このお話を読むうえでの諸注意色々。色っぺえおっぺえ。
あいも変わらずギャグです。
胸を甘く切なく締め付ける展開やら頬を熱いものがつたう話など一切ございません。
霊夢さんがかなり壊れております。
あと若干2名程壊れているのはいつもどうりです。
糖分と陵辱分を含みます。苦手な方はご注意ください。
なおネチョパートはほぼ陵辱のみとなっております。
前回よりはカオス度低めのはず。
ネチョ度少しは高めのはず。
あとおっぺえ。ちぶさ。乳房。
今日博麗の巫女が荒れた。
それを最初に発見したのは紫だった。
暇つぶしに訪れた博麗神社。
その本殿にあるお賽銭箱に人間が頭から突き刺さっていたのだ。
腋を丸出しにしたその特徴的な巫女の装束から突き刺さっているのはおそらく霊夢であろう。
何が起こったか分からないが取りあえず面白そうなので、
「あら霊夢、いくらお賽銭箱が愛しいからと言って朝からスカルファックなんてお盛んねえ」
とからかってやると、
「そうなの~お賽銭箱の中とっても気持ちいいの~」
とても冗談とは思えぬ甘ったるい声が返ってきたのだ。
さすがの紫もこれには慌てた。
無理矢理霊夢の頭を賽銭箱から引き抜こうとすると、
「いやああ、抜いちゃらめええええ」
と回りに人がいれば確実に誤解を与えそうな台詞を大声で叫びだしたのだ。
ますますこれは自分の一人の手に負えない事態だと確信した紫は有無も言わさず霊夢を永遠亭の薬師のもとにつれていった。
頭に賽銭箱を突き刺したまま。
「この年頃の若い娘によくある情緒不安定な状態から来る奇行」
これが永遠亭の薬師の下した診断であった。
別段脳に異常がある訳でもなく精神に異常をきたしている訳でもないとの診断に紫はほっと胸を撫で下ろした。
そう、霊夢とていくら博麗の巫女として稀有な力をもっているといえ一人の人間、さらに言えば一人の女の子なのである。
頭が春など言われていても悩み事が無いわけではないのだ。人に言えぬ悩みを抱えている事だってあるだろう。
それが知らぬ間に溜まってこの様な事になったのだろう。
しかし、人間とは情緒不安定になるとこの様になるのだろうか隣の診察椅子に座る頭部が賽銭箱と化しコーホーコーホーと息をする霊夢を見て紫は思う。
「まあ、何か気晴らしになるような事でもして、少しの間安静にしいてればすぐに治るでしょう」
との薬師の処方に従い博麗神社で急遽宴会が開かれる事となった。
そう、霊夢の気晴らしになりえる事言えば紫にはこれぐらいしか思いつかなかったのだ。
霊夢の方もお酒が飲めると聞くとやっと頭から賽銭箱を抜いて嬉々として宴会に参加した。
こうして紫の主催で急遽開かれた宴は順調に進んでいた。
集まる面子と言えばいつもの妖怪達、それに最近幻想郷に越してきた神などで、この宴の趣旨など構う事など無く皆好き勝手に騒いでいる。
しかし、そんな空気こそ霊夢にとってはよかったのか境内の奥で魔理沙と共に笑いながら酒を酌み交わしている。
そんな霊夢の表情を見て紫は安堵した。
(よかったこれならすぐ霊夢も元にもどる)
しかし、紫は失念していた。
霊夢があのように荒れた原因を。
そう、これが後に致命的な事態へと事を運ぶ事になろうとは、この宴に集まった者達は知るよしも無かった。
宴も大分盛り上がり、霊夢と飲んでいた魔理沙は飲みすぎたのか霊夢の隣で酔いつぶれて倒れている。
(魔理沙も酔いつぶれて霊夢も相手がいなくなったし、そろそろお開きかしら)
紫がそう思った矢先。
突如、魔理沙が身を起こしたかと思うと、何かを探すようにキョロキョロと辺りを見回し、少し離れたところで一人チビチビと飲んでいる人形遣いを見つけるとそこに向かってフラフラと歩き出したのだ。
そして、まるで飼い主に甘えるネコのようにアリスに体をすりよせながら一言、
「アリス~、おっぱいが飲みたいぜ」
「ぶっ!!」
この発言には人形遣いだけでなく、回りの人妖全てが一様に飲んでいた酒を吹き出した。
まさかとは思っていたがこの二人、そのような関係だったとは。
勘のいい者は薄々気がついていたであろうが、公の場でこうも明確にされたのは初めてであろう。
「ちょっ!!魔理沙何いってるのよ!」
