この話を読む際の諸注意諸々。モロだし。
このお話のジャンルはギャグとなっております。
よって、心温まるエピソードやホロリとさせる展開などは一切ございません。
下ネタが中心となっておりネチョは極薄です。使用にも適さないと思われます。
初投稿です。色々と至らぬ点も多いかと思われます。
タイトルに魔理沙さん出てますがあんまり活躍ないです。乳もないです。
ネタいっぱいです。○○ネタ注意って書ききれないぐらい。
壊れてます。キャラ以前に様々なものが。
無茶苦茶です。何も考えずに読むのが吉。
お尻です。それはもう徹底的に。
あとおっぱい。乳。ボイン。
「師匠!起きてください師匠!急患です!」
草木も眠る丑三つ時、迷いの竹林の奥底にひっそりと佇む永遠亭にけたたましく声が響きわたる。
「あ~もう今何時だと思ってるの、今日は営業終了したから明日また来てくださいとか追い返せないの」
布団の中で不機嫌な声をあげるのは実質この永遠亭の全てを取り仕切っている八意永琳その人である。
「それが一刻を争うとの事で早くしないとお屋敷ごと吹き飛ばすとか物騒な事を」
その一言で大体誰が急患なのかおおよその見当は永琳にはついた。
そんな事が出来る実力者はこの幻想郷には数いれど、そのような品の無い言葉を使う者は限られてくる。
放置すれば被害が広がるか、面倒な事になるのは明白なので渋々と布団から起きでて何時もの服に着替え診察室へと向かう。
(また永い夜になりそうね)
何がそう思わせるのでもなく、確信にも似た不安をその胸に抱きながら。
「永琳!助けて!魔理沙が!魔理沙が!」
診察室の扉を開けた途端、永琳の胸に飛びついてきたのは何時ぞやの人形遣いだった。
永琳の予想は八割方当たっていた。訪ねてきたのは魔理沙とアリス、ただ想定外なのは診察用のベッドにうつ伏せで倒れているのが魔理沙だという事ぐらいだ。
「落ち着いて、魔理沙がどうしたの?詳しい状況の説明をお願い」
見たところ魔理沙になんの外傷も見られない事から、なんらかの病気か、また変なキノコでも食べて食中りでも起こしたのだろう。
どちらにしても一刻を争う事態ではなく、今一番問題なのは狼狽した人形遣いの方だった。
普段は割りと分別のある妖怪なのだが、魔理沙絡みの事になると途端暴走を始め手に負えなくなる。
そんな人形遣いを落ち着かせ、とりあえず魔理沙の症状も気になるので話をさせる。
「魔理沙が魔法の森でまた新しいキノコを見つけてきたんです。で、何時ものように魔法の実験をしてたんだけど、突然何か思いついて『いい事思いついた。アリスこのキノコ私のお尻の中にいれろ』って、それで魔理沙のお尻にキノコ突っ込んだら動かなくなった上にキノコが抜けなくなって」
「あの帰ってもらえるかしら」
何時も貼り付けたような笑顔をひきつった笑顔に変えて永琳は想像のはるか下を行く魔法使いの思考にうんざりしながら答えた。
「そんな!私だって色々試したんです!それでも抜けなくて、最後の手段でここにきたのに」
「ああ~」
まるで生気の感じられない目で思わず永琳はうなだれた。
一応良心的な薬屋でどんな患者でも無碍に扱わない永琳であったが今回は違った。
なぜならこの様なケースは今週で2回目だったから。
時をさかのぼる事2日前。
紅魔館の図書館の貯蔵書の半分が消滅した。
本を無断借用する図書館レイプを企む霧雨魔理沙が図書館の扉を強行突破する際勢いあまっての事だった。
あまりの事に呆然と立ち尽くすパチュリーをよそに、
「やっちゃったぜ。あっいけね、アリスとの約束の時間だ。じゃあなパチュリー図書館次私が来る時まで直しておいてくれよ」
と、何事も無かったかのように飛び去る白黒。
その余りにも堂々とした加害者の態度にパチュリーはついに発狂。
裸でひとしきり暴れまわった後、
近くにあった蝋燭台をお尻にさして永遠亭に運ばれる事になった。
