2020.12.24 21:05
コロナ禍の広島の街を走ったのは、広島電鉄・最古の車両で被爆電車でもある156号。30年以上も倉庫で眠っていましたが、被爆75年の節目である2020年、電車マンたちの手によって復活しました。被爆直後の焦土を走って、人々を元気づけたように、今また・・・。 「走れ 被爆電車 コロナ禍の広島に光を」 12月29日午前6時25分から広島地区で放送します。ぜひ、ご覧ください。
2020.12.24 20:25
先月、東広島市で生後間もない赤ちゃんを放置して死亡させたなどとしてベトナム人の女を検察は保護責任者遺棄致死などの罪で起訴しました。 この事件は先月、東広島市志和町の住宅でこの家に住むベトナム人のスオン・ティ・ヴォット容疑者が出産した生後間もない女の子の赤ちゃんを床に放置して死亡させたとして殺人の疑いで逮捕されていたものです。 24日、検察はスオン容疑者を保護責任者遺棄致死と死体遺棄の罪で起訴しました。 起訴状によりますと、スオン被告は出産した女の子を保護すべき責任があるのにも関わらず、泣き声で出産したことを知られるのを恐れて口に粘着テープを張り付けたままにした上で、羊水も拭き取らず床に放置するなどして低体温症によって死亡させ、遺体を土に埋めた罪に問われています。 検察は認否を明らかにしていません。
2020.12.24 18:28
今、入ってきたニュースです。感染の急激な拡大を受けて、広島市で実施している集中対策について、広島県は、来月3日までとしていた期間を、来月17日まで延長する方針で最終的な調整をしていることがわかりました。 県は、広島市中心部の飲食店には、酒の提供時間の短縮や休業要請を行っています。また、市内の事業者には、5割削減などを求めています。 関係者によりますと、県は、この集中対策の期間を来月17日まで延長する方針で調整しています。
2020.12.24 17:44
広島県内では、この時間までに85人の感染確認が発表されています。広島市は、年末年始を迎えるにあたって、家庭内感染を防ぐための対策を呼びかけています。 24日は、これまでに、広島市で76人など県内で新たに85人の感染確認が発表されています。 広島市では、市内の高齢者施設で70代から90代の入所者6人が感染するクラスターが発生しましたが、いずれも軽症だということです。 また、広島市は、自宅療養せざるを得ない感染者が多くいることから家庭内感染が増えているとして、年末年始は外出機会を減らすことや、家庭内での感染を防ぐために家の中でもマスクを着用するなどの対策を呼びかけました。 「家庭内感染を防ぐことが今、感染拡大を防ぐ最大の対策で、ホテルの早期療養が必要と考えている。」(広島市 健康福祉局 阪谷幸春保健医療担当局長) 一方、湯崎知事は、中国地方4県の知事とのWeb会議で、広島市ではトリアージ待ちを含めて600人以上の患者が自宅待機している状況を説明。「年内に全ての患者を市内の病院かホテルに搬送したい」として、感染防止対策を施した搬送車両の貸し出しを要請しました。 「医療体制はそのまま継続しますけど、やはりどうしても全体的に手薄になってしまうので、そこは十分注意をしていただくことをお願いしたい。」(広島県 湯崎英彦知事)
2020.12.24 17:42
こちらの数字ですが、実は、RCCがことし、河井議員夫妻に関する内容についてニュースでそれぞれの月にお伝えした日数なんです。1年では実に178日なんです。去年の参院選を巡る公職選挙法違反事件。お伝えし続けたこの1年を振り返ります。 「広島地検の関係者が、今、事務所に入っていきました。」(小林康秀キャスター 1月15日) ことし1月15日、検察は、強制捜査に乗り出しました。ウグイス嬢買収疑惑が報じられ、河井克行被告が去年10月、法務大臣を辞任。以降、姿を見せないままだった2人は、この日の夜、会見を開きました。 「刑事事件として捜査が始まっているので、わたしから申し上げることは差し控える。」(河井克行被告) 「有権者、支持いただいたみなさまには心配かけて申し訳ない。」(河井案里被告) 捜査が始まっていることを理由に疑惑についての説明を避けた2人…。 このあと、久しぶりに国会に出席しました。「党本部が選挙資金として、2人が支部長を務める支部に1億5000万円を振り込んでいた」と報じられると、案里被告は…。 ― 党本部から1億5000万円もらった? 「いただきましたが、違法ではありません。」(河井案里被告) 3月、検察は、ウグイス嬢を買収したとして河井夫妻の秘書など3人を逮捕。うち2人を起訴しました。 4月に始まった案里被告の公設秘書の百日裁判。