御注意書き
このお話には以下の成分が微量、又は多量に含まれております。
苦手な方はご注意ください。
・下ネタ、ギャグ。
・キャラクターの崩壊、裏返り。
・凌辱、海の幸。
・ふたなり
・アブノーマルなプレイ各種。
その日、パチュリー・ノーレッジは図書館に犯された。
なんのへんてつもない日のはずだった。
薄暗い図書館の中いつものように本を取っていたのだ。
ただ、いつもと違ったのは小悪魔が図書館にいなかったので自分で本を取りにいった事。
そして、取ろうとした本が思いのほかきつく本棚にしまわれていた事。
その本を力まかせに引き抜こうした結果、パチュリーは本棚に押し倒された。
ただ押し倒されただけではなかった。
脚を開いた状態で押し倒されたせいで薄布一枚に覆われたパチュリーの敏感な部分は本棚から飛び出た本に容赦なく突かれ。
そのゆったりとした衣服の下に隠されたたわわな乳房も飛び出た本の間に挟まれ。
声を上げようにも口内も本の角に犯された。
それはどうもみてもレイプだった。
しかし、図書館の外ではそんな事すらも小事と取れるような大事件が起こっていた。
紅魔館当主レミリア・スカーレットが自室に閉じ篭り出てこなくなったのだ。
原因は自分だけのものだと思っていたメイド長十六夜咲夜と門番紅美鈴との浮気現場を目撃し痴情のもつれから癇癪をおこしたのだ。
メイド長が説得をこころみるも
「お嬢様!話を話を聞いてください!」
「五月蝿い!咲夜の不忠者!発情犬!こうなったら手当たり次第女の子を連れ込んで乱交パーティーを開いてやる!そして変態セックスに明け暮れてやる!!」
「お嬢様!早まらないでください!変態プレイとか後片付けする方の身にもなってください!」
変態プレイその一言に咲夜は血相を変えて主を止めようとする。
この時二人の間では大きな見解の相違があった。
レミリアの考える変態プレイ
「お尻にこの太いものを入れてやる!!」
咲夜の考える変態プレイ
「お尻にこの浣腸液を入れてやる!!」
もはや主と言葉すらも通わす事の出来なくなった従者は絶望にその場に崩れ落ちた。
そして、まるで主の胸中を表すかのように固く閉じられた扉の前で己が運命を呪った。
何故浮気がばれるのが昨日ではなかったのかと。
昨日までは『やめなさい美鈴!あなた自分が何をしているのか分かっているの!』週間としてメイド長の日々のパワハラに逆上した門番が復讐にメイド長を辱める。
そんな設定で二人で愉しんでいたのだ。
「やめなさい美鈴!あなた自分が何をしているのか分かってるの!」
「よく分かってますよ。今日はいつもすましているメイド長が夜はどんな顔になるのか知りたいと思いまして」
「馬鹿な事言わないで!今なら何も無かった事にしてあげるから、この縄を解きなさい!」
「咲夜さん。何か勘違いしていません?今ここにいるのは紅魔館のメイド長と門番ではなく、悪い妖怪とそれに囚われた哀れな人間一人なんですよ?にもかかわらず上から目線の命令口調ですか。でもそんな気丈な咲夜さんだからこそ辱めがいがありますけど」
「美鈴あなた何を言ってるの…」
「あら、ずいぶんと派手な下着つけてますね」
「やっやめなさい!!」
「こんないやらしい下着つけて本当は欲求不満だったんですね。ここも湿らせて…もしかして期待してます?」
「そんな事…やっやめさない美鈴!あっ…触らないで…」
「へえ、普段の咲夜さんからは想像もつかない可愛い声だしますね。ほら、胸も触ってあげますからもっとその可愛い声を聞かせてください」
「あっあっ、やめなさい美鈴!やっあっ…そんな強く揉まないで」
あの時、見つかっていればレズレイプされたと言い訳もできた。
しかし、そんなプレイの後でひさしぶりにおっぱいを心行くまで味わおうと無我夢中で美鈴のおっぱいに吸い付いていた所を見つかってしまった為言い訳も不可能。
「お~っぱい揉むなら!!こういう具合にしやしゃんせ♪乳房!乳首!よよいの、よい!!」
「お嬢様!!」
突如思いついたであろうおっぱい拳を歌いだす程に説得はほぼ不可能な域にまでレミリアの怒りはたっしていた。
外では責任をとって首を吊ろうとする門番を必死に小悪魔が止める程の緊急事態。
そんな中こういった問題を解決する為の紅魔館の知恵袋パチュリー・ノーレッジは人知れず図書館にレイプされ。
本棚の荒々しい攻めに本に包まれた力強い抱擁に次第にその身をゆだねつつあった。
「パチュリー様!もう大変なんです!なんとか…あぁ!?」
しかし、荒縄を首に巻いた美鈴を引きずった小悪魔が助けを求めに来た事によりパチュリーは解放された。
小悪魔が覆いかぶさっていた本棚をどかし、大量の本の中から救い上げられるも。
瞳を潤わせ肩で息をし、未だ心ここに在らずと言った様子だった。
この時、図書館レイプされた事でパチュリーの体の内部である異変が起きていた。
百年の永きにわたり知識と怠惰を貪り、気にもかけられなかった日陰の少女の肉体が目覚めたのだ。
