深瀬和久(藤原竜也)は､冴えない男だ｡地味でつまらないほど普通の人生を送る彼の唯一の取り柄は､おいしいコーヒーを入れることだった｡いつもの仕事帰り､深瀬は行きつけのコーヒー店で越智美穂子(戸田恵梨香)と出会う｡ 頼りない自分にも明るく接する彼女の姿に､いつしか強く引かれていく｡そんな深瀬の自宅に､突然｢人殺し｣という張り紙がされた｡10年前､大学のゼミ仲間5人とのスノボ旅行中に､たった1人の親友･広沢由樹(小池徹平)を失っていた深瀬は､驚きつつも事故死の秘密を墓場まで持っていくというゼミ仲間との約束を思い出していた｡そんなある日､大学教授の退官祝賀会を知らせる手紙が届き､深瀬は10年前の旅行メンバーである､社会科教師の浅見康介(玉森裕太)や､県議会議員秘書の村井隆明(三浦貴大)､村井の妹･明日香(門脇麦)の夫で大手商社マンの谷原康生(市原隼人)らゼミ仲間と再会する｡