広島地裁が6月に下した有罪判決は確定し、年明けから始まる見通しの連座訴訟で、連座が認められれば、案里被告の当選は無効となります。 この事件で起訴されたもう1人、克行被告の当時の政策秘書の1審判決も来年2月に言い渡されます。 一方、河井夫妻自身による買収事件でも検察による捜査が進んでいました。 ― 答えられないんですか?(記者たち) 6月17日、国会最終日、2人は自民党を離党。その翌日…。 「東京地検特捜部はさきほど、2人を逮捕しました。」(6月18日の放送) この事件で、広島の政界は大混乱に陥ったのです。 「もらうべきものでないものを受け取った…。」(安芸太田町 小坂真治町長(当時)) 4月、当時の安芸太田町の町長が、最初に、カメラの前で克行被告からの現金受取を認め、辞職。その後も…。 「きのう、テレビを見て、驚いた。なぜ(受け取ったという報道が)出るのか。今のところ現金授受はないということで…。」(三原市 天満祥典市長(当時) 6月23日) 「河井克行氏から150万円の現金授受があったと申し上げる。」(三原市 天満祥典市長(当時) 6月25日) 「そういったことはいっさいございません。」(安芸高田市長に当選した児玉浩氏 4月6日) 「角が立たないように後日、返そうと受け取りました。」(安芸高田市 児玉浩市長(当時) 6月26日) これまでに8人の自治体トップや地方議員が辞職しました。 被買収側とされる側で自ら会見を開く議員がいる一方で…。 「離れてちょうだい。」 ― 金銭のことは? 「控えさせてください。」 ― どうして控えたいんですか? 「・・・」(木山徳和広島市議) ― 検察の聴取は? 「ノーコメントでお願いします。」(豊島岩白広島市議) ― 時期がきたら話をできる? 「ノーコメントで。」(八軒幹夫広島市議) 克行被告は、100人に対して2900万円を渡して買収した罪に。案里被告は、このうち5人・170万円について共謀した罪に問われた裁判。8月に裁判が始まって初めて現金受取を認める議員も…。 ― ノーコメントということですか? 「・・・」(宮本新八県議 6月26日) 「30万は陣中見舞い、20万は交付金として受け取りました。」(宮本新八県議 8月28日) ― 有権者に説明は? 「・・・」(砂原克規県議 6月26日) ― 現金の授受は認めますか? 「はい、認めます。」 ― その時の詳しい内容は? 「公判で話させていただきます。」 ― 今までノーコメントの理由は? 「・・・」(砂原克規県議 8月28日) ― 前から言っているように受け取っていないので。」(佐藤一直県議 6月26日) 「いったん受け取って、あとで返却しようということを選択してしまいました。」(佐藤一直県議 8月28日) 2人の裁判で、これまでに証人として出廷した被買収側の政治家はおよそ20人。いずれも買収目的を認めています。断り切れなかった理由として克行被告との立場の違いをあげる人も目立ちました。 「河井先生は(元)総理補佐官です。権力があります。わたしたちが仕事をするには国の予算をつけてもらわないといけない。」(今田良治広島市議 出廷翌日・先月30日) 「力関係というか、国会議員の先生にお願いをしにくくなる関係、これは地元のプラスにはなりませんから。」(伊藤昭善広島市議 出廷翌日・9日) 法廷では、広島市議が克行被告とのやりとりをICレコーダーで録音した内容も流されました。 「(やりとりを録音した理由は)豪雨災害のとき、克行被告が来賓扱いをされなかった。それを地方議員のわたしの責任だと激怒されて、国会議員を敵に回したらどうなるか分かるかと恫喝された(ことがあったから)。(克行被告は)おもむろに封筒を差し出して、『これ総理から』と言って帰られました。現金の趣旨は票集めだと思います。」(海徳裕志広島市議 出廷翌日・10月14日) 音声の再生前には、案里被告が声をあげて泣き出し、「主人のご無礼をお許し下さい」と市議に頭を下げる場面もありました。 案里被告は、裁判で、「票をお金で買う発想自体ない」と買収を強く否定しています。買収額が2000万円と報じられるようになったとき、克行被告に問いただしたことも明かしました。 「私の選挙だから私が知る義務があるし、責任があると言いました。それでも『あんたは知らないほうがいい』と。」(河井案里被告) そして、きのう23日、案里被告の裁判は、結審しました。 「私は皆様を裏切るようなことはしておりません、どうか私を信じていただきたく存じます。」(河井案里被告) 案里被告の判決は来年1月21日。克行被告の裁判は、まだまだ続く予定です。
2020.12.24 17:32