理性より解き放たれたパチュリー・ノーレッジの生物としての本能は永き圧制よりの反動か五体隅々にまで熱をめぐらせ彼女を突き動かそうとする。
今の紅魔館の状況を小悪魔から説明されるもそんな事よりパチュリーの眼に映るのは
「私が…私のおっぱいが悪いんです!私のおっぱいが咲夜さんの忠義をたぶらかしたんです!!」
と、泣き崩れる美鈴の姿だけだった。
その姿にパチュリーの胸の鼓動が一瞬にして高まったので。
「うっうん!?」
「ああ!パチュリー様何を!?」
有無も言わさず本能のおもむくまま美鈴を押し倒し唇を奪った。
唇だけではない、舌や指まで絡めた熱い接吻に隣にいた小悪魔などただ唖然とするしかなかった。
そして、激しい接吻が終わりパチュリーが一言。
「駄目、美鈴そんな事をしては駄目」
その言葉に美鈴の眼からまた涙が零れ落ちた。
先ほどまでの熱い接吻は万の言葉より強く語った。
これほどまでに自分を愛してくれている人がいる。
それなのに自分はなんて馬鹿な事をしようとしていたのか。
パチュリーは正に身をていしてその事を教えてくれたのだ。
「パチュリー様…ありがとうございます…ありがとうございます!!」
先ほどとは違った涙を流しながら感謝の言葉を述べながら抱きつく美鈴。
その感動的な光景に最初は唖然としていた小悪魔もパチュリーの意図がわかり思わずもらい泣きをしてしまった。
当の本人のほうはムラムラして襲ってしまったのになぜに感謝されなければならないのかさっぱり理解できないのだが。
なに、感謝されているのなら問題はない。
古の賢者は言った沈黙は金と。
「さあ、美鈴、小悪魔行くわよ」
「「はい!!」」
そのパチュリーの一言に二人は万感の信頼をこめて返事をした。
今や二人の中でパチュリーは紅魔館で最も頼れる人物へと格上げされていた。
この人に任せておけば大丈夫と。
もちろん、その最も頼れる魔女は小悪魔の説明など上の空で今紅魔館で何が起こっているか知らない事など二人は知らない。
とりあえずレミリアという単語だけが聞こえたのでレミリアの私室に向かっているだけだ。
扉越しに聞こえてくるレミリアの摩訶不思議な歌。
そして、扉の前に崩れ落ちる咲夜。
その光景から何一つ知らぬ者でもこれは二人が新たな性技を開発していると容易に予想はつく。
パチュリーも例外ではなくすぐそう推理した。
「レミィどうしたの?そんなんじゃ咲夜が悦ばないわよ」
「パチェには関係ないでしょ!!咲夜なんてもう知らない!」
レミリアのその言葉を聞きパチュリーの中の何かが言った。
「好機だ!!」
今をおいて前々からやりたいと思っていた事をする機会はないと。
「そう…じゃあ咲夜は私がもらうわね」
「パチュリー様、何を!」
「咲夜は今から私の犬になるの。レミリアもああ言ってるし、いいでしょ?」
パチュリーは魔女である。
スペルでなくとも自ずとその言葉には力が宿る。
顔を両手で掴まれ瞳を見つめながらそう言われただけだが、それだけで咲夜は抵抗する気を無くしてしまう。
「さあ、咲夜。まずは犬らしく四つん這いになりなさい」
「…はい」
パチュリーの言葉になんの抵抗もなく従うメイド長に回りの者は驚いたが。
この時、最も驚いていたのは咲夜自身だった。
「ふふ、本当咲夜はいい子ね。いい子いい子」
「ああ…パチュリー様…止めてください…」
まるで犬を撫でるように褒められ言葉では拒絶するも胸の内では得もしれぬ安心感が広がっていくのを咲夜自身もっとも驚いているのだ。
「咲夜。私の脚に口づけなさい」
犬のように可愛がられその後、凛とした声で命令されるともう逆らう事など考えられなくなっていた。
「んっんっパチュリー様…」
たくし上げたスカートから伸びる真っ白な素足にちゅっちゅと音を立てながら四つん這いのまま口づけをする。
はたから見れば相当屈辱的な行為であるがその行為自体が咲夜を昂らせていった。
そして、口づけをする場所も興奮の度合いを表すかのように脚から太ももへと高くなっていった。
「あら、咲夜そこも舐めたいの」
下着越しに咲夜の吐息を感じパチュリーは優しげな声で言った。
「…はい」
「いいけど咲夜は犬なんだから返事は『はい』じゃないでしょ」
「…ワン」
パチュリーの立て続けの奇行に唖然とする者が増えて二人。
いや、三人。
その中で小悪魔は思った。
(さっきも突如理解できない行動をとったけどそれは全て理にかなった行動だった)
今回も何か考えあっての事に違いないと。
しかし、つい先ほどまでメイド長だった者に下着越しに敏感な部分を舐めさせ。
「いいわよ咲夜!!そう!」と、喘ぐ日陰の少女だった者を見てそんな希望的観測を抱けるのは小悪魔しかいなかった。
だが、小悪魔には脳裡にはある話の一説がこの光景と重なっているのだ。
(そうだ!パチュリー様は天の岩戸になぞらえレミリア様を自室から出そうとしているのに違いない!)
