真・東方夜伽話

あいしててんこちゃん

2010/11/20 02:35:12
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あいしててんこちゃん

ドールマスター
※はじめに
この作品は作品集22「はじめててんこちゃん」及び作品集23「おそとでてんこちゃん」の続編となっております。
単品でもお楽しみいただけますが、前2作も合わせて読んでいただくと作者はうれしさで頭がフットーしそうだよぉぉっ
それではお楽しみ下さい。




「ふぎゃー! また負けたー!」
「にゃはー! 3連勝なのかー!」
 今日は久しぶりにルーミアが遊びに来たんでトランプで遊んでたらフルボッコにされたでござるの巻。
 ていうかこのコいつもぽけーっとしてるくせになんでこんなにゲーム強いのよぅ!?
「うぐぐぐ……こ、この比那名居天子ともあろう者が……っ!」
「にゃははー♪ てんこちゃんよわーい! ほっぺつんつんの刑なのかー」
「くわー!! ムチャクチャハラ立つー!!」
 ふにゃふにゃ笑いながら私のほっぺたをつんつんしてくるルーミア。
 このわたしが1ボスごときにほっぺつんつんの刑に処されるとは……!!
「ううううう、あーもうトランプは止めよ、止め! 他のことするわよ!」
「えー、てんこちゃんずるいー、オトナゲなーい」
「だって全然勝てないんだもん。つまんなーいーのー!」
「ぶー。てんこちゃん子供みたいなこと言わないでよう」
 ぶーぶー文句を言ってるルーミアには取り合わず、わたしはベッドに横になった。
 うーん、面白くないなあ。
 ルーミアの前じゃかっこいいわたしでいたいのにー。
 そんなことを思ってると、さっきまで文句を言ってたルーミアがベッドに上がってきて、わたしの胸の上にぽすんと顔を乗せた。
「ちょっとお、重いでしょ」
「ねーねーてんこちゃん、お昼寝しよ? いっぱい騒いで疲れちゃった」
 そう言ってルーミアは奥歯まで見えそうな大あくびをする。
「昼寝、ね……」
 それも悪くないかな、とか思って、わたしはルーミアの背中に自然と腕を回していた。
 そうするとルーミアはうれしそうに笑ってもそもそと抱きついてきた。
「みふふー、てんこちゃんと一緒にお昼寝ー」
 そんなことを言って、もそもそ動いてわたしの胸元に顔をすり寄せてくるルーミア。
 なんだかあのときから……一緒に河に行って、おべんと食べて……その、えっちなことした日から、ルーミアとの距離が近くなった気がする。
 別に特に何が変わったってわけじゃないけど、なんとなく……。
「んーっ……」
 ほっぺたをすり寄せてくるルーミアに、わたしもおんなじようにすりすりした。
 なんだかルーミアに甘えてるみたいでちょっと恥ずかしかった。
 そのままわたしたちは、何を話すでもなく抱き合ってまどろんでいた。
 時間はお昼をちょっとすぎた頃だろうか。
 窓から柔らかい日差しが差し込んでて、ベッドはふかふかで、それで、腕の中にはルーミアがいて……。
「ルーミア……」
「んみー……」
「……るーみゃ……」
 こどもっぽい口調でそう呟くと、なんだかわけもなく、わたしはすごく幸せな気分になった。
 ぎゅっとルーミアを抱きしめる。
 ルーミアは、柔らかくて、あったかい。
 目を閉じるとルーミアの感触とか、匂いとか、体温とかがよくわかって、なんか安心した。
 すぐ近くで、ルーミアの吐息。ルーミアが小さく笑ったのが分かった。
「えへへ……なんか、しあわせだなー……」
 私は半分眠ってるようなルーミアの呟きを、目を閉じたまま聞いていた。
「おひさまぽかぽかでー……おふとんふかふかでー……てんこちゃんといっしょでー……」
 あはは……おんなじこと考えてる。
 それだけのことで、胸のあたりがきゅーっとして、私はすごくうれしくなった。
 ちょっと目を開けてみると、ルーミアと目が合った。ルーミアの目はもう眠くなっているのか、とろんとしている。
 ルーミアは、多分あんまり意味のない行動なんだろうけど、ちっちゃな手を私の顔に伸ばして、ほっぺたをぺたぺた触った。
 その手を取って、わたしは自分のほっぺたに添えた。
 ルーミアの手。ちっちゃな手。……わたしのこと、抱きしめてくれた手……。
 ほっぺたにその手を当てていると、ルーミアの体温がしみこんでくるみたいだった。
 そんなわたしを眠たそうなまなざしで見つめて、ルーミアは顔を寄せてきた。
「みぅーん……」
 子猫みたいな甘い声。ルーミアがすべすべのほっぺたをすり寄せてくれた。
 ルーミアとくっついてると、なんだか、こころがほぐれてくみたいだった。
 昼下がりのまどろみの中で、だぁいすきなルーミアと、ほっぺたすりすりしながら、お昼寝……。
「るーみゃ、るーみゃ……」
 わたしは自分の口調がひどく甘えたものになっているのを他人事みたいに感じてた。
 なんだか、ルーミアの前なら、なんていうか、素直になれるような、そんな気分だった。
 誰かに……甘えたかったのかな、わたし。
 そんなことを考えていると、ルーミアが唇を寄せて、わたしのほっぺたをぺろぺろ舐めた。くすぐったくて、えへへ、きもちいいな……。
「んー、んふふ……ぺろん、ちゅ、ちゅ、ぺろ……」
「きゃ、んっ、んぅ……くすぐったいよ、るーみゃ……」
 ルーミアが耳元でくすくす笑いを漏らすたびに、吐息が当たって首筋がくすぐったくて、わたしは身じろぎする。
「ねぇね、てんこちゃんもぺろぺろしてよぅ」
「ん、うん……」
 んー……やっぱり照れちゃうな、こういうの。
 私はルーミアの顔に手をかけてちょっと上を向いてもらって、顔を近づけてルーミアのほっぺたをぺろんと舐めた。
 なんか、甘い気がした。
 ぺろぺろすると、ルーミアはくすぐったそうに目を細めている。
「みふふ……くすぐったーい。じゃあ今度はルーミアの番ね」
 そんな風に、わたしとルーミアはしばらくお互いのほっぺたをぺろぺろ舐めあっていた。
 そのうちにいつのまにか、わたしはルーミアにされるがままになっていた。
 わたしに覆いかぶさるみたいにして、ルーミアは色んなところにキスしてくれる。
 唇とか、耳たぶとか、首筋とか……。
 胸元に触れていたキスの感触が、上に上っていく。
「ひゃ……」
 びっくりした。ルーミアのやつ、たぶん完全に寝ぼけてる。わたしの耳たぶをぱくってくわえた。
 ぞくぞくってしびれが首筋に来て、わたしは息を漏らした。
 ルーミアのちっちゃなお口で、ぺろぺろされて、わたし、感じちゃってる……。
「ん、はぁ……あ、あぅん……」
 わたしは全身の力を抜いて、ルーミアに身を任せていた。
「ねぇね、てんこちゃん……」