皆の好奇の目に気づいたのか顔を真っ赤にして魔理沙を突き放し否定しようとするアリス。
ここで魔理沙が、
「なに冗談を本気にしてるんだ。アリス」
とでも返していれば何時もの魔理沙の悪戯ですんでいたのがこの日は違った。
「ぐっす…アリスが冷たいぜ…」
とグズグズとベソをかきはじめたのだ。
普段の魔理沙からは想像もつかない、そのしおらしい姿はアリスには効果は抜群だった。
「霊夢!魔理沙の調子が悪いみたいだから先にお暇させてもらうわ!」
と先ほどとは違った意味で顔を真っ赤にさせ魔理沙の頭を胸に抱きかかえて席を立つアリス。
この間にも魔理沙は器用な事に口だけでアリスのシャツの胸元のボタンを外していた。
こうして、アリスは神社の境内を後にした。
「ちょっ魔理沙、まだ駄目だって、あっああああああああああ」
嬌声と最悪の空気だけを残して。
博麗神社の空気は凍てついた。
先ほどまでの飲めや歌えの騒ぎがまるで嘘のように。
しかし、問題はそれだけでは無かった。
皆が境内から去り行くアリスに目をやった事でおのずと境内の奥に背中を向ける格好になった今。
皆はその背中にひしひしと禍々しい何かを感じているのだ。
鬼気とも怒気とも取れぬ何か。
その余りのおぞましさに皆は恐怖で後ろを振り向きその気を発する者の姿を見ることすらままならないでいた。
あむやむやむやむやむやむ
皆が身動き一つ取れず無音となった境内の中、おおよそ人が発するとは思えぬ音が響きわたる。
妖怪ではない、まるで怪物が何かを貪るようなその音に皆はますます背筋を凍らせた。
「きゃあああああああああああああああ」
不意にかん高い悲鳴が境内に響きわたる。
たぶん夜雀の悲鳴であろう。
冥界の姫あたりが目の前にいた夜雀でもかじったのであろうと皆は思いたかった。
思いたかったが、今日の宴会に冥界の姫は来ていないという現実から目は背けられなかった。
ピッシピッシピキピキ
今度は何かが軋む様な音が静まりかえった神社の境内に不気味に響く。
しかし、この状況の中後ろを振り向き何が起こったのか確かめる事の出来る胆力を持った者は人にも妖にも神ですらいなかった。
あれからどれくらい時間がたったのだろうか。
皆恐怖と緊張で時間の感覚が麻痺していた。
もう、夜が明けてもいいくらい動いていない気がするが夜空高く浮かぶお月さんがアリス達が飛び去ってからさほど時間が経っていない事を冷酷に告げていた。
そんな中皆の願いは一つだった。
神でも悪魔でもいい、この空気をなんとかしてれと。
実際この場には神も悪魔もいるのだが皆恐怖で動くことさえできないこの状況では望みは薄かった。
そんな天にすら見放された宴会の席に希望の光の差し込ましたのは神でも悪魔でもなく亡霊だった。
「ごめ~ん紫遅くなっちゃって、いいお酒持ってきたから許して~」
この異様な宴会の空気に不釣合いな穏やかな声が神社の境内に響きわたる。
遅れてきた冥界の姫、西行寺幽々子がやってきたのだ。
まさしく地獄に仏とはこの事だった。
皆が身動き一つとれず静まり返った尋常ならざるこの宴会の空気をまるで読まず、何時もと変わらぬ調子でやって来た天衣無縫の亡霊なら、この空気をなんとかしてくれる。
「あら、霊夢。なにそれ?新しい宴会芸?」
とでも一言言ってくれればこの身動き一つとれない状況から脱却できるのだ。
「このお酒はすごいわよ~、なんたって…」
しかし、冥界の姫の絶句により幻想郷最後の希望は絶たれた。
一体何を見たのだろうか。
幽々子の目はこれ以上ないほどに大きく開かれ、咄嗟に扇で隠した口も大きく開いたままのだろう。
紫ですらこんな幽々子の顔を見たのは初めてだった。
「幽々子様、おいていかないでく…ひっ!!」
後から来た半人前の従者など驚きのあまり持っていたお酒のビンを落とし、ガチガチと歯を鳴らしながら立ったまま震えている。
こうなってしまうと恐怖より好奇心のほうが勝ってしまう。
一体なにが神社の奥で起こっているのか。
恐る恐る一番奥にいた紫が後ろを向くとつられて皆も後ろを向き始めた。
そして、見た。
幻想郷に誕生した紅白の魔王の姿を。
その瞳の奥底に煌々とたぎる炎は計り知れぬ意思と狂気を湛え、まじかで直視してしまった夜雀はその場で気を失っていた。