発狂した図書館と蝋燭台の分娩は困難を極めた。
結局正攻法で無理矢理引く抜く事になったのだが
「レミィ・レミィ・手を握ってレミィ・・生まれそう・・・」
「パチェ大丈夫よ、私はここにいるから。だからがんばってパチェ」
差し出されたか細い手を握り必死に友人を励ます紅魔館の主、これだけ見れば別段悪い光景ではなかった。これから生まれてくのが蝋燭台でなければ
「ああああああ!生まれる!生まれる!レミィ!レミィ!」
「がんばってパチェ!もう少しの辛抱だから!」
「生まれるうううううう!ああ…他のも出る」
「ひいいいいいいいいいいいいいいいい」
その発言に手を握っていたレミリアを初め回りにいた助手のイナバですら一目散に部屋から逃げ出した。手の離すことできない永琳一人を残して
「黄金!黄金がでるぞ!」
突然の黄金警報によって静かだった永遠亭は大いに沸き立った。
あるイナバは我先にと永遠亭を飛び出し。
あるイナバは地下の薬庫に逃げ込み。
あるイナバ達は芳香剤を奪わんと血みどろの争いを繰り広げた。
その狂乱と喧騒はまさにゴールドラッシュに沸くアメリカ西海岸さながらであった。
しかし、出るとはどうやら涙の事だったらしく皆が想像した最悪の事態だけは避けられた。
「よかったわねえーりん」
「本当ご無事でなによりです師匠」
半日ほど経って真っ先に逃げ出した姫と弟子が宇宙服に身を包んだまま永琳に労いの言葉をかける。
その二人のやさしさに、その夜永琳は枕を濡らした。
その時の精神的ダメージも癒えぬ間もなくこの事態である。
蓬莱人とて肉体ダメージはすぐに回復すれど精神へのダメージはそうはいかないのだ。
いつから永遠亭は行列のできる肛門科になったのだろうか。
そんな虚脱感に囚われる永琳をよそに人形遣いは一人ヒートアップしていく。
「お金!お金だったらいくらでも支払いますら!魔理沙を助けてください!足らなかったら、体!体で支払いますから!『お譲ちゃんいい体してんな、お譲ちゃんみたいな上玉がこんな所にくるなんてよっぽど訳ありなんだろうが、そのほうがこちらも楽しめるってもんだぜ。ぐへへ』とかいう醜悪な男のいいなりになって。詳しく言うと、『まずは、その綺麗な指でこいつを握ってもらおうか』とか言われてお寿司を握らされたり、『次はこの硬いものをくわえてもらおうか』とか言われて固形のスープをお鍋にいれるように命令されたり。でも、魔理沙の為だったら私どんな事でも耐えられるから。魔理沙!魔理沙ああああああああああ」
「はいはい、もう分かったから。体売らなくても魔理沙は助けるから落ち着いて」
ついに妄想癖とパニック症候群を併発させ、腰をくねらせ叫びだした人形遣いにピストル型の注射器で鎮静剤を大量に打ち込み黙らせる永琳。
どれくらい妖怪用の鎮静剤を打ち込んだだろうか、不良天人が禅で悟りを開けるようになるぐらいの量は優に打ち込みやっと人形遣いは静まりイナバ達に抱えられ待合室へと連れていかれた。
「師匠、魔理沙さんよりアリスさんのほうがよっぽど治療が必要なのでは…」
「そうね鈴仙、でも彼方も薬師を目指すのなら覚えておきなさい」
「なにをですか?」
「馬鹿につける薬はないと」
その言葉を口にする蓬莱人の瞳は人は勿論妖怪ですら想像のつかぬであろう遥か彼方を見つめていた。
「この馬鹿弟子!本はと言えば貴方の弾が卑猥な形してるから、永遠亭があらぬ誤解をうけているのよ!」
「痛い!痛い!師匠、定規でぶたないでください!」
アリスを落ち着かせ、まず月の頭脳のとった行動は八つ当たりであった。
「でなきゃ彼方が尻を疎かにした祟りだわ!尻は外!尻は外!」
「いやああああ。お尻叩かないで!!」
しかし、天才の行動に一切の無駄は無い。一見理不尽に弟子にあったっている様に見えるがこれは治療の前に精神を安定させ万全の状態で治療に挑むための儀式である。
「どうなの、この尻を叩かれてよがる万年発情マゾ兎!」