 だんだん眠くなってきたのか、ぽやーっとした口調でルーミアが言う。
「こゆのもぉ、コイビトっぽいかなぁ?」
 私は少し間を置いて、答える。
「うん……。一緒にお昼寝しながら、ほっぺたすりすりして、ちゅーしてるの……コイビトっぽいよ。すごく、しあわせ……」
 わたしは素直に、思ったとおりの言葉を口にした。
 返事の代わりのつもりなのか、ルーミアがちょん、とほっぺたにキスした。
「みぅ……。ルーミアも、てんこちゃんとぎゅーってしてると、しあわせだよ……」
 ルーミアは時々、子猫みたいなかわいい声を漏らしながら、やさしくキスしてくれる。穏やかな快感に、わたしはなんだか、すごく……ルーミアに、甘えてしまいたくなってきた。
 自分より年下の子に甘えるなんて、ちょっと恥ずかしい。でも、甘えたい。ルーミアに、いっぱい甘えたい。
「るーみゃ……ん~っ、るーみゃ……」
 ぎゅーっとルーミアの胸に顔を埋めた。甘い熱があった。ミルクみたいな甘い匂いで、くらくらしちゃうよ……。
 ルーミアはちょっとびっくりしたみたいだった。目を丸くして、それでも両手でわたしの頭を抱きしめててくれた。
「んみ……? てんこちゃん……?」
 見下ろしてくるルーミアを、腕の中から上目遣いに見上げる。
「あのね、るーみゃ……あのね……」
 もごもご言葉を詰まらせている間も、ルーミアは小首をかしげながらやさしく髪をなでてくれてた。
 ちっちゃな子供をあやすみたいなその仕草に、いつものわたしならむかっとしたかもしれないけど、今のわたしにはそれがすごくうれしかった。
 でもやっぱり、その言葉を言うのはすごく恥ずかしくて、わたしはしばらくもごもご言ってた。そしてやっと、その言葉を口にした。
「あのね……わ、わたしね……その、るーみゃに……あ、あ……」
 ぎゅっと目をつぶって、最後の言葉をなんとか言った。
「あ、甘えても……いい……?」
 うわー……い、言っちゃった……。
 恐る恐る目を開けると、ルーミアはきょとんとした顔をしてた。その顔に、じわーっと笑みが広がっていく。
「えへ……えへへへ、なんか、うれしーなー……えへへ!」
 そんなことを言いながら、ルーミアはまたほっぺたをすり寄せて、頭をやさしくなでてくれた。
「てんこちゃんが甘えてくれるなんて、うれしい。すごーく、うれしいよ」
 そういうルーミアの言葉に、わたしもうれしくなった。ぎゅっとルーミアの胸に顔を押し付ける。
「ね、ね、てんこちゃん。ルーミア、なにしてあげればいいかなあ?」
 無邪気な顔でそう聞くルーミア。うー……わざと言わせようとしてるんじゃないでしょうね……。
 でもわたしはもうそういうことを言うのにあまり抵抗は感じなくなっていた。素直に、ルーミアに甘えることができる感じだった。
「ん、んとね、えっと……ぎゅってして、ちゅーして欲しいな……」
「うん、いっぱいちゅーしてあげるね!」
 その笑顔のままルーミアは顔を近づけて、キスしてくれた。
「んく、ん、んーぅ……」
 ちゅく、ちゅくって、ルーミアの舌が口の中に入り込んで、わたしの舌と絡み合う。すごくやさしい、ルーミアのキス。
 ちょっとだけ唇を離すと、どちらからともなく舌先をつんつんって触れ合わせた。
「るーみゃ……るーみゃ、ちゅーするの、じょうずだよぅ……」
「んみ……? そかな?」
「うん……ずーっと、るーみゃとぉ……ちゅーしてたいくらい……」
「えへへ……やり方とか、よく分かんないけど、てんこちゃんがきもちよくなってくれてるなら、えへへ、うれしいな……」
 そう言ってルーミアは、また唇を重ねる。今度はかるいキス。
「ちゅーするの、ルーミアも好きだし……てんこちゃんとちゅーすると、なんだかあまぁい感じがするんだよ」
 それにね……という続きの言葉は、すぐ耳元で聞こえた。
 首筋に、濡れて柔らかい感触。
「ひゃう……」
 いたずらっぽいくすくす笑いを漏らしながら、ルーミアはわたしの首筋をぺろりと舐めた。
「えへへ、てんこちゃん、かわいい声ー……わたしね、てんこちゃんのそういう声、好きなの。そういう声聞くとね、なんだかどきどきして、胸のあたり、きゅーってなって、もっと聞きたくなって……」
 言いながらルーミアはわたしの首筋に唇を寄せて、ちゅ、ちゅって、キスをした。
「んぁ……あぁ……ん、んぅ……は……るぅ……みぁ……」
 ルーミアの唇が触れて、舌先が動くたびに、わたしは声を漏らした。されるがままだった。
 ぞくぞくってふるえが駆け上ってくる。弱いトコ、ルーミアにキスされてるせいか、それともルーミアみたいなちっちゃい子に子供みたいに甘えてるっていう状況に興奮してるのか……たぶん、両方だと思う。
 まどろむような甘ったるい安心感に包まれて、わたしはだんだん、頭の中に霞がかかったようになっているのをぼんやりと感じていた。
「るーみゃ、るーみゃ……手、手ぇ……」
「んみ? 手?」
 小首を傾げるルーミア。でもすぐにわたしの言いたいことをわかってくれたみたいだった。にこっと笑って、わたしの手を取ってくれた。
 手のひらを合わせて、きゅっとつかむ。たったそれだけで、ルーミアとすごく深く繋がれた気がした。
 そのまま、お互いに吸い寄せられるみたいにして、わたしたちはキスをした。
 今度のは、唇を触れ合わせるだけのかるいキス。手をつないでるせいか、舌を絡めるキスよりもずっと深く感じる……。
「ん、はぁ……」
 唇を離すと、ルーミアとわたしの唇の間で、熱い息が溶けて消えた。
 顔のすぐ近くで、ルーミアがくすくす笑う。
「えへ……手、つないでちゅーすると、なんだか、どきどきするよね。てんこちゃんは、どうだった?」
 わたしは弛緩しきった口から吐息を漏らしながら、ちっちゃいこどもみたいな口調で返事を返す。
「うん……わたしも、どきどきして……なんか、安心するの……手、つないでると……」
 ルーミアはまたくすっと笑って、つないだわたしの手にほっぺたをすりすりしてくれた。
 ルーミアがしてくれること全部が、うれしい。きもちいい。泣いてしまいそうなくらい。
 そう思ったときにはもう、わたしは泣いてしまっていた。ぽろぽろ、涙がこぼれた。
 でも、見られたくないとか、恥ずかしいとか、そういうことは全然思わなかった。自分の弱いところをルーミアに見られることが、全然イヤじゃなかった。
 それどころか、わたしはこんなことを思ってしまった。
 ――もっと、見せてしまいたい。弱いわたしを、もっとさらけ出してしまいたい……って。
 ほんとのわたしは、こんなに弱いんだよ、こんなにさみしがりなんだよ、こんなにあまえんぼなんだよ……って、ぜんぶ、ぜんぶ、見せてしまいたい……。
「るーみゃぁ……」