知らない人でもよく分かる天の岩戸のあらすじ 魔法の森編
アリスと魔理沙は久しぶりに喧嘩をした。
原因は実に些細な事だ。
いつものように話に花を咲かせているとき話題がこの世界で最も可愛いものは何かというものになったのだ。
アリスは勿論魔理沙だと言った。
魔理沙は無論アリスだと答えた。
その事を発端にいつも間にやら互いの可愛い所の言い合いに発展し、さらにはどっちが相手の事を可愛いと思えているかの競争に発展した。
互いに負けず嫌いな性があるうえにそこだけは互いに絶対に譲れないらしく。
元は犬猿の仲と揶揄された二人だけあって言い争いが星や人形が飛び交う弾幕ごっこに発展するのにそう長くはかからなかった。
「もうアリスが謝るまでアリスとは口も聞かないからな!!」
最後にそれだけ言い残すと魔理沙は弾幕でぼろぼろになったアリスの家より出ていった。
「魔理沙こそ泣きついてきても許してあげない!!」
アリスもそんな言葉を出ていく魔理沙の背中に浴びせかけた。
そして、しばしの平穏がマーガトロイド邸に訪れた。
が、一日もたたないうちに魔理沙お預けをくらったアリスは気が気ではなくなっていた。
しかし、ああ言った手前一日もたたず自分から謝り行く事などできず。
しかたがないので自慰をして今日一日ぐらいは魔理沙を我慢するしかなかった。
が、角を使った自慰をしようとした所家じゅうの角がなくなっていたのだ。
どうやら今回は魔理沙も本気らしく自慰もできないように家中の角をなくして出ていったのだ。
そして、家中を探しやっと見つかったのは豆腐の角だった。
「ああっ、いけないよ…魔理沙…魔理沙」
しかし、必死に豆腐の角に敏感な部分をこすりつけるが思うように快楽が得られるわけもなく、切なさだけがつのり、ボロボロと目から涙がこぼれだした。
その時だった部屋の中のクロゼットがゆっくりと開き中からアリスの服を着た魔理沙がグズグズとベソをかきながら出てきたのだ。
「ひっぐ…アリス…」
何も言わずともその姿を見れば魔理沙がクローゼットの中で何をしようとしていたのかアリスには痛いほど理解できた。
そして、どれほど切ない思いもしていたのかも。
自分達はなんて馬鹿な事をしていたのだろうか。
そんな後悔の念を抱くよりも先にアリスは魔理沙を抱きしめていた。
知らない人でもよく分かる天の岩戸のあらすじ 完
「もう人間も妖怪も信じられない!!触手!触手を呼び寄せて快楽だけを貪る肉塊になってやる!!」
しかし、小悪魔の考えていたような大団円は訪れず。
レミリアの怒りはさらに悪化。
「レミィ…そんなに触手プレイがしたかったのね…」
しかし、事態を悪化させた魔女は一向に事態を改善する様子は毛頭もないようだった。
人里の商店の立ち並ぶ大通り。
今日は天気も良く行きかう人も多く活気に満ちていた。
その真ん中で小悪魔は一人冷や汗を流し立ち尽くしていた。
パチュリーに触手を買ってこいとおつかいを命じられたのだ。
それらしいものは確かに売ってあった。
しかし、小悪魔に手渡されたのはお金ではなくパチュリーの肩もみ券。
これで支払をしようとしたところ店の店主は先ほどまでの営業スマイルから一転烈火のごとく怒りだし。
「そんなものでタコやイカが売れるか!さてはそれで魂を持っていく気だな!かーちゃん塩だ!塩を持ってこい!!」
「違うんです!そんなつもりは!」
「喰らえ悪魔め!マッスルソルト!!」
「ひいいいいい」
あのような仕打ちを受けたのは幻想郷に来て以来初めてだった。
怒りのあまりパチュリーの肩もみ券を乳もみ券に直してこれなら売ってもらえるだろうと思ったが。
店の前まできて怖気づいてしまったのだ。
これで触手を買ってもいいがその後パチュリーの乳を揉みに見ず知らずの男達が図書館に殺到するような事になれば、自分が島流しのメリーに乗せられてしまうと。
島流しのメリー。
それはパチュリーが書物より復元した外の世界の拷問器具である。
一見するとそれはただの三角木馬なのだが恐るべき事にその三角木馬は上下に激しく動くのだ。
さらにただ上下に動くだけではない。
その上回転するのだという。
