webnews14号 熱湯を使って土をリフレッシュ!(熱水土壌消毒の効果)

掲載日:2020年7月16日
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★ 熱湯を使って土をリフレッシュ!(熱水土壌消毒の効果)


熱湯による土壌消毒法は、神奈川県の施設バラ農家と旧園芸試験場の共同研究により1983年に開発されました。

これまで県内において、施設のバラ農家やトマト農家の間で実用技術として利用されてきましたが、臭化メチル剤の2005年全廃を受けて、この技術が全国的に注目され初めています。

そこで、実際にこの方法はどのくらいの効果があるのか試験的な調査を行いました。

土壌病害の原因となる病原菌(トマトの病気を主に5種類の菌)に汚染された土を施設内に埋設して熱湯を処理後、埋設した病原汚染土を回収して調べたところ、深さ30cmまではすべての病原菌が消毒されていました。
ボイラー 熱水を散布するため散水器と移動させるためのウィンチ(200V) 作業風景
ボイラー
定格出力 218,000kcal/時間
燃料消費量 2.7リットル/時間
使用燃料 A重油
保有水量 860リットル
概算重量 600kg
熱水を散布する散水器と移動させるためのウインチ(200V)
速度 2.4メートル/時間
幅 4.5メートル
使用水量 300トン/10アール
散水量 50リットル/分
作業風景
被覆したポリフィルムの下を、熱水を散布しながら散水器が移動します

温度変化をはかったところ、深さ30cmではほとんどの病原菌が消毒されると考えられる55℃以上の高温が22時間継続していました

また、この熱湯の処理は連作障害の誘因となっている塩類の集積を解消することも明らかになり、様々な面で土をリフレッシュできる効果的な方法であることがわかりました。
(農業環境部)
 
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