「師匠いけません!それは以上は!スイッチはいっちゃいます!ていうか師匠少しスイッチはいってます!」
「あらいけない」
そう、これはあくまで精神を落ち着かせる為の儀式であって、尻を叩かれてよがるマゾ弟子を喜ばす為の行為ではない。
「それじゃあ、はじめようかしら鈴仙。魔理沙の服を脱がして」
「はい、師匠」
「あら、思ったとおり可愛い胸ね」
本人の意識があるなら嫌味にしかとれない事を言い永琳は透明な薬を魔理沙の乳首に筆で塗り始めた。
「師匠、一応聞いておきますが何をしてるんですか…」
「悪戯」
なんの臆面もなく、そう応える師の姿に鈴仙は頭を抱えた。
「言っとくけど魔理沙には害はないわよ。これは乳離れできない子供を乳離れさす為に乳首に塗るとっても苦い薬を10倍くらいに濃縮したやつだから。あの人騒がせな人形遣いには正にいい薬って訳ね」
自分でも上手い事を言ったと思ったのだろうか、誇らしげな顔で魔理沙の乳首に筆を使って薬を念入りに塗るこの人物をこれから自分は師と仰いでいけるのだろうか。鈴仙の不安はつのるばかりであった。
一方その頃別室でのアリス。
まさか魔理沙の乳首が悪戯されているなどとは夢に思わぬアリスは妖怪用の鎮静剤で多少は落ち着きを取り戻しているものの気が気ではなかった。
このまま魔理沙がお尻にキノコを突っ込んだまま死んでしまった場合死因はなんと説明すればいいのだろうか。
『お尻の中からこんにちは。キノコが出てきて、まあ大変死』と可愛く言えば霊夢あたりは笑って許してくれるだろうか。
さらにはブン屋などにばれようものなら『実録!魔法の実験と称しお尻にキノコを突っ込む鬼嫁。魔法使いの爛れた夜の魔法実験』などと号外をだされ。
自分にはキノコをお尻に入れる程度の能力の妖怪と烙印がおされ。
魔法の森にはキノコ狩りならぬキノコをお尻に入れる妖怪狩りが押しよせ。
屈強な妖怪退治の男共に襲われてしまうも魔理沙を失った悲しみで抵抗する気力もなく。
毒キノコの胞子をたくさんかけられてしまう。
そんな悪い想像ばかりがアリスの頭の中を過ぎっていた。
「落ち着け、落ち着くのよアリス。まだ魔理沙が死ぬと決まった訳じゃないわ。そうだ!モノマネ!モノマネをすれば気分が落ち着くと誰かが言ってた気がするわ!」
こうして、アリスの魔理沙だらけのモノマネ大会が幕を開けた。
「えっと、まずは鬼に食べられそうになった時の魔理沙」
『わっ私はキノコばっかり食べてガリガリだから食べても美味しくないと思うんだぜ。そうだ、アリス!アリスなら私なんかより肉付きもよくて柔らかいから美味しいと思うんだぜ!』
「続きまして、恋符を放とうとして意味不な事を言ってしまう魔理沙」
『マッスルスパーク!』
「続きまして、グレイズに失敗して被弾してしまった時の魔理沙」
『なんじゃこりゃあああああ』
「続きまして、魔法の実験に失敗した時の魔理沙」
『駄目だこりゃ』
「続きまして、霊夢にレズレイプされる魔理沙」
『いやあああ!霊夢やめてええ!そんな乳首、乳首すっちゃだめえええ』
「続きまして、ジグソーパズルのピースを間違った所にはめられた時の魔理沙」
『あっ、アリスそこは違うぜ。あっあっアリス駄目だって、そこは違うのにそんな無理矢理、無理矢理入れたら、ひろがっちゃうううう』
アリスの行ったこのモノマネ、一見理不尽な行為に見えるが実はこれは理にかなった行いであった。
そもそもモノマネの起源は古代中国、病に伏した時の皇帝を元気つけようと家臣の一人が元気な頃の皇帝の姿を真似、そのあまりにもの似ていなさに回りの者は爆笑、真似された当の本人はあまりの怒りで元気になり、その家臣を張り倒したのが発祥とされている。
そう、モノマネとは本来治療の為の行為であった。
アリスの魔理沙を思う心の生んだ奇跡か、数千年の時を経てこの忘れ去れたものの辿り着く幻想郷でモノマネはその本来の意味を取り戻したのである。