その口からは先ほどほおばった剣先スルメが牙のように突きだし。
その右手は強く握りすぎたのだろう、指が食い込みおつまみを入れていた皿と一体となっていた。
片膝をつき、アリス達が飛び去った方角を微動だにもせず睨みつけるその姿から発せられる威と圧は境内に集まった人、妖、神の動きを再び奪うのには十分すぎた。
霊夢がここまで荒れた原因。
それは他ならぬ魔理沙とアリスにあった。
つい先日の事。
「奥さん、今日はどうしました」
「この人たっら、私が卵を身ごもっている間に浮気を」
「違うってそんな事してないって」
「嘘!私見たのよ!あなたが花畑であの妖怪にお尻を叩かれてる所を!」
「誤解だって、花畑に無断で入ったからお仕置きされただけなんだって」
「嘘よ!あなたあの時すごく嬉しそうな顔してたわ!私を愛する時だってあんな顔した事ないのに!あなた痛いほうがいいんでしょう!そんなに痛いのが好きなんだったら私が折檻してあげるわ!」
「痛い!痛い!触角抜かないで!!」
「奥さん奥さん、落ち着いて、スタッフ、奥さんを止めてあげて」
と、愛する二人別れる二人ゴッコをする小動物共の尻を針で突いて神社の境内から追い出している所に魔理沙とアリスが訪ねてきたのだ。
「相変わらず荒れてるな霊夢。生理か?」
「こいつ等が神社の境内を遊び場にしてるおかげでただでさえ少ない参拝客がさらに減ってるのよ!で、あんた達こそ何しにきたの、言っとくけど神聖な神社はいちゃつく場所じゃないのよ」
「べっ、べつに魔理沙と私はそんな関係じゃないんだから!」
「そっ、そうだぜ!」
そう言って互いにそっぽを向くアリスと魔理沙。
だがしっかりと後ろで繋いでいる手を離す気は無いらしい。
一体何が違うと言うのか、青筋を立てながら霊夢は会話を続ける。
「で!一体何の用かしら!」
「いや、アリスが人形劇の報酬にぼた餅もらったんだけど二人じゃ食べきれないから霊夢にも分けてやろうって思ったんだけど、いらないなら他の奴にでも」
そう言う魔理沙の言葉の半分は嘘であった。
というのも近頃の霊夢の荒れようは目に余るものがあり、事あるごとに人妖の分け隔てなく尻を針で突いていたからだ。
この前などは里の年端もいかぬ子供に、
「あっ!お金がなくて脇の部分が無い貧乏巫女だ!」
などからかわれ本気で尻に針を突き刺そうとした所をなんとかなだめ、子供に尻玉串を行った程度ですんだ。
この霊夢の荒れように魔理沙は思い当たる節があった。
神社の経営状態はまさに火の車で、
「はあ~、このままだと来月からラマダンはいりそうだわ~」
と信仰する神まで捨てそうな言葉をもらしていたからだ。
そこで甘い物でも食べさせてお腹を満たせば気分もよくなるだろうと思いアリスと二人でぼた餅を作りもってきたのだ。
「すぐお茶を用意するわ!さっさと上がりなさい」
現金な巫女は先ほどとは態度を一変さし、二人を追い立てるように神社の中へと入れようとする。
その期待どおりの反応に魔理沙は思わず頬を緩ました。
(この様子ならすぐ機嫌もよくなるな。少し出費はかさんだけど)
だが出費がかさんだ原因というのは、
「ほら、アリス餡子味見しようぜ餡子」
「ちょっ!?なんで自分の舌に餡子のせてるのよ」
「だって、アリス餡子苦手だろ?こうすれば食べやすいかと思って」
「バカ…そんな事したらみんな魔理沙の味ついちゃって美味しくて味見の意味無いじゃない…」
「もう…バカはどっちだよ…」
というような味見を繰り返していたからなのだが。
しかし、魔理沙は気づいていなかった。
歩く時ですら一向に手を離す事しない二人の姿を見た巫女の持った箒の柄が握り潰されている事を。
霊夢は二人の為に熱いお茶を入れた。
湯呑に入れてからでもぐつぐつと煮えたぎるのが分かる程の熱いお茶だ。
これは人目をはばかる事なくくっついて離れる事ない二人への無言の警告だった。
お気に入りの湯呑に入れた自分のお茶は程よい熱さで湯気を立てている。
しかし、二人を待たした部屋の前についた時嫌な予感がした。
勘である。
少し障子を開け中を覗いた霊夢は信じられない光景を目にした。