「んー、てんこちゃん、泣かないで……」
 思わずルーミアにぎゅっとしがみついてしまう。
 ルーミアはちょっと困ってる風だったけど、やさしく抱きしめてくれた。わたしよりちっちゃな体なのに、わたしの全部が、包まれてるみたいだった。
「……てんこちゃん、さみしかったの?」
 それはルーミアを殴ってしまったあのときの、発端になった言葉だった。
 でも、今のわたしは……。
 少しの沈黙。
 ……わたしは、ルーミアの胸の中でうなずいた。
「るーみゃ……」
「なぁに……?」
「なでなで、して……してくれたら、さみしくなくなるから……」
 そんな子供みたいなことを、わたしは口走っていた。
「うん……してあげるよ。ほら……なでなで……なでなで……」
 ルーミアのちっちゃな手が、わたしの頭をなでる。それだけでわたしは……よくわからないけど、救われたような気分になった。
 わたしの頭をなでながら、ルーミアはときどき額にキスしてくれた。くすぐったくて、しあわせだった。
「えへへ……あまえんぼなてんこちゃん、かわいいなー……」
 笑って、ルーミアはあのときしてくれたみたいに、わたしの涙をぺろっとなめとってくれた。それでわたしは……もっと、欲しくなってしまった。
「るーみゃ……もっと、もっとぉ……」
「んみ……まだ、足りないの? てんこちゃん」
「ん……足りないのぉ……もっと、ちゅーして、ぺろぺろしてくんなきゃ、やぁなのぉ……」
 泣いててしゃくりあげているせいか、それとも他の理由からか、わたしの声はほんとにちっちゃい子供みたいに舌っ足らずな声になってしまっていた。
 わたしの顔のすぐ近くで、不思議そうな顔をしているルーミア。その顔に、今まで見たことがない種類の笑みがにじんでいく。
 その笑顔が向けられているだけで、何の不安もなくなるような、そんな笑顔だった。
「いいよ……」
 ひどくやさしい声で、ルーミアはそう言った。
「いいよ、てんこちゃん。てんこちゃんがして欲しいこと、ぜぇーんぶ、してあげる。だから……」
 そのままルーミアは顔を近づけて、ちょん、とキスをしてくれた。唇を離すと、覆いかぶさるみたいに、ちっちゃな体でわたしを抱きしめてくれた。
「だから、さみしくないよー……」
 ルーミアの唇が、耳元に寄せられた。柔らかい唇で、わたしの耳たぶをぱくっとくわえる。
「はぅんっ……」
 ぞくっとした感触に、わたしは声を上げてしまう。
「んむ、はみっ、はむ……ちゅ、ちゅ……」
「んゃあ……おみみ、いいよぉ……ぞくぞくするよぉ……」
「みふふ……♪ じゃあ、もっとはみはみしてあげるー」
「うん、してぇ……るーみゃのおくちで……はみはみ、してぇ……」
 もうわたしの声は……頭の中は、とろけきっていた。目までかすんでくるようだった。はぁ、はぁと熱い息をつきながら、ルーミアに身を任せていた。
 耳たぶを挟んだルーミアの濡れた唇、つないだままの手の間に染み出し始めた汗、服越しに密着したルーミアのおなか……頭はぼんやりしているのに、そういうものは刺すようにはっきりと分かった。
 ルーミアの舌先がすっかり熱くなった耳たぶをなぞるように動くと、わたしはルーミアの体の下でちいさく震えた。
 ときどきルーミアの漏らすくすくす笑いの吐息が耳にかかるのまで、きもちよかった。
「るーみゃ……今度はぁ、おくちにちゅー、してぇ……」
「うん、ちゅーしてあげるね。んちゅ、ちゅ、ちゅ……んーっ……」
「んゅぅん……くぷ、ん、れるぅ……ん、ん、ん……」
 口の中に入ってきたルーミアの舌が動くたびに、背筋に甘いしびれが走る。
 半開きの唇の周りを、ルーミアが舌先で舐めてくれる。舌を伸ばすと、ルーミアも応じてくれた。
 ルーミアの舌を追いかけるようにして伸ばした舌を、ルーミアはぱくっとくわえて、ちゅうう……と吸った。
「んんんぁ……!」
 思わず声を上げてしまったわたしに、ルーミアは目元だけで微笑みかける。微笑んだまま、口に含んだわたしの舌をしごくように頭を軽く上下させる。
 今までしたことがなかったやり方に、わたしは目の奥がちかちかするような感覚に襲われた。視界が一瞬、ぼやけたような感じになった。
 ……たぶん、わたし、今ので……イッちゃってた……。
 それが分かったみたいに、ルーミアは最後にもう一回舌先を絡ませてから、唇を離した。
「……っん、ぷは。えへへ、いっぱい、ちゅーしちゃったね」
「は、ぁ……はぁ……あぁ……ふやぁ……」
 わたしはもう息をつくことしかできなくなってた。ルーミアのちゅーが、気持ちよすぎて……。
「あはは、てんこちゃん、はぁはぁしてるぅ……ねぇ、よかった? ルーミアのちゅー、よかった?」
「ん……すごくぅ……よかったよぉ……」
「にゃはー♪ うれしいなー……」
 ルーミアはうれしそうに笑って、わたしの横に寝そべった。手を伸ばして、頭をなでてくれる。
「えへへー……てんこちゃん、いい子いい子……」
 わたしはたったそれだけでわけもなく幸せになってしまう。
 ルーミアが笑って、触れてくれるだけで、わたしは、世界でいちばん、幸せになってしまう。
「ね、てんこちゃん。今度はなにしてあげよっか? またちゅーする? 他のことする?」
「ん……え、と……えとね……」
「えっちなこと、する?」
 無邪気な顔でそう聞いてくるルーミア。
 わたしはちょっとためらってから、小さな声で「うん」と答えた。
 「えっちなこと」だったら、さっきのキスでもうわたしはイッちゃってたし、とろとろな気持ちになってたけど……でも、そんなこと言われたら、ううん、たぶん……言われなくても、欲しくなっちゃってたと思う。
 ルーミアとは、もう何回か、その、しちゃった。ルーミアのすべすべで、ぷにぷにで、ちっちゃくて、あったかいからだ、いっぱい触って、ちゅーして、ルーミアもおんなじことしてくれて……でも、まだ欲しい。ルーミアとふたりで、いっぱい気持ちいいこととか、恥ずかしいこととか、したい……。
「ん、と……じゃあ……」
 わたしは口ごもった。多分ルーミアはわたしが何を言っても言う通りにしてくれるだろう。でも、流石にそういうことを口にするのは恥ずかしかった。
 わたしがちらりとルーミアの方をうかがうと、ルーミアは無邪気な顔で小首をかしげている。
「あの……!」
「んみ?」
「その……る、るーみゃの、その、おっぱいに、ぎゅーって……したい、ん、だけど……」
「ん、分かった。じゃあ、脱いじゃうね?」
 だんだん尻すぼみになっていくわたしの言葉を、ルーミアはあっさり受け入れてくれた。
「ルーミアね、えっちなことって、あんまりよくわかんないんけど……」
