鶏ガラスープの素…小さじ1
しょうゆ…大さじ1/2
ごま油…大さじ1
かつお節(あれば花かつお)…適量
①ほうれんそうはざく切りにする。厚揚げは食べやすい大きさに切る。
②フライパンにごま油を中火で熱し、えびと厚揚げを炒める。ほうれんそうとAを加えて混ぜ、卵を加えて炒め合わせ、器に盛ってかつお節を散らす。
ほうれんそうは生のまま加える。
具は火を通してあるので、パリッと色よく揚がれば完成。味をつけたひき肉はそぼろとして、ごはんやめんに混ぜたり、野菜で巻いたりしてもおいしいので、多めに作っておくと便利です。
ほうれんそう…1/2束(約100g)
合いびき肉…100g
Aにんにくのすりおろし…1/2片分
しょうがのすりおろし…1/2かけ分
豆板醤…小さじ1/2
しょうゆ…小さじ1
塩、こしょう…各少々
クリームチーズ…50g
餃子の皮…大10枚
サラダ油…適量
①ほうれんそうは下ゆでして水にとり、しっかり水けを絞り、2㎝幅に切る。クリームチーズは常温に戻す。
②耐熱容器にひき肉を入れてAを加えて混ぜ、ラップをせずに電子レンジ(600W)で約2分加熱する。取り出して混ぜ、さらに約1分加熱してそぼろを作り、①を加えて混ぜる。
下ゆでしたほうれんそうを加える。
③餃子の皮に②を10等分してのせ、半分に折り、縁に水をつけてとじる。
皮の真ん中にのせて、半分にパタンと折る。
④フライパンにサラダ油を1~2㎝高さに入れて中火で熱し、③を揚げ焼きする。
ホワイトソースではなく、牛乳と生クリームを合わせ、クリーミーだけど軽い口あたりのソースに。ほうれんそうの甘味が際立ちます。
ほうれんそう…1束(約200g)
鶏もも肉…200g
A塩…小さじ1/3
こしょう…適量
にんにく…1片
小麦粉…大さじ2
牛乳…1カップ
生クリーム…1/2カップ
マカロニ…80g
塩…適量
オリーブオイル…大さじ1
ピザ用チーズ…80g
①鶏肉はひと口大に切り、Aをもみ込む。ほうれんそうは下ゆでして水にとり、水けをきって3㎝幅に切る。にんにくはみじん切りにし、マカロニは塩適量を加えた熱湯で、袋の表示時間通りにゆでる。
②フライパンにオリーブオイル、にんにくを弱火で熱し、香りが立ったら鶏肉を入れて中火で焼く。ほうれんそうを加えて炒め、小麦粉をふり入れて全体に混ぜる。牛乳、生クリーム、塩小さじ1/2を加えて軽く火を通し、マカロニを加えて全体を混ぜ合わせる。
炒め合わせて全体に油をなじませる。
③耐熱皿に②を入れてチーズをのせ、チーズが色づくまでトースターで焼く。
ほりえさちこさん
料理研究家・栄養士。大学(食物栄養学専攻)卒業後、祐成陽子クッキングスクールの講師を経て、独立。雑誌、TVなど幅広いメディアで活躍中。自身の子育て経験を生かしたアイデアあふれるレシピにも定評がある。著書に『糖質オフ1か月晩ごはん献立 1週間分買って使いきり!』(主婦と生活社)など。
ほうれんそうの栽培が始まったのはペルシャ(今のイラン)あたりとされ、中国を経て日本に伝わったのは江戸時代。ちなみに「ほうれん」とは、唐の時代にペルシャやネパールを指したといわれる「ホリン」から変化したという説があります。緑黄食野菜の代表的な存在で、冬のほうれんそうに含まれるビタミンCは夏の3倍も! そう、風邪をひきやすいこの季節にぴったりの野菜なのです。冬を元気に過ごすためにも、毎日の食卓にぜひ。
Pick upこちらもおすすめ!ピックアップ