そこには人の家だともいうのに重なり合い熱い接吻を交わす魔理沙とアリスがいたのだ。
さらに魔理沙の手はアリスの手から離れたと思えば今度は胸にあてがわれている。
「うんっ…どうしたの魔理沙いきなり」
「アリスがあんな事いうから…私の中のアリス分が不足してしょうがないんだぜ」
「あれは…霊夢の前だからしょうがないじゃない」
「分かってるけど、あんな事いわれるのはやっぱり嫌だぜ…」
「だからって今しなくても」
「だって霊夢が戻ってきたらまた離れないといけないだろ?それまでにしっかりとアリス分補給しておかないと…うんっ」
「うんっ…もうっ…しょうがないわね」
投げつけたかった。
このぐつぐつに煮えたぎるお茶の入った湯呑を。
「出て行け!この白黒色情魔に七色色狂い!」
と叫びながら。
しかし、霊夢にはそれはできなかった。
なぜなら、ぼた餅様が人質にとられているからだ。
今二人を神社から追い出してしまうとせっかく遠路はるばる訪ねてきてくれたぼた餅様まで帰られてしまう。
それはだけは避けたかった。
ゆえに耐えた。
怒りで全身が小刻みに震え、煮えたぎるお茶がこぼれ少し自分の足にかかっても声も出さずに耐えた。
ぼた餅が霊夢の口へと行き着くまでの距離あと約三間。
思った以上に遠かった。
二人が離れ霊夢が中へと入れるようになったのはぐつぐつに煮えたぎっていたお茶が程よい熱さになる頃だった。
「なあアリス~ぼた餅食べさしてくれよ」
冷めたお茶をすする霊夢の横でまた魔理沙はとんでもない事を言い出す。
どうやら先程まで行為の性で当初の目的もすっかり忘れさられているようだ。
「はあ?なにいってるの?」
さすがに横に霊夢がいるとアリスは何時ものツンケンした態度に戻る。
「今魔理沙さんの両手は熱い湯呑のせい塞がっているから使えないんだぜ」
「そんな訳分かんない事言っても駄目」
「なあアリス~お願いだぜ~」
そう言ってすがる様なそれでいて甘えるような目でアリスを見つめる魔理沙。
その時、霊夢には嫌な音がするのが聞こえた。
「もう…しょうがないわね」
そう、アリスの中で何かのスイッチが入った音。
どうやらこの白黒ときたらまたどこかで新しい魔法を覚えてきたようだ。
それも対人形遣い用の強力なやつを。
「ほら魔理沙、あ~ん」
「あ~ん」
隣に霊夢がいるというのに完全にデレモードに入り魔理沙の口にぼた餅をもっていくアリス。
もう、その瞳には魔理沙以外のものは映らなくなっていた。
霊夢はこの時ほど己の甘さと不甲斐無さを悔やんだ事はなかった。
なぜ、あの時お茶を用意するなどと口に出してしまったのだろうか。
なぜ、あの時有無を言わさずぼた餅を奪い取りその場で貪り食わなかったのだろうか。
なぜ、あの時殺してでも奪い取るという選択儀が思い浮かばなかったのだろうか。
「あっこらっ、指舐めちゃ駄目」
「うんっ、アリスの指も美味しいぜ」
「バカ…」
後悔先にたたず、そうすればこんな光景を見ずにすんだのにと。
頬を赤らめるアリスと丹念にアリスの指についた餡子を舐めとる魔理沙。
完全にお互いの事しか見えなくなった二人には聞こえるよしもなかった。
隣の巫女の持つ湯呑にひびが入る音を。
「うんっ今日のアリスはいつにもまして甘いぜ」
「バカ…それは餡子の味でしょうが…」
二人が去った後も霊夢の餡子まみれ堪忍地獄は終わらなかった。
なんと二人は神社を出て間も無く事におよびだしたのだ。
こらえきれなかったのか姿はなんとか隠せても声は丸聞こえの位置で。
その度を越した二人の破廉恥な痴態についに霊夢の堪忍袋の緒の精が悲鳴をあげる。
「霊夢さん。霊夢さん。もう限界ですあの発情した畜生共に血の制裁を!」
その堪忍袋の緒の精の提案をすかさず霊夢の理性が止めにはいる。
「いけません。二人は私の為にぼた餅をもってきてくれました。これからも生かさず殺さず食べ物を絞りとるのです」
「これだけ耐えたんです!もう事におよぶ二人の尻を針で刺してもいいでしょう!」
「いけません!食べる物がなくて、また境内の草を食べる生活に戻るのなんてごめんです!」
「うるさい!そんな事言う奴はこうだ!」
「ああ!何を!」
「その澄ました顔の下にあるメスの本性を暴いてやるのさ!」
