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ラム(名探偵コナン)

あのかたのそっきん

ラム(Rum)とは、『名探偵コナン』に登場するキャラクターである。
目次[非表示]

工藤新一の情報を要求する
Time is money!
急げよバーボン
       -RUM-

概要

黒の組織ボスの側近にして、組織のNo.2として名高い最高幹部。コードネームは、サトウキビの廃糖蜜を原料とした蒸留酒のラム酒に由来する。
基本的にキャラクターのセリフにその名が出る際はカタカナの「ラム」ではなく英語表記の「RUM」と書かれることが多い。

コードネームを持つメンバーの中でも、唯一別格と目され、赤井秀一からも「ジン以上の大物」と評されている。ベルモットもラムには敬語を用い、ジンもラムの命令には逆らえない。
また、コードネームを持つ構成員の中でも、ピスコと同様に相当長い年月の中で組織に所属していたらしく、ボスと同様かなりの高齢である事が窺われる。
バーボンからはせっかちな人と称され、帝丹高校の修学旅行後、工藤新一の情報をバーボンに求めるメールを二度ほど送り、そのどちらのメールにも「Time is money (時は金なり) 」をつけている。

17年前、アメリカで発生した羽田浩司と大富豪アマンダ・ヒューズの殺害に関わっていたとされており、この事件においてなにかしらの重大な失態を犯したとされる(ジン曰く「ラムが抜かった仕事」)。しかし、ラムが組織でも大物過ぎる為に責任を問われていないらしい。
羽田浩司がダイイングメッセージとして残した「U M A S C A R A」と、当時アマンダのボディーガードで事件後行方不明となった最重要容疑者である「浅香」の存在から、江戸川コナン沖矢昴(赤井秀一)は当初、「ASACA RUM」と並び変える事で「浅香」と「ラム」が同一人物であると推測する。しかし、後にダイイングメッセージは別の名称を示していた事が確認され、「浅香」と「ラム」が同一人物であるかは不明。

候補

その正体に関しては、ボスと並ぶ組織の最高機密とされており、コードネームを持つ一員もラムの正体を知る者は極めて少なく、「屈強な大男」「女のような男」「年老いた老人」「それらすべてが影武者」と数多の噂があるが、一方で揃って「片目がない」と言われており、過去に大きな事故に遭い片方の目が義眼になっている。
更にウォッカ曰く前述の特徴で本当なのは片目が義眼であることだけで、他は全てRUM本人が護身のために流した偽情報であることが明かされた。ジンはRUMの現在の動向を知っており、「顔を変えてふざけた名前を名乗っている」らしい。

現在、事故に遭い右目が義眼となった黒田兵衛、右目に障害があると思われる若狭留美、左目に眼帯をつけている脇田兼則の三人がRUM候補者として上がっており、三人の中にRUMがいる事が確定している。

劇場版

劇場版20作品である純黒の悪夢では声のみ登場。
声は変声されており、エンディングのクレジットにもラムという記述はあるが演者は空欄にされている。
劇中では丁寧な言葉遣いで話している。
過去、優れた記憶能力を持ち、組織にとって重大な秘密を知った事でベルモットに始末されかけたキュラソーを自らの右腕とした。

なお、キールとバーボンによれば、キュラソーはラムの腹心である情報収集のスペシャリストで、かつオッドアイの特徴を持つ人物として組織の中では有名な存在とされる。
しかし、灰原はキュラソーの情報を全く知らなかった為、ラムがキュラソーを部下にした時期は意外と最近の可能性がある。