「鈴仙!あのマリキチ(魔理沙が好きすぎて常人に理解しえぬ境地に入ってしまった者をさす言葉。主にアリスやアリスなどを指す)を黙らせてきなさい!気が散って悪戯もできないわ!」
しかし、アリスの起こしたそんな奇跡も悪戯に夢中な薬師にとっては気を散らす雑音でしかなく早速弟子に止めるよう命令する。
弟子の方は止めるべきは師の悪戯かアリスのモノマネ大会のほうなのか一瞬迷いこそしたものの、瞬時に自らに及ぶ実害を計算した後、素直に師の言葉に従う事にした。
「はい師匠。でももう妖怪用鎮静剤ありませんよ」
「薬は無くとも策はあるわ」
悪戯を続ける月の頭脳はさも自信あり気に言った。
「もごもごごご~」
隣の部屋を覗き見た鈴仙が目にしたものはエア触手に上の口や下の口を犯されているアリスの姿だった。
たぶん触手にクチュクチュにされる魔理沙の真似の真っ最中なのであろう。
あんまり近づいてこっちまで見えないはずの触手が見えてしまってはいけないので息を潜め部屋の外からじっと機をうかがう。
月の頭脳の立案したアリス沈静化作戦「千年帝国の終焉」その実行の機を。
この作戦はアリスの持つ妄想力を抑えるのではなく、逆に増幅する事でその妄想力を暴走させアリスを沈静化させようというのだ。
栄華を極めた帝国がその強大さゆえやがて崩壊していくように。
その為には最も重要なのはタイミングである。
アリスに自然に近づき今鈴仙の抱えている物を手渡さなければいけない。
少しでもアリスに勘付かれてしまっては作戦は失敗する。
この作戦に2度目はなく、失敗は許されない。
永遠亭の明日は今鈴仙の手にゆだねられているのだ。
「ふぐっ、ふぐうううううう」
アリスの体が小刻みに痙攣した後、力なく後ろの椅子に座りこんだ。
(エア触手の陵辱が終わった。今しかない!)
アリスのモノマネが終わり妄想と現実の境に位置する今こそ絶好の機と、永遠亭史上最大の作戦は決行された。
「アリスさん。無事生まれましたよ。元気な女の子です。」
そう言って赤ん坊のようにタオルで包まれた魔理沙のぬいぐるみをアリスに手渡す鈴仙。
たったそれだけの行為、ただそれだけの作戦だがアリスへの効果は絶大だった。
妄想も覚めきらぬアリスがその両の腕に新たな命の重さを感じたその時、アリスの脳内でビッグバンが起こり新たな小宇宙が誕生した。
魔法の森マーガトロイド邸。
ここでは二人の魔法使いが多くの子供達に囲まれて仲むつまじく暮らしていた。
今日も魔理沙は台所で料理の腕をふるっている所を後ろからアリスに抱きしめられ手を止めた。
「もう、アリス抱きつかれたら料理ができないぜ」
「そんな格好で誘っておいて何もするなって方が無理よ魔理沙」
魔理沙の格好は言うまでもなく新婚の定番裸エプロン。
腰で結ったリボンの下でぷりぷりとゆれるご馳走を目の前にして我慢しろ言うほうがアリスには無理な話であった。
「ふふ、魔理沙のお尻可愛い…」
そう言って魔理沙のお尻をスカート越しに感じれるように強く腰を密着させるアリス。
「アリス、いい加減にしないと本当に怒るぜ」
「そんな事言ってこっちはどうなのかな~」
アリスが指を魔理沙の胸にはわすと二つの乳首がぷっくりと自己主張していた。
「やっぱり嘘吐き魔法使いの言う事は信じちゃ駄目ね」
そんな魔理沙の乳首を指先でころころと転がすと、
「あっあっアリス、そこはだめだぜぇ」
と口では抵抗するがみるみる体の力が抜けていく魔理沙。
「嘘つきの悪い舌はお仕置きしないと」
「あんっ、アリス…」
魔理沙の体の重さと柔らかさを体の前面いっぱいに使って感じながら、魔理沙の口に舌をさしこみくちゅくちゅと音をたて魔理沙の舌にお仕置きをするアリス。
「うん……アリス…許してよ…」
「駄目…私には嘘つかないって約束したのに…嘘ついた悪い舌はたっぷりいじめないと気がすまないわ」
どんどんアリスの魔理沙の舌へのお仕置きはエスカレートしていった。