 言いながらルーミアは、自分の服のボタンに手をかけた。いつも着ている黒いベストを脱いでブラウスのボタンを外すと、前をはだける。
 白いブラウスよりも白い、ルーミアの素肌が眩しい。
「んと、てんこちゃんがいっぱいきもちよくなってくれるように……いろいろ、がんばるからね!」
 言うとルーミアは、裸の胸にわたしの頭を抱きかかえるみたいにぎゅって押し付けた。
 ルーミアの素肌は熱くなってて、さっき抱きしめられた時の甘い匂いにわたしは溺れてしまいそうになる。
「ね、ルーミアのおっぱい、ちゃんときもちいい?」
「ん……うん……」
 ルーミアのぺったんこな胸に、頬をすり寄せる。すべすべのおっぱいに、きれいなピンク色のさきっぽ。
 もぞもぞ動くと、ルーミアはくすぐったそうな声を漏らした。
 ほっぺたをくっつけてると、ルーミアの体温がじわーっと染み込んでくるみたい。
 上目遣いに見上げると、ルーミアと目が合う。ルーミアはにこーって微笑んでくれた。
 裸の胸に抱きついてるって言うのに、わたしは今さら気恥ずかしくなって目をそらす。
 そらした視線に、ルーミアのおっぱいの先っぽが飛び込んできた。
 ぎゅーって抱きついて、赤ちゃんみたいに、ルーミアのおっぱい、ちゅーってしたい……。ルーミアのおっぱいに、甘えたい……。
 そう思ったときにはもう、わたしはルーミアのおっぱいを口に含んでた。
「みゃんっ! もぉ、やぁん……くすぐったぁい」
 きゃらきゃら笑いながら、ルーミアはちっちゃな体全体でわたしを抱きかかえるみたいにしてくれた。
 わたしもルーミアの背中に手を回して、思いっきり抱きついた。
 口に含んだルーミアの先っぽはぷりぷりで、やわらかくって、甘くて……。
 わたしは夢中になって、ルーミアのおっぱいをしゃぶってた。
「ん、みぅ……ふみゃ……てんこちゃん、ルーミアのおっぱい、好きなんだぁ……」
 ちっちゃな手で頭をなでてもらいながら、わたしは素直に答えていた。恥ずかしさはあっても、もうそれはルーミアとの行為をためらうものじゃなくなってた。
「うん……うん、好き……好きなの……ぎゅーってしてると、安心するの……るーみゃ……」
「えへへ……なんか、ルーミア、ふしぎな気持ちなの」
「ふしぎな……気持ち?」
 わたしがそう聞き返すと、ルーミアはいつもの無邪気な顔で答える。
「うん。なんだかね、てんこちゃんのこと好きな気持ちが、いつもと違うの。よくわかんないけど……なんかね、いつもよりもっと、てんこちゃんとくっついてたいの。甘えてほしいの。てんこちゃんのこと、いっぱいぎゅーってして、さみしくなくしてあげたいの」
 どうしてかなぁ? って小首を傾げるルーミア。
「もっとぎゅーってして、たくさんちゅーとかしたら、わかるかな?」
「し、知らないわよ、そんなの……」
 そんな風に答えて、わたしはまたルーミアの胸に顔を埋めた。
 でも内心、わたしはもう泣きそうになってた。
 ルーミアのたどたどしい言葉から、わたしの意地っ張りなこころの壁なんかかんたんに壊してしまうようなあったかい気持ちが伝わってきたから。
 ぴったり顔をくっつけてると、ルーミアの心臓の音が聞こえる。とくん、とくんって、ルーミアも、どきどきしてる……。
 それがなんだか、うれしかった。
 全身から力が抜けていくようだった。目を閉じて、ルーミアのちっちゃな体に自分の体を委ねる。
 ルーミアがいっつもわたしにしてたみたいに、体中ですりすりする。ルーミアの体はやわらかくって、ぷにぷにで、くっついてるだけできもちいい……。
「ふみゃ……てんこちゃんてば……」
「ふぇ……?」
「ルーミアの足に、おまた、すりすりしてるぅ……」
「へ!?」
 知らない間にわたしは、膝を立てたルーミアのふともものあたりに、腰をえっちな感じに動かしてすり寄せていた。
 慌てて言い訳して体を離そうとして……やめた。そりゃ、恥ずかしいのは恥ずかしいけど、でも、今さら取り繕う必要なんてないと思ったからだ。
 それに、ルーミアにすりすりするの、気持ちよかったから……。
「……え、えっと、ルーミアが、イヤじゃないなら……おまた、すりすりしたい……」
 それでもやっぱり顔を真っ赤にしながらわたしが言うと、ルーミアはにへっと笑って、わたしの鼻の頭にちゅってキスした。
 それでわたしは安心して、ぎゅってルーミアに抱きついて、もぞもぞと全身を動かした。
 ルーミアの太ももを両足に挟み込むみたいにしてお尻をくりくり動かすと、下着越しにおまたがこすれて、ちょっともどかしいくらいの刺激が気持ちよかった。
「ねぇ、るーみゃ……」
「んみ? なぁに?」
「え、えとね、わたし……今度は、その、るーみゃに……して、ほしく、なっちゃって……」
「うん、いいよお。なーんでもしてあげるよ。なにする?」
「ん、えと……」
 その……なんていうか……わたしはもうすっかり、そういう気分になっちゃってた。
 えっちなのかな、わたし……。
 言いながらわたしは、ふらふらと頼りない手つきで、服のボタンに手をかけた。自分のものじゃないみたいに言うことをきかない指で、たどたどしく、ボタンを外していく。ボタンが外れていくにつれて、息が乱れちゃう……。
 そして、わたしは上着をはだけちゃってた。
 わたし、なんてはずかしいことしてるんだろ……こんな、自分から服めくって、おっぱい見せて……。
 でも、もうそれだけでわたし、きもちよくなっちゃってた。さきっぽ、きゅーってかたくなっちゃってるよぉ……。
「んと……わたしのおっぱい、ちゅぱちゅぱ……して……?」
 すごく、どきどきしてきた。
 しちゃった……ルーミアに、えっちなおねだり、しちゃった……。
「てんこちゃん、えっち……」
 そう言ってルーミアはちょっと顔を赤くした。
「だって、だってぇ……きもち、いいんだもん……るーみゃのぉ、るーみゃのちゅぱちゅぱ、きもちいいんだもぉん……」
 もうわたしは、ルーミアに甘えた言葉を言うのに抵抗がなくなってた。たぶん、今のわたしは、ルーミアの前ならどんな恥ずかしいことでも言っちゃえるし、しちゃうんだろうな……。
「てんこちゃんって、えっちなんだぁ……♪」
「やぁぁん……そんなこと、ゆっちゃ、やぁ……」
「だって、てんこちゃん、もう……こんな……」
 ルーミアは細い指先を、つぅ……とわたしのおなかの辺りに這わせた。
「んぁっ……」
 それだけで、背中が浮いてしまった。
「てんこちゃんのおなか、すべすべー……えへへ、なでなで」
「ん、や、くすぐったいよぅ……」
「みふっ♪ おへそ、こちょこちょ~♪」
「やぁぁん……! ヘンなとこ触っちゃやぁ……」
 ルーミアはたどたどしい手つきで、わたしのおなかや胸元をぺたぺた触っている。でも、それだけじゃ、ものたりなくて……。