河井克行元法務大臣の裁判で、24日、現金を受け取った県議が、「投票依頼と受け止めた」と証言しました。 東京地裁に出廷したのは平本英司県議です。証言によりますと、県議選が終わった去年4月20日、広島・三原市の後援会事務所で克行被告と2人で面会。当選おめでとう、などと言われた後、お祝いだとして封筒を渡されました。 現金と思って断りましたが、克行被告は「ま、いいから」と言い残して出て行きました。平本県議は、封筒の厚みから商品券だと思い、事務員にいったん棚の上に置いてもらいました。数日後に事務員らと確認すると、30万円が入っていたということです。 「これはいけんと。返さにゃいけん。違法な金だと思いました。」(平本英司県議) 経験のない金額で、平本県議は「案里被告への投票依頼と受け止めた」と証言しました。現金は、去年8月に自分名義の銀行口座に入れて使ったということです。 返せなかったのは、「克行被告が力のあるかたとわかり、地域の災害復興のため、関係性を崩したくなかったから」と釈明しました。 また、弁護側の反対尋問で参院選前の去年5月くらいに「宮沢洋一参院議員が代表の支部から自身の後援会に交付金があった」と明かしました。 秘書から政治活動費として計上するよう渡されましたが、忘れていたところ、催促があり、送られてきた領収書には名前と日付けが書いてあったと説明しました。 後援会の収支報告書には20万円の寄付を受けたのは参院選後の11月18日と記載されています。平本県議は、選挙関連とはまったく思わなかったと証言しました。
2020.12.24 17:32
24日、愛媛県にある四国電力・伊方原発3号機の運転差し止めを命じた仮処分決定の異議審が、広島高裁で開かれました。 仮処分は、愛媛県の四国電力・伊方原発3号機について、山口県の住民3人が申し立てたものです。 広島高裁は、ことし1月、「伊方原発の近くに活断層がある可能性を否定できない」などとして、運転を認めた山口地裁岩国支部の決定を取り消し、運転差し止めを命じました。 四国電力側は、異議を申し立てていて、24日の審尋で「詳細な音波探査によって活断層がないことを確認している」と主張し、調査が妥当とする専門家の意見も新たに提出しました。 住民側は、「四国電力が実施した音波探査で得られるデータ量は極めて少なく、精度も低く、不正確だ」などと訴えたということです。 審尋は、24日で終了し、広島高裁は、来年3月18日に決定を出すとしています。
2020.12.24 17:02
24日、広島商工会議所の池田晃治会頭は、県内で急増している新型コロナ感染を受けて、経済活動をある程度、自粛してでも感染拡大の防止に努め、来年の経済回復につなげていく考えを示しました。 「ことしのことを申し上げますと、まさに今までに経験したことがない1年であったと。また、2度と繰り返したくない1年であったと。」(広島商工会議所 池田晃治会頭) 池田会頭は、このようにことしを振り返ったうえで、11月以降に県内で新型コロナ感染が急増する中、自粛を受け入れる飲食業者への行政による支援を訴えました。 一方で、コロナ渦の中で取り組んだデジタル技術による効率化や非対面ビジネスの発展など、企業の努力を評価しました。 また、来年の地元経済に及ぼす影響については、▽新型コロナによる世界経済への影響、▽アメリカの新政権の動向、▽菅内閣の経済政策、▽温室ガスゼロへの取り組み、という4点をあげました。
2020.12.24 17:01
被爆75年の年の暮れに、平和コンサートが先日、広島市で開かれました。 広島交響楽団の被爆75年特別定期演奏会です。指揮は、ロシアを代表する世界的な指揮者ウラディーミル・フェドセーエフさん(88)。新型コロナの影響で外国人アーティストのキャンセルが続く中、広響にとって今年度初めての海外からの指揮者となりました。 新型コロナの感染対策を万全に取った平和を願うコンサート。久々の海外アーティストに音楽ファンの期待も高まりました。 「なかなか日本に来ていただくのが難しい中で、何日も前に来ていただいていると聞いていますし、きょう、すごく楽しみにしています。」(広響ファン) プログラムは、チャイコフスキーとショスタコービッチのロシア人作曲家の作品です。広島の原爆犠牲者に捧げられました。 「将来、2度とあのような(原爆による)悲惨な思いをしないよう願っています。音楽が、広島市民の平和を願う心の支えになることを期待します。」(世界的指揮者 ウラディーミル・フェドセーエフさん) ことし88歳のフェドセーエフさんは、第2次世界大戦中、ロシアの故郷レニングラード(現在のサンクトペテルブルク)で、過酷な戦争を体験しました。