余談

『名探偵コナン』と同じ少年サンデーに連載されていた高橋留美子の漫画『うる星やつら』に同名の主要登場人物が登場する事は周知の通りだが、コナン作者である青山剛昌もまた彼女に対して思い入れがかなりあるらしく、新装版21巻(コナン本編中にラムの名が出てくる以前)のあとがきに寄せたあとがきにおいてコナン作中でラムという名前を「使えねぇ――ぜってぇ使えねぇぜ!!」と語っている(ただしその後「…ま、いずれ使っちゃいますけどね……その時は笑ってやってください……トホホ…(笑)。」とも発言している)。
つまり、この時にはすでにラムの存在を意識してストーリーを進めていたことになる。(現実の世界では赤と黒のクラッシュあたり。)
言い換えれば何らかの理由でRUMと言うコードネームを使わざるを得なかったということである。
尚、氏は高橋留美子デビュー35周年のお祝いにラムちゃんのイラストを描いている他、コナン本編においても灰原がラムの名前を出されて「だっちゃ…?」と呟くシーンが存在する(灰原は高橋留美子の別の漫画の主人公を演じていたりしている…まあ、『名探偵コナン』は元々高橋留美子作品のばっかりなわけだが)。
ちなみにうる星やつらのコミックス新装版発売をお祝いしたイラストでは、組織の新しい仲間としてラムちゃんが迎え入れられたシーンを描いており、このイラストでのラムちゃんはラム酒片手にいつもの虎縞ビキニの上に黒いコートを羽織っている。……が、それ以上にジン兄貴のラムちゃんの紹介の仕方がとてつもなくシュールすぎたりする。
また、候補の1人である若狭留美の声優がラムちゃん役の平野文女史であることも伏線の1つと捉える視聴者もいる。

センシティブな作品



関連タグ

名探偵コナン 黒の組織
名探偵コナン×るーみっく

正体

ここから先は、物語の重大なネタバレになる為、注意





















FBIの捜査官達が黒の組織のメンバーによって次々と殺害された事件の終盤である1066話にて、ラムの正体が流れの板前で通っていた脇田兼則であった事実が遂に判明。
これによって、黒田兵衛と若狭留美の二人が、組織の一員では無い事がほぼ確定した(組織と何らかの因縁がある可能性は高い)。

ふざけた名前の男


普段の中年姿は変装であり、黒髪はで、出っ歯は付けたもの、左目の眼帯も義眼を隠す為の物。
本来の姿は左目が義眼になっているガタイの良い禿頭の初老男性。

当然ながら、飄々とした振る舞いも演技であり、本来は敬語で喋りながらも威厳のある雰囲気を放っている。実際の彼は探偵に匹敵するほどの推理力と洞察力を持ち合わせているので、恐らくは初登場時に推理ミスを犯したのも、小五郎の腕前を試そうとしていたのかもしれない。

また、赤井が組織に「ライ」のコードネームで潜入していた時期、ジンを捕獲しようとしていた作戦にて、アンドレ・キャメルが声をかけて逃がそうとしていた老人の正体も彼であった事も明かされた。
つまり自ら迷い込んだ一般人を装って、彼ら潜入員を纏めて「釣った」のである。この真相からも悪趣味かつ非常に狡猾な内面が見てとれる。

その時のキャメルの写真を取れている辺り、その時手にしていた杖は、小型のカメラを内蔵した仕込み杖だった可能性がある(別の可能性を考えると、左目の義眼が小型カメラであるかもしれない)。


なお、ウォッカが脇田兼則の名を「ふざけた名前」と言っていたのも、ラムの口癖である「Time is money」…つまりは「時は金なり」の文字をローマ字変換した「TOKIWAKANENARI」を、アナグラム(WAKITA KANENORI)で置き換えた物であるからと思われる。
余談だが、黒の組織が初出演した映画「天国へのカウントダウン」に登場した企業の名前がTOKIWAだったりする。

いつもの脇田兼則の変装を終えたラムは、米花いろは寿司の前で直属の部下達の運転する車から降りた後、毛利探偵事務所をじっと見ており、毛利小五郎を常に監視しようとしている事が窺われる。
ジンの様子からも、小五郎が黒の組織から本格的に狙われるのは、そう遠くない未来となろうとしていた…。

それにしても流れかつ潜伏の為とはいえ、悪の組織の側近が寿司屋の板前をやっているというのは、よくよく考えると意外性こそ抜群ながらも実にシュールな光景だったりする。意外と寿司に関心があるのかもしれない。
それとも、もしかして仕えているボスの好物が実は「寿司」…とか?

真の関連タグ
脇田兼則 板前 寿司屋

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