唇を使い魔理沙の舌をちゅうちゅうと吸い上げ自分の口の回りをあふれ出た魔理沙の唾液でべとべとにしながらもお仕置きを続けるアリス。
初めはイヤイヤと甘い抵抗をしていた魔理沙だったが何時しか舌だけでなく指までも絡め合わせてアリスのお仕置きを受け入れていた。
「あん…アリス…そんなに激しくしたら、また赤ちゃんできちゃうぜ…」
「いいのよ魔理沙…何人でも赤ちゃん作りましょう…そう幻想郷を満たすぐらいに!」
「ああん…もうアリス」
そして、さらに絡み合う二人の舌と指。
その後、忘れ去れてしまった朝食が食卓にならんだのは日もどっぷり暮れかけた頃だった。
作戦は成功した。それもこの上もない大成功である。
ぬいぐるみ受け取った途端アリスの意識は別の世界へと旅立ったのであろう、今は涎をだらだらと口から垂れ流しながら中空を見つめ立ち尽くしている。
(さすが師匠だ。月に二回のペースで想像妊娠で永遠亭に運ばれてくるアリスさんのカルテからここまで的確で効果的な作戦を作れるなんて)
最初、この作戦を聞いた時は半信半疑だったがこうも絶大な効果があるとは鈴仙自身も驚いている。
(やはり師匠は天才だった。ちょっとした悪戯をするぐらいなにも気にならない程の)
鈴仙の揺らぎかけた師への尊敬の念は作戦の成功により取り戻された。
「師匠!やりました!作戦は大成功です!」
嬉々として凱旋の報告をする鈴仙が部屋に入りまず目にしたものは、今まさに魔理沙のお尻に空気をいれて膨らむバイブを突き刺さんとする尊敬していた師の姿だった。
「師匠!治療中です!治療をしてください!」
もはや悪戯で済まされないレベルに達している師の奇行を羽交い絞めにして咄嗟に止める鈴仙。
「ええい!放せ鈴仙!医師の情けせめて一刺し!」
「何言ってるんですか師匠!そして、何してるんですか!」
「こいつらがもう二度とお尻に物を詰まらせないようにお尻をガバガバに改造してやるのよ!」
「ししょおおおおおおお!!」
冗談ではなかった。
このまま魔理沙のお尻をガバガバに改造すれば後でどのような報復がくるのか、鈴仙の脳裏には炎に包まれ、二人の魔法使いによって尻という尻をこれでもかと陵辱せしめられた永遠亭の姿がありありと思い浮かんだ。
それだけではない、永遠亭の薬師があまり金銭に執着しないのは、お尻が大好きな変態カリスマ薬師が患者のお尻を改造する実験を行っているからとの風評が流れてしまえば永遠亭はお終いである。
またもや鈴仙は永遠亭の明日の為、今度は師を止めなければならなかった。
「師匠落ち着いて、落ち着いてください。そんな事したら魔理沙さんだけでなく永遠亭の皆が大変な事なりますから思いとどまってください」
「ああ~ぶっちゃけ、もう人間が一人死のうが千人死のうがどうでもいいし~」
匙どころか人生までも投げ出し、とてつもない毒を吐きだした薬師。
「師匠!いくら蓬莱人だからといって人の命をなんだと思ってるんですか!」
「じゃあこいつらはお尻をなんだとおもってるのよ!!」
言い返せなかった。
そう、明らかに二人がお尻の使用用途を間違えているのは紛れもない事実。
「どいつもこいつもお尻を入り口だとおもって逆流して!鮭!こいつらは鮭よ!」
ついに空気を入れて膨らむバイブをほうりだし顔を手で覆いおいおいと泣きはじめた永琳。
そんな師の姿を見て鈴仙はふと思う。
自分達は師匠に頼りすぎていたのではないかと。
蓬莱人だから過労死しても大丈夫と馬車馬も裸足で逃げ出す程の勢いで師匠を働かしていたのではないかと。
自分達は師匠を労う事を忘れていたのではないかと。
そんな師の疲れきった心を癒すにはどうすればいいのか。
ふと、鈴仙の脳裏に思い浮かんだのはよく胸の大きい患者は薬で眠らせそのおっぱいを心行くまで味わう師の姿。
(そうだ!おっぱいは心のオアシス、生命の郷里。師匠の荒んでしまった心を治すにはこれしかない!)