それだけに平和への強い思いがあり、とりわけ原爆で多くの市民が亡くなった広島に心を寄せています。 被爆70年の年には、スケジュールをやりくりして広島を訪れ、チャリティー平和コンサートを開き、広島市に740万円を寄付しました。 今回、広響を指揮するのは27年ぶり。楽団員も今年度初めての外国人指揮者に心を躍らせていました。 「ロシアの音楽はこうなんだという教えがたいへん刺激になり、勉強になる。」(27年前も共演 広響オーボエ奏者 板谷由起子さん) 「広島市民の(復興への)勇気と努力に感服しています。世界中の人たちが、みなさまが受けられたような悲劇を2度と受けないように祈っています。」(ウラディーミル・フェドセーエフさん) アンコールは、チャイコフスキーの「祈り」。世界的な指揮者フェドセーエフさんの平和へ思いを、およそ900人の観客はしっかりと受け止めました。
2020.12.24 17:01
目の不自由な人に音の出る信号機を贈るための募金を呼びかけるRCCラジオの特別番組が、始まりました。 「目の不自由な方へ音の出る信号機を。」(メインパーソナリティ 本名正憲アナウンサー) 「第13回RCCラジオ・チャリティ・ミュージックソン。」(メインパーソナリティ 横山雄二アナウンサー) ことしの「RCCラジオ・チャリティ・ミュージックソン」は、新型コロナの影響で公開生放送ではなく、スタジオから24時間の生放送です。メインパーソナリティは、本名正憲アナウンサーと横山雄二アナウンサーで、「つらい時こそ、音楽! こんな時だからこそ、笑おう!」がテーマです。 RCCのホームページに加えて、YouTubeでも動画配信されています。 巨大パネルと募金箱が置かれているゆめタウン広島では、買い物に訪れた親子連れなどが呼びかけに協力していました。 募金は、RCC本社や県内のゆめタウン、ゆめマート、レクトなどのほか、金融機関で来年1月末まで受け付けています。
2020.12.24 13:24
原爆投下から5年後、広島市のある教員が残した生々しい体験記を、後輩の教員たちが現在の子どもたちに伝える取り組みを23日、お伝えしました。この被爆教員の体験や当時の思いについては、こちらの動画もぜひ、ご覧ください。
2020.12.24 12:03
広島県内では、23日、新たに123人の新型コロナウイルス感染確認と3人の患者の死亡が発表されました。 RCCの集計では、23日、広島市で過去最も多い96人、福山市で10人、呉市で6人、東広島市で5人など、7つの市と町で合わせて123人の感染が発表されました。1日としては過去2番目の多さとなり、感染者の累計は2500人を超えました。 また、23日は、福山市が2人、広島市が1人の患者の死亡を発表しました。1日に発表された死者の人数としてはこれまでで最多です。年代や性別などについては遺族の意向でいずれも非公表としています。 県内の患者の死者は、これまでで合わせて19人となりました。 23日午後8時現在で、県内の患者数は1159人。このうち重症は15人、中等症は24人となっています。 一方、福山市では、23日までに国立病院機構福山医療センターで、入院患者や職員など合わせて6人の感染が確認されました。市は「小規模なクラスターが発生した」という認識を示しました。 福山市内での院内クラスターは、これまでに入院患者や職員など61人の感染が確認されている新市町の寺岡記念病院に続いて2件目です。
2020.12.24 12:01
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、救急患者を受け入れている広島市内の民間病院もPCR検査装置を導入しました。 こちらが、「クリニック向けの全自動PCR検査装置」です。 「こちらの病院に搬送された患者は、まず唾液を採取します。その検体をこちらの機器にセットします。わずか90分で検査結果がわかるそうです。」(末川徹記者) この病院は、心臓疾患が専門で24時間救命救急体制をとっています。検査装置を導入した理由には大きく3つあります。▽院内感染を防ぐ。▽患者の感染が疑われる場合、短時間で判別、陰性なら素早い治療が可能。▽小型で低価格の検査装置が開発されたことです。 「もし陽性だと知らずにそのまま手術してしまって入院させてしまうと、院内感染を引き起こしてしまう可能性がある。それを防止することが一番大事。短時間で陰性証明というか、その人がコロナ感染症ではないとわかるとありがたい。治療がスムーズにいく。」(広島ハートセンター 木村祐之院長) この病院では、当面の間、救急搬送された患者に限って検査することにしています。