「ああっ!やめてやめてええ!!」
ついに頭の中までも自分レイプが始まってしまった霊夢。
外から響く喘ぎ声と頭の中で響く喘ぎ声その双方から逃れる為、霊夢は賽銭箱と合体した。
そうして今、合体のショックで封印されていた記憶が二人の痴態によりよみがえったのだ。
二人が飛び去った方角をただただ見つめる霊夢の胸中は怒りとも哀しみともとれぬ想いに満たされていた。
もう私の知る魔理沙はいないのだと。
幼き日の記憶がよみがえる。
「なっ霊夢やめろ!なんで乳首なんて触るんだ!」
「お医者さんごっこなんだから当然でしょ。触診してんのよ」
「うう…だからって何もそこ触らなくても…なんか変な気分になってきたぜ…」
「あら、なんだか硬くなってきましたね。これは異常があるか味も見ておかないといけませんね」
「ちょっなに!?いやああ乳首吸わないでえええ」
そう、あんなにも愛らしかった魔理沙はもういないのだ。
今の魔理沙は平穏な日々を乱し神聖な神社を穢す妖怪ナニイチャツイトンジャイと変わってしまった。
嫌、変えられてしまった。
あの妖怪のせいで。
(そうだ。全てあの妖怪の仕業だ)
いつしか魔理沙の痴態への怒りはアリスへとその矛先が向けられていた。
「あら、そんなに悪い妖怪なら退治しちゃえばいいじゃない。あなた博麗の巫女でしょ」
霊夢の頭の中で紅い悪魔が囁く。
(そうだ。私は妖怪退治を生業とする博麗の巫女。魔理沙を変えて神聖な神社を穢したあの妖怪を退治すべき理由なんて十分すぎる)
「でも、これだけの事をしたんだから。ただ退治するだけじゃ割りに合わないわよね。苦しんだ分だけ。いえ、それ以上にお返しはしなと」
日傘を差した花の妖怪が笑顔で提案する。
(そうだ。ここまでの事をしたのだ。あの妖怪は徹底的に辱めないと気がすまない)
(手始めに陰毛を燃やす責め苦を与えよう)
「いやあああ!霊夢やめてええ!!」
「ほらほら、あんまり動くと大事な所まで焼けちゃうわよ」
「そんな…ひいいいい」
「手入れしているとかと思えば意外にボーボーじゃないの。それとも、魔理沙はこっちのほうが好みなのかしら」
「そんな、違っ…いやああああああ」
髪の色と同じ綺麗なブロンドの陰毛を蝋燭の炎でチリチリに燃やされ、涙で綺麗な顔をぐちゃぐちゃにしながら泣き叫ぶアリスの姿は想像しただけでも霊夢の背筋をゾクゾクと震わした。
(そうだ。裸で外をつれまわすのもいいわね)
「ほらアリス、出かけるわよ」
「いや…霊夢お願い服を着させて…」
裸で首輪だけを付けられた姿で外に連れ出され手で大事な所は隠そうとするアリス。
しかし、容赦なく首輪につながっている鎖を引かれると苦しさゆえ手を離してしまう。
「あら、あなたにも羞恥心があったなんて驚きだわ。散々見せ付けてるからてっきり見られて感じる変態なのかと思ってたわ」
まるで汚いものを見るかのように目を細めアリスを見下す霊夢。
「違っ!?そんな事ない!」
目に涙を浮かべ霊夢を睨み返すアリス。
しかし、その表情が霊夢の嗜虐心をくすぐる。
「へえ~、じゃあ調べてみようかしら」
「えっきゃっ」
霊夢がアリスの股の間に指をはわすとそこはしっとりしめっていた。
「はっ、やっぱり感じてるじゃないの、この変態!でも、困ったわね。これから里に行って男共の汚い視線に晒させて楽しむつもりだったのに悦んでたら意味ないわね。まあ、見世物にしてお金とるつもりだったし、べつにいいか」
「そんな、やめて!やめてええええ」
そこまで想像し霊夢はふと思う。
そうだ。あの妖怪を辱めるのにもっともっと効果的で効率的な方法があるではないかと。
「なっ嫌!やめてええ」
裸にされ霊夢に乳首を吸われようとした魔理沙が拒絶の声をあげる。
「あら、嫌なの魔理沙?別にいいのよ私は魔理沙に何にも強要なんてしてないんだから。そしたらあの妖怪で遊ぶだけだら」
そう言ってチラリと横を見る霊夢。
そこには神社の柱に裸で縛りつけられ、猿ぐつわをくわえさせられ「う~う~」と唸るアリスの姿があった。
「違っ!?違うんだ霊夢、その、いきなりでちょっとびっくりしただけだから…嫌じゃないから続けてくれ…」