「てんこちゃん、からだ、熱くなってる。おっぱいのさきっぽも、つんって……」
「あぅんっ……そこ、そこいいのぉ……さきっぽ、おっぱいのさきっぽ……いちばん、きもち……いい、よおお……」
 ふるえる手でわたしはルーミアの手を取って、自分の胸に押しつけた。
 もうつんつんになってしまってるさきっぽが、くにゅって押されて……。
「ここ、好きなの……? 触ってほしいの……?」
 おそるおそるといった感じで聞いてくるルーミア。言葉の間に、熱い息が混じり始めてた。
「うん、して、してぇ……」
 ルーミアは小さくうなずくと、体をかがめてわたしの胸に顔を近づける。
 あ……ルーミアの息が、さきっぽに、かかって……。
 ちろん、と、ルーミアの舌先がさきっぽをかすめた。
「ひん……っ」
 息を呑んでしまうくらい、きもちいい……。
 はぁ、はぁ、と息をつきながら、わたしは視線で続きをおねだりする。
 そっと目を閉じて、ルーミアは子猫がお皿からミルクを飲むみたいに、舌先を使ってちろちろとわたしのおっぱいのさきっぽを舐める。
「ひぁ、はぁう……んゃああぅ……ちくび、ちくび……ぺろぺろ、すきぃ……るーみゃぁ……」
「ん、れろ……てんこちゃん、えっちな声ぇ……えへへ、でもぉ……」
 上気した顔を上げて、ルーミアはいつものふにゃーっとした、わたしの大好きな笑顔で、笑って見せてくれた。
「ルーミア、えっちぃてんこちゃんも、すきー……♪ はぁ……んむっ♪」
 ルーミアは上目遣いにわたしの方を見上げながら、おっぱいのさきっぽをぱくっとくわえた。
 見つめられてる……おっぱいちゅぱちゅぱされて、きもちよくなってる顔、ルーミアに見られてるよぉ……。
 恥ずかしいよぉ……でもぉ……でもぉ……もっと見てほしいよぉ……。
 恥ずかしいところ、見られるの、全然イヤじゃなかった。それどころか、わたしの感じてるところ、えっちな声あげてるところ……ぜんぶ、ぜんぶ、見てほしかった。
 ううん、見るだけじゃ足りない。いっぱい、いっぱい、ちゅーってしてほしい……。
「ん、ちゅう……ちゅ、んぅーっ……れるれるれるぅ……」
 そんなわたしの、とろとろになってしまった頭の中が分かったみたいに、ルーミアは目もとだけで微笑んで、してほしいと思ったとおりに口に含んださきっぽを、ちゅーって吸ってくれた。
「んゃぁぁぁ……ちゅーって、ちゅーってぇぇ……るーみゃがぁ、ちゅーってしてくれてるよぉぉ……してしてぇ……もっとぉ……」
「えへへへ……えっちなこと言ってるてんこちゃん、かわいいなー……かわいー……」
 そう言ってルーミアは手を伸ばして、頭をなでてくれた。えへへ、うれしい……。
「ほんと……? えっちなわたし、かわいい……?」
「うんっ。ルーミアね、あまえんぼなてんこちゃんも、えっちぃてんこちゃんも、泣き虫なてんこちゃんも……えへへ、みーんな、大好きだよ……」
「わた、わたしっ、もぉ……わたしも、るーみゃのこと、すきぃ……すきなの……たいせつなの……」
 うわごとみたいに勝手に口から漏れる言葉は、だからこそわたしの本心だった。
 ルーミアのことが大好き。ずーっと一緒にいたい。それはたぶん、今まで生きてきて、初めてむき出しになった、わたしのこころだった。
「んぁ……るーみゃ……ちゅぱちゅぱしながらぁ……もうかたっぽも、さわって……ほしい……のぉ……」
 頭がのぼせているせいもあるかもしれないけど、そういうことを言うのにも抵抗がなくなってきた。むしろ、ルーミアの前で恥ずかしい姿をさらすことが気持ちよくなってしまったみたいだった。
「ん……と、こんなかんじ、かなぁ? あのとき、てんこちゃんにしてもらったみたいにすればいいんだよね?」
 あのとき、という言葉が、ルーミアとデートをしたときのことだということはすぐに分かった。それと同時にわたしは、あのときルーミアとしたことを思い出す。
 ――おなかの奥が、ずくんと熱くなったような気がした。
 小さな手が、不器用な手つきでわたしのおっぱいのさきっぽを、つんつん触る。
 くすぐったいくらいの刺激だったけど、なんていうか、ルーミアに触られてるんだなぁ……って気がして、うれしくなった。
 ルーミアに体を委ねて、はぁ、はぁ、って息をついていると、ひどくおだやかな気持ちになってきた。
「あ、わぁ……てんこちゃんのさきっぽ、なんだかまた固くなってきたぁ……」
 感心したみたいに言いながら、ルーミアは私の胸をもてあそぶ。そのたびにわたしはあられもない声を上げる。
「んぅぅ……は、あ、あはぁ……」
「くにくに、つんつん……えとぉ、こんな風につまんで、くりくりって……」
「ひゃぁぁぁう……それ、それぇ、いいよう……くりくりするの、いいよう……」
「えへへ、きもちいいんだ、うれしいな……んー、ちゅっ♪ ちゅっ♪ ちゅーっ♪」
「あ、あ、あ……ちゅーも、ちゅーもいいのぉ……るーみゃのちゅー、すきなのぉ……」
「じゃあ、今度はぁ……はむんっ、んー、れる、れるぅ、ちゅう……」
 ルーミアの指と、唇と、舌と……それと、無邪気な笑顔。その全部が、すごく、きもちいい。
 もうわたしは、とろとろになってた。ルーミアときもちいいことすることしか、考えられなくなってた。
 だからわたしは、ルーミアがちゅぽ……と音を立ててわたしのおっぱいから口を離して、かわいく小首をかしげながら聞いてきたことにも素直に答えることができた。
「ん……ぷはっ。みふふっ、てんこちゃんのおっぱい、おいしかったー。ねぇね、今度はなにしてあげよっか?」
「んと、んとね……ここぉ……ここ、熱くなってて、さわってほし、のぉ……わたしの、ここ……」
 もうわたしは、ろれつが回らなくなり始めてた。ルーミアに触られて、わたし、もう……。
 ろくに力が入らなくなってしまった体をなんとか動かして、スカートを持ち上げて、ふるえる膝を、どうにか開いて……。
「こ、こぉ……わたしの、ここ……おまたぁ……とろとろになってるからぁ……るーみゃにぃ、さわってほしくて……とろとろ、してる、からぁぁ……」
 もうわたしの声は、うわごとみたいだった。頭の中がひどい風邪を引いたみたいに熱くなってて、その中で、ルーミアに触ってほしいっていう気持ちだけがはっきりしてて……だから、わたしは、お漏らししたみたいにぐっしょり濡れてるそこを、ルーミアの目の前に……。
「ふわ……てんこちゃん、すごぉ……い……こんな、あふれてる……」
 ルーミアはちょっとびっくりしたみたいだった。ぽかんと口を開けて、わたしのそこを見つめてる。
「てんこちゃん、ルーミアが触ったから、こんなになっちゃったの……?」
「……ん……」