その話を初めて聞いた時は外の世界の人間はなんてえげつない事を思いつくのだろうと小悪魔は背筋を震わせた記憶も新しい。
それを最初に使われたであろう罪人の名をとって島流しのメリーと呼ばれるこの拷問器具復元したはいいが拷問にかけるような人間も事情もない為に図書館の隅でほこりをかぶっていたのだが、このパチュリーの乳揉み券を使ってしまってはその島流しのメリーと悪魔合体さされてしまう。
また、触手を買ってこれなくても結果は同じであろう。
島流しのメリーとの悪魔合体を防ぐためにも小悪魔はなんとしてでも触手を買ってこなければならないのだが。
触手を買うための資金も現状を打開する手だても何一つないまま、時間だけが過ぎていった。
その頃、永遠亭にても事件が起きていた。
永遠亭の薬師が真珠のちりばめられた極太高級浣腸器を開発した事を皮切りに永く宇宙人に虐げられていた兎達が造反。
月の民二人は捕らえられ、この乱の首謀者直々にその身に罰をうけていた。
「えーりん痛い!痛い!そんなにひっぱらないで!」
「すみません姫様…でも、こうするしか、こうするしかないんです!」
「あはははは、お二人ともいい恰好ですよ」
一糸纏わぬ姿で両の乳首を洗濯バサミでつままれ、その洗濯バサミを紐で結ばれ互いの乳首を引っ張りあう辱めをうける月の民二人。
そして二人を見て、さも満足気にもらすのは同じく月からきた者であるがこの反乱の首謀者である鈴仙・優曇華院・イナバ。
「ほらほら、しっかりひっぱらないと洗濯バサミ落ちちゃいますよ。落としたらこの極太高級浣腸器でお酢のたっぷりはいったお浣腸がまってますよ」
その言葉と同時に強く引っ張られたのだろう。
輝夜の乳首をつまんでいた洗濯バサミは勢いよく外れ、
「あひいいいいいいい」
と同時にビクビクと体を痙攣させ輝夜は悲鳴を上げてその場にへたり込んでしまった。
「あらあら、全然持ちませんでしたね。やっぱり姫様と師匠じゃ胸の大きさでハンデがありすぎましたか。じゃあ、今度はこのアナルビーズをお尻にいれて引っ張り合いをしてもらいましょうか」
「ねえ、鈴仙。それぐらいにしといたほうが…」
終わらぬ悪夢にもう言葉もでなくなった二人を憐れんで声をかけたのはてゐだった。
「てゐ、あなたもこいつらの味方なの」
「ひいっ!!」
以前の鈴仙から考えられぬすごみのある声にてゐの口からも怯えたような小さな悲鳴がもれる。
「てゐ、あなたは、あなただけはいつだって私の味方だったよね。私が初めて掘られた時もやさしく声をかけてくれたのはあなただけだった『大丈夫鈴仙?ほら、薬をもってきたから元気だしなよ』って、あの時の言葉はすごく嬉しかった。あの時あなたが薬と間違えて辛子をぬったのも気にならないぐらい」
「…ねえ、てゐ。あの時は本当に薬と間違えて辛子をもってきちゃったん…だよね?」
「う…うん」
もはや狂気を操る瞳ではない。
狂気そのものと化した瞳に見つめられると、そう答えるしかてゐに選択儀はなかった。
「さあ、最初のこれをいれるのはどっちのお尻がいいですかね」
「わっ私のお尻はえーりんより小さいからえーりんの方が入れがいがあるわよ!」
「そんな姫様酷い!!」
「えーりんだってさっき手加減なしで乳首引っ張ったじゃない!!」
「あはははは、これはこれは美しい主従の愛ですね」
見るに耐えなかった。
アナルビーズをどちらのお尻に先にいれるかで喧嘩をする二人から目を背けるようにてゐは永遠亭から駆け出した。
もう自分の力ではどうする事もできない。
誰かの力を借りてでも鈴仙を元の虐げられ輝いていた鈴仙に戻してもらうため。
いくら、走っただろうか。
必死に走り人里の近くまで来たものの精も根も尽き果てその場で倒れこんでしまう。
「ああ!!大丈夫ですか!!」
誰かがそんなてゐの姿をみたのか駆け寄ってくる音が聴こえた。
「誰か知らないけど助けて…永遠亭で今二人がお尻で綱引きを…お願い助けて」
「そんな!!大丈夫です!いま人を呼んできます」
最後にそれだけ言い残してゐは意識を手放した。
その時、意識を手放したのはまさに幸運だっただろう。
「お尻の綱引きが見れるのは永遠亭だけ。お尻で綱引きが見れるの永遠亭だけだよ」
その永遠亭肛虐大運動会の観戦ツアーを企画した小悪魔の客引きの声を聴かずにすんだのだから。