かといって自分の胸を師匠に吸われるのも嫌なので何かないかと辺りを見回せば、ちょうどよい具合におっぱいが横たわっているではないか。
大きさに少し不安はあるが贅沢を言っている場合ではなく、一刻も早く師の心の砂漠に乳の雨を降らせ、図々しくも庭の花畑の中に生えた一本のサボテンのような豊かな心を取り戻してもらわなくてはならない。
「ほらほら師匠、おっぱいでちゅよ~」
普段の永琳が聞けば間違いなく激怒する口調で魔理沙の乳を永琳の前に差し出す鈴仙。
しかし、度重なる尻騒動で憔悴しきった永琳は怒ることもなく、無意識のうちに目の前に差し出された小さな果実を口に含んでいた。
そして、声にならぬ奇声を発して床をのたうちまわった。
鈴仙は失念していたのだ。
この乳首はつい先ほどまで師の手によって念入りに悪戯が施されていた毒イチゴだった事を。
決してわざとではない。
それにしても、このような師の姿をみたのは鈴仙は初めてだった。
腕が千切れようが脚がもがれようが眉ひとつ動かさずに平然と再生する蓬莱人の師匠がまるで、触覚を片方だけ折られた羽虫の様に床をくるくると回っているのだ。
今や魔理沙の乳首はあの永琳自身ですら悶絶させる程の生物兵器と改造されていたのだ。
そのあまりの威力に鈴仙は恐れおののいた。
もしも、このままの状態で魔理沙をアリスのもとに返していたのなら大変な事になっていただろう。
何も知らぬアリスは情事の最中に失神し、魔理沙は自らの乳首が改造された事に気づき、アリスの弔いと乳首改造の復讐の鬼と化した魔理沙の手により乳首をもがれていたところだった。
謀らずも、鈴仙は永遠亭の明日を救っていたのだ。
元凶にして原因である永琳一人を除いて。
「おのれ!おのれ鈴仙!一服盛りよったな!」
一方その師は一服盛った自分の事などは棚に上げ弟子への怨嗟の言葉をはきながら床をのたうちまわっている。
自業自得と弟子は思ったが、この人にそんな理屈は通じない事は長い経験からよく知っていた。
永遠亭の明日を守った鈴仙は次は師匠のお仕置きと称したセクシャルハラスメントから己が身を守らなくてはならなかった。
「魔理沙!魔理沙はどこ!」
しかし、災難はたたみかけるのが世の常。
別の宇宙に追放したはずのアリスがこちらの世界に帰還をはたしたのだ。
本来なら1ヶ月最悪の場合は一生帰ってこれないはずなのだが、魔理沙検定一級を一発で合格したアリスの技前は伊達ではなかったようだ。
「さあ、二人の愛の森に帰りましょう!そして、花を咲かせましょう!二人の愛の花を!」
妄想と現実をごっちゃにした最悪の状態で治療室の扉を吹き飛ばしたアリスの見たものは弟子への怨嗟の言葉を吐きながら床をのたうちまわる薬師と魔理沙の乳を揉んでいる兎の姿だった。
アリスは激怒した。
あれほどまでに愛し合っていた二人。
これから幸せをつかもうとする二人を運命は嘲笑うかのように出産に立ち会った兎が魔理沙の見目麗しさに乱心し、医師に一服を盛り、産後の魔理沙をレズレイプしているのだ。
「許さない、私の大事な魔理沙をよくも、私の魔理沙の大事なおっぱいをよくも!」
先程までの幸せで緩みまくった顔から一転アリスの表情はみるみる険しくなっていった。
「はわわわ、違うんですアリスさん。魔理沙さんは産後の肥立ちが悪くて乳首がバイオハっっっ」
あまりにも突然のアリスの襲来とその鬼気迫る表情に慌てた鈴仙はもはや犯罪者の苦し紛れの言い訳にしかとれない事を口にしていたが、最後まで言い終わる前にアリスに突き飛ばされ魔理沙から引き剥がされていた。
