5月3日より始まった「兵庫県の一庫ダム」シリーズ。
ゲバゲバ君のブログのシリーズモノで、今までの最長は
「旧・亀岡街道」シリーズの28回でしたが
今回の「兵庫県の一庫ダム」は29回と、最長になりました。
さて、その最終回である29回目は、「龍化隧道」の現役時代。
写真は「湖底に沈んだ千軒道・国崎道」から引用します。
同書には、「龍化隧道」現役時代の龍化峡の写真もありますよ。
「龍化隧道」の現役時代、南側坑口にあった「龍化隧道記念碑」。
大路次川に沿った旧道(現在は跡形もなし)との合流点にあり、
この付近は少しだけ広くなっています。
上の写真は、大路次川の「龍化峡」から北向きに撮ったものと思われます。
写真に写っている道路は、当時の国道173号線。
昭和50年代前半まで、大阪から1時間の場所とは思えない感じです。
上の3枚の写真は、「龍化隧道」の南側の様子。
不気味で大きな洞穴のような「龍化隧道」は、紛れもなくトンネルですね。
南側坑口にあった「龍化隧道記念碑」は、右の外側にあります。
同じ写真を2枚出しているのは、説明文字の無い写真も紹介したいから。
説明文字があったら、鬱陶しいでしょう?
上の写真は「龍化隧道」から少し南に行った場所での撮影のようです。
チラリと「龍化隧道記念碑」が見えますね。
「龍化隧道記念碑」付近は旧道との合流点で、少し広くなっているからか
クルマがずらりと並んでいますね。
当時の国道173号線を走る白いクルマは、ハコスカ(3代目スカイライン)。
ガードレールには、黒っぽいセルボかな?
「龍化隧道記念碑」には、B210サニー?とケンメリ(4代目スカイライン)。
ケンメリの「サーフライン」が、どうも切れているみたいに見えます。
(↑ ノーマルのオーバフェンダー見たいな感じ……)
上の2枚の写真も「龍化隧道」の南側から少し離れた場所から。
どうでもいいけど、すごい山深い感じですね。
大阪から1時間の場所……とは、全く思えないくらいです。
当時の国道173号線は、大路次川に沿ったウネウネした細い道でした。
しかし、クルマが通るようになってから水没するまでの間、
事故はたったの1件だっとか。 その1件は、観光バスの転落でした。
クルマの交通量は結構あったのですが、中央線も無く、
“酷道”と言っても過言じゃなかったのに事故が少なかったのは
この道を通る運転者は、かなり安全に気を使っていたからのようです。
今だったら、下手くそがムチャするんでしょうな。
……と言うことで、これで「龍化隧道」の紹介はオシマイ。
「一庫ダム」とその周辺で多分、一番有名な物件だと思う「龍化隧道」。
この「龍化隧道」は、書類上では廃隧道扱いですが、実際は
姿を完全に見せたときは、使っている人がいるんですよ。
それは、この辺りで釣りをしたり、水遊びをしたりする人たち。
この人たちにとっては、“利用価値のあるトンネル“となるわけです。
水没中は廃隧道、完全に姿を見せたら現役隧道……と言うトンネルなんです。
これで、29回続いた「兵庫県の一庫ダム」シリーズもオシマイ。
1ヵ月続いたシリーズですが、最後まで読んでくれて有難うございます。
マイナーな物件が多かったですけど
もし一庫ダムに来た時の参考にでもなれば……と思います。
ではでは……
↑ 管理棟の展望代から見た風景
おしまい
ゲバゲバ君
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コメント
長い連載お疲れ様でした、かなり楽しませていただきました♪
神威
2020/06/07 URL 編集返信ご愛読いただき、ありがとうございます。
最初は、こんなに長くなるとは思いませんでした。
記録用にブログに綴ったわけですが……。
私が行った時は、水位があったので国崎以北も水没してましたので、
また、干上がったら行ってみて、訂正していきますね。
ゲバゲバ君
2020/06/07 URL 編集返信先日あるところから一庫ダムを通って帰ってきたんですが、ここが記事にあった場所か・・などと思いながら途中で何度か車を停めてみたんですが、ゲバゲバさん的な観察眼がないのでよく分からないところばかりでした。今昔マップならぬ「今昔メガネ」的なものがあって現実の景色と過去の景色が重ね合わせて表示されると面白いなあなどと妄想したりしていました(笑)
これからの天神トンネルの記事も楽しみに読ませていただきます。
gonzo
2020/06/07 URL 編集返信「今昔メガネ」……いや、定点観測が出来たらいいんですが
なんせ、昔の写真が無いんでね。
また、あっても水没していますからね~。
チョッとマニアックな記事になっちゃいました。
まぁ、記録をつけるようなものですので、ご勘弁を……。
天神隧道も、マニアックになると思います。
ゲバゲバ君
2020/06/08 URL 編集返信