「おのれぇ…おのれおっぱい!!」
レミリアの怒りの矛先はいつしかメイド長を奪ったおっぱいへと向けられていた。
「レミィ、レミィ。落ち着いてもうすぐ触手が届くから」
「シスターファッカー!!」
「いけないわ…触手を待ちくたびれて正気を失いかけてる」
おおよそ聞くに耐えぬ醜悪な言葉を吐き出したレミリアに事態を悪化させ続けている当の本人はそう判断した。
「美鈴!地下からフランを呼んできなさい!早く!」
「はっはい!」
パチュリーの命令に美鈴はその真意すらも聞かず従った。
パチュリーは今や紅魔館の最高権力者である。
メイド長を従えた者が実質紅魔館の全権を握っているといっても過言ではなく。
椅子に腰かけ、四つん這いにしたメイド長のお尻を組んだ足で嬲りながらそう命令するパチュリーの姿には威厳すら漂いはじめていた。
「あっめーりんだ!!遊ぼ!遊ぼ!大岡越前ごっこ!」
「フランお嬢様…私もお嬢様と遊びたいのですがレミリアお嬢様がお呼びなので」
美鈴が地下のフランの部屋に入るなり、無邪気に飛びつき遊ぼうとせがんでくるフランの笑顔に思わず美鈴は嘘をついた。
「お姉様が!やったー!!お姉様がひさしぶりに遊んでくれるんだね!!」
レミリアの名前を聞いた途端よりいっそう瞳を輝かせ喜ぶフランの姿を見て美鈴の胸がズキズキと痛んだ。
(今のレミリア様の姿をこのフラン様に見せられるだろうか?)
今のレミリアはフランの尊敬し敬愛する気高く美しいお姉様ではない。
おっぱいにメイド長を次々と奪われ、紅魔館の主としての威厳も失い、失意と絶望の底で触手を渇望する快楽だけを貪る肉塊の一歩手前なのだ。
それだけではない。パチュリーがフランを呼んだ理由すらも自分は聞いていないのだ。
もしかすると我がままばかりをいうレミリアにフランをつかってお仕置きをする為に呼んだのかもしれない。
「やっフラン駄目!みないでぇ!!」
「お姉様…」
パチュリーの作った薬により男根を生やされ、そのおぞましい姿をまじまじと妹に見せつけられレミリアは悲鳴を上げる。
「駄目よ、レミィ。あなたの大好きなフランにいっぱいあなたの恥ずかしい姿を見てもらわないと」
「やめてパチェ!フランにはフランにだけには見せないで!!」
「でもレミィ。そう言ってるけどあなたのここはすごく悦んでるじゃない」
パチュリーの言うとおりレミリアの意思と反対に男根はどんどんと硬度を増していった。
「妹に見られて大きくするなんてレミィったら悪いお姉さんね」
「違う…違うの…」
「ねえ、パチュリー。お姉様のここ腫れてとっても苦しそうだよ」
羞恥に顔を振るレミリアをよそにフランは初めて見る男根よりも姉が苦しんでいる方が気になるのか。
心配そうにレミリアに生えた男根を見つめながらそう言った。
「そうよフラン。レミィはそれが腫れて苦しんでるの。やさしく摩ってあげたら治るかもね」
「わかった!」
全く何の性的な知識もないフランはパチュリーの言葉を信じすぐにレミリアの股間で大きくなった男根を摩りだす。
「だっ駄目よフラン!そんな事をしては駄目!」
レミリアも最初はそう言い抵抗していたもののフランの手で男根を何度も摩られ与えられる快楽のためか次第に静かになっていった。
「パチュリー。お姉様のここの腫れ全然治らないよ。それになんだか前より大きくなってる」
「そうね摩るだけでは駄目みたいね。舐めたら治るかもしれないわ」
「うんっお姉様…」
「やあ駄目フラン!それだけは駄目!駄目ええええ!やあああああああ」
パチュリーの言葉に従いフランがレミリアの硬くなった男根を舐めるとそれだけでレミリアは達してしまった。
「ああ…ああ…」
「レミィったらこんなに出してそんなにフランのお口が気持ちよかったの?」
実の妹にいかされてしまっただけでなく、その顔を大量の精液で汚してしまった事に茫然とするレミリアに追い打ちをかけるようにパチュリーの言葉が胸に突き刺さる。
しかし、レミリアの胸を最もえぐったのは、
「お姉様のここ腫れがひいたみたい…よかった」
自らの精液で汚してしまったのにかかわらず、レミリアの男根の腫れがひいたと喜ぶ。