 恥ずかしさで上手くしゃべることもできなくなって、わたしは小さな声でそれだけを答えた。
 ルーミアはしばらく何も言わなかった。見てると、じわーっと顔が赤くなってく。
「わたし、わたしぃ……るーみゃのこと、好きだからぁ……大好きなるーみゃが……いっぱい、やさしく、たくさん……触ってくれたからぁ……もぉ、とろとろなのぉ……」
 わたしの口はそんなことをほとんど勝手に口走っていた。それを聞いたルーミアは、「ひみっ」ってしゃくりあげるような声を上げた。
「そー……なのかー……ふぁ……なんか、すごくどきどきしてきたよぅ……」
 そんなことを言いながら、ルーミアはわたしのそこに手を伸ばす。ぴちゃ、と、濡れた音がした。
「わ……てんこちゃんのぱんつ、びしょびしょだ……ぁ……それに、すごく、熱くなってる……」
 人差し指が遠慮がちに、わたしのそこをなぞる。わたしはその指に自分のそこをこすりつけるみたいに、弱々しく腰を動かした。
 そのせいでときどき、ルーミアの指がぐっと食い込んで、濡れた音を立てて、わたしも声を上げる。
「てんこ……ちゃぁん……ん、はぁ……いっぱい、濡れてる……触ったら、じゅわぁって……」
 ルーミアの声にも、熱い吐息が混じり始めた。ルーミアも、わたしとおんなじに、こーふんしてるんだ……。
 だらしなく緩んで半開きになって、涎まで垂らしているわたしの口が、とろけるみたいに笑みの形になった。
「るーみゃぁ……」
 得体の知れない、麻薬めいた幸福感に包まれたわたしは、自分の口から勝手の言葉がこぼれてくるのが押さえられなかった。
「おねがい、るーみゃ……ほしい、のぉ……」
「う、うん……」
 それだけでルーミアは分かってくれた。はぁ、はぁ、とわたしと同じように吐息をこぼしながら、ちっちゃな唇が、そっと伸ばした舌先が近づいてきて、数秒後の感触を期待して、立てた膝がふるえて……
「ひあ、ひああああ……っ!」
 ぴちゃ、とそこに濡れて熱い舌先が触れた途端、わたしはひとたまりもなく絶頂に押し上げられた。
 ぶるぶるぶるっと背筋をふるえさせて、背中をシーツから浮かせて、つま先をベッドに突き立てて、悲鳴を上げて、よだれを撒き散らして――わたしはイッた。
「ひゃああ、ひぃぃっ、ひううううーーーっ! あひゃあああっ、あっ、あひ、やあああ……!」
 ぷしゃあああって音を立てて噴き出したわたしのおつゆが、シーツを濡らしていく。わたしのお尻のあたりまでびしょびしょに濡らしても、まだ止まらない。
「あは、ひっ、ひぁぁ、ぴゅーって、れたぁぁ…・・・おしるぅ・・・・・・えっちな、おしるぅ、ぴゅっぴゅしちゃったぁぁ、はぁぁう・・・・・・」
 ろくに力が入らなくなった体がわたしの意志とは無関係にぴくぴくけいれんするたびに、おまたからおつゆがぴゅぅって噴き出してしまう。
 わたし、すごく、えっちな子に……なっちゃったよう……。
 だって……だって、こんなにいっぱいイッたのに、まだ欲しくなってる……。もっと、もっとして欲しくてたまらなくなってる……!
「わあ、あ……てんこちゃん、おつゆ、こんなにいっぱい、ぷちゅうーって……いっぱい……」
 ルーミアの指とか胸元とかは、わたしのおつゆですっかりびしょびしょになってた。そのびしょびしょになった指先を、ルーミアは口にもっていく。
「んく、ちゅう、ちゅぱ……ん……んぅ……なんか、てんこちゃんのおつゆ、あのときと味、ちがう気がする……」
 そんなことを言いながら、ルーミアはすっかり上気した顔でしきりに自分の指をしゃぶってる。
「なんだろ、ルーミア、なんかヘンなきもち……」
 太ももをもじもじさせながら、ルーミアは熱っぽい視線でこっちを見てる。わたしはぐったりしたまま、はぁはぁ言いながらルーミアの方を見てた。
「前と、ちがうの……前にえっちなことしたときとちがって、なんだか、ルーミア、前より……」
 そう言ってルーミアは、ふらつきながら膝立ちになる。それだけでもう、ルーミアがどうなっているかすぐに分かった。
 太ももの間から、垂れてた。ルーミアの、おつゆ……。
 ちょっと身動きしただけで、ベッドの上にぽたぽた雫が落ちる。
「ほら、見て……ルーミアもね、こんなになっちゃったの……」
 指先が、黒いスカートをまるで焦らすみたいにゆっくりと持ち上げる。
 白のショーツはわたしと同じように、肌が透けて見えるくらい、びしょびしょに濡れていた。
「ルーミアね、てんこちゃんに甘えてもらって、もお……こんななの……」
 うわずったような声を漏らしながら、ルーミアはショーツに手をかけた。くちゃ……って、濡れた音が不自然にはっきり聞こえた。
 くいくいってかわいくお尻を動かして、ルーミアは膝までショーツを下げてしまった。
「ね、てんこちゃん、見える……? ルーミアの、ここ……」
 ルーミアの手が、つるつるのおまたに伸びて……う、わぁ……ルーミア、自分で、広げて……!
 わたしはベッドに体を投げ出したまま、それでも視線だけをそこに注いでいた。
 ルーミアのおまた……指で広げられたそこは、ピンク色で、濡れてて、ひくひくしてて……。こぽっ、て、透明なおつゆがあふれて、ルーミアの太ももの内側を、つぅー……って伝って、シーツに落ちた。
「それでね、ルーミアね……なんだか頭の中、てんこちゃんのことでいっぱいになって、胸がどきどきして、おまたがずきずきして、とまんなくて……」
 ルーミアはよつんばいになって、不器用にわたしに近づいてきた。動くたびに、とろっ、とろんって、おつゆがこぼれて、シーツに染みを作った。
「るーみゃ……」
 わたしの手は自然と下のほうに伸びて、ショーツを下げていく。
 ルーミアの前でショーツを脱いで、たいせつなところをさらすのは初めてじゃない。でも、今のわたしは……それ以上のことをした。
 かくかくふるえる足をなんとか持ち上げて、つま先から濡れたショーツを抜き取って……足……開いて……指をあてがって……
「るーみゃ……わたし……わたしぃ……」
 くぱぁ……って、わたしは、自分の、そこを……ひらいた。
 はずかしい、よぉぉ……っ!
 まるで直接触れられてるみたいに、ルーミアの視線がはっきり分かった。それでまた、わたしのやらしいおまたは、とろぉーっておつゆを垂らした。
「あは……てんこちゃんも、おんなじだぁ……」
 ルーミアはゆっくりと覆いかぶさるようにして、わたしのそこに顔を近づける。
「み……てぇ……るーみゃ、みてぇ……わたしの、やぁらしい、おまたぁ……とろとろで、びしょびしょの、ひくひくしてるとこ……ほらぁ、くぱぁーってひろげるからぁ……」
 いちばん、いちばん恥ずかしいところ、いちばん大事なところを自分で思いっきり広げて、わたしはこころの中で叫んでた。

