僕がナンパで出会って結婚するまで

100%の女の子に出会うことについて

身内に手出したらあかんよ

ナンパを始めたきっかけは人それぞれだ。

 

ずっとモテなかったから

前の彼女に振られたから

モテ人生を歩んできてもっと女性を魅了したい

 

モテるために努力して

素敵な女性に素敵だと声をかける

草食系男子と言われるこの世の中で

よっぽど男として健全だと思う。

 

ただ、身内にだけは手を出すな

ひと時の快楽だけを求めて人間関係を壊すようなことをするな。

ヨシカゲはこれだけはポリシーを持って活動している。

 

そんなポリシーを崩壊させるような出来事があったんだ。

 

 

久しぶりの再会

 

 

さかのぼること1ヶ月前

 

ヨシカゲは大学時代のサークルの同期の結婚式に参加したんだ。

 

久々に大学の近くまで来て

変わらない景色を懐かしむように眺めていた。

 

「おいヨシカゲ。もうそろそろ時間やから会場に行かな」

「そかそか。そろそろ行こか」

 

会場の最寄駅で旧友と落ち合った。

お互いこの街を離れ それぞれの街で頑張って働いている。

 

「でもキャリー邪魔じゃない?」

「二次会までの間にチェックインして荷物置くか」

 

披露宴会場に向かった。

「おー!ヨシカゲ!久しぶりやな!」

「ほんまですね!元気してました??」

 

サークル同士の結婚とあって先輩、後輩が集っていた。

学生時代に馬鹿みたいに騒ぎあった皆んなと

久しぶりに会うのは最高に楽しかった。

 

披露宴も新郎新婦らしく素敵な結婚式だった。

「あー結婚式来るたびに結婚したいなーって思うんよな。」

新郎新婦がお色直ししてる間に

テーブルに肘をついて呟いた。

 

「ヨシカゲまだ遊んでんのか?そろそろ落ち着けよ」

「いやいや。遊んでるわけじゃないねん。婚活、素敵な彼女を求めて声をかけてるんや」

 

結婚式は皆んなの祝福と共に無事終了した。

新郎新婦の笑顔に羨ましさが募った。

 

「二次会まで1時間くらいあるな」

「じゃあ先にホテルにチェックインして荷物置こうか」

ヨシカゲと友人はホテルにチェックインして

二次会へ向かうことにした。

 

「いやー、いい結婚式やったな」

「ほんまやな。今からもっと祝ってあげよ」

2人で歩きながら二次会会場へ向かう。

 

「あ!ヨシカゲさんじゃないですか!」

大人っぽいスタイルのいい女性に声を掛けられた。一瞬誰かわからなかった。

「ん?」

「あー!美咲!?」

「そうです!覚えててくれたんですね!」

 

彼女は5つも下のサークルの後輩だった。

ヨシカゲが卒業する頃に1年生だったので18の彼女しか知らない。

絡んだこともわずかだった。

それしても大人っぽくなって綺麗な女性になっていた。

 

「それにしても何してるん?」

「先輩達が結婚式で集まってるって聞いて!私三次会から参加するんで飲み過ぎないようにしてくださいね!」

「潰れないようにするわ。笑」

「じゃあまた後で」

 

むしろ5つも上の先輩をよく覚えてるなー

その場ではそのくらいにしか思っていなかったんだ。

 

二次会も最高に盛り上がった。

学生時代の様に馬鹿みたいに飲んでいた。

そして三次会。

二次会に参加していなかったサークルの後輩達が参加してきた。

その中には美咲も。

 

皆んな酔って楽しい気分だったので

後輩達もたくさん飲んでくれた。

ワイワイして最高の三次会だった。

 

「いや、ほんま学生に戻ったみたいやな」

「楽しいわー!ごめん、ちょっとトイレ行ってくる」

トイレに向かっていると

女子トイレから美咲が出てきた。

かなり酔っている感じだった。

「あ!ヨシカゲさん!」

 「美咲!飲んでるかー?笑」

「はい!さっきは覚えてもらっていて嬉しかったです」

「いやいやこちらこそありがとう」

「私ね、今まで言ってなかったんですけどサークルの歓迎の時にヨシカゲさんがいてサークルに入ろうって決めたんです」

ドキッとした。

 

「そうなん?笑 俺なんか絡んだかな?」

「優しく色々教えてくれたんですよ!覚えてないんですか?」

「あー、ごめんごめん覚えてない。笑」

 