白濁にまみれたフランの無邪気な笑顔だった。
「ねえ、めーりん私三角木馬に乗ったお姉様の絵を描いたんだよ!これ見たらお姉様喜んでくるかな?」
これから起こるであろう悲劇も知らず、楽しそうにそう言うフランの姿に美鈴は耐えきれず。
「うう…フラン様!!」
「うん…?どうしたのめーりん?」
美鈴はフランを強く抱きしめた。
涙でぐちゃぐちゃになった自分の顔を悟られぬように。
そして、決意した。
「フラン様…レミリア様が呼ばれているまでまだ時間がありますので、外で私と遊びましょう」
「本当!やったー!!」
「フラン様は行きたい所あります?」
「私人間の里に行ってみたい!」
「いいですよ。でも、人間の里では大人しくしていてくださいね」
「うん!!わかった!!」
この天使のような笑顔を守るため、嘘をつき続けよう。
閻魔様に舌を抜かれようが構わない。
時を同じくして人間の里。
そこでは最悪の妖怪の襲撃をうけていた。
「そこのあなた!あなた、着物を開いて自分の裸を見せたいと思ってる今時めずらしいぐらいのストレートな変態さんですね。狙いは阿礼乙女ですか。でもそんな粗末な物をみせて『そーなのかー』としても末代までの恥が記憶されるだけだからやめておいた方がいいですよ」
「そこのあなた!古代オリンピックを復活させる野心を懐いていますね。裸の人間が取っ組み合って闘う様に胸をときめかすなんて、なかなかの変態さんですね」
「そこのあなた!裸で蕎麦をうったらどんなに気持ちいいだろうと思ってる理解しがたい変態さんですね。裸蕎麦と名付けて名物にしようとしてるみたいですが流行らないからやめておいてほうがいいですよ」
旧地獄より訪れたたった一人の妖怪の手により人間の里は阿鼻叫喚の地獄と化した。
本人はペットが迷惑をかけたお詫びにと防犯活動にいそしんでいるだけなのだが、第三の目をつかい防犯活動の名のもとに次々と暴かれる人々の中に秘めたる想いの数々。
その言葉が真実かどうかを確かめる手段はなく、一度放たれた言葉は消すことはできず。
ただそれだけで容赦の無く人の心の錦を奪いさっていくのだ。
その能力と比べれば、ありとあらゆるものを破壊する程度の能力、死を操る程度の能力なんと可愛らしいものか。
今は逃げ惑うしかない里の人々だが、希望はある。
人里の守護者に今日、この日を無かった事にしてもらうのだ。
「先生!慧音先生!!助けてくだせえ!!」
必死の思いで寺子屋にたどり着き助けを求めるが、寺子屋の門が開くことはなかった。
無論人里の守護者が寺子屋を留守にする事は滅多にない。
居留守である。
(あの妖怪は…あの妖怪だけはまずいんだ…すまない)
村人の必死に助ける声を硬く閉じられた寺子屋の戸ごしに聞きながら慧音は昨日起こった事を思い出していた。
「先生。愛してます」
それは突然の告白だった。
生徒と二人きりの寺子屋で教え子にそういわれたのだ。
その生徒は真面目で寺子屋の中でも目立たない生徒だったのだが、近ごろ授業中にも上の空でまったく勉強に集中できてないのだ。
普段が真面目だけが取り柄のような生徒だったので、
「何か悩み事でもあるのか?先生でよければ相談にのるぞ」
と話したところ、先生だけになら話していいと言う事で他の皆が帰り二人になった所で突然そう告白されたのだ。
「なっ…何を言っているんだ!」
告白をうけた慧音はというとあまりにも突然で、予想もしていなかった事に何を言っていいのかさえも分からずあたふたとする事しかできなかった。
「先生の事考えると僕、頭がどうにかなっちゃいそうなんです!…先生愛してます!」
「ああ…駄目だ。それは駄目なんだ」
真剣な顔でそう言われ、小さな体で力いっぱい抱きつかれるとますますどう答えていいのか分からなくなっていた。
しかし、「先生…先生!!」と涙声で自分の胸に顔を押し付けてくるこの子をみていると、何よりもこの想いで苦しんでいたのはこの子自身であると感じる事ができた。
「先生愛してます…もう自分でもどうしようもできないんです…」
「分かった…分かったから」
そう言い頭を優しく撫でてやると落ち着いてきたのか抱きしめる力も徐々に緩んできた。
だが頭を撫でながら落ち着いてきたのは慧音自身も同じであった。