――わたしを見て。奥まで見て。もっと、もっと、今まで意地っ張りな気持ちでずっと隠してた、弱くて柔らかくてもろくてみっともなくてやらしい、ほんとのわたしを……見て。

「はぁう……てんこちゃぁん……てんこちゃぁん……ここ、おまたの、上のとこ……真っ赤になって、おっぱいの先っぽみたいに、ふくらんでるぅ……えへへぇ、たべちゃうよぉ……」
「うんっ、うんっ、たべて、たべてぇぇ……はぅんっ!?」
 はぷん、とルーミアの唇がそこに吸い付いた途端、わたしの体は感電したみたいに跳ね上がった。
 そこは、自分でちょっとだけいじってみて、すごく刺激が強かったからちょっと怖くてあんまりさわらなかったところだった。そこに熱いルーミアの舌とか唇が触れて、しかもちゅぅぅーって吸い上げられて、頭の中に火花が散る。呼吸がまともにできなくなって、もうまともに言葉も話せない。
「んぅぅーっ、ちゅぅぅーっ、んーっ、れるれるぅっ、んっ、んっ、んんんーっ……!」
「はひ、はひ、はひぃぃぃ……! ちゅーってすゆのらめっ、ちゅーらめええっ! ひぃぃぃいう! ひはあああっ! ゆびい! ゆびでくちゅくちゅもらめえええーっ! ひぃぃぃっちゃうぅ……ひぃっひゃうよおお……!!」
 びくんびくんとベッドの上を跳ね回るわたしの腰にしがみつくみたいにして、ルーミアはなおもわたしのおまたに吸い付いていた。そのルーミアの口に、わたしはおつゆを撒き散らしながらのた打ち回った。
 叫び声を抑える気はなかった。もうそんなことを考える余裕なんてなかったし、叫べば叫ぶだけ気持ちよくなれたから。
「ひぃやあああっ、いくっ、いくっ、いくぅぅ……るーみゃのちゅぱちゅぱでええ……るーみゃ、るーみゃぁぁ……ひぃぃああああーーーーっ!!」
 思いっきり背中を反らして、ベッドのふちにまで届くくらいおつゆを撒き散らして、わたしはベッドに倒れこんだ。
「あひっ、ひっ、はひぃぃ……ひくっ……はぁ……はぅんっ……」
 息がまともにできなくて、視界も頭の中も霧がかかったみたいにぼんやりしてる。こんなに、壊れちゃいそうになるまでイッたのなんて、はじめて……。
「ねぇ、てんこちゃぁん……」
 ルーミアのあごから下は、わたしのおつゆでびしょびしょだった。四つんばいになるルーミア。
 ルーミアのピンク色に染まった喉元からひと雫、わたしのおつゆが垂れていく。胸元を過ぎて、固くつんってなったおっぱいの先っぽから、ぽたってシーツの上に雫が落ちる。
 ルーミアが何か言う前に、わたしの方が先に求めていた。
 かすれた声を何とか振り絞って、言った。
「るーみゃ……いっしょ……」
 それだけ言うのがやっとだった。
 でも……ああ、うれしいなぁ……ルーミアは分かってくれた。にっこり、微笑んでくれた。
 わたしの片足を抱え込むようにして持ち上げる。わたしの足の間に、ルーミアの細い腰が滑り込んでくる。
「てんこちゃん、いっしょ……」
 とろけるみたいに、ルーミアは笑う。
 笑って、とろとろのおまたを、わたしのおまたに……ぷちゅうって……!
「んみゃあ……! おまたあ、おまた、あついよぅ……」
 そのままルーミアはお尻を動かして、自分のおまたをわたしのそこにこすりつける。
 ぐちゅ、ぐちゅうっていう音が、わたしの頭の中を引っ掻き回した。
 わたしの片足をぎゅぅーって抱きしめて、ルーミアは腰を動かす。
 さっきおもいっきりイッたばっかりのそこは、ルーミアが動くたびに、ぷちゅう、ぷちゅううって、おもらしみたいな勢いでおつゆを噴き出す。
 そのたびにわたしは、理性がどんどん剥ぎ取られていくのが分かった。
「るーみゃ、るーみゃ、るーみゃああああ! もっとしてえ! ぐちゅぐちゅにしてえ! もっとおつゆぅ、おつゆだしたいのおお! るーみゃにおまたくちゅくちゅされてぇ、ぴゅっぴゅしたいのぉ!」
 わたしは顔中を涙と涎まみれにしてすごくえっちなことをわめき散らして、それでもっと興奮して、自分でおっぱいのさきっぽぎゅーってつまんで、そしてまたおつゆをおもらしみたいに、ぷしゃあーって噴き出して……。
「てんこちゃぁん、てんこちゃぁん……いっぱい、いっぱいイッてぇぇぇ、ルーミアがぁ、いっぱいおまたすりすりしたげるからぁ、いっぱいきもちよくなってぇぇぇ……! んみゃぅぅぅ、ルーミアもぉ、はゅう、はぅ、はぅ、んみゅぅぅぅ……!」
 おまたがくっついてるせいか、ルーミアがイくのが分かった。太ももがぶるぶるふるえて、それでもルーミアは腰を動かすのをやめない。ルーミアも、わたしのこと、欲しがってるんだ……。
「るーみゃ、るーみゃ、さっきのとこぉ……いちばんきもちいい、おまたのとこぉ……くりくりしたぃぃ……」
「うん、うん、てんこちゃん、ルーミアとぉ、いちばんきもちよくなろ……」
 ちょっと体を離して、自分のおまたをまさぐるルーミア。そのわずかな時間ももどかしくて、わたしはさっきまで触れてたルーミアのおまたの感触を懐かしむみたいに、指先でぷっくりふくらんだお豆みたいなそこを、くりくりいじってた。
「えと、ここ……だよね? ルーミアの、その、きもちいいとこ……」
 くちゅ、にちゅって粘っこい音を立てながら、ルーミアは自分のそこをいじって、わたしに示した。
 ルーミアのそこはやっぱりちっちゃくて、それでもぷくんってふくらんでるのがなんだか可愛らしくて、でもぬらぬら光ってるのがやっぱりやらしい。
「うん、そこだよ……るーみゃっ、はやくぅぅ……! そこ、くりくりしたいのっ、るーみゃとおまた、くちゅくちゅしたいのっ!」
 急かすようにもじもじ動かしている腰に、ルーミアがゆっくりと近づいてくる。
「ん、と……こぉ、かな?」
「やぁぁんぅ……! じらしちゃやぁなのぉ……!」
 我慢できなくなったわたしは、ぐったりしていた手足になんとか力を入れてルーミアの体を引き寄せた。
 ぐちゅうっ、ってひときわ大きな音を立てて、お互いの両足が絡み合うみたいにして、おまたがこすれあった。
「っひ……!? きゃぁぁひぃぃぃぃーーーーっ!?」
 甲高い叫び声は、もうどっちのものかも分からない。
 爆発した。
 爆発するみたいに熱いおつゆが爆ぜて、一気に膝くらいまでがびしょぬれになった。
「あ、ひ、……っきぃ! しゅき、ひゅきぃ……! らぁはぁぁいしゅきぃぃひぃぃぃぃ……!!」
 お互いの叫び声と喘ぎと、びちゃびちゃっていうやらしい水音とが頭の中で荒れ狂って、もう自分が何を叫んでいるのかも分からない。
 それをいいことに、わたしはのどがつぶれるくらい大きな声で、さけんだ。