「魔理沙!魔理沙!今すぐあの変態レズレイプ宇宙兎に汚された乳首を綺麗にしてあげるからね、私の聖水(唾液)で!!」
突き飛ばされながらアリスのそんな台詞が耳にはいった鈴仙は思う。
あなたにだけは変態呼ばわりされたくないと。
ちゅ~~~~~~~~~~~。
部屋中に響きわたるくらいの音をたて汚された魔理沙の乳首を消毒するアリス。
しかしアリスは知らないのだ。
その乳首は一口口にふくんだだけで蓬莱人ですら悶絶させる生物兵器に改造されている事を。
それを思い切り吸ったアリスに何が起こるかなど火を見るより明らかだった。
突き飛ばされた鈴仙が恐る恐るアリスの様子を見にきた時はアリスは魔理沙の乳首に吸い付いたまま動かなくなっていた。
「どうしよう…」
鈴仙は途方にくれていた。
形容する事さえ不可能になった永遠亭の一室。
永琳は今だ怨嗟の言葉を吐き散らしながら床を回り続け。
アリスはお尻にキノコを突っ込んだままの魔理沙の乳首を吸ったまま固まっている。
この今のあまりにも混沌とした現状をなんと説明すればいいのだろうか。
そして、どうすればいいのだろうか。
幸い魔理沙とアリスは息はあるが、それはそれでその後の報復が不安であり。
それよりも問題なのは怨嗟の言葉を吐きながらのたうち回り続ける永琳であった。
このまま回復すれば鈴仙が死よりも辛い性的なお仕置きを受けるのは確実であった。
『鈴仙ちゃんは頭が悪いのかな~?まさか、師匠に毒乳首吸わすなんて。それともわざとだったのかな~?もしそうだったとしたら師匠悲しくて鈴仙ちゃんのお尻に巨大苦瓜インしなくちゃいけないわ~』
『やめてっ!やめてください師匠!わざとじゃないんです!私の頭が悪かったんです!だから苦瓜インしないでください!!』
『そっか~。鈴仙ちゃんはアホの子だったんだ~。じゃあアホの子らしくアホっぽく謝ってくれないと師匠鈴仙ちゃんの言う事信じれないな~』
『ひいいいいい。れっ鈴仙は良い乳首と悪い乳首の違いも分からないアホだったので師匠に毒乳首すわせちゃいました☆ミ謝るから苦瓜インは勘弁してほしいピョン♪』
『だが断る』
『ちょっ師匠!!あっそんな思いっきり広げたら駄目です!!あっあっそんな無理矢理入れたら!!イボイボが!イボイボがあああああああああ』
そのような師匠のお仕置きは少し想像しただけも鈴仙の背筋を凍らせるには十分すぎた。
そう、このままでは泣けど叫べど、鈴仙はお尻に何かつっこまれるか乳首をもがれてしまう。
最悪の場合両方だってありえる。
まさに八方塞がりのこの状況。
そんな絶望的な状況の中鈴仙の脳裏に思い浮かぶのはやはり師の姿だった。
永遠亭とて医療ミスが無かった訳ではない。
永琳は天才といえどミスをしないわけではないのだ。
しかし、永遠亭の医療ミスが表沙汰になった事はない。
すべて永琳がもみ消していたからだ。
ある時は証拠を全て隠滅し。
ある時はうるさい患者を鈴仙のおっぱいひともみで黙らせた事もあった。
里の地主に毛生え薬と永久脱毛剤を間違えて渡した時など、裸にした鈴仙をベッドの上に縛りつけ襲おうとした所を証拠の写真を撮り脅迫する通称ドスケベホイホイと言う高難易度のトラップを設置し事なきを得た。
今も鈴仙ははっきりと思い出す事ができた。
絶望にうちひしがれた地主に証拠の写真をつきつける師匠の姿を。
その背中のなんと頼もしかった事か。
鈴仙には自負があった。
そんな師匠の背中を最も近くで見てきたのは自分であると。
そんな師匠の被害を最も受けてきたのは自分であると。
(そうだ、今こそ師匠を越える時!今こそ積年の恨みを晴らす絶好の機!)