この自分を愛していると精一杯自分を抱きしめる幼子に悪い気はしない。
それに母性を刺激されたのか抱きしめてあげたいとも思うようになっていた。
「先生…ああ…先生のおっぱいとっても柔らかい…」
「こっこら!何をやってるんだ…」
「すみません先生…でも、先生のおっぱいがあんまりにも素敵だったから」
突然抱きついたまま胸に頬ずりされ慧音も慌てたが、そんな風に返されると怒る事もできない。
それどころか人里の守護者として人に感謝される事はあれど女として求められる経験のあまりないせいか。
その言葉だけで胸の鼓動が早くなり、この子供に対する愛おしさも増していた。
「そうか…そんなに先生のおっぱいが好きか…なら、ちょっとだけなら見せてもいいんだぞ」
そんな慧音らしからぬ言葉が自然と口からでてしまう程に。
その時の胸の高まりが未だ納まらぬのにこの事態である。
生徒に手を出した事が暴かれてしまっては寺子屋はもうできない。
それどころか淫獣教師と人々から白い目で見られ人里にも居られなくなるだろう。
ゆえに慧音自身も嵐がすぎさるのを待つがごとくあの妖怪が人里が離れるのを耐えるしかなかった。
神は見捨てた。
我々を見捨てたのだ。
全てに見放され死より辛い辱めをただ待つのみとなった人々はそう嘆いた。
もはやこれまでと自暴自棄となり服を脱ぎ出す者。
全てを受け入れ潔く服を脱ぎ出す者。
世界の終りにも似た光景の中、終焉を告げる調べのようにあの妖怪の足音が迫っていた。
その時、奇跡が起きた。
「おおおおおおおおお!?」
とある少女を連れた妖怪を見た瞬間、さとりが苦しみだした。
見てしまったのである。
その第三の目に映るのは今まで見たこともないような淫行の数々。
図書館レイプ、卑猥な大変態ソング、寝取り犬プレイ、近親相姦。
そして、そんな目を覆うような淫虐の館にも関わらず健気に市中引き回しのうえ乳首拷問と極刑を言い渡す少女の胸中を。
防犯活動どころではなかった。
暴いたところでどうにもならない程の変態屋敷の存在に地上が恐ろしい所であると知ったさとりはたまらず地底へと逃げ帰った。
人間の里を恐怖のどん底に陥れた妖怪は去った。
この時里を救った二人はその後、名も告げず里をさった。
何かお礼をさせてくださいとの人々の申し出に「触手をください!」とだけ言い。
なぜか、小悪魔に頼んだはずの触手をフランを呼びに行ったはずの美鈴が持ってきたがさほど気にする様子もなくパチュリーは持ってこられた触手を眺めていた。
なに、触手がくるまで暇なので足でメイド長をぐりぐりしながらフランをプニプ二しつつ時間を潰そうと思っていた程度なので何も問題はなかった。
うねうねと吸盤のついた触手を動かすそれはパチュリーが本でみたものと大きさこそ違えどそっくりであった。
本ではもっと大きくて人間を余裕で持ち上げられるような大きさだったが、目の前の触手はどれも人が片手でもてる程の大きさのものだった。
多分これはその子供なのだろう。
「レミィ…今いくから!」
何はともあれ触手は手に入ったのだ。
パチュリーはその右手にタコを左手にイカを持ち、触手プレイがしたくて気も狂わんばかりに喚く友人の部屋へと入っていった。
「ひっ!?パチェ何それ…」
「ヤダ…ヤダヤダ来ないで!!」
パチュリーとレミリアだけとなった紅魔館の一室。
回りの者は中で起こっている事は見ることはかなわぬが、中から響くレミリアの声から何が起こっているかは想像はつく。
おそらく今まさにパチュリー・ノーレッジ先生による家庭でもできる簡単触手プレイが行われようとしているのだ。
新聞にでも載ろうものなら一瞬にして平和な幻想郷のお茶の間を恐怖のどん底にも落としかねない行為に美鈴はフランを地下においてきてよかったとつくづく思った。
「ヤダ!こわいよお!ひいっ!!助けて…助けて!!咲夜!!」
「お嬢様!!」
だが、そのレミリアの叫びと同時にメイド長が部屋へと飛びこんでいった。
自分の名を呼び助けを求める主の声がつい先ほどまで耳付きのカチューシャと尻尾のついたアナルビーズをいれられ魔女の犬となっていた十六夜咲夜の目を覚ましたのだ。