「ふ~ん、魔理沙は続けてほしいんだ。でもさっきので興がそがれちゃったわね。魔理沙が可愛くお願いしてくれたら私もその気になるかも」
その発言に縛りつけられたアリスが体をよじり一際唸る。
猿ぐつわをかまされ言葉は何一つ発せられないが何を言おうとしているのか魔理沙も霊夢もよく分かっていた。
「霊夢に…私をたべて欲しい…」
「へえ、アリスの前でそんな事言っちゃうんだ」
「アリス…アリスの事はいいから霊夢にたべてもらいたいんだ…」
「ふふ、じゃあその魔理沙の可愛い乳首たっぷり食べてあげるから来なさい」
「うう…霊夢」
「うー!!うー!!!」
乳首を吸われながら耐える様にギュッと目を閉じる魔理沙の表情と声にならぬ叫びをあげるアリス。
そのどれもが霊夢の吸う魔理沙の乳首をよりいっそう甘美なものにしていた。
「ぐふ、ぐふふふふ、あはははははははは」
静まりかえった神社の境内に笑い声が響きわたる。
つい先程まで一心不乱に中空を睨みつけていた霊夢が突如声を出して笑い始めたのだ。
その頭のなかでアリスと魔理沙が辱められていることなど知るよしもない皆は取り合えず、つられて笑う事にした。
アリスが席をたって以来始めてこの宴会の場に笑顔が戻った。
恐怖で引きつった笑顔が。
笑い声に混じって誰かもどした音が聞こえる。
極度のストレスと心労と酒の性で内臓が悲鳴を上げたのだろう。
もどす以外にも動かない大図書館などチアノーゼを起こしたのか顔が紫に変色し。
いつも酔っている鬼など冷や汗のかきすぎで素面になっている。
もはや、この尋常ならざる宴会の場は異変の域にまで達していた。
しかし、本来なら率先して異変を解決する二人の人間がいるのだが。
一方は今回の異変の中心であり、境内の奥で何やら邪悪な笑みを浮かべており。
もう一方は今回の異変を引き起こした張本人であり、今頃おっぱいを吸っている。
今やこの宴会の場は二人のバカップル魔法使いの手により魔王光臨の宴と化し。
集まった人妖達はその贄とされたのだ。
集まった人妖達は自暴自棄となり笑いながら酒をあおった。
この一献が今生の最後の酒と。
これからあのいやらしい目つきで笑う紅白に公衆の面前で耐え難い辱めをうけそれを酒の肴にされてしまうのだと。
悔いの残らぬのよう飲んだ酒は少ししょっぱかったが何より美味く感じられた。
そんな活気を取り戻した宴の中ついに不動の紅白が動いた。
「早速つまみにいかないと」
そううそぶいた霊夢は指の食い込んでいた皿を軽く砕き、その右手には箸をその左手には一升瓶を携え、ふらふらとおぼつかない足取りで歩きだしたのだ。
頭の中では、
「あら、魔理沙の胸にのっかってるお豆とれないわね」
「やめてええ、やめて霊夢!それはお豆じゃないの!」
そんなやり取りをしながら。
そんな霊夢の頭の中なぞついぞ知らぬ人妖達は遂にその時が来たのだと身を強張らせた。
その時、魂魄妖夢は決意を固めた。
妖夢には確信があった。
真っ先にあの巫女の狂箸の餌食になるは幽々子様のおっぱいであると。
「なに、高貴なでだかなんだか知らないけど。こんな下品なでかい乳ぶらさげて!ふざけてんの!下々の民なめてんの!」
などと言葉攻めを行いながら幽々子様のお乳を辱めるに違いないと。
思えばあの巫女は初めてあった時から幽々子様の胸ばかりいやらしい目で見つめていた気がするのだ。
先程は不意をつかれ従者として有るまじき醜態を晒してしまったが今度はそうはいかない。
幽々子様のおっぱいが辱められたのならば勇気を振り絞り渾身の想いを声に出す決意を固めたのだ。
「霊夢さん!どうか私にも幽々子様のおっぱいを吸わせてください!!」
と。
しかし、霊夢は神社の境内をそのままつきぬけ何所かへふらふらと歩いていってしまった。
霊夢の発する気が神社から完全に消えて間も無く皆はその場に倒れこんだ。
宴は終わったのだ。
一人期待を裏切られたかのように釈然としない表情を浮かべる半人半霊を除いて。
魔法の森マーガトロイド邸。
一足先に宴会から抜け出した魔理沙は今まさにアリスの異変解決の真っ最中であった。
「ああん…魔理沙、おっぱいおいしい?私のおっぱいおいしい?」
「うん…アリスのおっぱいおいしいぜ」
「ふふ…じゃあおっぱい吸いながらいかせてあげるね」