あいしてる。

あいしてる。

あいしてる。

ルーミア、あいしてる……





 たぶんほんとはわたしの声は、ひいひい言ってるだけだったと思う。
 あれだけ気持ちよくて、まともな言葉が出るはずがなかったし、おまたをこすり付けあいながら、ぎゅーって抱き合って、よだれまみれになっちゃうまでルーミアとちゅーしてたからしゃべれるはずないもん。
 真っ白になった頭がやっと意識を取り戻したとき、わたしがはじめに見たのは、ルーミアの顔だった。
 ルーミアはなんにも言わない。上からわたしを見下ろしているだけ。
 その顔がすっと近づいてきて、わたしのほっぺたにキスをした。
 まだ余韻が体の中にくすぶっていて、ぶるってからだがふるえた。
 ルーミアがもたれかかるみたいに抱きついてきた。汗ばんだ体が、まだ熱い。
 きゅっと手をつないで、もう一回キス。つないだ手を口元に持っていって、その指にキス。指を口に含んで、ちゅぱちゅぱ。
 みゃう……ってルーミアが小さな声を上げる。んふふ、かわいーなぁ。
 ほっぺたをぺろぺろしてきたルーミアの舌先を、わたしもぺろぺろ。
 えへへへ……なんか、終わった後にこんなふうにいちゃいちゃするのって、いいなっ。
 猫が甘えるみたいにすりすりしてくるルーミアの耳元で、わたしはささやく。

――あいしてる。るーみゃ、あいしてる。

 がばって抱きついてくるルーミア。顔中押し付けるみたいなキス。もお、情熱的ぃ……♪
 わたしの耳元で、ルーミアはささやいた。
 そのとき、わたしはたぶんすっごくだらしない顔をしてただろう。
 ルーミアってば、はすかしそうな声で……きゃんっ♪ もっかいしたい、だって!
 そんなの、もう返事なんか決まってる。
 ぎゅうーってルーミアを抱きしめて、わたしは答えた。

「いーっぱぁい、あいして……?」
というわけでるみゃてんこ第3弾です。
いかなひねくれもんのてんこでもこんだけ調教されればひとたまりもなくデレようというものです。
しかし一人称はムズかった。ちゃんとキャラの性格に沿った地の分になってるかどうか意見をいただけると幸いです。

次弾装填!
弾種永琳で鬱話!
ドールマスター
doll_player@mail.goo.ne.jp
http://www.geocities.jp/yuuma_hazama2000/
コメント




1.ケロ削除
甘い関係だなぁ、この二人は。こういうのは大好物だ!

これはもっと続きが読みたいな。
2.ネガティブフェイス削除
ほんとうにごめんなさい。
迷惑かけて申し訳ありませんでした。
以後気をつけます
気分を害して本当に申しわけありませんでした
3.名前が無い程度の能力削除
カスタードにラズベリージャムにショコラクリーム、みたいな甘々でふわふわなお話でした。
甘いのは大好きです!
次弾も受けて立ちましょう!
4.名前が無い程度の能力削除
なんという甘甘なるみゃてんw なんだ!
次回作も甘甘期待しています