常に女性には優しく振舞うこと。

優しくしてると相手も覚えているもんなんだな。

ヨシカゲ自身は完全に忘れていたんだが。笑

 

男ならポリシーを貫け

 

「今度大阪に行くので飲みに行きませんか?」

結婚式の1週間後、美咲から連絡が来た。

 

サークルの後輩から慕ってもらうのは嬉しい。

ただヨシカゲにとってはただの後輩だった。

お誘いに乗ることにしたんだ。

 

ー当日ー

 

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彼女は肩出しの服でやってきた。

ゴクリ。唾を飲んだ。

ダメだ。彼女はただのサークルの後輩だ。

 

「まさか一緒に飲んでくれると思わなかったので嬉しいです!」

「いや、全然いいよ。2人で飲むのは初めてやな」

 

サークルの話や、今の仕事の話、恋愛の話

飲みながら楽しい時間を過ごした。

それだけでよかったんだ。

 

「そういや、今日どうやって帰るん?」

「今日は大阪の友達の家に泊まります」

ヨシカゲは安心した。

無事彼女を送ってあげよう。

 

「でもね、その友達クラブが好きで早めに連絡しないと夜出かけちゃうんですよ」

「じゃあ早めに連絡してあげ」

「でもせっかく大阪出てきたんで飲みたいじゃないですか」

「じゃあどうするん?」

「朝まで付き合ってくれますか?」

 

話が急展開すぎてビックリした。

それと同時にヨシカゲの息子は

ピココココーーーンと

反応した。

馬鹿もん。静まれ。今日お前の出番は無い。

 

「それで、私クラブ行ったことないんですよ」

「あ、そ、そうなん?」 

「はい」

「い、い、い、行ってみ、みる?」

 

半ば言わされたようなもんだ。

嘘じゃない。

楽しそうな彼女の顔を見ていると断るわけにはいかなかった。

 

息子よ。成敗してやる。

 

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クラブ ピカデリー梅田は、年齢層も高めで外国人が多く 難波のクラブと比べればナンパ目的の人も少ない。

純粋にクラブミュージックが好きで

クラブの雰囲気が好きな人達が多い。

 

ヨシカゲは美咲を連れて行った。

「わー!すごい!楽しそう!」

「とりあえず飲むか」

 

レッドブルウォッカで乾杯した。

カウンターで音楽を聴きながら。

 

「ちょっと前の方行ってみましょうよ」

美咲はヨシカゲの手を引っ張って前の方に引き連れて行った。

人が多くなって美咲はヨシカゲの腰に手を回した。

 

ピコココココーーーン!!!!

 

こいつどんだけ大人な女性になったんや。

男の腰に手を回すだなんて。

息子が爆発寸前になっていた。

 

「ちょっとお酒買ってくるわ」

すかさずその場を離れた。

 

ヨシカゲは飲みすぎると息子の元気が無くなってしまう。

ウイスキーのストレート下さい!!!」

バーカウンターで叫ぶ。

 

ナメクジに塩をかけるつもりで一気に飲み干した。

これで効いただろ息子よ。

静まるんだ。

静まれえええええええ!!!!!!

 

時刻は3時

「眠たくなっちゃいました」

久しぶりのクラブに正直ヨシカゲも疲れていた。

「もう、ホテルで休む?」

 

これも言わされたのか、疲れてたから言ったのか。

ウイスキーが効いていたのは確かだ。

 

抗え。性欲に抗え!

 

「先にシャワー浴びてきな」

美咲がシャワーを浴びている時に

我に帰った。

 

身内に手を出して人間関係を壊したくない。

良好な先輩後輩関係でいたい。

 

美咲の後にヨシカゲもシャワーを浴びて

一緒に布団に入った。

 

「ちょっと喉乾いたわ。そこの水取って」

「いいですよ」

 

すると美咲はペットボトルの水を自分の口に含んでヨシカゲに覆い被さりキスをしてきた。

 

「私も大人になったんですよ」

 

完全敗北。

 

 

そのままの勢いで

最後のインサートの部分まできた。

 

しかしだ ここでウイスキーが効いてきたのだ。

みるみるうちに衰退していく息子。

 

う、嘘だろ、、

 

初めて塩をかけられたナメクジの気持ちがわかった。

 

「じゃあ寝ましょっか」

 

美咲は物憂げな顔で眠りについた。

 

みっともない。

やるならやれよヨシカゲ。

やらないなら抗え!自分に!

 

今頃「ウイスキーインポチンポ先輩」との異名が轟いていることだろう。

 

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