覚悟を決め迷いを断ち切った鈴仙。
すると今のこの状況も冷静に見つめ直す事もできた。
(今この部屋の中にあるものは先っぽに魔理沙の付いたキノコ。マリキチ。空気を入れて膨らむバイブ。のたうちまわる月の頭脳(笑)。)
冷静に見つめなおせば数多くの偶然が積み重なりできたこの部屋の惨状も一つの必然とへ結びつける事ができた。
そして、その必然が示す先こそが鈴仙の求めた答えであり。
彼女がこれからとるべき行動を示していた。
文々。新聞号外『シリホル星人、真夜中の永遠亭に襲来!!』
○月○日深夜、幻想郷を揺るがす大事件が永遠亭にて起こった。
突如現れたシリホル星人(宇宙人)に永遠亭の住人と患者が襲われたのだ。
被害にあったのは永遠亭在住八意永琳さん(天才[自称])魔法の森在住霧雨魔理沙さん(人間)同じく魔法の森在住のアリス・マーガトロイドさん(魔理沙検定一級)の3人で。2人は治療の為永遠亭を訪れた際に第四種接近遭遇にあったもよう。
偶然現場に居合わせた鈴仙・優曇華院・イナバさん(兎)の活躍により3人は連れ去れずにはすんだものの心身に外傷が残り今も永遠亭にて治療を受けている。
3人を救い幻想郷を異星人の侵略から守った鈴仙・優曇華院・イナバさんはその時様子をこう語る。
「それは魔理沙さんの具合が悪いという事でアリスさんが魔理沙さんを永遠亭まで連れきて師匠が魔理沙さんの診察をしている時でした。突如、永遠亭を弾幕とは違うまぶしい光が包んだと思うと診察室のほうから悲鳴が聞こえてきたんです。何事かと思い診察室に駆けつけると、そこにはお尻を出した見た事もないような生物がいて師匠を襲おうとしていたんです。私は無我夢中で座薬を丸出しにしたお尻にむかってとばすと、どうやらそこが弱点だったらしく、その見たこともない生物は逃げていきました。そして思ったのです。ああ、あれが幼い頃おばあちゃんからよく聞かされていたシリホル星人だったんだなと。そのシリホル星人から師匠のお尻はなんとか守れましたがアリスさんと魔理沙さんは私が駆けつけた時にはもうお尻にキノコと膨らむバイブを突っ込まれた後でした…」
鈴仙さん曰く、シリホル星人とはAF9星雲シリホル星より地球人のお尻の調査と開発の為にやってきた地球外知的生命体であり、おそるべきは乳首を振動させ怪音波を発生させ精神に直接ダメージを与える事ができるというのだ。なおこの怪音波は胸を通って増幅される為胸の大きい人ほど受ける影響も強いというのだ。
現にアリスさんに事件当時の様子を聞いてみた所。
「あんなにも二人愛し合って幸せに暮らしてたのに、突然、突然!魔理沙の乳首がバイオハザード」
と終始訳の分からない事を口走りシリホル星人の精神攻撃の恐ろしさを物語っている。
なお3人の中で一番胸が大きく受けた精神的ダメージ大きい永琳さんは面会謝絶の状態で取材は不可能であり。
一番程度の軽い魔理沙さんにも事件の様子を聞きたかったのだが先に見舞いに来ていた巫女が口から泡を吐いて運びだされているのを目撃した為、未知のウイルスに感染している可能性も考慮し取材は断念した。
あやや乗せられとるw
大笑いさせていただきました。
>私が駆けつけた時にはもうお尻にキノコと膨らむバイブを突っ込まれた後でした…
何かついでに突っ込まれてる人がいるんだけど
お礼参りにうどんげにもぶち込んでやらないと
どこで間違ったらこんな作品が生まれるんだ……
とりあえずこの幻想郷もう駄目ねw
どこがヤバいのかと言えばとにかくヤバい。
あ、レズレイプは卑猥だと思います。
病院じゃなくて警察にいってくれ(最高のほめ言葉)
ようこそ。男の世界へ
あんたは間違いなく天才だ
・・・バカと天才は紙一重とはよく言ったもんだw
レズレイプって良い響きですな
こいつらの性的な行為の半分は妄想なんだけど…妄想力が高すぎるw
これだからここはやめられないw
しかしエア触手www
俺と握手!
あんた頭おかしいよ!
こんな怪作、半分も書ける気がしない…
面白かった、GJ!
月の頭脳(笑)www