建築家時々雑感

福岡文庫とはサンセルコの怪人いや快人、井古満店主・原萬次郎氏の主宰する読書会。縁あって4回目の参加となる。中国哲学者・岡田武彦氏の著書「東洋の道」を愛弟子森山文彦氏の解説で学ぶ。毎回20名ほどの参加だが、もっぱら後の懇親会のほうが盛り上がる。もう数年続いていると聞くが、岡田氏の著書の魅力と森山氏の語り口、そして原氏の人徳によるものだろう。
さて政権交代の功罪。最近は罪ばかりが目立ち始めたが、功の一つ、核持ち込み密約が明らかになった。核の持ちこみは公前のことであったが、政府は否定し続けていた。まあ日本の民主主義はこの程度のものだ。しかし今頃、密約はあったなど公表してもなー。歴代総理の苦しい言い訳が白々しい。そもそも核保有国と安全保障条約を結び、核の傘下で守られていながらの非核三原則など絵空事。核保有論などもちらほら聞くが、自立した安全保障のあり方を本気で検討する契機とするべきではないか。