たまらず押し入った部屋の中で咲夜が見たものは、床に倒れタコとイカの触手に顔や秘所を犯されるパチュリーの姿とそれを見てベッドの隅で震える主の姿だった。
いかに興奮で感覚が麻痺しているとはいえ、長い間の不養生は誤魔化すことはできず、両手に持った触手の重さに耐えきれず床に倒れ、そこを触手に犯されたのだろう。
「お嬢様!もう大丈夫です!咲夜が…咲夜がまいりました!」
「咲夜…怖かった…怖かったよお…」
触手に犯されるパチュリーをよそにしっかりと抱き合う二人。
その光景を部屋の外からみていた美鈴はこの時初めてパチュリーの真意が分かった。
(そうだ、パチュリー様は最初からこれが狙いだったんだ)
メイド長を犬にしてみたり、触手を買ってくるよう命令を下していたりとまったく真意の掴めぬ言動をしていたが結果的に仲違いをしていた二人は仲直りをし、乱交パーティーも開かれる事はなかった。
美鈴に自分の大切さを気づかした時のように自らの身をていして触手の恐ろしさを教え硬く閉じられたレミリアの心を開かせたのだと。
「パチェ…ありがとう…」
その意をレミリアもくみ取ったのか、そんな言葉が自然とでた。
プライドが高く他人に謝罪や感謝の言葉など口にださないレミリア・スカーレットがそんな事を口にするなど大異変である。
その光景に美鈴の目からまた涙がこぼれ出た。
普段は図書館に籠り自分の研究と読書ばかりをし、同じ紅魔館に住む者にもさしたる興味を示していないと思われたパチュリーであったがそれは誤解だった。
自分の身を触手にさしだしてまで友人の仲違いを丸く収める事できる程彼女は紅魔館の皆を大切に思っていたのだと。
そう思えば触手と墨にまみれ、恥辱に悶えるパチュリーのその姿は何よりも尊く、美しかった。
こうして、パチュリーの献身により乱交パーティーの危機は去った。
紅魔館の人妖は以前のように、いや、以前以上の硬い絆で結ばれた。
忘れ去れた一人を除いて。
その後、小悪魔伝。
永遠亭で行われている肛虐大運動会観戦ツアーを企画多くの参加者が集う。
が、永遠亭に案内してくれるはずの兎のまさかの裏切りにあい参加者の全員が迷いの竹林で遭難。
多くの遭難者をだしたこの事件を外国の笛吹きの童話にあやかり悪魔が来たりて笛を吹くと命名。
なんとか迷いの竹林から一人出られた小悪魔、自分に退治要請がでている事を知る。
小悪魔、悪い妖怪退治の巫女より逃れる為命蓮寺に立てこもり、聖のパンツを人質に触手を要求。
命蓮寺の前は多くの人々でごった返していた。
聖の観音様が拝めるかもしれないと多くの人々が集まりもはやお祭り騒ぎだった。
「触手です!触手をだしなさい!!さもないと聖さんの観音様が降臨しますよ!!」
「この中にどなたか触手をお持ちの方はいらっしゃいませんか」
小悪魔の必死な叫びと聖の観音様を守らんと奮起する命蓮寺の妖怪達の必死の叫びが重なる。
しかし、不運な事にもう触手は売れてしまい残っていない。
いや、残っていたとしても観音様を拝む為出す者は皆無であろう。
「何をそんなに怯えているのですか?私でよければ話を聞きますよ」
そんな騒乱の中、唯一人質となった聖だけがいつもと変わらぬ笑顔で小悪魔に語りかけた。
彼女は気づいていたのだ。
自分を人質にとった妖怪の恐怖に怯える瞳を見た時から。
彼女は自ら望んでこんな事をしているのではない。
ならば自分が彼女の救いになれればと。
「触手を持って帰らないと島流しのメリーとの悪魔合体が待っているんです!」
しかし、そんな聖の言葉も島流しのメリーへの恐怖に怯える小悪魔に届かない。
その後、この事件がどうなったのか後の歴史書には記されていない。
しかし、この直後からだろうか命蓮寺に訪れる人々は幻想郷では貴重なハマグリを持参するようになったのは。
笑いすぎて涙が出てきたので。
もうセキガ様と呼ばせて下さい、鬼才すぎるwwwwwwww
今回の作品はエロかった
まあ笑い過ぎてぎりぎり抜けませんでしたが、楽しませてもらいました
ということで、藍チェンを書いてくださいやがれ!
聖の観音様はまだ神聖さを保っているよという周囲の方々による暗喩なのでしょうか。
抜く以前に魂が抜けたぜwwwww
あなたは本物の鬼才ですb