「ああん、アリス~」
アリスのおっぱいを吸いながら自分の秘所を弄られる魔理沙。
そんな互いの攻略に夢中の二人は知らなかった。
迫り来る紅と白の恐怖を。
「オマメ!チクビマリサ!」
突如泥酔した巫女が扉を蹴破り現れたのだ。
本来ならどちらの家で乳繰り合ってるなど分からないはずなのだが、そこは勘のよい巫女の事、ふらふらと千鳥足で森をさ迷いながらも異変の中心へと足を踏みいれたのだ。
突如の事にアリスは魔理沙の秘所をまさぐっていた指を止め呆然と巫女を見つめている。
あまりの事に羞恥心や怒りやらが湧く前に何が起こっているのか理解しきれていないのだ。
「ううん…どうしたんだアリス?指が止まってるぜ?」
魔理沙の方はというとおっぱいに夢中すぎたのか霊夢が来た事にも気付かずアリスに催促をいれている。
そのあまりにもマイペースな様子に霊夢の最後に残っていた自制心は粉々に砕かれた。
「きゃああ」
「なっ霊夢!?うわあああああ」
霊夢は一気に間合いをつめたかと思うとアリスを突き飛ばし、一瞬で魔理沙の乳首を箸でつまみ上げたのだ。
その箸使いたるやもはや絶人の域に達していた。
「オマメ!マリサオマメ!」
もはや人の心だけではない言葉まで失ってしまった変わり果てた友の姿を見て魔理沙は思う。
ああ、今の霊夢は自分のよく知っている霊夢ではないのだと。
今の霊夢は二人の情事の最中に乳首をつまみ上げる恐怖の妖怪チクビツマミへと変貌しいるのだと。
(一体何があったんだ霊夢)
宴会の席ではあんなにも笑いあい酒を酌み交わしていたのだ。
だとすればあの後何かあったに違いない。
あのスキマ妖怪に自慰のネタやら使ってるものを赤裸々にばらされたとか。
ブン屋に公衆の面前でレズはめ撮りをされたなど。
そんなレベルの事があの後あったに違いないと。
そう思うと魔理沙の目頭が熱くなった。
それは決して霊夢につままれた乳首の痛みによるものではなかった。
「魔理沙の乳首から箸を放せ!この妖怪!」
突き飛ばされたアリスは台所からフォークを持ち出し霊夢に向ける。
箸に対抗できる武器といえばこれしか思い浮かばなかったのだ。
しかも、洋食に不慣れな魔理沙が怪我をせぬよう買った先の丸い幼児用の魔理沙専用フォークを。
そのアリスの心遣いにまたも魔理沙は目頭を熱くする。
「アリス、止めろ!今の霊夢は普通じゃない!」
「だから何!このままじゃ魔理沙の乳首がつまみとられちゃう!」
裸のままフォーク向け必死に霊夢を威嚇し、魔理沙の乳首から霊夢の箸をのけようとするアリスの姿に魔理沙は己の不甲斐なさを悔やんだ。
(ああ、私がアリスのいう事をちゃんと真に受けていれば)
というのも魔理沙が家にくる度にアリスに全身を丹念に舐めて洗われるのだ。
アリス曰く、
「みんな私の魔理沙をいやらしい目でみて、一人になったらきっと魔理沙をつかった変態プレイを想像しながら自分を慰めてるに違いないわ。そんな汚い視線にさらされてるんだからしっかり洗っておかないと」
その時はアリスは心配性すぎると一瞥したのだが。
(まさか、霊夢がお茶をたかりにいった時にものすごくうざそうな顔をする奥で自分の乳首を箸で摘む妄想をしていたなんて…)
「ごめんなアリス…あの時私がちゃんとアリスの話を真に受けて変態プレイに注意していれば…」
「魔理沙は謝る事なんて無いわ!私も一人の時はよくしてたんだから!」
アリスの突然のカミングアウトに部屋の空気が一瞬固まる。
「やばっ…言っちゃった…魔理沙私の事嫌いになっちゃった…?」
顔を赤くしもじもじと顔を伏せながら乳首をつままれたままの魔理沙にチラチラと視線を送るアリス。
しかし、その表情からは不安よりも期待が色濃くでていた。
「バカ…そんな事で私がアリスを嫌いになる訳ないだろ。ほらアリス空中チュッチュ」
「もう…空中チュッチュ返し」
互いに唇を突き出し離れていようとも口付けを交わす二人。
「ぐおおおおおおおおおお」
そんな二人の姿を見た霊夢は突如苦しみだした。
恐るべき事にこの二人は外ではあれでも自重していたのだ。
乳首をつままれた状態にも関わらず二人の世界に入りなにやら見たことも無い技をくりだす二人。
そのあまりの脳の沸いたバカップルぶりに霊夢は耐えられなくなったのだ。
この場から一刻も早く逃げ出さなくては気が狂ってしまう。
そう思い魔理沙の乳首をつまんでいた箸を放り出し魔のマリアリ空間からなりもふりもかまわず霊夢は逃げ出した。
こうして台風というより大型の竜巻が去ったマーガトロイド邸。
あまりにも突然で一瞬の事にしばし呆然としていた二人だが。
「アリス、邪魔が入ったからまた最初からな」
そういってアリスの胸に顔をうずめだす魔理沙。
「もう…また最初からなの…」
アリスも嫌がるそぶりは口だけでまったく魔理沙を拒もうとはしない。
二人の夜はまだ終わりそうになかった。
後に妖怪達の間で語り継がれる事になる宴会異変。
その数日後、人間の里でも異変が起きていた。
里の若い男衆が何者かに襲われる事件が相次いのだ。
襲われた若い衆は皆夜分一人でいる所を襲われ、翌朝口に餡子をつけ放心した状態で発見される。
何に襲われたのかと聞くと襲われた者は皆口をそろえて言う、
「あれは賽銭箱だった」
しかし、何があったのかと聞くと皆顔を青ざめさせ口を閉ざしてしまう。
これは妖怪の仕業に違いないとふんだ里長は博麗の巫女に相談した所。
「祟りね。あなた達があんまりにも神社を疎かにするもんだから神罰がくだったのよ」
と指に付いた餡子を舐めとりながら巫女は言った。
こうして、お賽銭箱の怒りを静めるべく博麗神社には大量の奉納金と供物が納められた。
その後、賽銭箱に襲われる事件はなくなり。
博麗の巫女はすこぶる上機嫌だったそうな。
|.....||__|| ( ) どうしてこうなった・・・
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
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|.....||__|| ( ^ω^ ) どうしてこうなった!?
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
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/ || ̄ ̄|| r( ^ω^ )ノ どうしてこうなった!
|.....||__|| └‐、 レ´`ヽ どうしてこうなった!
| ̄ ̄\三 / ̄ ̄ ̄/ノ´` ♪
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/ || ̄ ̄|| _ ヽ( ^ω^ )7 どうしてこうなった!
|.....||__|| /`ヽJ ,‐┘ どうしてこうなった!
| ̄ ̄\三 / ̄ ̄ ̄/ ´`ヽ、_ ノ
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本当、どこをどうしたらこうなるんだよwww
まさか俺アリ以外でこのコメ残すハメになろうとは……
とりあえず俺もあなたの紙一重の才能に空中チュッチュを
一応誤字のご報告をば
あと、ドSな女性は素敵だと思います
空中チュッチュははやる…
だめだ、これだけで吹くwwwwwwwwwwwwwwww
甘い凌辱を書けばいいと思うんだ。ラブラブな触手プレイとか。
あ、凌辱じゃないか
ただ一つ言えることは、空中チュッチュは俺には早すぎt(ry
そして地味に妖夢のダメさ加減が光る
>ドSな女性って素敵ですね
僕もそう思います
きがくるっとる
空中チュッチュとか堪忍袋の緒の精の自分レイプとか前回のエア触手とか、どんな脳味噌から出てくるんだ!?
なのにこんな作品の霊夢がアリスの前で魔理沙を辱しめるシーンで少し反応してしまった自分がくやしいっ……
突き抜けた思想犯罪を目の当たりにした気分だよwww
>ドSな女性って素敵ですね
僕もそう思う。だが、ちょっと待って欲しい。
そんなドSな女性をもっとドSな女性が攻めたおすのもアリじゃないかね?
強いて挙げるなら幽香りんが「嫌ぁ……そんな強く噛まないでぇ……」と涙目で懇願するのを無視してヒマワリの種をかじる霊夢が見てみたいです。
流石は期待の鬼才